「どんな仕事なら、夢中になれるだろう?」「自分に合う仕事は、どうすれば見つかる?」など、就職活動を始めると、多くの人がそんな疑問や不安に直面します。その答えのヒントは、「やりがい」を知ることで見つかるかもしれません。
この記事では、「仕事のやりがい」を解説しつつ、社会で働く先輩たちのリアルなやりがいの事例も多数紹介します。ぜひ、キャリアを考えるヒントにしてみてください!
目次
・「仕事のやりがい」とは?
・「仕事のやりがい」を構成する“4つの要素”
・【要素別】先輩たちのリアルな「やりがい」を覗いてみよう
・共感した「やりがい」を、仕事選びに活かすには?
「仕事のやりがい」とは?
一般的に「仕事のやりがい」とは、業務を通じて得られる達成感や貢献感、手応えといった、ポジティブな感情を指します。
もちろん、やりがいだけが仕事のすべてではありません。しかし、やりがいを感じながら働くことで、仕事を楽しく感じることが増えますし、キャリアもより充実したものになるでしょう。
また、給与や福利厚生を重視していたとしても、仮にまったく同じ条件ならば、少しでもやりがいを感じられる仕事の方がいいと思いませんか?
だからこそ、就職活動において、自分がどんなことに「やりがい」を感じるのかを知っておくことは、後悔しない企業選び・職種選びのために大切です。
「仕事のやりがい」を構成する“4つの要素”
「仕事のやりがい」は、いくつかの“要素”に分けられます。ここでは代表的な4つの要素を紹介しますが、大切なのは、自分が当てはまるタイプを1つに決めることではありません。
これらの要素が、自分の中で「どれくらい存在するか」「何を一番優先したいか」を考えるヒントにすることが重要です。たとえば「成長もしたいけど、誰かの役に立っている実感も同じくらい大事だな」といったように、自分だけの基準を見つけるつもりで見てみてください。
要素①:貢献・感謝
顧客や社会、チームメンバーなど、誰かの役に立っていると実感したり、「ありがとう」と感謝されたりすることに喜びを感じる要素です。
<この要素を重視する人がやりがいを感じやすい職種例>
医療・福祉職、公務員、教員、接客・販売職、カスタマーサポート、人事、広報、事務職など
要素②:成長・達成
以前はできなかったことができるようになったり、高い目標を乗り越えたりするプロセスと結果に、強い手応えを感じる要素です。
<この要素を重視する人がやりがいを感じやすい職種例>
営業職、コンサルタント、企画職、マーケティング職、ITエンジニア、金融専門職など
要素③:自己実現
自分の「好き」という気持ちや、「得意」なスキル・創造性を仕事に活かせることに、夢中になれる要素です。
<この要素を重視する人がやりがいを感じやすい職種例>
デザイナー、編集者、ライター、研究・開発職、商品企画、イベントプランナーなど
要素④:評価・報酬
自分の仕事や成果が、昇進・昇給や称賛といった形で正当に評価されることが、次への大きなモチベーションになる要素です。
<この要素を重視する人がやりがいを感じやすい職種例>
営業職(とくに不動産・保険営業)、金融系専門職、コンサルタント、経営企画、M&Aアドバイザーなど
【要素別】先輩たちのリアルな「やりがい」を覗いてみよう
先述のやりがいは、実際の仕事の現場ではどのように実感できるのでしょうか。働く人のやりがいの事例をご紹介します。
※ 掲載内容は記事公開当時の内容です
要素①「貢献・感謝」が光る働き方
オリンパス株式会社
事業内容:内視鏡事業、治療機器事業等
現在の仕事内容・職種:製品の注文手配から、お試し機材や修理時代替品の貸出まで、そのプロセス全体を正確に管理・運営する
やりがい:
安廣さん「『困っている人の役に立ちたい』という想いが私のベースとなっています。そのため、オリンパスが提供する製品やサービスを通じて、多くの方々の人生に貢献できることに魅力を感じています。
早期発見・早期治療に寄与することで、1人でも多くの患者さんによりよい人生を歩んでいただきたい。その想いが私のモチベーションであり、やりがいです」
