「決定してからがスタート」一歩早く動くことが、信頼につながるまで
──現在の業務内容について聞かせてください。
現在は派遣営業として、求人内容の整理、派遣スタッフのマッチング、就業開始後のフォローや再契約の確認まで、一連の流れに関わる仕事をしています。
派遣スタッフが実際に働き始めてから、職場環境に問題はないか、困っていることはないか、派遣先企業側で変化が起きていないかを継続的に見ていく必要があります。
業務の幅は広く、前職と比較して会議やメール、チャットなどのやり取りも多くなりました。社内外を含めて関わる人の数が一気に増え、最初はそのギャップに戸惑ったのが正直なところです。
その中で特に難しいと感じているのが、スピード感です。人に関わる仕事だからこそ、返事が遅れるだけで相手を不安にさせてしまうことがあります。内容は決して軽くなく、法律や就業ルールが関わるケースも少なくありません。「早く動くこと」と「正しく判断すること」の両立が求められる点は、この仕事ならではだと感じています。
だからこそ、分からないことや少しでも違和感があれば、自分なりに考えた上で、早めにマネジャーへ相談するようにしています。今のマネジャーは「初動が大事」と常に言ってくださる方で、小さなことでもすぐに報告や相談がしやすい環境があります。最終的に頼れる人がいると思えるからこそ、自分自身も一歩踏み込んだ対応ができていると感じています。
進む道を変えた先で出会った、私らしい向き合い方の仕事
──前職の経験とリクルートスタッフィングに入社した経緯について教えてください。
前職では、Webサイトやランディングページを企業に提案する営業を担当していました。集客や採用に課題を抱える企業に向き合い、ページ制作を通じてその解決を目指す仕事です。営業としての基礎や、相手の状況を整理しながら提案する力を身につけることができ、社会人として多くの学びを得た時間だったと感じています。
お客様と直接やり取りをしながら、課題をどう捉え、どんな形で届けるかを考えるプロセスにはやりがいがありました。同時に、仕事を続ける中で、「このページ制作で本当に課題解決ができているのだろうか」「短期的でなく、中長期的な解決になっているのだろうか」と、時間軸をさらに未来に向けて、お客様のことを考えるようになったと思います。 転機になったのは、チームリーダーとして後輩の育成に関わった経験でした。自分が伝えたことをもとに後輩が成果を出し、「ありがとうございます」と声をかけてもらえた時、強く印象に残るものがありました。売ることそのものよりも、人が前に進むきっかけをつくることに、これまでとは違ったやりがいを感じた瞬間です。
そこから、人のキャリアや人生に関わる仕事への関心が高まり、人材業界に目を向けるようになりました。中でもリクルートスタッフィングを選んだ理由は、派遣スタッフと様々な業界の企業と関われる環境があると感じたことに加え、選考を通じて出会った社員の方々が、一人ひとりの想いに丁寧に耳を傾けてくれたからです。この場所でなら、自分が大切にしたい関わり方ができそうだと感じました。
正直、契約社員としてのスタートには迷いもありましたが、積極的に無期転換(正社員登用)をしているという話も聞いていたので、若いうちに人材業界で経験を積み、自分の力で成長していきたいという思いが、それを上回りました。これまでの経験を土台に、新しい挑戦ができる環境だと感じ、入社を決めました。
「中野さんに仕事を紹介してほしくて。」必要とされた一言がくれた、私の成長の証
──実際に入社してみていかがでしたか。
派遣営業として日々仕事をする中で、少しずつ実感するようになったのが、この仕事は決して一人では成り立たないということです。派遣スタッフや派遣先企業とのやり取りはもちろん、社内のメンバーやマネジャーとの連携があって、初めて前に進める仕事だと感じています。
入社当初は、分からないことや判断に迷う場面も多く、自分だけで答えを出そうとして手が止まってしまうこともありました。そんな時、マネジャーやチームの先輩に相談すると、忙しい中でも時間をつくって話を聞いてくれました。ただ答えを教えるのではなく、「次はこう考えてみよう」と一緒に整理してもらえることで、「一人で抱え込まなくていいんだ」と思えたことを覚えています。
周りに支えてもらいながら一つひとつ積み重ねていく中で、仕事の中に小さな手応えを感じられる瞬間も増えていきました。印象に残っているのが、私が担当する企業で就業していた派遣スタッフから、「次の仕事を探す時も、中野さんに紹介してほしくて」と連絡をもらった出来事です。すでに担当ではなくなっていたにもかかわらず、名前を思い出して声をかけてもらえたことが、本当に嬉しかったです。
また、派遣先企業からも「この条件なら、中野さんはどう思いますか?」と、求人を出す前の段階で相談をいただくことがあります。こうしたやり取りを重ねる中で、業務としての関係を越えて、一緒に考える存在として見てもらえているのだと感じるようになりました。
日々うまくいくことばかりではありませんが、困った時には周りが支えてくれ、その中で築けた信頼が自分を前に進ませてくれています。「中野さんにお願いしたい」と言ってもらえることが、今もこの仕事に向き合い続ける大きな原動力になっています。
止まらずに考え続ける。私なりの成長のかたち
──今後の展望について教えてください。
学生時代を振り返ると、働くこと自体に自然と前向きだったように思います。時間が空くとアルバイトをいくつも掛け持ちして、忙しく過ごすことが当たり前の日常でした。体力的に大変な日もありましたが、 「任せてもらえている」 「誰かの役に立っている」 と感じられる時間が、自分にとっては心地よかったのだと思います。
今の仕事でも、その感覚は変わっていません。ただ、派遣営業は、目の前の結果だけでは測れない仕事であり、自分自身と向き合う場面が多くあります。思うようにいかない時や、立ち止まってしまう瞬間もありますが、そのたびに「今の自分に何が足りないのか」を考えるようになりました。すぐに答えが出るわけではありませんが、少しずつ輪郭が見えてくる感覚があります。
周囲からは「負けず嫌い」と言われることもありますが、それは誰かと比べて勝ちたいというより、「できなかったままで終わりたくない」という気持ちに近いのかもしれません。派遣営業は、人の人生の節目に関わる仕事です。だからこそ、背伸びをせず、自分の言葉と行動で信頼を積み重ねていきたいと考えています。
これからも、簡単にはいかない場面はきっと訪れると思います。それでも、自分の伸びしろから目をそらさず、一歩ずつ経験を重ねていくことで、その先で自然と「この人に任せたい」と思ってもらえる存在になれていたら嬉しいです。
