多種多様なキャリアの終着点──属人化を防ぎ、成長の仕組みを求めて
──現在の業務内容と、そこに至るまでのキャリアについて教えてください。
現在は、通信系サービスを展開するクライアントのプロジェクトで、営業サポートチームのSVを務めています。
私はこれまで商社、ウエディングプランナー、司会、動物病院のバックオフィスと多様なキャリアを歩んできました。これまでの現場では、個々の経験が強みとして活かされる一方で、運営の安定性という点では個人的に課題を感じていました。そうした経験から、個人の経験に頼るのではなく、チームの仕組みで解決できる場所へ行きたいと考えたのが、SVの道を選んだきっかけでした。
──数ある企業のなかで、リクルートスタッフィングを選んだ決め手は何でしたか。
一番の決め手は、面談での対話の質にありました。他社では何ができるかというスキルを問われることが多かったのですが、リクルートスタッフィングの面談はまったく違いました。「SVはこういう仕事ですが、これまでの経験で重なる部分はありますか?」と、私のキャリアを丁寧に拾い上げ、リンクさせようとしてくれたのです。
たとえば、プランナーや司会者として関係者を調整し、ハプニングにも動じずゴールへ導いてきた経験。それがSVのステークホルダーマネジメントに通じるのだと、面接担当者の方が言語化してくれました。未経験の領域でしたが、ここなら自分の過去が武器になると背中を押された気がします。
また、半年ごとの目標設定と振り返りという成長の仕組みが明確だったことも魅力でした。現在は、自分の成長がスタッフの方の成長を促し、それがクライアントへの価値提供に繋がるという三方よしの循環をめざして、日々現場に向き合っています。
3ヶ月後の新たな試練、兼務で気づいた「一人で抱えない」大切さ
──入社してからどんなことが大変でしたか。
最初に配属されたのは、新規プロジェクトの立ち上げ現場でした。あと2週間でサービスがはじまるという非常にスケジュールがタイトな状況だったのです。膨大な業務フローを覚えつつ、リクルートスタッフィング内部の労務管理や契約の手続きも並行して進めなければならず、はじめは苦労しましたね。
私は、クライアントに対し、プロとして不安を感じさせてはいけないと考えています。ブライダル時代の経験を活かし、表面的には動揺を見せずに、真摯に向き合い対応することで信頼を得ることができました。水面下では先輩SVに問い合わせ、業務フローの構築といったオペレーションマネジメントを一つひとつ地道に固めていく毎日でした。
──挫折しそうになったことはありましたか。またそれをどう乗り越えましたか?
着任して3ヶ月、ようやく自分のプロジェクトが軌道に乗ったタイミングで、「別のプロジェクトも兼務するのはどうか」とお話をもらいました。責任感から引き受けたものの、1週間ほどで「このままでは両方の品質が維持できず、クライアントに迷惑をかけてしまう」という限界を悟りました。
リクルートスタッフィングに入社する前の自分なら1人で無理をして抱え込んでいたかもしれません。しかし、今の環境では相談できるマネジャーや仲間がいて、正直に状況を伝えたところ、すぐに体制の見直しをしてもらえました。自分の限界を正しく見極め、リスクを避けるために適切なタイミングで「助けてほしい」と声を上げる。これもまた、プロジェクト全体を管理するプロジェクトマネジメントにおける大切な学びだったと感じています。
「任せたほうが早くて正確」そう言われるまで、SVとして積み重ねた信頼
──SVとして働くうえで、どのような瞬間にやりがいを感じますか。
クライアントとの関係が、単なる委託先ではなく対等なビジネスパートナーへと進化していくことにやりがいを感じます。現在のプロジェクトは先方にとって初めてのBPO導入だったため、当初は手探りの状態でしたが、私たちが業務を整理して安定運営を続けたことで、「リクルートスタッフィングに任せたほうが正確で早い」という信頼をいただくことができました。今では当初の数倍の業務をお任せいただけるようになり、共に並走できている実感があります。
こうした信頼の積み重ねは、私自身の成長実感にも繋がっています。以前は目の前の作業を回すことに精一杯でしたが、今はプロジェクト全体を俯瞰し、クライアントの成果に直結する価値は何かを軸に判断できるようになりました。これは案件の拡大を見据えた、運営管理の視点が身についてきた証。ただ依頼された作業をこなすだけでなく、クライアントの価値に繋がる動きを意識したことが、追加のご依頼という形で見える結果になったときは大きな自信になりました。
──ご自身の中で、他に成長したと感じるポイントはありますか。
課題を見極め、解決へと導く力が格段に高まったと感じています。先輩SVは、現場のわずかな違和感から「そもそもルールが全員に伝わっているのか」と本質的な課題をすぐに見抜きます。そんなふうに本質を突く力こそ、私が次にめざすべきプロのSVの姿です。
また、スタッフの主体性を引き出せた瞬間も、SVとしての成長を感じる場面です。正確な作業が得意な方にはマニュアル整備を、改善意欲の高い方には新しいフローの提案を促すなど、個々の強みを活かすことを意識してきました。実際にスタッフの方が自主的に「判断しやすいフローチャート」を作ってくれたときは、自分から発信してくれたことが本当に嬉しく、チームとしての底上げを実感できました。
「成長したい」という想いが原動力。仕事のすべてを自分の糧に変えていく
──スタッフの方と接する際や、仕事を進めるうえで大切にしていることを教えてください。
私は、このプロジェクトで出会った方々を、自分と縁のある大切な存在だと捉えています。たとえ意見の食い違いがあっても、言葉の裏にある「もっと良くしたい」という期待を汲み取り、自分から向き合うことを諦めないようにしています。関係が難しい局面でも相手との縁を切るのではなく、自分の心の置き場を変えて前向きに変換する。その粘り強さが、結果として現場の強い結束を生むのだと信じています。
こうした前向きな姿勢を支えているのは、自分自身も仕事を通じて「常に成長し続けたい」と思っているから。マネジメントや資料作成スキル、新しい業務知識など、あらゆる経験を自分の糧にしたいという欲求が、私のモチベーションの源泉になっています。
──働いていて感じる、リクルートスタッフィングの魅力と、今後の目標を聞かせてください。
SVの「こうしていきたい」という思いを尊重してくれる風通しの良さと、助け合える環境が魅力ですね。課題にぶつかった際にPM *1やマネジャーに相談すれば、的確に寄り添い、一緒に解決策を考えてくれる。自分から声を上げれば必ず誰かが手を差し伸べてくれる風土は、この会社の大きな魅力です。
*1.PM(プロジェクトマネージャー): 複数プロジェクトの全体管理やSVのマネジメントを担う
今後はさらに複数のプロジェクトを同時にマネジメントできるSVへとステップアップしたいと考えています。また、自分が周りに支えられてきたように、今度は私が、キャリアや壁に悩む仲間の背中をそっと押せるような存在になりたいです。
SVの仕事は地道な調整も多く、決して楽なことばかりではありません。しかし、受け身ではなく自ら課題に飛び込んでいけば、一生もののマネジメント力を身につけることができます。自律して物事を進めることが好きな方にとって、ここは最高の挑戦の場になるはず。前向きに挑戦する姿を見せられるよう、これからもこの支え合いの循環の中で成長を続けていきたいです。
