物流DXの最前線へ。ビックデータ解析と社内向け日次収支管理システム構築を担当
ロジスティクスイノベーション室 スマートデザイン部門に所属するN。物流DXを担う専門部署の一員として物流ビジネスモデルを改革すべく、オペレーションの改善に取り組んでいます。
「当社のシステム情報に関わる部門は、主に倉庫管理システムの構築、導入や保守運用を担う部門と、AI活用や画像認識、自動化、ビッグデータを取り扱う部門があります。このうち私が所属するのは後者。データサイエンティストとしてビッグデータの解析を担当しています。
SQLを活用してデータベースの構造を構築し整理したデータをもとにメンバーとディスカッションし、お客さまにとって最適な提案をすることがミッションです。
私が担当するお客さまは有効期限のある商品を扱っているため、使われずに廃棄されることが少なくありません。収集したデータを分析することでこうした問題を解決するなど、在庫最適化に向けたソリューション提供に努めています。
データ解析をしていると、マーケット特有の傾向や特徴が見えてくることがあるんです。そんな新たな発見があるところに、この仕事ならではのおもしろさを感じています」
これと並行して、Nは社内向けの日次収支管理システムの構築にも取り組んできました。
「物流サービスからの収入に対する人件費での収支およびKPIと生産性を自動的に算出するシステムを開発中です。社内の各部署からの要望を受けて始まったプロジェクトで、これまで倉庫ごとにExcel上で管理してきたデータを、ロジスコスタンダードとして標準化することをめざしています」
一方、現場管理を担当した際に体力の大切さを思い知り、いつ現場に呼び戻されても対応できるようにと、毎朝ジム通いを欠かさないと話すN。現在はリモートワーク環境で自由度の高い働き方ができていると言います。
「当社ではスーパーフレックス制が導入されており、コアタイムが設けられていません。そのため、午前7時に始業して4時半に終業する方もいれば、午後から夜遅くまで働いている方もいます。
そのぶん、コミュニケーションロスが発生しないよう、疑問に思ったことをその場で解決したり、メンバーと食事に出かけて顔を合わせる機会を設けたりすることを心がけています。とくに上司とは気軽に話せる雰囲気があるので、とても働きやすいと感じています」
データベースの基礎知識を身につけ、物流の世界へ。ベンチャー精神が息づく環境で成長
学生時代は、カナダの大学でコンピューターサイエンスを専攻したN。データベースとプログラミングを集中的に学びました。
「マーケットニーズのある分野を勉強したいと思っていたので、専攻を決める際にリサーチを行い、当時エンジニアの需要が最も高かったデータベース分野を選択しました。
卒業研究で取り組んだのは、大学の授業で使用されるWebテストのようなアプリケーションの開発です。学生が記入した回答内容をデータベースに保存し、テスト終了後に自動的に採点する仕組みをつくりました」
卒業後に帰国したNが就職活動で重視したのは、数十年後も存続する仕事かどうか。中でも物流業界に決めた理由をこう説明します。
「AIが急激に進歩したことを受け、将来多くの仕事がAIに取って代わられる可能性が当時から取り沙汰されていました。長く続けられる仕事を探していてたどり着いたのが、物流業界。物があり人がいる限り、ロジスティクスの需要はなくならないと考えたからです」
全国に電話網を構築するなど、電電公社時代から国内のインフラを長く支えてきたNTTグループの社会貢献度の高さに惹かれていたと言うN。NTTロジスコを選ぶ決め手となったのは、人と環境でした。
「選考の過程で出会った方は優しい方ばかり。互いを尊重し支え合う社風があることにも強く惹かれました。とくに印象的だったのが、内定後の対応です。入社までに勉強しておくべきことを指示する企業が多い中、当社の担当者が、『勉強は入社してからいくらでもできるから、学生生活の最後を存分に楽しんでおいで』と言ってくれたことがとてもうれしかったのを覚えています。
また、住宅補助制度や各種社会保険など福利厚生が充実している点も入社を決めた理由のひとつです。公正で安全な労働条件のもとで働けるのはとても魅力的でした」
入社後、現場を知る目的でNは数カ月にわたって倉庫での業務を経験。そこで頭角を現すまで、あまり時間はかかりませんでした。
「あるプロジェクトにアサインされてデータ分析を行ったところ、危機的状況にあることに気づいたんです。チームで検討した結果、私の指摘が正しいことがわかり、私がプラン変更を任され無事に遂行することができました。
そこでの健闘ぶりが評価され、数カ月後には大規模な倉庫レイアウトの改変工事を担当することに。さらにその後、新規事業の立ち上げを経て現在に至っています。
