進むべき方向が見えた~ターニングポイントとなった東日本大震災~
学生時代は理系で研究・実験に励む毎日でしたが、いろいろなアルバイトもしていて、原宿の竹下通りでの小物販売、ラジオ局で番組作りのサポート、塾の講師など、とにかく人の前で話すことが好きな学生でした。
そんな私の就職後のターニングポイントは2つあります。
新卒では研究開発職に憧れ帝人に入社しましたが、2年目にまさかの医薬部門(医薬情報担当者:MR)への異動。これが1つめのターニングポイントとなりました。人と話すことは好きでしたが、営業となると、また話は変わってくる。非常に苦労しましたが、そのときにお世話になった社内外の先輩方がいなければ、今の私はいないと思います。
2つめのターニングポイントがとくに大きく、東日本大震災です。親戚のいる東北地方は子どものころから親近感があった分、現地に足を運び、非常につらい局面を目の当たりにしました。「なんとかしなければ」と発起し、自ら仮設住宅の環境改善などのさまざまなプロジェクトを立ち上げ、日常・非日常両面における健康まちづくり(※)がどれほど大事なことなのか身をもって体感しました。
「社会課題・地域課題解決のため、ファーストペンギンのように真っ先に深い海に飛び込めなくとも、率先して健康まちづくりのために浅瀬を駆け続けてさまざまな方々を巻き込める存在でありたい」という強い想いが溢れ、幅広いプロジェクトを推進すべく、コンサルティング業界に転職しました。
コンサルタントとしては、帝人での経験を活かしながら自治体と連携し、地域住民の方々が日常、非日常において直面する地域課題や社会課題の解決を目的としたディスカッション、予算確保など多くのプロジェクトをゼロから立ち上げました。この経験が今でも私の基軸となっています。
※ インフラ整備の視点でなく、「人」起点で健康に暮らせるまち全体の環境づくり
「人」起点で考える“Ridgelinez型のヘルスケア”を世に届けたい
Ridgelinezに入社する前は事業会社、コンサルティングファーム、それぞれ複数社を経験してきました。その中で自身のめざす「地域の健康課題解決、価値創出に向けた異業種参画型ヘルスケア」をより推進すべく、2022年4月にRidgelinezに入社しました。
早速入社後、そのコンセプトを具体化した「X-Health®(クロスヘルス)」という商標を申請し、2022年12月に商標登録を受けております。
この「X-Health®(クロスヘルス)」のコンセプトは、「人を起点に、すべての分野・領域において、『×健康・ヘルスケア』による健康課題・社会課題の解決、価値創出を図り、データドリブンの持続的なビジネスモデルを実現させる」というもので、この想いが私のすべての活動の根底にあります。
中でも私が注目しているのは「地域の健康まちづくり」で、“日常における健康”と“非日常時における防災”は実は表裏一体で一緒に取り組むべきだと思っているので、最近防災士の資格を取りました。事前の準備をしておくことで、1人でも助かる命が増えれば、これほど嬉しいことはありません。
そして、Ridgelinezで実際に立ち上げたプロジェクトの1つに、MEC(製造業・建設業担当のコンサルティングチーム)と協業した「ヘルスケアMaaS(※)プロジェクト」があります。これは、少子高齢化が加速する中で、生活者の「安全/安心」と医療従事者の「快適な働き方」を両立できるよう、在宅医療の業務負荷を軽減し、非日常時のBCPとしても価値を生むためのサービスの戦略立案であり、まさに私が実現したい世界の足掛かりの1つになると期待しています。
※ MaaS(マース:Mobility as a Service)とは
地域住民や旅行者一人ひとりのトリップ単位での移動ニーズに対応して、複数の公共交通やそれ以外の移動サービスを最適に組み合わせて検索・予約・決済等を一括で行うサービスであり、観光や医療等の目的地における交通以外のサービス等との連携により、移動の利便性向上や地域の課題解決にも資する重要な手段となるものです。(国土交通省HPより抜粋)
X-Health®(クロスヘルス)の実現に向け、Ridgelinezを選んだ理由
