グループ横断の戦略企画とプロジェクト推進を担う部署での挑戦
私たちの部署である、グループ事業戦略部は、グループ横断の事業戦略の企画立案とプロジェクトの推進をミッションとしています。部署の業務としては、EC物流拡大プロジェクトの推進やグローバル戦略の企画立案、そして営業支援機能としてSFA(営業活動効率化)/CRM(顧客関係管理) などのツール導入、展示会の出展事務局業務など、幅広い領域を担当しており、私自身は部長として、各プロジェクトの推進責任者としての役割を担っています。
チームは少人数かつ特徴的な構成です。1年目から4年目まで、それぞれ1名ずつの若手メンバーに加え、 兼務で出向している部長と顧問が体制を支えています 。メンバーの中にはECやマーケティング分野に高い専門性を有する人材もおり、互いの強みや知識を活かしながら協力して業務を進めています。
当部署は、定量的な目標設定が困難な課題に取り組んでいるのが特徴です。プロジェクトによっては数値目標を設定できる場合もありますが、必ずしも全てに適用できるわけではありません。たとえば、グローバル戦略においては、現実的に数値目標を設けることが難しいケースがあります。一方で、ECプラットフォーム戦略においては、グループ共通のプラットフォームを構築し、標準化と黒字化を実現すること、さらに各社が主体的にプロジェクトを推進できる体制の確立をめざしています。
グループ事業戦略の理想的なイメージとしては、8割を共通化し、残りの2割を各社が柔軟に運用できる仕組みを構築することです。また主要な指標についてはグループ全体で集計し、経営判断に資する全社的な可視化を実現することが重要だと考えています。
手探りの船出から始まった部署の歩みと挑戦の軌跡
SBSグループは、M&Aによる成長とともに、各グループ会社の強みやリソースをより一層活かし合うための連携強化が重要になってきました。個社の枠を超えた新たな価値創出や、グループ全体のシナジーを最大化するため、横断的な組織の必要性が高まったことから、私たちの部署が誕生しました。
発足当時を振り返ると、当時の上司と私の二人だけでスタートしました。何をどう進めていけばよいのか、正直なところ手探り状態だったのが本音です。グループ連携という大きな使命を背負いながらも、具体的な業務の進め方や優先順位の付け方など、すべてが試行錯誤の連続でした。しかし、その分やりがいも大きく、自分たちの手でこの組織を築き上げていくという強い使命感を持って取り組んでいました。
それから4年が経った今、私たちは主に長期プロジェクトに取り組んでいます。2年目から継続しているEC物流拡大プロジェクトでは、ECビジネスの急速な成長に対応するため、グループ全体として利用できるプラットフォームを構築し、グループとしてお客様により効率的なサービス提供ができるよう取り組んでいます。また、3年目からはグローバル事業戦略を検討するプロジェクトにも着手し、海外展開に向けた戦略立案に取り組んでいます。
これらのプロジェクトを通じて感じるのは、グループシナジーの可能性の大きさです。各グループ会社が持つ強みを組み合わせることで、単独では実現できない価値が生まれる瞬間があります。それを目の当たりにするたびに、この部署の存在意義を実感しています。
現場への感謝を胸に、メンバーと共に成長する組織づくり
私たちの部署は新卒の部下で構成されていますが、彼らの成長は本当に著しいものがあります。入社当初は何もわからなかった彼らが、今では私がいなくてもできることがどんどん増えています。最近では、展示会の企画運営やお客様向けに社内のロボットソリューション研究施設(LTラボ)の見学ツアーを任せることもあり、管理職級のメンバーが同行しない場面も出てきました。もちろん、その後は部内の会議でしっかりと振り返りを行い、改善点を見つけて次に活かすようにしています。
部下の育成で私が最も重視しているのは、机上では得られないリアルな体験を通じて視野を広げる機会を提供することです。業務に関連する現場の見学や、グローバル事業に関心を持つメンバーには中国出張への同行など、実際に目で見て肌で感じる学びを積極的に促しています。 ただ、案件のタイミングや部署の状況により、経験に差が生じてしまうことも事実です。まだ十分な経験を積めていないメンバーには、より多くの機会を提供したいと考えています。
組織運営において私が重視しているのは、現場への敬意を忘れないことです。私たちの活動は現場の努力に支えられており、グループ各社の現場がより効率的に業務を遂行できるよう、私たちがサポートする立場であることを常に意識して行動することが重要です 。この考え方は部下にも繰り返し伝えています。
私たちが携わるプロジェクトは、一つ一つの施策規模が大きく、SBSグループの将来を左右するようなテーマばかりです。各グループ会社と深く関わりながら会社全体を動かしていくという責任の重さがある一方で、それこそが最大のやりがいでもあります。当初は、私たちの組織の役割や価値が十分に認知されていませんでした。しかし現在では、数多くのグループ会社の方々を巻き込みながらプロジェクトを推進しており、グループ内でも随一のネットワークを誇る部署になったと自負しています。
グローバル物流企業への挑戦とグループ連携の未来
当部署の今後の目標は、まず、SBSグループがグローバル物流企業としてさらに飛躍できるよう、国際物流事業の売上を伸ばすための体制を構築することです。 私たちはもはや国内だけの企業ではありません。世界に通用する物流企業として、その名にふさわしい実績を積み上げていきたいと考えています。
また、グループ各社が連携した営業を実現できるよう、支援を強化していきます。企業間の垣根をなくし、円滑な連携を図るためには、互いの強みや事業内容の理解が不可欠です。現状では、お客様からのご相談に自社のみで対応できない場合、グループ内の他社をご紹介できず対応できないケースもあります。今後は、こうした場面でスムーズに連携できるよう、営業支援ツール(SFA/CRM)の導入を含め、グループ全体で取り組める営業体制の検討・構築を進めたいと考えています。すでに、グループ会社間での同行営業や共同プロジェクトなど、協力の機会は着実に増えています。今後も、グループシナジーを最大限に発揮できるよう、一体となって取り組んでまいります。
理想の組織としては、さまざまな面でバランスの取れた組織をめざしています。現在は新卒とベテランで二極化しているため、世代間ギャップを埋めてくれるメンバーを積極的に募集しています。また、営業支援がメインテーマになりつつあるため、マーケティングや営業企画ができる人材も求めています。
最後に、部署のメンバーや後輩に伝えたいのは、「繋いでいく」ことを念頭に置きながら、すべての業務に取り組んでほしいということです。つながりを作ることで、自社だけじゃなく他グループ会社も巻き込み、さらに大きな成果や夢につながります。自分以外の第三者同士も、そうやって繋がって助け合えるような、そんなつながりをうまく築いてほしいと思います。