記事:変革の真っただ中を楽しむ。メンバーと共に常に成長を続けるマネジャー
ビーモーション株式会社
事業内容:企業の販売促進活動の企画・製作・コンサルティング、企業の営業・販売部門のアウトソーシング事業
現在の仕事内容・職種:炊飯器の販売員
やりがい:
小嶋さん「ご高齢のお客さまで、炊飯器売り場を見て“どれを選べばいいのかわからない”という状態でいらっしゃいました。生活スタイルや食べる量をお聞きしながら一緒に商品を選び、ご案内を終えたあと、レジから離れた売り場までわざわざ戻ってきてくださって、『ありがとう、あなたのおかげでいい買い物ができました』と笑顔で言っていただいたんです。
本当にうれしくて……。接客の仕事をやっていてよかったなと、心から思えた瞬間でした」
記事:「自分を変えることは簡単じゃない」だけど、続けた先に出会えた言葉。「あなたから買ってよかった」
要素②「成長・達成」が光る働き方
清水建設株式会社
事業内容:建築・土木等建設工事の請負(総合建設業)
現在の仕事内容・職種:工事の安全を支える一時的な構造物の設計・計画や、得意先との協議に使う資料作成など、現場の工事をスムーズに進めるための技術的サポートを担当
やりがい:
足助さん「入社してすぐに、インターチェンジの建設に関わりました。建設予定地は、最初何もなく、野っぱらの状態。そこから地盤改良や杭打ち、掘削工事を経て、構造物が出来上がっていきました。
自分が計画に携わったものがどんどん形になっていく様子を毎日間近で見ながら、すごく感動したのを覚えています。その後、竣工の際にも現場に呼んでいただいて。つらいこともありましたが、大きな達成感で満たされました」
記事:ものづくりで得られる達成感が原動力──子育てもキャリアも諦めない女性技術者の挑戦
リックソフト株式会社
事業内容:ライセンス&SIサービス、マネージドサービス、自社ソフト開発
現在の仕事内容・職種:データ分析業務を担当
やりがい:
小林さん「運用サポートをしているときに楽しかったのは、できることがだんだんと増えていくことでした。一緒に仕事していた先輩の方が、小さいことも大げさに褒めてくれる方で(笑)。
毎日自分の成長を感じることができて嬉しかったんです。振られた仕事を確認してもらうときに『素晴らしいね』などと言葉をかけてくださって、とてもモチベーションになっていました」
記事:お客様の「ありがとう」と達成感──日々の過程を積み重ねたその先にあるもの
要素③「自己実現」が光る働き方
アルプスアルパイン株式会社
事業内容:コンポーネント事業、センサ・コミュニケーション事業、モジュール・システム事業
現在の仕事内容・職種:長岡開発センターの総務として採用全般(新卒・経験者・障がい者)、新入社員の教育と従業員満足度の向上企画を担当
やりがい:
大谷さん「人と関わって、人の役に立てることが魅力ですね。私は、もともと人と話すのが好きで、外向的で好奇心旺盛な性格なので今の仕事は自分に合っていると思います。展示会では技術の担当者と関わり、採用活動では学生や新入社員と話すことも多いです。他部署の人と社内で会ったときには積極的に話しかけるように心がけています」
記事:人と関わることが好き──人事の顔も持つ総務として、会社と社員を支える
株式会社フレクト
事業内容:クラウド先端テクノロジーによるDX支援のプロフェッショナルサービス
現在の仕事内容・職種:エンジニアとしてMuleSoft(※)を用いたデータ連携の開発を担当。サブリーダーも務める
やりがい:
齋藤さん「もともと技術が好きで、趣味でもプログラミングを行ってきました。Vimでのコーディングや、プラグイン開発など、効率的に書く工夫をするのが楽しいですね。
フレクトに入社するまで、MuleSoftの経験はありませんでしたが、新しい技術を学び、それをどう生かすか考えることに大きなやりがいを感じています」
※MuleSoftとは:企業内に散在する個別のシステムやデータを連携・統合し、組織の情報を横断的に活用するためのソフトウェア基盤のこと
