「相手を深く理解すること」が生み出す信頼と成果。人材派遣の現場から
──現在の業務内容について聞かせてください。
私は今、大阪市内のエリアで、人材派遣営業を担当しています。派遣先企業への人材活用提案を行いながら、派遣スタッフが安心して働けるよう日々サポートしています。派遣スタッフと派遣先企業の双方の間に立ち、必要なタイミングで適切な支援ができるよう、常に伴走する姿勢を大切にしています。
最近は営業活動に加えて、育成にも力を入れています。新人の指導担当を務めるほか、育成プロジェクトにも参画して、どうやったら新人が成果を出せるかを一緒に考える日々です。実際、私が指導担当をしたメンバーが全社ランキングで1位を取った時は、本当に嬉しかったですね。最初は関わり方にすごく苦戦したのですが、試行錯誤しながら一緒に成長できたのは大きな経験でした。
自分の営業成績を出し続けることはもちろん大事です。でも今は、部全体の成長に貢献すること、後輩を育てることも私の役割だと思っています。新人から「こういうときはどうしたらいいですか」と頼られることが嬉しいのは、自分自身もこれまで数多くの失敗を重ねながら進んできた経験があるからです。そうした背景があるため、新人がぶつかる壁や行き詰まりを想像しやすく、さらに、相手にも分かりやすいよう内容をかみ砕いて表現し、丁寧に伝えられるようになってきたと感じています。
仕事で一番大事にしていることは、目の前の相手がどうすればもっと喜んでくれるのかを深く考えて、想像しながら先回りして対応すること。最初の頃は正直、自分の価値観を押し付けてしまうことが多くて、たくさん失敗しました。でも、価値観って人それぞれで、私と同じじゃないのは当然なんですよね。だからこそ、相手の立場に立って話を聞いて、その人が何を求めているのかを理解すること、感覚的にではなく、深く知りにいくことがすごく大事だと思っています。
守る側から、支える側へ。警察官だった僕が新しい世界を選んだ理由
──前職の経験とリクルートスタッフィングに入社した経緯について教えてください。
私は新卒で警察官になりました。小学生から大学まで剣道を続けていたこともあって、周りも警察官を志望する人が多く、ずっと「警察官になるんだろうな」と思っていたんです。その夢が叶って、最初は交番勤務からスタートしました。交通機動隊、そして刑事部門のサポートも経験しました。いわゆる「直轄警察隊」という、生活安全や交通、刑事といった専門職の登竜門的な部署で、刑事さんのお手伝いをしながら現場対応を中心にやっていました。
仕事自体はすごくやりがいがありました。現場で人と直接向き合う仕事は緊張感もありましたし、事件対応や捜査の補助を通じて、人と向き合う力や状況を整理して判断する力を身につけることができました。ただ、キャリアの仕組みが年功序列のように感じ、私が希望する部署に行けるのは30代以降という現実に直面したんです。「20代の体力も時間も一番ある時期に、もっと早く自分はどのくらいできるのかを試せる環境に挑戦したい。」 そんな気持ちが強くなるにつれ、キャリアに対する焦りも感じるようになりました。裁量をもって仕事に挑戦し、成果で評価される世界に身を置きたい」 という思いが大きくなり、2年半で退職を決意しました。
"成長できる環境"を軸に、転職活動を始めていました。その中で、未経験からでも積極的に採用しているリクルートグループに興味をもちました。様々な領域で採用をしていたのですが、その中でも、toC経験を活かしながら、法人営業にもチャレンジできるリクルートスタッフィングを選びました。人を必要とする企業全てが顧客となるため、幅広い業界に携わることができる点も、魅力的でした。正直、営業経験もゼロで不安はありましたが、「できなくて当たり前」というスタンスで、「やれるところまでやろう」と割り切っていました。むしろ成長できる環境に飛び込むワクワク感の方が大きかったですね。
