デザインの核となるコンセプトの策定を大切に。社内外のデザイン制作に取り組む
2024年5月現在、PR Table唯一のグラフィックデザイナーとして社内外のデザイン制作に取り組む北川。社外向けのWebサイトやLP制作のほか、広告のバナー、動画のサムネイル制作を行うかたわら、社内のインハウスデザイナーとしてもセミナー用の画像や動画のサムネイル、情報リリース時のアイキャッチ制作に励みます。
「基本的にはお客さまや当社営業からの『こんなものが作りたい』という発信がスタート。ほとんどの場合、作りたい気持ちはあっても明確なターゲットや仕上がりのイメージはないことが多いので、まずはヒアリングをして『なぜ作りたいと思ったのか』『これを作ることでどんな結果を望んでいるのか』をしっかりと洗い出し、依頼者とデザイナーとの間でプロジェクトの目的を明確にしておくことが大切です。
その上で実際に作ったデザインを見てもらいながら、デザインの意図を伝え、ディスカッションをしていく。相手とコミュニケーションを取って一緒に作り上げていくことを心がけています」
相手と共通の認識を持った上でプロジェクトを進めていくことが大切だと語る北川。たとえば、なんとなくかっこいいデザインを作ることはできても、かっこよさの定義をすり合わせていなければ、相手のイメージと異なる仕上がりになってしまうことも。だからこそ北川は、コンセプト策定に十分な時間をかけて業務に取り組んでいると言います。
「『どんな課題があって、どのような理想を思い描いているか』を、デザインを作る前に相手としっかり共有しておくことを大切にしています。そうしないとデザインもブレてしまい、プロジェクトそのものが迷走してしまうこともあります。
とはいえ、依頼する側も最初はそこまで明確なコンセプトを持っていないことがほとんど。ですから、ヒアリングを通じて徐々にコンセプトが明確になるよう心がけています。具体的には相手の業務内容などを多角的に聞いて、相手の状況や意図をしっかり汲み取ることが何より大切。その上で客観的に物事を見て『相手の思い描くターゲットで合っているのか?』などを見極めることも大切にしています」
学生時代からデザインの道へ。幅広い経験を積みながら、働き方を見つめ直す
北川がデザインの道を歩み出したのは高校生のころ。学生時代から絵を描いたり、ものを作ったりすることが好きだったと語ります。
「進学先を美術科とデザイン科で悩んでいましたが、子どもながらに『人のために何かを作りたい』と感じ、デザイン科に進みました。高校時代は家具や建築に興味を持ち、金属を切ったり、溶接したりしてものを作っていましたね。
当時お世話になっていた先生方に憧れ、『デザインを教える先生になりたい』と、大学へ進学。教員免許も取得しました」
その後、「デザイナー経験がなければ、人に教えることはできないだろう」と考え、地元の印刷会社へ就職します。
「ポスターやチラシなどの印刷物の制作のほか、Webデザインにも関わることができました。印刷会社というだけあって紙媒体が作られる一連の流れも学べ、非常にいい勉強になりました」
その後、プロジェクト全体の管理や進行を担うクリエイティブディレクターをめざし、転職活動を始めた北川。しかし縁あって入社した広告代理店では、営業職を担当することに。
「採用された後に営業へと配属されることが決まり、驚きました。学ぶことはたくさんあって新鮮だったのですが、『ものを作っていない自分』に違和感を覚えてしまって。結果的にそこは数カ月で退職してしまいました」
ものづくりに携われる楽しさを再認識した北川は、あらためてデザイン会社へ入社。Webデザインを中心にさまざまな制作に携わりますが、徐々に気持ちが変化します。
「デザインへの熱意が強い企業で、初めは良い刺激を多く受けました。一方で時間の経過とともに多忙を極めることで生活リズムに乱れが生じてきたり、企業が追い求めるデザインのあり方に個人的に迷いが出てきたりして、働き方を考え直すように。デザインが自分本位になっていないか、本当にクライアントが求めていることは何なのかを今一度新しい環境で見つめ直してみたいと思ったんです」
初めはデザイン会社への転職を検討していた北川ですが、転職サイトの紹介でPR Tableを知り、「クライアントワークとインハウスデザインを両立できるのもおもしろいかもしれない」と視野を広げ、入社を果たします。
