研究で身につけた試行錯誤が、日常の楽しさにつながる
学生時代に最も印象に残っているのは、研究室で取り組んだ研究です。難治性喘息の治療薬をテーマに、マウスや細胞を用いた実験を行っていました。3つの実験を同時並行で進める必要があり、作業量は多く、朝早くから夜遅くまで研究室にいる日々が続いていました。
研究は思い通りに進むことばかりではありません。同級生や先輩と協力しながら進める中で、行き詰まったときには教授にも相談し、方向性を見失わないよう意識して取り組みました。それでも、努力を重ねても結果が出ないことは多く、苦労の連続でした。試行錯誤を重ねながら、「今できる最善は何か」を考え続けた時間は、決して無駄ではなかったと感じています。
最終的に納得のいく結果を出すことはできませんでしたが、簡単に成果が出ない状況でも諦めず、粘り強く継続する姿勢を身につけることができました。この経験は、社会人になった今も、壁にぶつかったときに自分を支えてくれています。
昔から編み物が好きで、最近は料理にもはまっています。編み物は、おばあちゃんの影響で始めたのがきっかけで、一本の糸から形が生まれていく過程に今でも楽しさを感じています。また、3カ月前から一人暮らしを始めたことで、自炊にも力を入れるようになりました。健康と節約を意識しながら、とくに和食を中心に、調味料の配分を工夫する時間を楽しんでいます。日常の中で試行錯誤を重ねるこの感覚も、研究で培った姿勢とつながっているように感じます。
迷った就活の中で見つけた、ドラッグストアという選択
就職活動では、ドラッグストアと調剤薬局の両方を視野に入れていました。正直に言うと、優柔不断な性格もあり、どちらに進むべきか決めきれずに悩んでいた時期もあります。
そんな中で注目したのが、国の方針として進められているセルフメディケーションです。今後、病院だけでなく、日常の中で健康を支える存在としてドラッグストアの役割はさらに大きくなると感じました。また、調剤とOTCの両方に関われる点に魅力を感じ、ドラッグストア業界を志望するようになりました。
サンドラッグに入社を決めた理由は、大きく2つあります。1つ目は、入社後にキャリアコースを選べる点です。今はOTCを中心に経験を積みたいと考えていますが、将来的には調剤にも挑戦したいと思っています。自分の興味や成長に合わせて進む道を選べる環境があることは、長く働くうえで大きな安心材料でした。
2つ目は、カウンセリングを大切にできる環境が整っていることです。就活を通して、カウンセリングに十分な時間をかけられる職場は意外と少ないと感じました。その中で、OTCと調剤を分けて教育し、店舗でもお客さま一人ひとりに向き合える仕組みがある点に魅力を感じ、入社を決めました。
知識だけじゃない、向き合う力が育つサンドラッグ
現在は、OTC薬剤師として店舗で勤務し、カウンセリングを中心とした対人業務を行っています。風邪症状や胃腸の不調、生活習慣に関する悩みなど、さまざまな健康相談に対応し、お客さまの症状や生活背景を丁寧に伺ったうえで、その方に合った医薬品やセルフケアの方法を提案しています。
入社して感じたサンドラッグの魅力は、教育体制の充実度です。薬の知識だけでなく、ヘアケアやハンドケアなど幅広い分野を学ぶことができ、その知識を自分自身の生活にも活かせています。また、わからないことがあればすぐに相談できる環境が整っており、担当マネジャーや本社の問い合わせ窓口があることで、一人で抱え込まずに働ける点も心強いです。
仕事を通し、健康に関する専門知識はもちろん、カウンセリング力も大きく成長したと感じています。例えば風邪の相談一つでも、症状だけでなく、食生活や栄養状態、疲労の蓄積などにも目を向け、その方の生活に合った提案を心がけています。「薬を売る」のではなく、「生活全体を支える」視点が身に付いたと感じています。
「あなたに相談したい」と言われる薬剤師をめざして
仕事をする上で大切にしているのは、社会人としての基本である「あいさつ」と「笑顔」、そしてお客さまとの「適切な距離感」です。ドラッグストアの薬剤師は、くすりや健康について気軽に相談できる、身近な存在だと考えています。
そのため、いつでも話しかけやすい雰囲気づくりを意識し、笑顔で接することや、お客さまの不安に寄り添う姿勢を大切にしています。店舗はお客さまとの距離が近く、フランクに会話ができる環境だからこそ、日常会話から自然に相談につながるような関係性を築けるよう心がけています。
仕事のやりがいを強く感じたのは、最近お客さまからかけていただいた言葉です。いつも来店されるお客さまが、病院の検査で気になる結果が出た際に、「まずあなたの顔が浮かんで、相談しなきゃと思った」と言ってくださいました。これまで日々の会話や健康相談を通して関係性を築き、その方の生活に寄り添ってきたからこそ、そう感じていただけたのだと思います。くすりは一人で選ぶことが難しく、不安を抱えたままでは適切な判断ができないことも多いと感じています。
だからこそ、気軽に相談できる存在として関わることで選択肢を広げ、お客さま一人ひとりに合った提案ができること、そして地域の方々の健康を支えられている実感が、私にとって大きなやりがいです。
将来の目標は、「おくすりが必要だから」ではなく、「私に相談したいから」と思って来店してもらえる薬剤師になることです。OTCだけでなく調剤にも挑戦し、知識と経験の幅を広げながら、より質の高い提案ができる存在をめざしています。さらに将来的には、漢方や薬膳についても学び、健康をもっと身近に感じてもらえる取り組みにも挑戦していきたいです。
就活生のみなさんへ。ほんの少しでいいので、勇気を出して「やってみる」ことを大切にしてください。一歩踏み出すことで、見える景色は必ず変わります。自分に合った場所を、ぜひ自分の足で見つけてください。応援しています!
※ 記載内容は2025年12月時点のものです
