財務のプロフェッショナルとして、企業価値向上への責任を担う
現在、財務部財務課で課長を務めています。私たちの部署では、会社の経営戦略に基づく財務戦略の策定から資金調達、グループ全体の資金管理、金融機関との関係構築まで、幅広い業務を担当しています。
日々の業務で特に重要なのは、企業価値向上に向けた取り組みです。決算報告や財務分析はもちろんのこと、M&Aや国内外のグループ会社への資金支援など、会社の成長戦略を財務面からサポートしています。
5名のメンバーと共に業務に取り組んでいますが、課長として特に心がけているのは、チームの働きやすい環境づくりです。オープンなコミュニケーションを心がけ、メンバーが気軽に相談できる雰囲気作りを意識しています。決算期など業務が繁忙を極める時期もありますが、経験豊富なメンバーと協力しながら乗り切っています。
私が仕事をする上で最も大切にしているのは「責任感」です。決算説明会の資料作成を担当した際には、業績の結果だけでなく、財務基盤の安定性や成長に向けた投資戦略、経営戦略をわかりやすく伝えることが求められるため、時間的な制約がある中でも新しいツールを活用して期日までに仕上げました。資料については関係者からも評価をいただくことができ、どのような状況でも最後まで責任を持って取り組むことが、信頼関係や自身の成長につながると強く感じました。
また最近では、ポジティブインパクトファイナンスという新たな資金調達にも取り組みました。当社では初めての試みでしたので苦労も多かったのですが、各部署にも協力していただき行うことができたと考えています。これは会社のESGへの取り組みを強化し、サステナビリティ経営を推進する上で重要な役割を果たしました。物流業界では先駆的な取り組みとなり、金融機関からも高い評価をいただき、他社への事例紹介を依頼されるなど、やりがいを感じる瞬間となりました。
このように、財務の専門家として企業価値向上に貢献できることに、大きなやりがいを感じています。どのような状況でも最後まで責任を持って取り組むことが、周囲との信頼関係構築や自身の成長につながると実感しています。
経験した金融危機と転機となった前職時代
私は証券会社や不動産会社で経理の仕事をしてきました。主に売上や原価計上、債権回収や債務管理、経費精算処理などの業務を担当していました。若手だった当時は、特に数値を間違えないように慎重に仕事を進めることを心がけていました。
そんな中で、大きな転機となったのが前職の不動産会社での経験です。リーマンショックの影響を受けて会社が民事再生を申請することになったのです。経理担当として、会社の状況が日に日に悪化していくのを肌で感じ、従業員として将来への不安を強く感じたことを今でも鮮明に覚えています。
その後、上場企業の支援を受けてグループ会社として救済されることになりましたが、従業員の給与や福利厚生などの待遇は大きく変化しました。さらに、親会社は従業員の解雇を前提とした経営方針を打ち出し、会社の立て直しよりも不動産価値を重視する姿勢を示しました。
この経験は、私のキャリアに対する考え方を大きく変えるきっかけとなりました。会社が突然経営危機に陥る可能性があることを身をもって知り、それに対する耐性や柔軟性が身に付いたと感じています。同時に、従業員を大切にする企業文化の重要性も強く認識するようになりました。
そんな中、元上司からSBSグループを紹介されました。当時、同社はM&Aによる事業拡大を積極的に進めていましたが、「人を大事にする」という経営理念に強く共感を覚えました。経営危機を経験した私にとって、この理念は特に重要な意味を持っていました。この縁がきっかけとなり、2008年にSBSグループへの入社を決意することになりました。
経理から財務へ - 成長と挑戦の日々
入社後、経理業務からスタートしましたが、これが私の成長の土台となりました。単体決算業務を学び、ECに関連したラストワンマイル事業の会社や不動産事業関連の会社、通販事業の会社など複数の会社の経理業務を1人で担当することになりました。監査法人や連結会計課との調整も同時に行う必要があり、大変でしたが、これらの経験が私の飛躍のきっかけとなったと感じています。
その後、財務課への異動という新たな転機が訪れましたが、経理から財務への職種変更は最初は戸惑うことも多かったです。財務では決算報告や資金調達がメインとなり、過去の実績に基づいて将来を予測する必要があるため、経理とは異なる視点が求められました。 しかし、経営企画や各社担当との連携を深め、連結予算や投資計画などの情報を細かく分析することで、徐々に予測の精度を高めていくことができました。この過程で、チームメンバーとの協力関係が大きな支えとなりました。実務レベルでの知識や経験を共有してもらい、それを自分のものにしていくことで、着実に成長することができたと感じています。
特に印象に残っているのは、初めて自身でSBSグループの資金計画を作成したときです。経済環境や市場の変化、グループ内の状況など、様々な要素を考慮しながら計画を立てる必要がありました。リスクシナリオを想定し、最悪のケースも考慮しながら、資金の流動性確保を重視して取り組み、作成した資金計画が取締役会の議案に上程された時は努力が実ったと感じました。
ただし、失敗も経験しています。担当レベルだった頃、チーム内での情報共有が不十分で、重複支払いが発生しそうになったことがありました。幸い、ベテランの方が気づいて事なきを得ましたが、「相手も把握しているだろう」という思い込みが原因でした。この経験から、報告・連絡・相談を徹底的に行うようになり、むしろそれがきっかけでチーム内のコミュニケーションが活発になりました。
未来を見据えた挑戦と、新たな仲間への期待
今後は財務戦略のさらなる深化として、当社の企業価値の算定に取り組んでいきたいと考えています。自社の本源的価値を正確に把握することで、投資家とのコミュニケーションにも活用できると考えているためです。現在は、他社事例や参考書などを活用しながら、算定方法や基準について検討を進めている段階です。
また、競合他社の分析を通じて当社の強みをより明確に示すことや、将来を見据えたリース会計基準の変更に伴う影響と対策なども進めていきたいと思います。中長期的には、財務戦略の専門家としてのスキルをさらに磨き、データ分析や財務モデルの構築における最新手法を取り入れることで、より精密な予測と意思決定の質の向上をめざしています。
SBSグループの大きな特徴は、新たなことへのチャレンジ精神です。創業以来、不屈のベンチャースピリットを持って成長を実現してきた当社グループは、戦略的なM&Aにより仲間を増やし、3PL・物流施設開発・テクノロジーなど、独自の専門性とサービスの多様性を築いてきました。
これらの経営戦略を支える財務戦略はますます重要になってきています。財務体質の安定化や強化をめざし、ESGを含む調達手段の多様化、資金調達余力の確保、想定外の危機に備えた財務規律やコンティンジェンシー対策なども進めています。
新しく仲間となる方に求めることとしては、会計や税務、コーポレートファイナンスの知識に明るい方はもちろん歓迎ですが、コミュニケーション能力も重視しています。財務部は社内外の多くのステークホルダーと関わるため、信頼関係の構築や円滑な情報共有が不可欠です。当社には常に新しいことに挑戦できる環境があります。共に成長し、会社の発展に貢献できる仲間との出会いを楽しみにしています。
