連結会計のプロフェッショナルが語る、正確な業務遂行のためのチームワークの重要性
私は現在、財務部連結会計課に所属し連結決算の取りまとめを担当しています。当社グループは40社以上の企業で構成されており、M&Aや組織再編も頻繁に行われるため、それらに関する会計・税務の論点整理や新規連結対応も重要な業務となっています。
連結会計課の最大のミッションは、連結決算と有価証券報告書等の開示書類作成です。私たちの部署は現在8名体制で、連結決算チームと海外チームに大きく分かれています。連結決算チームでは、各社の決算数値の集計やグループ間取引の消去といった連結調整作業を行っています。また、国内外の税務対応や、M&A実施時の新規グループ会社の連結処理なども担当しています。
この仕事で最も大切にしているのは、チームワークです。連結決算は非常にタイトなスケジュールの中で高い正確性が求められる緊張感のある仕事です。そのため、課員との密なコミュニケーションと連携が不可欠です。特に決算期間中は1ヶ月ほど続く長期戦となるため、時には仕事とは関係のない話をしてメンバー同士で適度にリラックスできる時間も大切にしています。特に疲れが溜まってくる夕方の時間などは、隣の席のメンバーと会話していたところに一人二人と加わって、最終的には皆で話しているなんてこともありますね。
また、会計・税務のスキルアップについても意識しています。会計士や税理士に相談する際は、まず自分で調べて考え、答えを出してから専門家の見解を確認するようにしており、このプロセスを繰り返すことで、より深い理解につながると考えています。
チーム全体としても、外部セミナーへの参加、部署での勉強会やワークショップの開催を通じて、常に新しい会計基準や税制改正の情報をキャッチアップしています。特に、勉強会では担当者が特定のテーマについて深く調べて発表する機会を設けることで、知識の定着と共有を図っています。さらに、会計税務の専門誌を定期購読し、部内で回覧することで、最新情報のアップデートも欠かさないようにしています。
公認会計士への道 - 夢への第一歩
私は商業高校を卒業後、大学の商学部会計学科に進学しました。高校時代から簿記の授業で会計の基礎を学んでいたこともあり、自然と会計の道に興味を持つようになりました。大学では、周りの同級生たちが公認会計士をめざす環境に身を置くことになり、それも私の決意を後押ししてくれました。
最初は簿記の延長線上に公認会計士という資格があるのではないかと、やや安易に考えていた部分もありました。しかし、実際に受験勉強を始めてみると、その認識は大きく覆されることになります。試験の範囲には会社法や金融商品取引法といった法律分野、監査論、経営学など、当初想定していた以上に幅広い知識が求められることを知りました。
ただ、勉強を進めていくうちに、これらの科目にも次第に興味を持つようになっていきました。会計という一つの切り口から、企業活動全体を深く理解できるおもしろさに気づいたのです。大学卒業後も就職はせず、アルバイトをしながら試験勉強に打ち込みました。
そして2009年、念願の公認会計士試験に合格することができました。資格を活かせる場を探す中で、SBSホールディングスと出会いました。当時は今より規模は小さかったものの、積極的なM&A戦略で急成長を遂げている企業でした。M&Aは会計の中でも特に専門性の高い分野です。そのような高度な会計実務に関われる環境に魅力を感じ、入社を決意しました。
公認会計士をめざすきっかけは、高校時代の簿記との出会いという、どちらかというと偶然的な要素が強かったかもしれません。しかし、勉強を重ねる中で、会計を通じて企業活動の本質に迫れることのおもしろさに気づき、それが私の原動力となっていきました。
成長の軌跡 - 決算業務を通じて感じる責任と達成感
連結決算の業務に携わるようになって、最も印象に残っているのは決算発表の瞬間です。各拠点の経理、各社の単体決算、そして最後の連結決算という流れの中で、私たちはリレーでいうアンカーの立場です。失敗が許されないというプレッシャーは常にありますが、無事に決算発表ができたときには、なんとも言えない解放感と達成感を味わうことができます。
私は入社当初は全くの業務未経験でした。税理士法人で短期間、申告業務のサポートをした経験しかなかったので、会計士試験の勉強を通じて学んだ理論や理屈は理解していたつもりでしたが、実際の業務では扱う情報量の膨大さに圧倒されました。複数の会社の数字をまとめ上げていく作業は想像以上に大変でしたが、一方で勉強したことを活かせているという感覚もあり、それが業務に結び付くおもしろさがありました。
会計基準や税制、取引スキームは年々複雑化しており、常に最新の情報へのアップデートが欠かせません。私たち連結会計課が中心となって、新しい基準や税制改正の内容を把握し、影響額の算定や各社経理への説明などを行います。時には監査法人のコンサルタントにも協力を仰ぎ、プロジェクトとして取り組むこともあります。
入社してからの大きな変化は、視野の広がりです。最初は自分に割り当てられた業務を正確に期限までにこなすことが精一杯でした。しかし、立場が変わるにつれて、メンバーの業務進捗を把握したり、経営企画や事業開発部門との連携が必要になったりと、関わる人が増えていきました。自分の担当業務だけでなく、会社全体を見渡す視点が少しずつ身についてきたと感じています。
変化を恐れず、新しい挑戦へ ―― 成長を続けるグループの一員として
現在、連結決算の業務に携わっていますが、この仕事はグループ全体の経営状況を把握できる、とてもやりがいのある仕事だと感じています。一方で、実際の事業現場からは最も遠い位置にいるという実感もありますので、もし機会があれば、より事業に近い場所で働いてみたいという思いも持っています。
連結決算業務を通じて培った経験や知識を活かしながら、財務分析の視点から事業戦略の立案に関わっていければと考えています。物流業界は今、大きな変革期を迎えています。人手不足への対応として共同配送や倉庫の自動化が進められ、さらには法改正への対応など、常に新しい課題に直面しています。
当社グループは、M&Aや組織再編を通じて絶えず変化し、成長を続けています。最近では、オランダの案件や、すでに大きな組織体制を持つ企業をはじめ、さまざまな規模や形態のM&Aに携わる機会がありました。それぞれの案件で求められる対応は異なり、その都度新しい学びがあります。
これから入社を考えている方には、ぜひ前向きで向上心のある方に来ていただきたいと思います。今現在も海外M&A、新リース会計基準や国際税務への対応など、多くの課題があります。しかし、それは同時に成長のチャンスでもあります。
当社の魅力は、ポジションに関係なく意見を言えるフラットな社風です。若手社員や経験の浅い方でも、積極的に手を挙げれば様々なことにチャレンジできる環境が整っています。新しいことに前向きに取り組める方、そんな方と一緒に働ける日を楽しみにしています。常に変化し続ける環境だからこそ、学びの機会も多く、共に成長できる場所だと確信しています。