私が1年目からこれだけ活躍できたのは、一人称で仕事したいという意欲のある若手に対して積極的に仕事を任せる風土が当社にあるからこそ。大企業の安定した基盤を母体としつつも、ベンチャー精神が浸透している稀有な環境にとても魅力を感じています」
1年目でプロジェクトリーダーに。新たなタスクに挑戦するたびに広がる景色
2021年の12月から参加した新規事業の立ち上げではプロジェクトリーダーを務めたN。社内に蓄積されたノウハウを駆使し、それまでの自身の経験も活かしながら、率先してチームを引っ張りプロジェクトを成功へと導きました。
「医療機器を扱うあるアメリカの企業の日本での3PL業務の立ち上げプロジェクトで当社の倉庫管理システムとのデータ連携が必要になりました。そこで、セキュリティを担保した通信設定、データのやりとりに関する要件定義、そして倉庫のレイアウト設計と現場業務構築を含めて、わずか3カ月で行う必要がありました。
1日当たり6時間以上に及ぶお客さまとの会議が連日のように続いた上、私は通訳も任されていたため、会議の要点をまとめてシステム部と現場と連携し作業員のトレーニングも行うなど、想像していた以上の苦労がありました。
通常半年から1年以上を要する設計や開発をこれだけの短期間で実現できたのは、以前に大規模な倉庫レイアウトの改変工事を手がけた経験があり、工事の段取りが頭に入っていたからです。
また、要件定義を全面的に任せてもらえたことも幸いしました。メディカル物流分野での当社の実績を活用して自由に仕様を決定できたことが、開発期間の短縮につながったと思います」
1年目の社員がプロジェクトリーダーに抜擢されるのは、若手が活躍するNTTロジスコでも異例のこと。背景には上司との信頼関係があったとNは振り返ります。
「大学で英語とITの両方を学び、ポジションに求められるスキルセットに自分が一致したのもありますが、私がプロジェクトリーダーに任命されたのは、入社以来ずっとサポートしてくれていた上司が私の能力を高く評価し、積極的に推薦してくれたからです。
その上司の期待になんとしても応えたいと思っていたので、プロジェクトを成し遂げたときは大きな達成感がありました」
まだ3年目ながら、これまでさまざまなプロジェクトで成果を残してきたN。現在の仕事のやりがいについてこう話します。
「責任ある仕事に重圧を感じる一方、とても前向きに取り組むことができています。 ストレッチゾーンの仕事にアサインされ、新しい挑戦を繰り返す機会を与えられる中でスキルや知識を拡張させ、成長してきた実感があるからです。
また、仮に失敗したとしても、周囲がサポートしてくれる安心感があるのも当社ならでは。たとえば、倉庫レイアウトの改変工事でお客さまからの協力を得られたのも、上司が積極的にお客さまとの交渉を引き受け、問題解決に向けて尽力してくれたからでした。とても恵まれた環境で働けていると感じています」
DXで実現する効率化への道筋。持続可能な物流の未来に向けて
新規事業が立ち上がった後も、安定化に向けたサポートを続けたN。その中であらためて物流業界が抱える課題への意識を高めたと言います。
「物流・運送業界では、『2024年問題』への備えが課題となっています。これは、2024年4月にトラックドライバーの時間外労働の960時間上限規制と改正改善基準告示が適用されることで発生する問題の総称のこと。労働時間の短縮が輸送能力の不足につながる懸念が高まっています。
現場管理を担当していたときも、新規事業を立ち上げたときも、倉庫業務に馴染めずに退職する従業員が多くいました。人員を補強するとコストが増大しますし、逆に利益を追求すれば現場の負担が大きくなります。人的資源が不足する課題を目の当たりにしたことが、物流DXに向けた取り組みへの原動力になりました」
今後もシステムを最大限に活用し、効率化を進めていきたいと意気込むN。物流DXの担い手として描く大きな夢があります。
「まずはビッグデータ解析を起点に、社内で改革を起こせたらと考えています。そうやってノウハウを蓄積して、ゆくゆくはお客さまに向けた業務改善提案においても他社にはない付加価値を提供し、プレゼンスを発揮していきたいです。
現場では全面的なオートメーション化が理想ですが、現時点ではコストがかさむため、人と機械を効果的に組み合わせたオペレーションの実現が急務となっています。ビッグデータ解析、AI、画面認証などの最先端技術を取り入れながら、最適なソリューションを提案するのが私たちの役割。データドリブンな経営の推進に貢献していけたらと考えています」
それを実現する上で必要なのが新しい仲間です。NTTロジスコで活躍できる人物像について、Nはこう続けます。
「物流業界では、現場のオペレーションとシステムとが複雑に絡み合っています。そのため、物事を論理的に構築できる能力が重要です。課題を特定した上で、個々の要素をしっかり理解し、深く掘り下げながら解決策を見つけ出していける方と共に働けたらうれしいですね」
※ 記載内容は2023年12月時点のものです
