薬剤師の可能性を広げる道を求めて
学生時代、私は薬学部で学びながら、アルバイトに明け暮れる毎日を送っていました。実験や研究で忙しい中でも、週5日の小売店舗と飲食店スタッフとして働き、さらに空いた時間では派遣でライブの警備や引っ越しなど、様々な仕事を経験してきました。
特に印象に残っているのは、小売店での接客経験です。お客様からの感謝の言葉ももちろんうれしかったのですが、一緒に働く同僚や上司からの「ありがとう」の言葉が心に響きました。10人ほどのメンバーで協力しながら働く環境で、自分の仕事が誰かの助けになるという経験を重ねるたびに、チームで働くことの意義を実感していきました。
就職活動を始めた当初は、製薬メーカーや薬局、病院など、薬学部生が一般的に目指す進路を幅広く見ていました。しかし、様々な業界を見ていく中で、自分が本当に求めているものが見えてきました。それは「自分の技術や知識でまわりの人に何かを与えられる存在になりたい」という思いでした。
その思いを実現できる場として、私の目に留まったのがドラッグストアでの健康カウンセリングという仕事でした。店頭に来店されるお客様の健康相談に乗り、必要に応じて医薬品や健康食品をご紹介する。この過程の中で自分の知識を活かし、人々の健康に直接貢献できる。健康カウンセリングという仕事の可能性に強く惹かれました。
サンドラッグとの出会いは、就職活動中の説明会でした。実は、それまではカスタマーとしてもあまり接点がなく、特別なイメージは持っていませんでした。しかし、説明会や店舗見学会では他社との違いが明確でした。関わる方の対応が、一方的な情報提供ではなく、私たち学生の反応や要望に寄り添った双方向のコミュニケーションだったことを覚えています。
特に印象的だったのは、店舗見学会での一コマです。店舗の薬剤師の方が、花粉症に悩む就活生を相手に実際のカウンセリングを再現してくださいました。症状を丁寧に聞き取り、適切な薬剤を選び、さらに生活上のアドバイスまで行う姿に、強い憧れを覚えました。
また、採用担当として活躍する薬剤師の先輩の存在も、私の決断に大きな影響を与えました。白衣姿の薬剤師としてだけでなく、スーツ姿でビジネスパーソンとして活躍する姿を見て、薬剤師としての専門性を基盤としながら、新しい領域にチャレンジできる可能性を感じたのです。
入社からの道のり:出会いと成長の軌跡
入社してすぐに始まった研修は、健康カウンセリングに必要な基礎知識を学ぶことから始まりました。眼の症状や胃腸の症状など、一般的によく相談される内容から、毎月OFF-JTで座学を重ねていきました。ただ、座学だけでは実践的な知識は身につかないもので、店頭でのOJT研修が非常に重要な役割を果たしました。先輩スタッフやマネジャーから、学んだ知識の確認やカウンセリングのロールプレイング、実際の患者さまへのカウンセリングの指導を受けることで、少しずつスキルを磨いていきました。
サンドラッグでは最初は店舗に配属されます。薬剤師として店頭で健康カウンセリングの仕事に携わることになったのですが、実際の店頭業務は想像以上に忙しいものでした。入社前は、ドラッグストアの店舗はゆったりとした時間が流れているのかな、と思っていましたが、実際にはお客様や患者様の対応が多く、予想以上に充実した濃い時間を過ごす店舗時代でした。
その中で私が特に工夫したのは、業務の効率化です。カウンセリング以外にも商品陳列などの業務がありましたので、それらをいかに効率よく短時間で終えられるかを常に意識していました。分からないことがあれば、先輩スタッフや担当マネジャーに積極的に相談し、アドバイスをいただきました。先輩方からのアドバイスは、自分一人では気づけない視点を与えてくれる貴重なものでした。
店頭での経験を重ねる中で、研修で学んだ知識を実践で活かすことの難しさも実感しました。知識として頭に入っていることと、実際のカウンセリングで使えることは全く別物で、特に患者さんへの知識のアウトプットには苦労しました。しかし、多くの患者様とのカウンセリング経験を重ねることで、少しずつですがその技術を自分のものにしていくことができました。この時期の努力と成長が実を結び、新人賞を受賞することができました。特にカウンセリングでの接遇の良さを評価していただき、それは私にとって大きな自信となりました。
そんな中、私にとって大きな転機となったのが福島県への転勤でした。ここで出会った先輩は、私の仕事に対する考え方を大きく変えてくれる存在となりました。その先輩は豊富な知識を持ち、仕事に対して真摯に向き合う姿勢を見せる一方で、プライベートの時間も全力で楽しむ方でした。同じ転勤者として多くの時間を共有させていただく中で、仕事を突き詰めていくだけでなく、オフの充実も含めて人生全体を豊かにすることの大切さを学ばせていただきました。
