人見知りだった幼少期──仕事を通して気づいた「人」が持つ力
「幼いころは引っ込み思案で人見知り。いつも母の後ろに隠れていて、人と喋ることも苦手でした」。中川は当時の自分を振り返ります。
「自分への自信のなさが原因だったように思います。周囲の目が気になって、どう話して良いか、どう仲良くなれば良いかわからなかった。今思えば、あのころは、遊んでいても全身で楽しみきれていなかったですし、一歩を踏み出す勇気もなかったですね」
そんな彼女の殻を破ったのは、中学、高校と所属していたテニス部での経験。朝から晩まで練習漬けの毎日を仲間とともに過ごす中で、だんだんと周囲にも気を許せるようになりました。
「以降、年齢を重ねるにつれてコミュニケーションに対する苦手意識は少しずつ和らいでいったように思います。そして、大学へ進学しアルバイトに励む中で自分なりのコミュニケーションの取り方を模索していくようになりました」
大学卒業後、最初に就職したのは店舗専門の内装施工会社。そこで、新規開拓営業を担当しました。
「大学生のころから飲食店に興味を持っていました。どこで食べるか考えたり、調べたりするのが好きでしたし、食事を楽しむ人たちで賑わう飲食店ならではの空間が自分にとって居心地が良かったんです。ですから、私が内装の営業に行くときは、飲食店を経営している会社ばかりでした」
内装を通してさまざまな飲食店を見ていく中で、次第に飲食店という空間から、そこで働く人材に興味を持つようになります。
「人から長く愛され続ける飲食店は、どこも良い接客をし、良い料理を出します。どちらも核になるのは『人材』だと気づきました。そんなときに、飲食店専門の正社員のみの採用に絞った求人広告を作る会社を見つけたんです。自分から会社ホームページを探して『求人募集していないですか?』と連絡を取りつけて面接してもらい、入社にいたりました」
自らの行動力で出会った2社目。仕事は、新規受注開拓や商材販売の営業がメインでしたが、加えて求人広告の原稿も作成するなど幅広く活躍しました。
「学べることが多く、やりがいもあって仕事自体は楽しかったです。ただ、終電で帰宅するという日も重なり身体的にきつかったこと、今後結婚や出産を考えたときに同じ環境で長く働き続けるのは難しいと思ったので、転職を考えるようになりました」
コミュニケーションの大切さを知っていたから成し得た、フォローし合える環境づくり
今後のライフスタイルを視野に入れ、中川は長く安定して働ける職場を求めてIT広告業界へと転職を果たします。そこでは、広告媒体の販売代理店の窓口営業やキャンペーン施策の考案、売上管理のほか、仕事の幅を広げるために営業アシスタント業務や広告の入稿管理などを担当。また、途中からはグループ会社である広告販売代理店の方への転籍も経て、これまでの職種とは異なる仕事も多く経験することになりました。
「IT企業に入社したものの、当時はITについてまったくの無知でした。実際に働いてみると本当に移り変わりが早い世界で、取り扱うものが目まぐるしく変わっていくのを体感しました。
変わらないままでいると、そのサービスはすぐに終わりがきてしまいます。だからこそ、どんどん挑戦し、進化を続けなくちゃいけない。そのために新しいことを拒絶せず、受け入れていくようにしました」
IT業界の変化のスピードについていくこと。そして、周りの人と密に連携して作業を進めること。これが、前職を通して身についたことだと語ります。
「“間違いのない運用”を徹底することは大きなプレッシャーがありました。誤った情報を世の中に発信することはあってはいけないので、入稿するにあたって情報の共有はきちんと行う必要があります。
当時、東京と沖縄のスタッフがオンラインで作業を進めていたんですが、当初はコミュニケーションが十分に取れておらず、仕事の段取りなどを共有できていなかったんです。そこで、自分が東京と沖縄をつなぐ役割になろうと考えました。
具体的には、チャットグループを作って報告・相談がしやすい環境を作ったり、東京で決まったことは逐一沖縄のスタッフに共有したり。媒体によってはルール変更がたびたびありましたし、1日に多くの入稿作業がありましたが、コミュニケーションの質を高めることで乗り越えられました」
中川が心がけていたのは、周囲を見渡し、適切にフォローを入れること。一緒に働く仲間を気遣い、サポートし合える環境を築くことに注力しました。
子どものころからコミュニケーションを意識してきた中川。だからこそ持ち得た視点を活かし、この会社で仕事に向き合って10年が経とうとしていたころ──
彼女に転機が訪れます。
やってみたい。でも、挑戦してもいいんだろうか──葛藤を乗り越えPR Tableへ
「あるとき、とあるSNS投稿を見て衝撃を受けたんです。会社で働くひとりのスタッフにスポットライトを当てて、なぜこの仕事を選んだのか、どういうふうに働いているのかというストーリーを紹介し、それを企業のPRに活かす事業に携わっている内容でした」
