クライアントのイシュードリブンで変革を。大手からゼロイチを選んだベテランの覚悟
──まずは、春野さんがこれまで歩んできたキャリアについて教えてください。
私は約25年、保険業界の変革支援に携わってきました。前職や前々職の大手コンサルティングファームで、それぞれ6年、18年と、一貫して保険会社向けのコンサルティングサービスを提供してきました。
キャリアのスタートは、保険会社のCRMシステム構築(テクノロジーコンサルティング)や、経営統合の支援(ビジネスコンサルティング)といったテクノロジーとビジネスの両面から保険業界の課題に取り組むことでした。この経験が、その後の私のキャリアの確かな土台となっています。
2社目では、組織が300人から5,000人規模へと大きく成長する過程を経験しました。成長のダイナミズムを感じながら仕事ができる素晴らしい環境でした。
特に印象深かったのは、2社目で経験したとある保険会社の設立支援プロジェクトです。このプロジェクトは、戦後初めての独立系生命保険会社を開業させるという、まさに「業界に大きな変革をもたらす」意義深いものでした。最初は前例のないことだらけで苦労も多かったですが、自分たちの手で新たな歴史を創り上げているという手応えは、何物にも代えがたい経験でした。
──そのような経験を経て、今回転職を決意されたきっかけと、Ridgelinezに惹かれた理由は何でしょうか?
前職の組織が大きく成長する中で、ファームの戦略に沿ったテクノロジー導入を中心とした大規模プロジェクトによるサービス提供を求められる場面が次第に増えていきました。
しかし私自身の想いは、自分たちが提供したいソリューションの提案ではなく、クライアントが真に抱える経営課題を起点とする「イシュードリブン」、つまり「マーケットイン」のアプローチを突き詰めたいという方向に変わっていったのです。その想いが、新たな環境を模索するきっかけとなりました。
そんな中で出会ったのが、Ridgelinezです。当時のRidgelinezの金融チームは銀行向けコンサルティングに強みがあり、保険領域はまさに「これからの領域」。私にとっては、今まで培ってきた経験を活かして、自分の手で「理想のチーム」をゼロから創り上げられる、またとないチャンスだと感じました。
加えて、前職では、会計監査の独立性ルールから、特定クライアントへのアプローチに制限がありました。目の前の課題解決を支援したい気持ちと職業倫理との間での葛藤が常にあったのです。
しかし、Ridgelinezには、そういったしがらみが一切ありません。あらゆるクライアントに対して、真に必要とされるソリューションを自由な発想で提案できるのです。これは単に「自由」というだけでなく、「業界全体の発展に貢献できる可能性」を意味しています。
例えば非競争領域における業界標準の構築といったことも可能です。特定のお客様だけでなく、日本の保険業界全体をより良いものにしていく。そこに強く惹かれ、Ridgelinezへの転職を決意しました。
前例なき挑戦を楽しむ。仲間と体現する「ルールを創る側」のおもしろさ
──現在「保険チームの立ち上げ」は、具体的にどのように進めているのでしょうか?
立ち上げにあたって、最初に3年を一区切りとした中期計画を作成しました。対象となるアカウントやアプローチ、提供するサービスの検討など、綿密な準備をしながら進めております。現在1年目の第2四半期の最終局面ですが、予定以上の成果を上げることができており、チームメンバーを頼もしく思っております。
主な成果は3つあります。1つ目は、複数のクライアントへのサービス提供を開始できたことです。Ridgelinezは残念ながら保険業界ではまだ新参者であり、ほとんどのクライアントに対して会社の紹介から始める必要がありました。それでも、私たちの熱い想いと専門性、そして愚直なアプローチがお客様に響き、大切なプロジェクトを任せていただけるようになりました。これは本当に嬉しく、チームの大きな自信にもつながっています。
2つ目の成果は、お任せいただいているコンサルティングのテーマが多岐にわたっている点です。ビジネスの立ち上げ期は提供するサービスメニューを絞ることが多いと思います。また、コンサルティングファームとしては、同一テーマでサービス提供を行う方が品質のコントロールがしやすいのです。しかし、それではプロダクトアウト型のビジネスになってしまいます。
私たちはお客様が本当に解決したい本質的な課題を見つけ出し、寄り添い、共に解決策を創り出す「お客様起点(イシュードリブン)」のコンサルティングを徹底する、ということを選択しました。立ち上げフェーズでありながら、多種多様なテーマのプロジェクトを手掛けられているのは、この「お客様起点」の姿勢がクライアントに深く響いている証だと強く感じています。
3つ目の成果は、このビジョンに共感し、続々と新しい仲間が集まってきていることです。通常のコンサルティングファームでは出会わないようなバックグラウンドを持ったメンバーも集まり、多彩なチームとなりつつあります。一人ひとりの経験や得意分野が全く違うからこそ、誰も思いつかないような斬新なアイデアが生まれたり、時には本音でぶつかり合って、より良い解決策を導き出せる。そんな「化学反応」が日常的に起きているのが、今のチームの最大の魅力ですね。
──立ち上げフェーズならではのおもしろさを、どのような点で感じていますか?