チームマネジメントを通じて得た気づきと成長
現在、私は人事部採用課で採用チーム全体のマネジメントを担当しています。採用チームは薬剤師職の新卒・中途採用、総合職の新卒・中途採用と4つのチームに分かれており、各チームのリーダーと密にコミュニケーションを取りながら、チーム間の連携を強化し、採用活動の効果を最大限に高められるよう努めています。
主な業務は、経営からの課題を具体的な業務に落とし込んでチームメンバーに伝えること、メンバーと日々の業務課題について議論してチームとして適切なアウトプットを出していくこと、また、そのチームとしての成果を経営に対して適切に表現することです。この役割を担う中で、かつての私とは大きく異なる判断力や決断力が身についたと実感しています。
特に印象に残っているのは、採用担当になりたての頃の経験です。近畿エリアでの採用強化を任された時期がありました。当時はまだ店舗数を増やしている最中で地域での認知度も低く、最初は苦戦を強いられました。しかし、地道な大学訪問や学生への個別対応を積み重ねた結果、採用数を大幅に増やすことができ、その実績が認められて課長に昇進することができました。
ただ、その後に担当した東海エリアでは、近畿での成功体験をそのまま適用しようとして壁にぶつかりました。これは私にとって大きな学びとなった経験です。自分のやり方が正しいという思い込みを捨て、地域の事情を熟知している現地の店舗スタッフの力を借りながら採用活動を進めることで、最終的には成果を上げることができました。
現在のチームマネジメントにおいても、この経験は大きく活きています。判断する前に必ずチームリーダーやメンバーの意見に耳を傾けるようにしています。一見すると「なぜこのような提案になるのか」と疑問に思えることでも、その背景にある考えをじっくりと聞くことで、私では思いつかなかったアイディアや新しい視点に気づかされることが多々あります。
チームメンバーと新しいアイディアが生まれる瞬間を共有したり、業務の実績を一緒に喜び合えたりする時に、最もやりがいを感じます。そのためにも、チーム全体が新しいアイディアを生み出しやすい環境づくりと、着実に実績を上げていける体制の整備に注力しています。
学生時代の私は、重要なことでも深く考えずに決めてしまう傾向がありましたが、現在の仕事では判断と決断の連続であり、それらの経験を通じて、必要な情報は何か、判断に十分な情報が揃っているのかを常に考えられるようになりました。部下から業務の相談を受けた際に、より良い判断のための具体的なアドバイスができるようになった時、自身の成長を実感しています。
挑戦を応援する環境で、さらなる高みへ
薬剤師職の採用責任者として6年間、多くの仲間たちと共に歩んできましたが、今年からは新たな挑戦が始まっています。総合職も含めた採用全体のマネジメントを任されることになり、責任の重さを実感しながらも、やりがいを感じる毎日です。
薬剤師職と総合職では、採用市場も学生の置かれている環境も大きく異なります。新しい分野に飛び込んで一から学ぶ気持ちで、日々勉強を重ねています。これまでの経験を活かしながら、新たな視点で採用活動を見直していく過程は、私自身にとっても大きな成長の機会となっています。
今後は、サンドラッグでの採用ノウハウをグループ会社とも共有していきたいと考えています。そのためには、まず各グループ会社の採用環境や課題を正確に把握することから始める必要があります。一つひとつの会社の実情に寄り添いながら、グループ全体での採用成功を目指していきたいと思います。
サンドラッグの最大の魅力は「人」だと私は確信しています。店頭では患者様から指名されるほど信頼される薬剤師が活躍し、本部では良好な人間関係の中でお互いを高め合える関係が築かれています。私自身も、周りのメンバーのおかげで力を発揮できていると日々実感しています。
特に印象的なのは、社内公募制度を活用して自身のキャリアを切り拓いていく社員たちの姿です。現場のマネジメント職から商品開発部門へ転属を実現させた後輩もいます。このように、自ら考え、行動し、チャンスを掴もうとする人には、数多くの可能性が開かれているのがサンドラッグだと思います。
それを支える教育カリキュラムや教育体制も充実しています。これから入社を考えている方には、ぜひこの「挑戦する人を応援する環境」を知っていただきたいと思います。
私たちが求めているのは、自らも挑戦を続けながら、周りのメンバーに感謝の気持ちを忘れず、仲間を勇気づけられる人材です。基本的な心遣いや、明るい雰囲気づくりができる存在は、組織にとって大きな財産となります。
これからも私自身が挑戦し続けることで、後に続く方々の道標となれれば幸いです。サンドラッグという舞台で、共に成長していける仲間との出会いを心待ちにしています。
