物流の未来を創る、現場との対話から生まれるイノベーション
私は現在、SBSホールディングスのLT企画部に所属しています。LT企画部は、ロジスティクステクノロジーを活用してSBSグループ全体の省力・省人化を推進する部署です。最近では、グループのEC物流の旗艦拠点である野田瀬戸物流センターで、GTP(Goods to Person)ソリューションを導入・稼働させました。
当部署には開発一課、開発二課、推進課、統括課という4つの課があります。開発一課はロボットなどのハード系の検証を行い、開発二課はそれらを動かすソフトウェア・システムとの連携を担当しています。推進課は、開発した技術やシステムを現場に導入する役割を担っており、グループ会社からの導入提案にも営業段階から参画しています。
私は統括課の課長として、LT戦略の立案、組織全体のマネジメント、全社プロジェクトへの参画などをしています。また、LTを活用した企画を推進しており、データ利活用・AI活用についてもIT部門と連携しながら進めています。新たなサービス企画として、ラストワンマイルの効率化に向け、グループ会社との共同システム構築プロジェクトにも着手しています。
仕事をする上で最も大切にしているのは、現場との距離を近くすることです。SBSホールディングスという立場で、ロボットやデータの研究開発を行っていると、ともすれば机上の空論に陥りがちです。しかし、物流の本質は現場にあります。私たちは現場に足を運び、担当者の方々との対話を重ねることで、改善のヒントを見出しています。
時には、現場から「この仕組みが欲しい」という要望をいただくこともありますが、必ずしもその通りにすることが最善とは限りません。時には現場の運用方法を変更するだけで解決できる課題もあるからです。このような判断を適切に行うためにも、現場との信頼関係が不可欠です。
大きなプロジェクトでは、現場に机を用意していただき、何週間、時には何カ月も一緒に過ごすこともあります。膝を突き合わせて話し合い、現場の実態やニーズを深く理解することで、より効果的な省力・省人化の施策を見出すことができると考えています。
物流のスペシャリストとして積み重ねてきた経験
私は2018年にSBSリコーロジスティクス(現・SBSネクサード)がSBSグループ入りする前から、同社でもLTに関する幅広い業務に携わってきました。主な業務は、3PL事業における新規立ち上げや、既存現場の改革・改善でした。保管・荷役・輸配送など、国内から海外まで幅広い物流領域で経験を積ませていただきました。
特に印象深いのは、海外案件での立ち上げと改善プロジェクトです。アメリカ、タイ、中国など、様々な国での荷主様の物流費削減に向けた改善や、受託に向けた提案、稼働対応などを担当しました。英語もままならない私を、当時の上司が海外担当として抜擢してくださいました。今でもその決断には深く感謝しています。
海外案件では、言葉の壁や文化の違いに直面しながら、LTの責任者として高い目標に挑戦し続けました。大きなプレッシャーはありましたが、一つ一つの課題を乗り越えていく過程で得られた経験は、今でも私の大切な財産となっています。
SBSリコーロジスティクスがSBSグループ入りすることになった際、最初は新しい企業文化への適応に漠然とした不安を感じていました。しかし、実際に働いてみると、SBSグループは非常にチャレンジングかつ人を大切にする社風で、「仕事は人と人とのつながりが大切」という私の価値観とも合致していました。今では、グループの一員となったことを心から良かったと感じています。
物流の世界で培った経験と知識は、確実に私の強みになっています。様々な業種・業態に関わり、国内外での実践を重ねてきたことで、物流における多角的な視点と問題解決能力を身につけることができました。これらの経験を活かしながら、今後も新たな挑戦を続けていきたいと考えています。
組織の変革に携わり、成長を実感した日々
最も印象に残っているのは、LT企画部の変革に携わった経験です。当部署はホールディングスの中でも比較的新しい組織で、発足当初は部のメンバーが各グループ会社からの出向者で構成されていたこともあり、組織的にバラバラな状況でした。それぞれが異なる企業文化やスキルセットを持つスペシャリストたちを、いかにして一つの方向に向かわせるか。それは私にとって大きなチャレンジでした。
特に苦労したのは、組織としての方向性を定め、共有することでした。各メンバーが持つテーマは、一見独立しているように見えても、実は密接に関連し合っています。そこで、定期的なテーマ進捗会議やマネジメント会議を実施し、目的を丁寧に伝えることで、意識と方向性の統一を図りました。face to faceのコミュニケーションを重視し、リモートではなく対面での話し合いの場を意図的に増やすことで、「組織が右を向いているのに、左を向いている人がいる」という状況も一つ一つ解消していきました。また、私が大切にしている現場との距離の近さ、つまり最前線で働く方々のために何ができるのかという想いをメンバーに伝え続けることで組織としての成果も少しずつ表れてきました。
自身の成長としては、以前は保守的な思考になりがちでしたが、SBSグループのチャレンジングな社風の影響もあり、今では「まずはやってみよう」という前向きな姿勢で仕事に取り組めるようになりました。失敗を恐れず挑戦することで、自身のスピードやアウトプットの質も確実に変化してきたと実感しています。
組織の変革には時間がかかりますが、メンバー一人一人が同じ目標に向かって進めるようになってきた今、私たちは確実に成長していますし、組織として更なる高みを目指すことができると感じています。
未来を見据えたチャレンジと、新たな仲間への期待
現在は、2030年に向けた中期経営計画の中で、LT戦略の立案を進めています。特に注力したいのは、深刻化する人手不足への対応です。物流の各プロセスで、どのような先進技術を活用すれば効果的な省力化・省人化が実現できるのか、業種や業態ごとに最適なソリューションを見極めていく必要がありますし、この戦略を推進・実現させるためのマネジメントにも力を入れていきたいと考えています。私個人のキャリアとしては、ゆくゆくは会社全体の戦略立案や企画、経営により近い立場で仕事に携わることにもチャレンジしたいと考えています。
SBSグループの大きな魅力は「多様性」にあります。グループ会社やその事業内容は多岐にわたり、そこで培われたLT企画部のメンバーのスキルセットは実に多種多様なものとなっています。またそこから生まれる新しいアイデアや、それぞれの経験が存分に活かせる環境があります。
そして特筆すべきは、会社のスピード感と挑戦を後押しする文化です。他社からの転職者にも「驚くほどのスピード感」と評価されることが多いです。失敗を恐れずにチャレンジできる環境は、私自身の経験からも非常に心強いものです。投資や新しい取り組みに消極的な環境下では、モチベーションが下がってしまうこともあると思いますが、ここでは「失敗してもいい」という言葉とともに、背中を押してもらえます。
これから私たちの仲間となる方には、代表の鎌田が提唱する「ベンチャーマインド」を持った人材に来ていただきたいと思います。失敗を恐れず、それを自身の経験やキャリア形成の糧とできる方。そして何より大切なのは、一言でいうとコミュニケーション力になりますが、時には意見をぶつけ合いながらも信頼関係を築き、目標達成に向けて調整できる力だと考えています。
SBSグループ、そして物流業界全体を盛り上げる「中心」となれる可能性が、ここにはあります。ぜひ、前向きでポジティブな発想を持って、私たちと一緒に新しい挑戦をしていきましょう。
