プロダクトをよりよくしたい、メンバーばかり。構想をベースに改善と実行の日々
塩野谷は現在、プロダクト戦略室室長兼、プロダクトマネージャー(以下、PdM)として、企業の採用マーケティングを支援するPRプラットフォーム、talentbookに携わっています。
「talentbookの特徴とも言えるのが、顧客が利用するCMS(コンテンツマネジメントシステム)と、その顧客が作成したコンテンツを配信するサイトの両方をプロダクトとして持っていること。
これにより、顧客の企業で働く人のさまざまなコンテンツが蓄積していく仕組みになっています。現時点では累計7,500記事以上ありますが、今後も増えていきます。
また、人となりやキャリアを深く知ることができるコンテンツ内容で、簡単には真似できないようなアセットと言えます」
価値を届ける相手は、顧客とtalentbookの読者。その相手に、どうなっていてもらいたいのか、というプロダクトの未来構想を自らの考えも取り入れながら主体的に描けることに、PdMとして働く醍醐味があると言います。
「PdMの仕事は多岐にわたりますが一番大事になってくるのが、talentbookで実現したい世界観について、経営陣の想いやPR Tableとしてのビジョンミッション、顧客や読者の声、市場なども考慮しながら決めていくこと。もちろん、その中に自らの意見も込めます。
その上で、めざす世界観を現実にするための戦略を考え、具体的な機能の開発においては、『何をつくるのか、それをなぜ作るのか』といった要件や目的も定義し、開発部門へと展開しています」
そのほかにも、プロダクトの利用状況を計測したり、社内メンバーから寄せられるプロダクト改善の要望に対応したり、社内の営業やデザイナーなどと協力したりすることも、PdMとして求められる仕事。AIも取り入れながら、いかにプロダクトをよくするかを考え、実践する日々です。
「とくに関わる機会が多いのは、開発チームです。現在はオフショアと業務委託メンバーが中心ですが、建設的に意見を交わせていて、雰囲気の良さを感じています。さらにこれはチームだけでなく、PR Table全体にも通じること。
たとえば以前、アカウントエグゼクティブ(既存営業)に、顧客のプロダクトの使用感を聞きたいと依頼したところ、快く受け入れてくれました。ビジネスサイドとの協力もしやすい環境です。
また、社員に向けて実施したプロダクト構想をシェアする会でも、営業職をはじめ人事やディレクターなどさまざまな部署から参加があり、それぞれの立場から意見を出してくれました。職種に関わらず、プロダクトを良くしていきたいという想いを持つメンバーが集まっていると思います。
経営陣もプロダクトへの投資にすごく前向きに見えます。プロダクトのあり方も私から提案してカジュアルに相談でき、反映できる環境なので、経営戦略とプロダクトの方向性を合わせやすいと感じています」
開発からビジネスサイド、そしてプロダクトマネージャーへ。経験を重ねたキャリア
塩野谷は文系出身ながら、新卒入社した大手IT企業ではシステム開発部門に配属され、Webエンジニアとしてキャリアをスタートしました。
しかし、4年ほど働く中でエンジニアとしてのキャリアに疑問を感じるように。そこで異動を希望し、マーケティングや営業などのビジネスサイドを経験。その後、オンライン英会話サービスを運営するレアジョブに転職し、マーケティング担当を経て、今で言うPdMのポジションにシフトしました。
「PdMになった理由は、中長期的な視点で業務に関わりたいと思ったからです。マーケティング担当だった当時は、チームとして短期的な数字を立てることに重きを置いていたため、目先の施策が中心になっていました。
その背景もあって、チーム内では中長期的な視点での取り組みが進んでおらず、私自身はこのままでは事業が行き詰まってしまうのではないか、という危機感を覚えていました。
そこで、自分自身が、将来の種まきとなるような施策をして事業成長に貢献すればいいのではと考えた時に、それを一番に実現できるのがPdMの立場だと思ったんです」
レアジョブではフィリピン出向なども経験した塩野谷。中でも、印象に残っているのが、講師が利用するシステムに着手し、業務オペレーションの改善に踏み込んだ経験だと振り返ります。
「それまで英会話の授業内容は講師の裁量に任されており、受講者の英会話のスキルアップのスピードに講師によってばらつきがありました。そこで、講師の研修プログラムの再設計や講師が使うシステムの見直しにより、業務を標準化。講師が効率的かつ効果的に受講者の成果を引き出せるようになりました」
レアジョブでの経験を経て、モビリティアプリ運営会社へ転職した塩野谷。そこでは、2つのサービスを統合するためのプロジェクトに入り、限られた期間の中で統合にやり遂げました。
その後、数社でPdMとしての経験を蓄積した塩野谷が、PR Tableに入社するきっかけとなったのは、レアジョブ時代に一緒に仕事をしていたPR Tableの共同代表取締役大堀 航とのやりとりでした。
読者が自身のキャリアを、企業が自社の魅力を、“発見”できるプロダクトにしたい