携わった案件は150件以上。周囲と協力しながらこれまでにないポジションを切り拓く
2023年8月に入社後、半年ほどで大小含め150件以上の案件に携わってきた北川。入社当初はグラフィックデザイナーとして体制を整えるところからスタートしました。
「私が入社した時、当社にはグラフィックデザイナーというポジションがなく、PR業界出身で共同代表取締役の大堀兄弟が中心となってデザイン面に注力していました。そこで、私は入社後、これまでの経緯も大切にしながらデザイナーが働く環境づくりから取り組みました。
たとえば、デザインを制作する際にどういった書体や素材を使用していくのか。所属する営業企画部の中で話し合って方針を定め、導入していきました。また、リソースも限られてくるので、提案業務の場合はどこまでデザインを作り込むかなど細かな基準も定めていきましたね。
体制づくりにあたって、自身で判断することも多く大変でしたが、一方で『フルリモートでありながらスムーズにコミュニケーションが取れる企業だな』と感じたのもこのころ。定期的にミーティングがあるのはもちろん、声を上げれば上司をはじめ必ず誰かが拾ってくれるので、比較的スムーズに体制が整っていったように思います」
数多くの案件に携わってきた中でも、とくに大きく自分を成長させてくれたのはサイト制作の提案業務だと言います。
「当社営業からお客さまへサイト制作をご提案するチームにジョインし、サイト制作のためのヒアリングから実際のデザインまで幅広く携わりました。非常に複雑で難しい作業ですが、学生時代思い描いていた『人の役に立つものづくり』ができている気がして楽しいです。もちろん、ご提案したものが受注に結びつけば、これほどうれしいことはないですね」
業務の中でもとくに難しいと感じるのは、コンセプトの策定にも欠かせないコミュニケーション。北川はこう続けます。
「これまで何度もコンセプト策定を経験してきたので、ある程度何を聞いて何を伝えればいいか把握しているつもりです。それでも対話の途中でポロッと出てきた本音がコンセプトの決定に大きな影響を及ぼすなど、予想外な出来事も。ヒアリングやディスカッションで出たちょっとした言葉も拾い上げる丁寧さが大切だと感じます。
また自分の作ったデザインについて説明する場合も、いつも試行錯誤しています。どんな効果を用いて、なぜこの色を使ったのか。できるだけ相手に伝わるように日々工夫を重ねています」
デザインだけでなく、あらゆる困り事に対応できるジェネラリストへ
今後はデザイナーとしてスペシャリストをめざしながら、課題解決に役立つジェネラリストにもなりたいと語る北川。
「デザイナーとしては仕事内容をより幅広くしたり、今やっていることをより深く掘り下げたり、スペシャリストとしてできることを増やしていきたいですね。そのために大切だと思うのはインプット。動画制作やサイトの実装など自身の仕事と隣り合う業務について知識を増やしていきたいと思っていますし、業務外でも他人のデザインに触れるなどテクニックを吸収できるよう心がけていきたいです。
加えてコンセプトづくりの中で培った物事を俯瞰的に見る力を取り入れ、デザインに限らずさまざまなことに挑戦していきたいです。デザイナーとしてこれまで培ってきた知見を活かし、クリエイティブ部門のジェネラリストとしてさまざまな場面で頼ってもらえるような存在になっていきたいですね」
入社から1年足らずで、すでにあらゆる業務にポジティブに取り組んできた北川。PR Tableに向いている人についてこう語ります。
「当社のデザイン業務はクライアントワークとインハウスデザインが両立する稀有な現場。クライアントワークでは一つひとつの企業に合ったデザインを作っていくので、毎回頭を切り替える難しさと楽しさが味わえますし、インハウスデザインでは思い入れのある自身の会社に関する仕事が楽しめます。デザイナーとして多様な経験を積みたい方にこそ、おすすめしたいですね。
また企業全体の雰囲気として、仕事に対してエネルギッシュな人が多いイメージ。会社に対する愛があって感じのいい人が多いからこそ、フルリモートでも業務が成り立つのかなと思っています。またフルリモートの難しさとしては、困難なことがあった場合に誰かに察してもらうことができないこと。だからこそ自分から発信できて、誰かの発信にも気軽に反応できる方に合っているのではないかと思います」
※ 記載内容は2024年5月時点のものです
