体が弱かった子どもが、ラクロスと監督の教えで変わった4年間
小学生の頃は体が弱くて、どちらかといえばおとなしい子どもだったと思います。でも、水泳を始めてからだんだん体が丈夫になっていって、それに合わせて性格も少しずつ活発になっていきました。一度気に入ったことはとことん続ける、というのが私の性格で、水泳は約6年、ピアノは約10年、書道にいたっては15年ほど続けました。外遊びも大好きで、習い事と外遊びの両方を楽しむような子ども時代でしたね。
大学では経済学部経済学科に進みました。もともと物の流れや流行、世の中の法則みたいなものに興味があって、それを体系的に学べそうだと思ったのがきっかけです。授業を受けていくうちに、経済の動きの中に人の心理や思考の傾向が深く関わっていることを知り、心理学や音声学など他学部の授業も積極的に取るようになりました。学部の枠にとらわれず、自分が面白いと思ったことをどんどん学べる環境はとても刺激的でしたね。
勉強以外で最も力を入れたのは、大学のラクロス部での4年間です。ラクロスとは、スティックの先についたネット状のポケットでボールを操作しながら相手のゴールを目指すスポーツです。高校では書道部に所属してそれなりの成果を出せたのですが、大学ではスポーツに挑戦したいという気持ちがありました。ラクロスを選んだのは、ほとんどの部員が初心者でスタートラインが同じだったから。「みんなで一緒に成長できる」という環境に魅力を感じたんです。
部活では監督と毎月ミーティングを重ねながら、どうすればチーム全員の能力を効率よく引き上げられるかを考え続けました。そうした取り組みの中で特に印象に残っているのが、4年生の最後の大会を前に骨折してしまったときのことです。試合に出られない焦りや悔しさは正直ありました。でもそのとき監督から、「今の自分にできること」に集中するよう教えていただいて。後輩の育成やチームのサポートに全力を注いだことで、プレー以外の形でもチームに貢献できるんだと気づきました。
ラクロスを通じて変わったのは、技術や体力だけではありません。つらい状況に置かれたとき、どうすれば少しでも楽しく乗り越えられるかを考えられるようになりました。ルールや制約の中で自分なりの工夫を見つけて、自分自身が納得した上で行動する、そういう姿勢が自然と身に付いたのだと思います。監督にはラクロスだけでなく、人間としても大きく成長させていただいたと心から感謝しています。「応援される魅力的な人物を目指す」という今の自分の軸も、監督からの教えのひとつです。
「楽しそう」という直感と、ゆっくり成長できる環境への確信
就職活動では、「人と関われる仕事」と「自分が成長できる分野」を軸に企業を探していました。もともと幼い頃から人と接することが苦ではなく、むしろ新しいことを学んだり、知らなかったことを知っていくプロセスそのものに楽しさを感じていたんです。だから、BtoBよりも直接お客さまと向き合えるBtoC(企業ではなく一般消費者を対象にしたビジネス)の仕事を中心に見ていました。
業界はかなり幅広く見ていて、飲食や不動産、損保、製造業なども検討していました。正直なところ、どの業界も仕事内容をはっきりとは把握できていなくて、「とにかくいろいろ見てみよう」という感じで動いていた部分もあります。そんな中でこの会社に興味を持ったきっかけのひとつは、両親がトヨタ車に乗っていたことでした。身近にブランドとしての存在感があったので、自然と目に留まったんだと思います。
一方で、営業職に対してはかなり厳しいイメージを持っていました。毎日あちこちを飛び回り、とにかく忙しくて大変で、土日も休めないのが当たり前——そんなふうに思っていたんです。車に関しても、免許は持っていましたが、ほとんど乗る機会がなく、知識はほぼゼロに近い状態でした。
それでも面接では、そのことを正直にお伝えしました。知識がないまま「御社に入りたいです」と言うのは正直ではないと思いましたし、それよりも「楽しそうだから入ってみたい」という自分の率直な気持ちを伝えたかったんです。その場での印象として、即戦力よりも新人教育にしっかり力を入れている会社だと感じました。焦らず、ゆっくり成長していける環境があると思えたことが、入社を決めた大きな理由のひとつです。
入社後の研修では、社会人としてのマナーをはじめ、小笠原流礼法(日本の伝統的な礼儀作法を体系化したもの)やブランドの理解、車の知識など、幅広い内容を学びました。コロナ禍だったため、少人数での座学が中心でしたが、丁寧に基礎を積み上げていける研修だったと感じています。
研修を終えて現場に出る前は、社会人としてやっていけるだろうかという不安が正直ありました。営業としての不安はもちろんですが、それ以上に気になっていたのは、配属される店舗に年齢の近い先輩がいるかどうか、気軽に相談できる人がいるかどうかということでした。初めての職場で、自分が馴染んでいけるかどうか——そこが一番頭にあったように思います。
