相手を敬う丁寧なコミュニケーションで、複雑な仕事をスムーズに進めていく
私は現在、工事本部工事計画部に所属し、蒲郡バイオマス発電所建設工事の工事計画責任者として工事のマネジメントをしています。私たち工事計画部の主たる業務は受注前のプロポーザル業務なのですが、実工事支援として実際に現場に入り、仕様通りの品質、そして納期を守ってお客様に引き渡せるような施工管理も重要な役割です。
私はまだ入社3年目のため、プロポーザルの作業には関わっていません。入社以来、現場での仕事を続けてきました。FM(現場所長)やCM(工事長)の補佐として現場の工程をサポートすることに加え、進捗・予算・材料・ドキュメント等の管理業務も担っています。
中でも現場での作業の段取りを決めるのが、私の主な仕事。たとえば、据え付け作業の際に用いるクレーンの旋回範囲を計算したり、業者の方から提出される書類を確認して法律や安全性に問題ないかを確認したりしています。加えて、ITツールを用いて、進捗をより効率的に管理したり、工事の採算性を管理したりするのも大事なミッションです。
この仕事をする上で心がけているのは、コミュニケーションをしっかり取りながら、関係者の皆さんへ尊敬の気持ちを表すこと。お客様や施工業者の方とのスムーズな連携のためには、信頼関係が大切ですから、誠実に接するようにしています。
ありがたいことに周囲の皆さんは非常に優しいです。私が中国人ということもあり「李さんは外国人だから、こういうところがわからないはず」「わからないのは当然だから優しく教えてあげる」と温かく接してくれます。このような周囲の温かさに応えるためにも、頑張らなくてはと気を引き締めています。
一方で、現場の空気が重くなった時には、冗談を言ってみることもあります。私はもともと明るい性格のため、雰囲気を明るくする役割も果たせているのではないかと自負しています。
スケールの大きな仕事ができること、入社前に会った先輩方の温かさが入社の決め手
私が中国から来日したのは、大学生の頃です。日本の大学で土木工学を学ぶために来日しました。実は私は2008年の四川大地震の際、親友を亡くしています。それをきっかけに、災害に強い建造物を作る技術に興味を持つようになりました。日本には優れた土木技術があるので、直接それを学び、いつかは自分で設計したいと思っていました。
土木工学を学んだ人たちの多くは、就職活動ではゼネコンや交通系の企業を受けます。私もその流れでゼネコン業界のインターンシップに参加したのですが、雰囲気が自分にあまりマッチしていないように思い、就職活動を一旦ストップしました。
しばらくの間、進路をどうしようかと迷っていたのですが、偶然、エンジニアリング業界の存在を知りました。この業界についてはまったく聞いたことがなかったので、まずは各企業がブースを出展しているという説明会へ、足を運びました。
その説明会で今でも覚えているのが、TOYOブースのスクリーンに、世界地図が投影されていて「ここでプラントを建設していて、このプラントが発電した電気を、何十万世帯が使っている」と教えてもらったこと。それを聞き、私も世界地図に残るような大きな仕事をしたいと思いました。
そして、TOYOに入れば、いつか地元中国に立派なプラントを建てて、故郷に貢献できるかもしれないという想像も膨らみました。またグローバルな仕事なので、さまざまなバックグラウンドを持った人と知り合え、多様な文化に触れられるという点も、惹かれた部分です。
エンジニアリング業界には他にも大手企業がありますが、その中で最終的にTOYOへの入社を決めた理由は、社風が魅力的だったからです。最終面接のタイミングで、先輩方との交流会が開かれたのですが、とにかく柔らかい物腰の人が多かったことを覚えています。先輩方が口を揃えて「この会社は雰囲気がすごくいい」「優しい人が多い」と言っていたことも印象的で、このような温かい環境で働きたいと強く思いました。
入社して、まずは基礎的なビジネスマナーや英語力を高めるための講義などを含む集合研修を受けたのち、工事本部に配属されることが決定したので、続けてこれから担う仕事の詳細や必要な資格、工事でよく起こるトラブルと対策などを詳しく教えてもらいました。かなり入念な教育プログラムだったおかげで、今も業務の中で「あの時の研修で教わったな」と思うことが多く、スムーズな業務遂行に役立っています。
