人と人とのつながりを大切に、ITの力で物流を支える
現在、情報システム1部で部長を務めています。私たちの部署は、SBSグループ全体のアプリケーション基盤を支える役割を担っています。具体的には、物流の現場で使用される倉庫管理システム(WMS)や輸配送管理システム(TMS)といった事業系システムから、会計、人事、給与などの管理系システムまで、幅広いアプリケーションの企画・開発・保守を行っています。
各部署と協力しながら、グループ各社とのITガバナンスの整備や、部内の組織運営に取り組んでおり、グループ各社の「強み」を理解し、それを活かせるようなIT部門としての関わり方を日々模索しています。
仕事をする上で、私が最も大切にしているのは「人とのつながり」です。近年、AIの発展により業務の効率化が進んでいますが、だからこそ人と人とのコミュニケーションの価値が際立ってきていると感じています。例えば、15分で終わる打ち合わせでも、あえて余裕を持った時間を確保して、関係者同士で深い対話を交わすようにしています。
また、議事録作成などでAIを活用することは効率化の観点から重要ですが、最終的には必ず人の目でチェックすることを心がけています。機械化が進んだとしても、人の温もりや細やかな配慮が必要だと考えているからです。
特にエンジニアの中には、技術的な課題には迅速に対応できても、自分の気持ちを言葉にすることが苦手な方もいます。そういった方々の本音をどうやって引き出すか、どうすれば気持ちよく仕事ができる環境を作れるか、日々考えながら組織運営を行っています。時間はかかりましたが、少しずつそういった雰囲気が職場に根付いてきていることを実感しています。
自分に関わるすべての人が気持ちよく仕事ができる環境を作ることを意識して、これからも組織づくりに取り組んでいきたいと考えています。
ITの世界で培った20年の軌跡
私はグループ会社であるSBSフレックのIT担当として約20年間、キャリアを積んできました。IT担当としての経験は、私にとって非常に貴重なものでした。特に入社5年目に経験した大阪拠点でのWMS(倉庫管理システム)の立ち上げは、今でも鮮明に覚えています。プロジェクトの進行役を任されたのですが、拠点にはIT要員が自分一人という状況でした。約1カ月半という期間、拠点に張り付いて様々な課題と向き合い、一つ一つ解決していきました。
システム導入時には予期せぬ問題も発生します。以前の拠点立ち上げの際には、事前に要件定義から業務フローまで入念に準備を進めていたにもかかわらず、本稼働時に思わぬハプニングに見舞われました。実際の商品を確認したところ、外箱にバーコードの印字がなく、商品コードのみが印字されているという状況に直面したのです。この時は急遽、ハンディターミナルのOCR(文字認識)機能を活用した検品プロセスに変更するという対応で乗り切ることができました。
その後もITに携わるなかで、私の役割も徐々に変化していきました。役職が上がるにつれ、マネジメント業務の比重が増えていき、最終的にはIT責任者という立場で、部門全体の統括を任されるようになりました。IT部門での経験を通じて、経営、営業、管理、現場のすべての職種と密接に関わることができ、部門全体の統括を任されてからは、会社全体を見渡せる広い視野と幅広い知識を身につけることができました。これらは私の大きな財産となっています。
グループ全体を見据えた施策づくりと、新たな挑戦
情報システム1部の重点施策の策定に関わったことは自身にとって非常にやりがいを感じた経験となっています。この取り組みでは、前年度の実績とIT3カ年計画を基礎として、各課の課長から意見を収集しながら進めていきました。特に力を入れたのは、SBSホールディングスのIT部門としての役割を明確にすることでした。部内で「SBSグループとしてどういった役割を担い、どのような行動をすべきか」というビジョンを共有し、そこにSBSホールディングスの会社方針も織り込みながら、各課の重点施策を取りまとめていきました。
一方で、現在取り組んでいるグループ各社とのITガバナンス整備では、様々な課題に直面しています。特に、グループ共通ITと個社ITそれぞれの強みをどのように活かすべきか、日々考えを巡らせている状況です。まだゴール像が明確に見えない中で、グループ各社がより効果的にITを活用できる統制の在り方を模索しています。
以前は1つのグループ会社の担当として、グループ会社中心の考え方をしていましたが、今では視野が大きく広がりました。「SBSホールディングスのIT部門として」という新しい視点で物事を捉えられるようになり、それは私自身の大きな成長だと感じています。また、SBSフレックを担当して培った経験も、現在の業務に大いに活きています。特に、IT活動が会社の利益に直結するという経験から身に付いた強いコスト意識は、グループ全体のIT戦略を考える上でも重要な視点となっています。
日々新しい課題に向き合いながらも、グループ全体の発展に貢献できる施策を考え、実行していくことにやりがいを感じています。
未来を見据えた挑戦と成長への期待
今後は、SBSグループ各社との関わりを深めていきたいと考えています。また、M&Aによってグループ入りする会社に対しても、IT部門としてのサポート体制を整えていく必要性を強く感じています。
技術面では特にAIに注力していきたいと考えています。日本の労働人口減少対策として、AIの活用は避けては通れない課題だと認識しています。また、組織としての強化課題はプロジェクトマネジメントです。大小様々な案件が同時進行する中で、一人一人のマネジメント力を高めていくことが緊急の課題だと感じています。
SBSグループは、M&Aで企業成長しながらも、各社の強みを活かす経営方針です。そのため、各グループ会社の強みを理解し、それを伸ばすための創意工夫や改善活動に一体となって取り組む社風が根付いています。システムがグループ会社ごとに異なり苦労することもありますが、それがかえって新しいアイデアを生み出しやすくする要因にもなっています。
「人を大事にし、みなが生き生きと働くことが繁栄をもたらす」という経営理念のもと、1on1を積極的に実施するなどし、コミュニケーションを重視した風通しの良い環境作りに努めています。2022年にオフィスが現在の西新宿に移転してからは、各部署やグループ会社間に仕切りのない構造となったことで、より活発な交流が生まれています。
IT部門は経営・営業・管理・現場のすべてに密接に関わり、お客様との折衝も多い部署です。そのため、システム開発スキルだけでなく、多様な視点や経験を持った方々に入社していただきたいと考えています。人を尊重し、チームで成長していける方との出会いを楽しみにしています。