私がRidgelinezに転職した大きな決め手の1つは「ヘルスケアの専門組織が存在しなかったから」です。
現在、私はCPDR(Consumer Products, Distribution & Retail Services)という消費財・流通・小売業界向けの戦略立案などを行うコンサルティング部隊、いわゆる業界カットの“縦軸”の方にいますが、私自身のコアコンピテンシーは「ヘルスケア」であり、市民の健康や安心/安全は、決して業界や企業で切り分けられるものではありません。
この点をとくに今井CEOや直属の上司である西田パートナーが理解してくれており、CPDRにいながら、さまざまな業界とヘルステックを掛け合わせたプロジェクトを社内外の仲間と創出しています。
このような動きは一般的なコンサルティングファームでは、組織構造的に難しいケースがあります。ヘルスケア組織がある場合には、主なクライアントの業界が製薬メーカーなどに限定されるケースが多く、他業界との協業に大きな壁があったからです。
Ridgelinezでも業界コンサルという組織の立ち位置としては同じですが、Practice制を取っているので、他の業界コンサルやグループととても柔軟にコラボレーションすることができています。
また、これは社内外問わず言っているのですが、本当にRidgelinezに転職して良かったと思っていて、素直に毎日の業務が楽しいと感じます。
それはきっとRidgelinezが「発展途上の会社」だから。ルールの見直しが必要なことも多くありますが、「こうした方がいい」という改善提案やアイデアの提言ができる。そしてトライしてみてうまくいけば、それがルールになることだってあります。
ルールができあがっていて「ネジの1本」になるのではなく、自分が「会社づくり」に参加しているような感覚が私に合っていて、楽しいと感じるのかもしれませんね。このような環境はなかなかないと思います。
弱みもさらけ出し、お互いが補完し合うことでチームとして強くなる
私が仕事をする上で大切にしていることは、「いつでも楽しく、ポジティブに」ということ。初歩的なことかもしれませんが、いつも意識して、あえて口に出していかないと、とても難しい。
Ridgelinezに所属する私の周りのメンバーは本当に高いポテンシャルを持っているので、将来を担うメンバーがもっと輝ける機会を用意することを、今年1年の自身の重点テーマにしています。若手メンバーの中には、自身のスキルやポテンシャルを「どう活かしたらいいのか」「どう成長させたらいいのか」と、難しく感じている人が多いようです。
そこで私は、いまは環境を整えることだけに徹して、彼ら彼女らに自主的な成長機会を体験してもらっています。
その甲斐あってか、今年に入り、ヘルスケアに興味を持つ若手有志が集まって自主的な勉強会が始まりました。ならば、と思い、「3カ月という決められた期間の中で1つでもいいからテーマを決めて成果物を作り、展示会で社外の方に向けて発表したり、ディスカッションしてみたりしてはどうか?」と提案してみたのです。
実は先走ってブースも押さえてしまっていたのですが(笑)、これはもちろん強制ではなく、アサインされているコンサルタントワークとは別の話。それでもみんな自分から手を挙げてきてくれて、毎回とても楽しそうに、生き生きと議論をしています。
こういった若手メンバーの姿を見て、私はもちろんですが、パートナーを含むマネジメントメンバーもかなり刺激を受けています。
チームでプロジェクトを推進する上で、私は弱みをさらけ出すこともとても重要だと感じています。もちろん強みや経験・スキルを持ち寄り、ガリガリ刺激し合って、できることを最大化することにも価値があります。でも、自分の弱みが他人の強みであったりする。そんなときは素直にメンバーにサポートしてもらいます。リスペクトの精神を忘れずに、「仲良く、楽しく」。小学校みたいだね、って言われますが(笑)、お互いの弱みを補完し合いながらチームとしてベストなパフォーマンスを出す、こういうチームづくりが私は好きです。
これは、Ridgelinezの採用活動でスローガンとしている「個性の融合は、強さだ」にもつながるのではないかなと思います。
