スペイン語と教員免許、幅広い学びから見つけたグローバルな仕事への思い
大学ではスペイン学科でスペイン語を専攻していました。英語以外の語学を学びたいという思いがあって選んだ道です。教育系の大学ではなかったのですが、教員免許を取得できる制度があったので、せっかくの機会だからと英語とスペイン語の教員免許を取ることにしました。その分、授業も課題も多く、4年生になっても夜までガッツリ授業がある日々でした。大変でしたが、幅広く多くのことを学べて、とても充実した学生生活だったと思います。
就職活動を始めるにあたって、私が軸にしていたのはグローバルにヒトやモノを繋げられるような仕事でした。世界ではスペイン語を母国語としている国や地域が多いにも関わらず、日本ではマイナーな言語だと思われがちです。だからこそ、人とは違う強みとして大学で学んだスペイン語を、せっかくなら少しでも活かせる仕事ができたら良いなと考えていました。そんな思いから、グローバル展開している物流業、メーカー、専門商社を中心に就職活動を進めていきました。
豊田通商については、就職活動をしている時に初めて知りました。総合商社を受けたのは豊田通商だけで、業界のこともあまり知らなかったので、初めはトヨタグループに商社があったんだ、くらいのイメージでした。ただ、調べていくうちに、自動車だけではなく幅広くビジネスを手掛けていることを知り、いろんな可能性があっておもしろそうだなと感じました。
正直に言うと、就職活動中に内定をもらえたのがここだけだったという理由が大きいです。周りが順調に内定を決めている中で思うように内定がもらえず、将来について少し不安に感じ、だんだん自分にはどんな会社、仕事が合うのか迷子になりかけていました。でも数十社受けた中で、豊田通商の面接の時に一番気負いせず、素の自分を出して話せたんです。控室で社員の方に「リラックスして頑張って」と声を掛けていただいたことも印象に残っています。もともと絶対に入りたいと強く思っていた業種ではなかったことが、逆に緊張しすぎず、肩の力を抜いて臨めたのだと思います。その結果で内定をいただけたことは、これもご縁かなと強く感じました。トヨタグループという自動車の大きな強みがありながら、他の分野にも力を入れて幅広く事業展開しているところ、選考の際にお話しされていた社員の方が生き生きと楽しそうにされていたところにも魅力を感じて、入社を決めました。
入社研修から始まった変化の連続、育児との両立を経て広がった仕事の世界
入社当時の研修は約2週間でした。ビジネスマナーなどの社会人としての基礎から、貿易実務や経理といった実務的な内容まで、幅広く学ぶことができました。この研修期間で特に印象に残っているのは、同期との交流です。研修を通じて同期との絆が深まり、強い結束が生まれたことは、その後の社会人生活において大きな支えとなりました。
入社後は海外向けフォークリフトの輸出部門に配属され、現在に至るまで一貫してこの部署で働いています。中南米地域を担当することになり、大学で学んだスペイン語を実際の業務で活かせることになったのは、嬉しい偶然でした。同じ部署、同じ製品に携わり続けていると聞くと、変化の少ない仕事のように思われるかもしれません。しかし、実際に入社してから感じたのは、世界と会社の変化が非常に早く、そして大きいということでした。
取り巻く環境が目まぐるしく変わる中で、仕事の幅を広げ、深く掘り下げていく必要がありました。それに合わせて、自分自身の働き方や価値観も柔軟に進化させなければならなかったのです。当時はまだライフイベントで退職する女性社員が多く、私は部署で最初に育児休業を取得し、復帰した社員でした。子育てと仕事の両立、時短勤務という制限がある中で、いかにパフォーマンスを出すかという課題に直面しました。毎日がバタバタと過ぎていく中で、仕事も子育てもすべてが中途半端に思えて、自己嫌悪に陥ることもありました。それでも、いつも背中を押し、支えてくれる上司やチームに恵まれたことが、私を前に進ませてくれたのです。
海外出張での実感と両立の壁を越えて成長した日々
現在、私は物流ソリューション事業部で海外代理店向けのフォークリフトの輸出販売や需給管理、マーケティングなどを担当しています。この春からは長年担当してきた中南米地域からアジア地域へと担当が変わり、新たなステージに立っています。それ以外にも若手社員の教育や業務システムの管理・運用、部全体の業務改善にも取り組んでおり、業務歴の長さを活かして、部内の皆さんからの業務に関するお困りごとや質問に対応するアドバイザー、サポート役として、業務リーダーの役割を担っています。