リクルートスタッフィングを選んだ決め手は、面接で「人をしっかり見てくれる会社だ」と感じたことでした。“リクルート”ってロジカルでドライなイメージを持っていたんですけど、実際は私の内面やスタンスを丁寧に見てくれて、「この会社なら自分を活かせる」「挑戦できる」と感じ、入社を決めました。
壁にぶつかって知った、“誰かの背中をそっと押す”という仕事の価値
──実際に入社してみていかがでしたか。
入社直後の数か月は正直大変でした。前職の警察では、警察署にいて相談がくるのを待つ… というスタイルでしたが、営業は自ら社外に出てニーズを探し、サービスを提供する仕事です。名刺交換やメールのやり取り、売上という数字で成果が明確に見える仕組みなど、すべてが新鮮で刺激的でした。
その中で特に印象に残っているのが、派遣スタッフへの日々の就業フォローの業務でした。警察官の時に、たくさんの住民とコミュニケーションをとってきたので、人の話を聞くことには自信がありました。ただ、当時の私は、自分の価値観だけで仕事をしている場面が多く、目の前の人の話を深く聞くことはできていませんでした。その結果、新規の取引先を増やすことは成果を出せていたものの、就業開始後の派遣スタッフの定着率が悪く、派遣先企業からも、リピートのご依頼をいただくことができない状況になっていました。
そのとき、上司からかけてもらったのが、「まず大前提として、実際に現場で活躍してくださるのは派遣スタッフです。たくさんお仕事を決めることも重要だけど、決めた職場で、継続して長く安心して働いていただくことが何より大切だよ。」という言葉でした。その指摘をきっかけに、営業として、就業決定だけではなく、その後、派遣スタッフに安心して就業していただくことこそが、結果的に派遣先企業との信頼や次のご相談につながっていくという、本質的なことに気づくことができました。
派遣事業の価値は、人を瞬間的につなぐだけではなく、"安心して働き続けられる環境を、長期的に、一緒につくること"であると深く実感しました。派遣スタッフが安心して働けるよう、派遣先企業と派遣元がそれぞれの立場で考え、就業環境を整えていくことは、結果として職場全体の働きやすさ向上にもつながります。そうした取り組みの積み重ねが、派遣スタッフ・派遣先企業双方にとっての信頼関係を育み、良い循環を生み出していくのだと感じています。 今では、“相手起点で想像する姿勢”が自分の営業スタイルの核となり、日々のやりがいにつながっています。そんな前向きな関係性づくりに関われることが、この仕事の魅力だと感じています。
点をつなぎ、人を育てる。支えられた経験を、次の世代へ還元する私のこれから
──今後の展望について教えてください。
目の前の目標は、相手の課題を正しく捉え、打ち手を提案しながら“点と点がつながる瞬間”をもっとつくることです。これまで多くの方に育てていただく中で、相手に向き合い、課題を一緒に解決していく仕事に大きなやりがいを感じてきました。頼ってもらえることや、自分の伝えたことが相手に届いたと実感できる瞬間は、今でも仕事の原動力になっています。まずは目の前の方にしっかり向き合い、その積み重ねでさらに成長していきたいと思っています。
もちろん、不安がないわけではありません。チームを動かすとなると、相手に合わせて伝える力や、メンバーの強みを引き出す力が必要ですよね。そこはまだまだ伸ばしたいところです。なので今は、さまざまな考え方を持つメンバーと関わる機会を増やして、「この人にはどう伝えたら響くか」を試行錯誤しています。うまくいったことや失敗したことをその場で共有して、再現性を高める仕組みづくりにも挑戦中です。自分自身、たくさんの先輩に支えられて成長してきたので、その学びを次の世代に還元することにやりがいを感じています。
リクルートスタッフィングの一番の魅力は「人の成長を本気で応援する文化」があることです。成果を出せばしっかり評価される風土があり、努力や工夫、試行錯誤の過程もちゃんと見てくれてる人がいる。営業経験がなくても大丈夫。 「成長したい」「キャリアを自分で切り拓きたい」という人には、最高の環境だと思います。ぜひ一緒に挑戦しましょう。