この立ち上げフェーズの醍醐味は、やはり「自由度の高さ」です。私の入社理由にも通じますが、既存のやり方やサービス内容が確立されている環境では、新しいアプローチを導入する際に制約を受けることがあります。
一方で、ゼロからの立ち上げでは、私たちはまさに「未来をデザインする」立場。お客様への提供価値からチームの文化、働く環境、すべてを自分たちの手で創り上げることができる。これは、コンサルタントとしての専門性を最大限に活かしながら、「自分の仕事のインパクト」を肌で感じられる、かけがえのない経験です。
そもそも私がキャリアとしてコンサルティングファームを志望した理由の1つは、「決められたルールのうえで仕事をするのか、ルールを創る側に行くのか」という問いに対して、後者を選択したからです。Ridgelinezでの保険領域の立ち上げは、まさにその想いを体現できていると実感しています。
コンサルティングファームとベンチャーの融合。「やりたい」を後押しするカルチャー
──Ridgelinezの強みを教えてください。
Ridgelinezの大きな特徴は、Practiceと呼ばれる専門領域(業界・ビジネステーマ・技術)ごとに組成されるプロフェッショナルコミュニティの存在です。通常は部門間に壁があることが多いですが、私たちの場合はその垣根が驚くほど低い。だからこそ、異なる専門性を持ったメンバーがスムーズに協働し、クライアントに対してより質の高いサービスを提供できるのです。
例えば、CX(カスタマーエクスペリエンス)Practiceとの連携は、私たちの大きな強みです。彼らが持つ「Human & Values Model(※)」という独自のメソッドは、顧客の価値観/ライフスタイル起点でビジネスモデルの変革を支援するものであり、Ridgelinezの変革実現力を支える原動力となっています。
※Human & Values Model についての詳細はこちら⇒https://human-and-values.com/hvm/
これまでの保険業界は、お客様をひと塊のマーケットとして捉えがちで、一人ひとりに合わせたサービス提供が十分ではありませんでした。この現状に対し、私たちはCX Practiceの知見を活かしながら、お客様一人ひとりに向き合うビジネスモデルへの変革に挑戦し始めています。
また、私たちは日本の金融業界を長年支えてきた富士通グループの戦略子会社です。富士通グループが持つ強固な顧客基盤や、長年培ってきた最先端のデジタル技術、そして膨大な知見を、惜しみなく私たちのコンサルティングに活用できる。お客様にもたらす価値のスケールがとてつもなく大きく、若手コンサルタントにとっては、通常ではアクセスできないような最新技術や大規模プロジェクトに、入社早期から触れるチャンスがあるということです。
──大手コンサルティングファームも経験されたうえで感じる、他社とRidgelinezの違いは何でしょうか?
多くのコンサルティングファームが成熟期を迎える中で、Ridgelinezはコンサルティングファームでありながら、ベンチャーのような気質を持っています。
会社の仕組みも文化も、お客様に提供するサービスも、これから自分たちの手で創っていくフェーズだからこそ、一人ひとりの声がダイレクトに反映され、会社も自分自身も猛スピードで成長できる。この未完成ゆえのダイナミズムこそが、Ridgelinez最大の魅力であり、「らしさ」だと思います。
Ridgelinezは、社員の「やりたい!」を本気で応援し、形にする会社です。例えば最近、ある若手メンバーが「宇宙事業」に興味を持ち、それがやがて「宇宙産業の発展を保険で支えたい」という壮大なアイデアになりました。彼はすぐに手を挙げ、今では社内外のエキスパートやアカデミアと連携しながら、実際に「宇宙保険」のチーム立ち上げを推進しています。
年次や経験に関係なく、自分の情熱とアイデア次第で、まったく新しいビジネスを創り出すチャンスがある。それがRidgelinezのカルチャーです。社員の「変革したい」という情熱を、一緒に現実のものにしたいと思っています。
変革への熱意を歓迎。共に未来を切り拓く仲間へ
──Ridgelinezとして、これからの保険業界をどのような姿に変えていきたいですか?
正直なところ、保険業界のDXは、他の金融業界と比較して1~2周遅れていると言わざるを得ません。一般の方々にとって保険業界のDXによる恩恵が実感しづらい現状があり、このままでは、保険業界は「古くて堅い」イメージのままで、時代に取り残されてしまう危険性を感じています。
そもそも保険という商品・サービスは性質上、顧客との接点を持ちにくいという課題があります。この根深い課題を解決するには、「健康増進のためのヘルスケアサービス」などを通じて日常的な接点をつくり、お客様一人ひとりの生活に寄り添うCX×DXを実現することが必要(肝要)です。これが、私たち保険チームが目指す保険の未来の1つです。
──その未来を実現するために、どのような方と一緒に働きたいですか?
私はコンサルティングを通じて保険会社の経営課題を解決し、その先にある安心な社会の実現に貢献したいという想いで保険領域を立ち上げました。
そのため、特定の役割や組織の枠を超えて、保険業界の未来を創りたいという情熱のある方や、コンサルティングファームでの経験をお持ちで、より上流・戦略的な仕事に携わりたいという方を歓迎します。
──最後に、候補者の方々へのメッセージをお願いします。
今、Ridgelinezはまさに「拡大期」にあります。だからこそ、一人ひとりに大きな裁量があり、あなたのアイデアと情熱がそのままビジネスを動かす原動力になります。制約に縛られず、あなたの力を最大限に発揮し、「日本の保険業界の未来」を、私たちとともに自らの手で創りませんか?変化を恐れず、むしろ変化そのものを楽しむ、そんな「挑戦者」からのエントリーを、私たちは心から歓迎します。
変革を創り、未来を切り拓く。その想いを共有できる方とお会いできる日を、心から楽しみにしています。
※ 記載内容は2025年8月時点のものです