talentbookの存在をはじめて知った中川でしたが、じつは以前にも、働く人にスポットを当てた企画に関心を寄せていたことがありました。
「2社目で関わった飲食店専門求人誌の特集で、お店で働く人のストーリーを掲載していたんです。当時、私はこの特集がすごく好きで。その人の背景を知ることでお店で働くイメージがつきやすく、お店への理解が深まる良い企画だなと。
それを事業としている会社があるんだと知り、衝撃を受けました。同時に、自分もこんなおもしろそうな仕事に関わってみたいと思ったんです」
純粋に興味を持った一方で、動き出すには葛藤もありました。
「私には4歳と2歳の子どもがいます。2人とも発達障がいがあり、平日でも病院や福祉支援施設などにも行かなければいけません。障がい児の子育てという余裕のない中で自分の興味のある仕事に挑戦していくことはできるのだろうか。年齢的に転職へのハードルも感じていて……。正直、不安な気持ちが強かったですね」
そんな中川の背中を押してくれたのが、前職の同期でした。
「自分と同じくらいの年で、子どもを育てている同期です。同じ様に年齢や環境で転職を尻込みしていた彼女が、子育てをしながらの生活スタイルに合った前向きな転職をしたことによって勇気付けられ、『自分も諦める必要はない。やりたいことに挑戦してみよう』と思えるようになりました」
さらに、前職で生まれた縁が中川とPR Tableとをつなげるきっかけになりました。
「じつは、前職の上司である石橋が現在働いている会社がPR Tableでした。前述のSNSは、石橋がアップしていたものです。連絡をとってみると、まずは相談がてらざっくばらんに話してみようということになり、私の家庭の事情を伝えた上でPR Tableのビジョンや働き方を聞いてみたら……運命を感じてしまったんです」
talentbookの世界観だけではなく、PR Tableの就労環境も中川が求める形に近かったと言います。
「コロナ禍で在宅勤務を週数回取り入れていた前職が、出社推奨になり、在宅勤務を選択することが難しくなってしまいました。一方PR Tableは、フルリモートワークでフレックスタイム制なので、子どもの用事がある場合は、早い時間から仕事を始めて早く終わることもできる。私のような事情があっても、しっかり仕事に向き合える環境は、まさに希望していたものでした」
細かな気配りで営業メンバーをフォロー。いずれは、社内の“頼られる存在”に
2023年にPR Tableに入社した中川。現在は営業担当者から依頼された見積書や申込書の作成、顧客との契約締結処理などの営業サポートをメインに担当しています。また、前職の経験を活かしてアドネットワークをもっている媒体やSNS広告を扱っている広告代理店などへの広告出稿依頼、案件管理などの広告関連業務も担います。
まだ、入社して間もないなりにもPR Tableで働いてみて感じたこと、わかったこともあると言います。
「皆さんすごく楽しそうに働いているなという印象を受けました。『働く人の笑顔が“連鎖する”世界をつくる』というビジョンや『笑顔が生まれる“きっかけ”を増やす』というミッションに共感しているからか、前向きで、体現しているような方が多くて。いやな感じの方が1人もいないんです(笑)。このメンバーと一緒に働くことができてうれしく思います。
また、働き方においてもギャップはありません。フレキシブルに働けるので、仕事と子育ての両立もすごくやりやすいですね。『自分のやりたいことをやっているお母さんはカッコいい!』と、子どもたちに思ってもらえるような母親になるべく、この場所で頑張りたいです」
PR Tableのメンバーとして、中川には今後実現していきたいビジョンがあります。
「まずは、自分に課せられた役割の中で、最大限のパフォーマンスを発揮することです。たとえば、いかにして営業メンバーが働きやすくなる環境を作ることができるか、という視点を忘れずに、同じチームにいる先輩たちのように丁寧に周囲を見てフォローをしていきたい。そして、会社内にあるいろいろな仕事を把握して、全体の流れがわかるようになりたいです。
そうしてキャリアを積み重ねる中で、このジャンルに関してはこの人に聞けばなんでもわかると思われるような、頼られる存在になる。これが、私の長期的な目標です」
これまで、持ち前の観察力とコミュニケーション力、行動力で活躍してきた中川。PR Tableにおいても、彼女らしい仕事ぶりが多くの人を笑顔にしていくはずです。
「仕事において一番大事にしている価値観は、自分が大切な人にも『絶対これやった方がいい』と心から勧められる商材を扱うこと。だからこそ、今やっているサポート系の仕事では、自分がフォローできるところを細かく見つけて、お客様に広くtalentbookという商材を活用してもらえることに貢献したい。そうして、自分を取り囲む周りのみんなを笑顔にしていきたいですね」
※ 記載内容は2023年11月現在のものです
