会社の未来を支える財務と、当社初の資金調達への挑戦
私は現在、財務部財務課で課長を務めています。私たちの部署では、グループ全体の資金管理、資金調達、金融機関との折衝、決算説明会資料の作成など、経営戦略を財務面から支える幅広い業務を担っています。
これらの業務に共通しているのが、「企業価値をいかに高めていくか」という視点です。SBSグループの財務に求められているのは、数字や資金を正確に管理するだけでなく、そこから得られる情報を経営判断や事業成長につなげていくことだと思っています。
例えば、決算説明会資料の作成では、数字の背景にある事業戦略や投資方針、今後の成長可能性を整理し、経営陣や金融機関、投資家に分かりやすく伝える必要があります。正確な情報を示すことはもちろん、その数字が何を意味し、今後の事業成長にどうつながるのかまで読み解き、会社のメッセージとして表現することが求められます。
SBSグループはこれまで、M&Aや物流施設開発、3PL、テクノロジー領域などへ事業を広げてきましたが、そうした事業拡大を支えてきたのが、財務戦略です。財務の立場から経営の選択肢を広げ、グループの成長を後押しできることに、大きなやりがいを感じています。
近年、特に印象に残っているのが、当社初となるポジティブ・インパクト・ファイナンスによる資金調達です。これは、ESGやサステナビリティに対する企業の姿勢を、財務活動と結びつける取り組みです。社内に前例がない中、関係部署から必要な情報を収集・整理し、金融機関との議論を重ねながら一つひとつ形にしていきました。
その結果、当社の取り組みや考え方について、金融機関からも高い評価をいただくことができました。この経験を通じて、財務が資金を確保するだけでなく、会社の理念や将来像を社会に伝える役割も担えることを実感しました。
経理から財務へ。キャリアの転機と価値観の原点
私自身は、証券会社や不動産会社で経理業務を経験した後、2008年にSBSグループへ入社しました。入社後もしばらくは経理業務を担当し、複数のグループ会社の単体決算業務に加え、監査法人や連結会計課との調整にも携わりました。経理で身につけた、過去の実績を正確に把握する力は、現在の財務業務でも重要な土台になっています。
一方、財務では、その数字をもとに将来の資金需要や投資計画を見通し、複数の可能性を検討する視点が求められます。経営企画部門や各社担当者と連携し、連結予算や投資計画を分析する中で、少しずつ財務としての視点を養っていきました。その過程では、チームメンバーから実務に基づく知識や経験を共有してもらい、それらを日々の業務に取り入れながら、財務への理解を深めていきました。
特に印象に残っているのは、初めてSBSグループの資金計画を自分で作成したときです。経済環境や市場の変化、グループ各社の状況、リスクシナリオなど、さまざまな要素を考慮しながら計画を立てました。その資金計画が取締役会に上程されたとき、財務の仕事が経営に直結していることを強く感じました。
現在の財務に対する考え方には、前職での経験も大きく影響しています。前職では、リーマンショックの影響により、勤務先の不動産会社が民事再生を申請するという経験もしました。経理担当として経営状況が日に日に変化していく様子を間近で見て、企業の財務基盤が従業員の生活や将来に大きく関わることを身をもって知りました。
その後、上場企業の支援を受けて事業は継続されましたが、従業員の待遇や経営方針にも大きな変化がありました。この経験を通じて、会社が安定して成長し続けることの重要性や、従業員を大切にする企業文化の重みを強く感じるようになりました。
そのような中で、元上司からSBSグループを紹介されました。当時、SBSグループはM&Aによる事業拡大を積極的に進めていましたが、同時に「人を大事にする」という経営理念を掲げていました。経営危機を経験した私にとって、その理念は非常に大きな意味を持ちました。SBSグループへの入社を決めた背景には、この価値観への共感があります。
財務の仕事の先には、事業を支えること、従業員の働く場を守ること、会社の信頼を高めることがあります。私が財務として企業価値向上にこだわるのは、過去の経験から、財務基盤の強さが会社の未来を支えると実感しているからです。
SBS財務が目指す次のステージ
今後、SBSグループの財務には、これまで以上に戦略的な役割が求められると考えています。現在も、企業価値算定や競合分析、投資家の視点を踏まえた財務戦略の検討など、経営判断により深く関わる取り組みを進めています。こうした領域では、新たに入社する方にも、これまで培ってきた専門性を活かして力を発揮していただきたいと考えています。
こうした戦略的な役割を担ううえで、特に注力していきたいテーマの一つが、資金調達手段の多様化です。これまでの金融機関からの借入に加え、今後は社債発行、外部格付けの取得、デットIRといった新たな取り組みも視野に入れています。市場から直接資金を調達できる体制を整え、より柔軟で強固な財務基盤を構築することで、企業価値の向上につなげていきたいと考えています。
財務の役割も、「必要な資金を確保する」ことから、その先にある企業価値の向上を見据え、成長資金を呼び込むことへと広がりつつあります。社債発行や外部格付けの取得、デットIRは、いずれも財務課と会社にとって新たな挑戦です。決まった正解があるわけではないからこそ、自ら調べ、考え、チームで議論しながら、新しい仕組みをつくり上げていく面白さがあります。
財務知識を活かしながら、企業価値向上や成長戦略の実現に直接関わることができるのは、当社財務部ならではの魅力だと思います。専門性を深めるだけでなく、その領域を広げながら挑戦したい方にとって、非常に魅力的なフィールドだと考えています。
新たな仲間に期待すること
現在は課長として、5名のメンバーとともに業務に取り組んでいます。私が大切にしているのは、相談しやすい環境づくりと、日々の情報共有です。財務の仕事では、小さな認識の違いや確認不足が大きなリスクにつながることもあります。だからこそ、一人で抱え込まず、チーム全体で確認し、支え合いながら業務を進めることを大切にしています。
今後の新たな挑戦に向けて、財務分野の専門性を持つ仲間を求めています。財務や会計、税務、コーポレートファイナンスに関する知識を土台に、会社の成長に当事者意識を持って向き合っていただくことを期待しています。専門知識に加えて、数字の背景を読み取り、自分の考えを相手に分かりやすく説明し、さまざまな関係者を巻き込みながら物事を前に進める力も重要です。
財務の仕事は、経営層、事業部門、グループ会社、金融機関、投資家など、多くのステークホルダーと関わりながら業務を進めます。正確性や責任感が求められる一方で、周囲と協力しながら新しい取り組みに挑戦できる環境です。
「経営に近い立場で財務の専門性を高めたい」「企業価値向上に関わる仕事がしたい」「これまでの経験を活かしながら、より大きなテーマに挑戦したい」と考える方にとって、SBSグループの財務部門には、専門性をさらに広げ、会社の成長に深く関われる機会があります。これまで培ってきた知識や経験を活かし、仲間とともに新しい財務のあり方に挑戦したい方と、一緒に働けることを楽しみにしています。