2023年5月ごろ、塩野谷はレアジョブで一緒だった大堀 航に何気なく連絡してみたところ、入社の話がとんとん拍子に進み、8月にはPR Tableへジョインすることになりました。
「実は、2021年にもSNSで『PR Tableに来ないですか?』というお誘いを受けていたんです。それが、2年半後に結実しました。大堀 航の印象は、今もレアジョブ時代もあまり変わらないですが、一緒に働いていた当時はフットワークの軽い広報の人という感じでしたね」
入社を決めた背景には、プロダクトがめざす世界への共感がありました。
「PR Tableには、コンテンツとしてたくさんの方々のキャリアストーリー記事が掲載されています。この資産を活かして、顧客だけでなく、talentbookを読む読者にもできることがまだたくさんある。PdMとしてのこれまでの経験を活かし、プロダクトがめざす世界を実現するための道筋をつけられるのではないかと思いました。
そして、それを自らやりたいと思ったのは、自分のキャリアを振り返る中で、私自身が『キャリア迷子』のような状態になっていたと感じているからだと思います。実は、自分が何をやりたいのか、深く理解できていなかったがゆえに、思うような転職ができていないことがあったんです。
すべてを後悔しているわけではありませんが、当時の自分が、talentbookのような多くの方のキャリアを学べるサイトに出会えていれば、もっと納得感のある転職ができたのかもしれないとも感じています。だからこそ、かつての自分にとってあったらよかったと思えるプロダクトを一緒に作りたいと考えました」
その想いを胸に入社した現在、talentbookの可能性を“発見”をキーワードに語ります。
「読者にとって、talentbookは働く人のさまざまなストーリーを閲覧していく中で、『こんな企業やこんな働き方があったんだ』と“発見”できる場所です。発見がキャリアを見直すきっかけやキャリアへの納得感を高めることにつながり、転職をするしないに関わらず、自身のキャリア選択に対して後悔がない状態につながると考えています。
顧客にとっては、記事制作を通し社員の声を聞くことで、自社の魅力をあらためて“発見”する機会になるはずです。また、読者のアクションを分析してPDCAを回すことで、自社のどのような点が読者にとって魅力的なのかを“発見”できます。
その発見をもとに、顧客の新たな発信が増えれば、talentbook内に新しいキャリアストーリーが増えていく。キャリアストーリーが増えれば、それを見る読者も増えていく。読者が増えれば、データが増え、読者に適したキャリアをレコメンドしやすくなるのはもちろん、顧客がさらなる魅力を見つけ、発信を改善できる循環が生まれます。
プロダクトの未来構想を描く上で“発見”がキーワードになると考えています」
人材流動性が高まる時代だからこそ、個人のキャリアに対する納得度を高めていきたい
今後のtalentbookについて、塩野谷は具体的に次のような展開を考えています。
「サイトとしてまずは、読者がさまざまな切り口でストーリー記事を探せるようにしたいです。たとえば保険業界でのやりがいを知りたい場合、『保険業界×やりがい』などの掛け合わせでサイト内を横断検索できるようにすること。切り口が多いほど、読者自身の興味関心に合ったストーリー記事に出会えるはずです。
中長期的には、キャリア選択に必要なことを『学べる』機能を提供したいと考えています。それによって、talentbookを学生や求職者の企業研究や自己分析に欠かせない存在にしていければと思います」
人材の流動性が高まる時代だからこそ、働く人がどう考えキャリアを作ってきたかを知ることができるサイトは貴重だと塩野谷は言います。
「キャリア選択は、誰かが正解を教えてくれるわけではありません。どのようなキャリアを歩みたいかを主体的に考え、自分で正解を探すことが大切です。
そのために必要になるのが、企業の表面的な情報だけではなく、実際に入社したときのイメージが持てるような情報。talentbookで発信するさまざまなキャリアストーリーが、読者のキャリア選択における情報量のギャップを埋める解決手段になると考えています。
そうして一人ひとりが納得感のあるキャリアを歩める状態こそ、働く人が笑顔になっている状態と言えるのではないでしょうか。
プロダクトがめざすところは、PR Tableのビジョン『働く人の笑顔が“連鎖する”世界をつくる』とリンクしています。だからこそ、一緒に働く上でも大事にしたいのは、当社のビジョンやtalentbookが提供したい価値に共感し、同じ方向を向いてプロダクトを作り上げられるかどうか。誰もが納得感のあるキャリアを描ける世界観に共感してくれる方と、一緒に働ければと思っています」
「かつて自分のやりたいことに迷いながら転職した自分のような人を少しでも減らしたい」と語る塩野谷。だからこそ想いは人一倍です。
いずれは採用以外の領域にもtalentbookの可能性を見出していきたいと語る塩野谷の、想いをプロダクトという形にしていく挑戦はまだまだ続きます。
※ 記載内容は2024年2月時点のものです