千葉本社での一連の研修を終えてから、米子バイオマス発電所の建設工事に配属されました。案の定、最初のうちは右も左もわからない状況でしたが、上司や先輩に聞きながら細かい小さな仕事から始めていきました。初めての現場ということでとても緊張しましたが、皆さんがとても優しくいろいろなことを教えてくれました。「悩んだ時にはいつでも相談に乗る」と言ってくれましたし、とにかく温かい雰囲気でした。ここで1年半ほど仕事をしていましたが、新しい現場に移ることが決まった時には、離れがたくて泣いてしまったほどです。
武器は、持ち前の明るさと英語力。頼りにされている実感
初めての現場だった米子バイオマス発電所と今担当している蒲郡バイオマス発電所からは、地域社会に電気が供給されます。この地域にお住まいの方に電気を届け、生活を支えていくことになります。しかもバイオマス発電なので、化石燃料を使う火力発電所などと比べて環境負荷が低く、カーボンニュートラル社会の実現に貢献できている実感も得られます。
現場での建設の仕事をしていて特に苦労しているのは、各施工業者の方との意見調整です。決められたエリアに鉄骨を建てて機器を据え付けていくために、複数の業者の方の重機や資材をうまく配置する必要があるのですが、各社とも早く仕事を進めたいという思いがあるのでそれぞれ要望が異なり、バッティングするケースが多いです。
その際は、業者の方々の要望をすべて洗い出して全体にどう影響するのかを考え、優先順位を付けながら判断を下していきます。細かい調整が必要なので大変ですが、ありがたいことに、皆さん積極的に協力をしてくれます。私は自負するほど明るい性格で、業者の方と普段から雑談やプライベートの話をしているのが、こういう時に役立っているのかなと感じています。
また、自分の英語力が活かされている実感もあります。今の現場には各国のベンダーから日々何種類もの資材が送られてきます。出荷された時には英語のメールで連絡が来ますし、それぞれの資材の説明書は英語で書かれています。このため、商品の数や材質に問題がないかのチェック、「どの作業に何を使うのか」などの管理は私が行うようにしています。
実際に資材の保管場所を図面にマーキングし、施工業者の方にお渡しすることも多いです。こうしたことがスムーズな作業進捗につながるので、皆さんに頼りにされている実感を持てています。ひとつひとつ自分の役割を着実かつ誠実にこなすことが、性能・納期ともにお客様が満足するプラントの引き渡しに、そして会社への貢献にもつながるので、大事なことだと考えています。
施工管理の経験を設計で活かしてみたい。今後のキャリアビジョン
入社から工事本部に所属して、現場で図面通りに施工していく仕事をしてきました。これからのキャリアとしては、設計の仕事にトライしてみたいと思っています。設計はさまざまな法律を踏まえて細かく計算した上で作られているものですが、実際に建設する側の視点に立つと、工事の都合、たとえば施工のしやすさなどがあまり考慮されていないと感じる時があります。したがって、現場での経験を反映できれば、もう少し効率よく工程が進む設計ができるのではないかと思うので、ぜひ挑戦したいです。
また、TOYOの強みである化学プラントにも関わりたいと思っています。化学プラントは、現場の大きさが今携わっている工事に比べて敷地面積で20倍くらいあり、携わるメンバーの数も、今の現場でもピーク時には500人になりますが、それをはるかに上回る規模です。そのような工事に挑戦したい。また、TOYOには海外志向の強い社員が多くいますが、私も同様に海外の案件を担当して世界のさまざまな文化に触れてみたいですね。
TOYOの魅力はやはり、良い人ばかりで雰囲気が温かいところです。先輩方は皆さん経験豊富で、毎日の仕事の中でさまざまなことを教えてくれます。ITツールの使い方についても、先輩方が手取り足取りレクチャーしてくれたおかげで使いこなせるようになりました。
そして、上司に自分の意見を言いやすく、風通しの良さも感じるとともに女性にとっても働きやすい環境だと思います。実際に工事本部の女性の先輩で、結婚・出産を経て復帰し、自分のペースで活躍している方もいます。性別問わず、仕事と家庭のバランスを調整しやすいところも魅力の一つです。
現在就職活動中の学生の皆さんへの経験者からのアドバイスとしては、会社を選ぶ時には、事業内容だけでなく、どのような人と一緒に仕事をするのかも大事なポイントということです。機会があれば、会社の先輩方との交流会などに積極的に参加すると良いのではないでしょうか。会社全体の雰囲気を感じつつ特徴をしっかり情報収集した上で、一番魅力を感じる会社を選んでください。その上で、もしTOYOに興味を持ってくだされば、ぜひ一度、雰囲気を感じに来ていただければうれしいです。