「口から出る言葉だけを信用しない」お客さまの深層心理に向き合う日々
現在は、レクサスで営業を担当しています。車両の販売をメインに、納車までの準備や車両の引き渡し、点検の案内・受付、そして事故対応まで、お客さまのカーライフに関わるさまざまな業務を幅広く手がけています。販売で終わりではなく、お客さまとの長期的な絆づくりを大切にしている職場です。
この仕事をしていて、特にやりがいを感じる瞬間があります。それは、一度ご来店いただいたお客さまが、再び自分を指名して足を運んでくださるときです。以前、特にアポイントなくフリーで来店されたお客さまがいらっしゃいました。その方が後日、今度は「あなたに話を聞きたい」と再びご来店くださり、最終的にご成約に至ったのです。名前を覚えていてくださった、また会いに来てくださった——その事実が、何よりも嬉しかったです。車以外のことをご相談いただく場面も増えてきて、そんなときも「信頼してもらえているんだな」と強くやりがいを感じます。
一方で、苦労した経験も正直にお話しすると、お客さまの深層心理まで理解しきれず、本当に求めていることに応えられなかったことがありました。言葉の通りに受け取って提案をしたものの、後になって「そういうことではなかったんだ」と気づく——そんな経験が、当初は少なくありませんでした。
その経験から学んだのは、「口から出る言葉だけを信用しない」ということです。お客さまがおっしゃることはもちろん大切ですが、その方の性格や、これまでの出来事、置かれている状況なども意識して会話するようになりました。言葉の裏にある気持ちを読み取ろうとする姿勢が、今の自分には欠かせないものになっています。
学生時代と比べて自分が成長したと感じるのは、「話をよく聞くこと」と「事前準備をすること」の二点です。お客さまのことを本当に知るには、まず傾聴する力が必要です。そして、この仕事は7割が事前準備でできていると感じています。商談の前にお客さまの情報や状況をしっかり把握しておくことで、会話の質がまったく変わってくるのです。
また最近は、後輩の育成にも力を入れるようになりました。自分が学んできたことや、失敗して気づいたことを積極的に伝えるようにしています。伝えたことをしっかり理解してくれたとき、あるいはうまく伝わったと感じた瞬間には、教えることの喜びを改めて実感します。自分自身の経験が、誰かの成長に役立てられているという感覚は、また違ったやりがいをもたらしてくれています。
「良くも悪くも大きいホワイト企業」で極める、営業とその先にある未来
短期的な目標として、まず主任への昇給を目指しています。そのために今意識しているのは、自分の仕事をこなすだけでなく、周りのスタッフへのフォローができるように視野を広げることです。自分一人が成果を出せばいいという考えではなく、チーム全体が動きやすくなるよう気を配ることが、リーダーとしての素地を作ることにつながると思っています。</p><p>中長期的には、営業を極めることはもちろん、他の職域の仕事内容についても幅広い知識を持つスタッフになりたいと考えています。今の時代、お客さまに提案するものは車だけではありません
中長期的には、営業を極めることはもちろん、他の職域の仕事内容についても幅広い知識を持つスタッフになりたいと考えています。今の時代、お客様に提案するものは車だけではありません。エネルギーや生活サービスなど、お客さまの日常に関わるさまざまな分野へと提案の幅が広がっています。だからこそ、営業スキルだけにとどまらず、社会情勢や他ブランドの動向にもアンテナを張り続けることが必要だと感じています。情勢を把握することで、お客さまにとって本当に価値のある提案ができるようになると信じています。
入社を検討している方に向けて、この会社の魅力を一言で表すなら、「良くも悪くも大きいホワイト企業」だと思っています。社内制度が充実していて働きやすい環境が整っている一方で、部署がたくさんあるため異動の機会もあり、自分のキャリアの可能性を広げやすいのが特徴です。大きな組織だからこそ、さまざまな経験を積みながら自分の道を切り開いていけると感じています。
活躍できる人材について言えば、向上心があること、人のために動けること、そして気遣いができることが大切だと思います。お客さまの生活に深く関わる仕事だからこそ、相手の気持ちを汲み取り、一歩先を考えて動ける姿勢が求められます。
また、これからはエネルギー系の仕事に興味のある方や、テクノロジー系に関心のある方など、さまざまなバックグラウンドを持った方にぜひ来ていただきたいと思っています。多様な視点や知識が集まることで、お客さまへの提案の幅がさらに広がり、組織としての力も高まっていくはずです。
私自身もまだ成長の途中ですが、この環境の中で着実にスキルを磨き、より多くのお客さまやスタッフの役に立てる存在になっていきたいと思っています。