記事:技術が好きだから、磨き続ける──刺激し合える環境で成長と挑戦を重ねる
要素④「評価・報酬」が光る働き方
株式会社IDOM
事業内容:自動車買取(来店査定・出張査定)、自動車販売、アフターサービス事業、CaaS(Car as a Service )、海外事業など
現在の仕事内容・職種:新規事業の事業責任者(チームリーダー)として、事業計画の策定・実行、事業の推進、組織マネジメントを行う
やりがい:
京極さん「私は新規事業において120%の成果を出し続けた結果、入社2年半で事業責任者に抜擢されました。数十億円規模の事業を20代の若者に任せる企業は多くはないでしょう。
期待されるプレッシャーはありますが、最大限の結果を出し続けることができれば、20代でも大きな事業を動かすことができるのです。貴重な経験ができたと思っています」
記事:3年目で事業部長へ!若くして裁量溢れるビジネス職の魅力とは。
ジブラルタ生命保険株式会社
事業内容:個人保険、個人年金保険、団体保険、団体年金保険、再保険
現在の仕事内容・職種:お客さまと直接お会いしてライフプランや保障を提供する仕事を担当
やりがい:
奥澤さん「簡単ではない仕事ですが、それに見合った報酬を得られるのも、この仕事だからこそです。とくに若い方には、『家を建てたい』、『車が欲しい』、『子どもを留学させたい』など、さまざまな目標があるでしょう。
こうした夢を実現するために十分な収入を得られる職業は多くありません。マネーモチベーションを持つことは、決して悪いことではないと思っています」
記事:航空業界から生命保険業界へ。お客さまの人生に寄り添い、支え続けるLCの信念
共感した「やりがい」を、仕事選びに活かすには?
「この働き方、いいな」と感じる事例は見つかりましたか?その気持ちを、就職活動での企業選びや職種選びにつなげるための3つのヒントをご紹介します。
ヒント①:共感した要素から、大切にしたい価値観を見つける
たとえば、「成長」にも「貢献」にも共感したかもしれません。では、もし「どちらか一方しか選べないとしたら?」と考えてみましょう。そこで残ったものが、仕事で最も大切にしたい価値観です。それが自分で理解できていれば、もし企業選びで迷った時の判断基準にもなります。
ヒント②:「なぜ惹かれたか」を深掘りし、自己理解につなげる
なぜその要素に惹かれたのでしょうか。たとえば「成長」に共感したのは、過去に部活動や勉強で、できなかったことができるようになった時の喜びを思い出したからかもしれません。その経験を少し書き出してみるなど、「なぜ」を掘り下げてみることで、自分の価値観への理解が深まります。
ヒント③:「職種」という枠を外して、やりがいを考えてみる
「貢献・感謝」のやりがいを感じたい場合、接客業や営業職を思い浮かべやすいですが、総務などのバックオフィス職種も、社員が働きやすい環境を整えることで「ありがとう」と言われる機会のある仕事です。
1つの要素に惹かれたら、「このやりがいは、他にどんな仕事で感じられるだろう?」と考えてみることで、これまで視野になかった仕事に出会えるかもしれません。
まとめ
やりがいの形は人の数だけあり、最初から完璧な答えを見つける必要はありません。大切なのは、社会で働く先輩たちのリアルを知り、自分自身の心がどう動くのかを感じてみることです。
この記事で紹介した事例やヒントが、納得のいくキャリア選択のお役に立てば幸いです。
【参考リンク】
・職種とは?代表的な職種一覧や、職種別のやりがいを紹介
・文系が活躍できる職業とは?30人の文系・新卒社会人が就いた仕事の事例を紹介
・理系が活躍できる職業とは?新卒の先輩21人の体験談をご紹介
・人の役に立つ仕事とは?12人の働く事例から探す、自分らしい貢献の形
・自分に合う仕事を見つけるには?いろいろな仕事に挑み、成長や適職発見に至った8人のキャリア事例
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