この仕事で最も印象に残っているのは、初めての海外出張でチリとメキシコへ約2週間行ったときのことです。当時、子どもはまだ5歳で、母親として長期間家を空けることに不安もありました。しかし、実家の協力があったことと、上司やチームが背中を押してサポートしてくれたおかげで実現することができました。普段メールや電話でやり取りしている代理店の皆さんやエンドユーザーの方々と直接お会いすることができ、とても歓迎され、感謝の言葉をいただきました。いつもあなたのおかげで助かっている、という言葉や御礼をいただいたとき、日々真摯に対応してきたことがお客さまにも届き、お役に立てていることを実感し、本当に嬉しかったです。普段直接やり取りのない方も含めて、担当部署のメンバー全員が集まってくださり、お互いがより良く仕事を進められるよう、小さなことでも相談・解決できるような打合せの機会を作ってくださったことも心に残っています。
一方で、苦労したこともありました。一人目の育休明けは、初めての子育てと仕事の両立に本当に苦労しました。子どもも小さく手が掛かる時期で、仕事もプライベートも余裕がまったくない状態でした。また、思うような評価が得られず、時短勤務でのキャリアアップに壁を感じて葛藤していました。2人目の育休後は、仕事との両立については大分リズムを掴めて気持ちに余裕ができていたものの、ベテランになればなるほど担当業務が増加し、組織全体に関わる役割が増えていきました。自分のことだけではなく、常に部全体のことも視野に入れなければいけない大変さがありました。上司と共に最適な業務担当や人材配置を検討したり、業務の在り方や仕組みなど根本的な部分の改善に取り組んだり、後輩指導や人材育成に関わることも増えていきました。
これらの壁を乗り越えるために、優先順位付けと計画性を大事にし、いつでも突発事項に対応できるよう、先を見据えた業務の前倒しや冷静な判断をするよう心がけました。また、日頃から周囲のメンバーとのコミュニケーションを円滑にし、自分一人で業務を抱え込まず早めに周囲に相談することで、業務に支障が出たりお客さまに迷惑が掛からないようにしました。そして何より、職種や勤務体系にとらわれず、自分で自分の限界を決めず、チャレンジの機会にはなるべく前向きに挑戦するようにしました。学生時代と比べて、自分の限界を決めず柔軟にチャレンジする精神と、何とかなるというポジティブさが身に付いたと感じています。
アジアでの挑戦とやりがいある組織づくりへの想い
この春からアジアという新しい地域の担当になったこともあり、短期的にはまず市場の理解と取引先との信頼関係をしっかり築くことが目標です。アジアは自分にとって初めての担当地域なので、まずは足元を固めることが重要だと考えています。その上で、これまで自分が得てきた知見や改善のノウハウを活かしながら、ビジネスを拡大していきたいと思っています。
中長期的には、部の要として社内外から信頼されるリーダーとなり、当部のビジネスを発展させると共に、メンバー一人ひとりがやりがいを感じながら前向きに、かつ成果も出せるような組織づくりに貢献していきたいです。当部のビジネスは一人が幅広い分野を網羅して複雑な業務にも対応しなければいけません。しかし毎年、何かしら人の異動が多く、人材育成が大きな課題となっています。また、子育て中の社員も多く、今後のライフイベントも見据えて、人の入れ替わりがあっても部全体で一定の業務レベルを保てるよう、ナレッジの蓄積や業務効率化のため、DXの活用を積極的に推進していきたいと考えています。
豊田通商の魅力は、個性的でおもしろい人が多く、タテ・ヨコ・ナナメのコミュニケーションが活発で、風通しの良い風土があることです。発展途上の分野や新興国に関わるビジネスも多いですが、だからこそ、自分自身でビジネスを作り上げるおもしろさ、挑戦のしがいがあると思います。こういうスキル、というよりも、何か一つでも自分自身のこだわりや強み、信念がある人、素直でオープンマインドな人、好奇心が強くいろんな事に興味を持てる人、人と関わるのが好きな人が活躍できる環境です。幅広く柔軟な価値観を持ち、ネガティブなことでも素直に受け止め、前向きなことに変えて進むことができる人に、ぜひジョインしてもらいたいです。
豊田通商では、自分のやりたいことに挑戦するチャンスを自ら作っていく環境・風土があると思います。実際に入社してみたら思っていた仕事、イメージと違ったと思うこともあるかもしれませんが、それはどこの会社でも一緒でしょうし、すべては自分次第だと思います。豊田通商ってどんな会社だろう、おもしろそう、と少しでも思ってもらえたなら、ぜひお待ちしています。

