子どもから「また来てね」と言われたくなかったので、転職したはずが……
──新見さんは時短でハイキャリア領域のキャリアアドバイザーとしてはたらいていますが、今のスタイルになった経緯を教えてください。
実は、以前は今とは真逆のスタイルだったんです。
前職の在籍中に年子の男の子を2人授かりました。勤務現場が定期的に変わる仕事だったため、通勤も含めて時間拘束が厳しかったんです。
ちょうどそのころ先輩から「たまにしか家に帰れないと本当に切ないよ。やっと時間が取れて子どもと遊んでから仕事に出かけるとき、子どもに『また来てね』 って言われるんだよ。子どもからすると、たまに遊んでくれるおじさんの立ち位置になっている……」という話を聞いたんです。
それは自分の人生観でいうとちょっと違うなと思い、転職活動を始めました。
──お子さんとの時間を優先させるために転職したんですね。
そうですね。同業界で転職をするとはたらき方が変わらないと思っていたので、インテリジェンス(現パーソルキャリア)にキャリアアドバイザーとして転職しました。ですが、当時のインテリジェンスは今のパーソルキャリアとは違って労働時間は長かったんです。そのため、2人の子どもの父親らしいことはほぼできていなかったと思います。
転職して4年ほどしたタイミングで、今度は東京から大阪への転勤の打診が……断ることはできたかもしれませんが、仕事での刺激を求めていた自分は了承することを決意しました。
妻からは「何のために転職したんだっけ?『家族との時間が欲しくて』 って言って転職したんじゃなかったっけ?」と言われました……が、当時の判断自体に後悔はしていません。
育児をするチャンスを逃したくない。希望を叶えられる働き方を上司と一緒に考えました
──そのまま単身赴任されたんですか?
はい……単身赴任したタイミングは長男が小学校に上がるタイミングだったんです。妻もはたらいていたので、いわゆる「小1の壁」もあって、本当に大変だったと思います。僕は単身赴任してやりたい仕事を満喫していましたが、子どもたちが小学生になってどういう生活をしてるのかっていうのをまったく知らなかったですね。
──お子さんから「また来てね」と言われかねない状況になってしまったと。
そうですね……ただ、それがコロナ禍でリモートワークになったことが転機になったんです。
コロナ禍に適応したはたらき方を会社としても模索していた時期だったので、週末に東京に帰省→そのまま月曜だけリモート→火曜に関西に戻る、みたいな柔軟なはたらき方をしていたんです。 なので、東京にいながら大阪の仕事もできるかも……という手ごたえを感じていました。
というタイミングで妻が3人目を妊娠しました。子どもが成長していくときに一緒にいられなかった後悔があったので、もう1回育児に関われるチャンスがもらえたかもと考え、今度こそちゃんと育児に向き合いたいなと思いました。
──これまでのスタイルを変えるのは大変だったのではないですか?
そうですね、柔軟なはたらき方ができる感覚はあったものの、本気で育児と向き合うためには会社としっかり話し合う必要があると感じていました。
「単身赴任の解除」「育児休暇の取得」「時短勤務」を希望として挙げていましたが、自身のパフォーマンスや周りへの影響などさまざまな要素をクリアするための方法を上司も一緒に考えてもらい、実現させることができました。
以前のパーソルキャリアでは難しかったと思いますし、そもそもそんな相談をしようとも思わなかったはずです。自分の状況と、時代の変化と会社の進化がよいタイミングで重なったんだと思います。
想像以上だった育児の大変さ。創意工夫と周りの協力で乗り切りました!
──思い切って相談してよかったですね。
そうですね、近い部署で男性の育児休暇という前例を作ってくれた人がいたことも大きかったです。
ただ、育児休暇自体は想像以上に大変でした。20年の11月から21年の3月の5カ月間育児休暇を取っていましたが、まともに会話できる人がおらず、何も予定通りに進まないことに対するストレスが半端なかったです。
──その後、時短で復帰されたんですか?
はい、時短勤務として復職させてもらいました。その後、現在のハイキャリア支援統括部のキャリアアドバイザーへ異動しています。
勤務時間は9~16時で、17時に保育園のお迎えです。その後、夕飯を用意し、上の小学生の子どもの宿題を見たり、お風呂に入れたりしています。
──以前とはまるで違う生活リズムですね。時短だと仕事の仕方も変わりますか?
よく言われることですが、メリハリをしっかり持つようになりました。家に帰ったら仕事は一切やりません。パソコンを開きたい衝動に駆られることはあるんですが、ちょっとでも見てしまうと気になっちゃうんですよね。だから、完全に仕事をOFFにします。
現在のハイキャリア領域は、担当顧客数も比較的少ないため、業務のコントロールがしやすいのもあります。もちろん、自分のはたらき方は転職を希望される求職者様にはまったく関係がありません。限られた時間内で自身のパフォーマンスを最大限に発揮するためにできる限りの工夫をしています。
それから、すごく周りに助けられています。16時以降に自分宛ての連絡があれば、代理の方が対応してくれます。本当にありがたいことだと感じると同時に、しっかりと成果でお返ししなくてはいけないという気持ちにもなります。
──今後のキャリアの目標はありますか?
時短だからと言って自分のキャリアを諦めるという発想はまったくありません。家庭を犠牲にしてまで築いてきたキャリアもありますし、子どもが3人もいますからやはり給与を上げたい(笑)。
自分はマネジメントではなく専門性を磨いて貢献したいと考えているため、今はハイキャリアのキャリアアドバイザーとしてエキスパート職(※)をめざしています。
※ 営業職におけるエキスパートポジション。専門性を発揮し事業経営に貢献することが期待されます
人生の変化に合わせて、生活や仕事のスタイルを変えていいんです!
──育児休暇/時短勤務を経験された感想を改めてお聞かせください。
間違いなく、良かったです!人生は何があるかわからないものだと思っています。
子どものこと、親のこと、キャリアのことなど、何を優先するかは人生のフェーズによって変わるはず。その変化に合わせて、生活や仕事のスタイルを変えていいんだ!ということに気づけたことが、一番の財産だと思います。
──自由な生き方を選択できるわけですね。
そうです。会社の制度はしっかりありますし、上司や同僚の協力も得られます。ただ、それに頼るだけではなく、自分の理想を実現させるためにどんな努力が必要か、何を変えていかなくていけないかを自発的に考えることが、今のパーソルキャリアの環境を享受する一番大切なポイントではないかと思います。
そういったことを通じて、ビジネスパーソンとしても1人の人間としても成長していくチャンスを得られるのではないでしょうか。
■上司から見た新見のキャリア■
<新見の所属するハイキャリア組織のゼネラルマネージャー影山>
キャリアアドバイザーにとって自立・自走できることと顧客志向を体現できることは非常に重要な要素です。
新見さんがすごいのは、自身が会社に期待されていることを理解した上で、理想とするはたらき方やライフスタイルを実現させてきた点です。制度や周りの助けに依存するのではなく自分自身を変えることも厭わない姿勢があったからこそ、自然と周りも新見さんのはたらき方を応援するようになっていたと思います。
新見さんのように自分自身で理想のはたらき方を追求していく個人と、それをバックアップする会社の良い関係が今のパーソルキャリアでは非常に大事なことであると捉えています。
※ 記載内容は2023年8月時点のものです
