グローバルで働く上で大事なのは主体性。自ら行動すればチャンスはある
全世界で1億人ものユーザーを抱えるプロダクト「Notion」。そんなNotionが生まれた地は、共同創業者にとって思い入れのある日本でした。
「Notionの最初のコードは、共同創業者であるアイバン・ザオとサイモン・ラストが京都に滞在中に書いたものでした。彼らは京都の繊細なクラフトマンシップや、ホスピタリティにインスピレーションを受け、その縁もあって日本が初の海外拠点として選ばれました。
そのため、当初から日本は重要な戦略拠点として位置づけられ、本社と密接にコミュニケーションを取りながらビジネスを展開してきました」
そう語るのは、2022年にNotion Labs Japan合同会社(以下、Notion Japan)に中途入社した奥井。入社当初から、ミッションやバリュー、採用哲学を米国サンフランシスコの本社と連携しながら、どう日本に展開していくか話し合って進めていきました。
「営業チームは日々本社のプロダクトチームと顧客のフィードバックを共有し、新機能の開発に活かしています。外資系企業としては珍しく、グローバルと密に連携を取りながら仕事をしている実感があります。
昨年は共同創業者やCTO、AIプロダクトの責任者など、多くの本社メンバーが日本を訪れ、実際にお客さまの声を聞いてもらう機会がありました。その際、日本の営業メンバーが通訳などのサポートも行い、職位に関係なく自分の意見を伝えました。このようにNotionには風通しの良さがあります」
Notionのキャリアパスについて、奥井は次のような特徴があると言います。
「Notionでは、会社が機会や役割を与えるのではなく、目標に向かって自ら主体的に取り組むことが求められます。基本的に専門職として採用していますが、数年後に別の職種に挑戦する社員も出てきています。
チャンスは定期的に用意されているわけではなく、ビジネスニーズやタイミングによることが前提となりますが、双方のニーズが合致すれば、社員のキャリアアスピレーションの実現に向けて、会社としても積極的にキャリアパスを提供していく方針です。
また、Notionにはグローバルでの異動として、International Internal Mobilityがあります。この機会を得るためには、最低2年以上の在籍という基準があり、それに加えて自身の職務での実績や、ステークホルダーからの信頼、推薦も重要な要素となります。
現在Notionはグローバルで1,000名程の規模となり、新しいマーケットへの進出を進めている段階です。2024年にはオーストラリアのシドニーに新拠点を立ち上げました。こうした新しいマーケットで活躍できる機会は、今後より増えてくるのではないかと考えています」
初のリクルーターとしてチーム構築に貢献。入社以降、オファー承諾率は常に90%以上
大学卒業後は大手SIerに入社し、IT営業としてキャリアをスタートさせた奥井。その後、海外で育った経験を活かし、留学という無形商材を扱う留学エージェントでの営業に5年間携わりました。その後1年間のヨーロッパ放浪をしたことが、奥井にとって大きなターニングポイントとなりました。
「さまざまな国を巡っている中で、“自分の人生をシンプルに楽しもう”という考えを持った人が多いことに気づいたんです。帰国後は、その影響もあって多国籍な環境で働きたいと思い、外資系企業にリクルーターとして入社。そこから現在に至るまで、ITリクルーターとして15年間のキャリアを歩んできました」
また、前職では多国籍なチームのマネジメントも経験。この経験は、現在のグローバルと連携して仕事を進める上で、大きな強みになっていると言います。
「国籍や背景が異なれば価値観も変わるため、前職ではその人に合ったコミュニケーションを取る必要がありました。さまざまなバックグラウンドを持つ方たちと関われた経験は、現在の仕事でも非常に活きています」
奥井は初のリクルーターとしてNotion Japanに入社し、採用にとどまらず労務や研修など幅広い業務に挑戦する機会を得ました。この環境のもと、APAC地域のリクルーティングリードとして、これまでチームの構築に大きく貢献してきました。
「チームを構築する上で、注力したことは大きく3つあります。1つめは候補者体験です。応募から選考が終了するまでの採用プロセスにおいて、“いかに良い体験を提供できるか”を重視しました。その結果、オファー承諾率は90%以上を維持できています。Notionの良さだけでなく、大変な部分も含めて理解してもらった上で、それでも一緒に働きたいと思ってもらえるように努めています。
2つめは、“We are all recruiters”というNotion全体の考えのもと、理想の組織は社員全員で作るという意識づけです。最近はリファラル採用が増え、その手応えを感じ始めています。
3つめの採用広報では、2年間で20名以上の社員インタビュー記事を発信し、動画制作にも取り組んでいます。プロダクトだけでなく、そこで働く人や場所の魅力を多くの方に伝えることに注力しました。APACチームとしては2年間で約7倍に人数が増え、着々と成長を遂げています」
オーストラリアで長年の夢を実現。チャンスは待つのではなく自らの手でつかんでいく
さかのぼれば10年以上も前から、「海外で働きたい」という想いを持ち続けてきた奥井。2025年2月から新拠点のオーストラリア・シドニーへのInternational Internal Mobilityが決まり、奥井は長年の夢への切符をつかみました。
「留学エージェントの会社に入社した時から、海外で働きたいということは周囲に伝えていました。Notion Japanに入社する際も、海外勤務の可能性を視野に入れ、面接時にゼネラルマネジャーや上司に話していたんです。実際にオーストラリア拠点の立ち上げの話が出た時は、異動の意思があることをすぐ関係各所に伝えていきました」
強い意思を持ち続け、それを周りにも伝えていく。このチャンスをつかむために、奥井には心がけていたことがあると言います。
「自分のやりたいことを言語化することです。外資系企業で長く働いていると、その大切さは身に沁みて感じますし、意識的に自己アピールしていくことが必要だと考えています。
また、与えられたことをこなすのではなく、主体性を持って仕事に取り組み、その成果をステークホルダーに認めてもらえたことが、夢の実現につながったのかもしれません」
新たな環境に身を置くことにあたって、現在の気持ちをこう話します。
「シドニーという新しいマーケットで、チームを立ち上げる経験ができることに純粋にワクワクしています。一方、シドニーの採用マーケットや人材プールについての経験値はまだ少なく、現地でいろんな方の知見を吸収していく必要があり、良い意味で新たなチャレンジだと思っています。
プライベートにおいては、私には小学生の子どもが3人いますので、家族が新しい環境にどう適応していくかという部分では、不安でもあり楽しみでもあります。また、身体を動かすのが好きなので、朝サーフィンをしてから仕事をするようなライフスタイルにも憧れますね」
そんな奥井には、オーストラリアで挑戦したいことがあると言います。
「Notionが大事にしているバリューをチームに根付かせていきたいと考えています。また、Notionのグローバルな価値観をベースとしながら、シドニー独自の良さを活かした組織作りにも挑戦したいですね。現地で活動してみないとわからない部分はありますが、未知だからこそやりがいを感じます」
Notionのバリューを自らの軸に──グローバルに働く上で大事なこととは
Notionでは半年に一度、エンゲージメントサーベイを実施。顕在化した課題に対して有志が集まり、より良い職場環境を作るためにアクションプランを考え、実行に移しています。こうした姿勢は、Notionが大切にしているバリューや文化が大きく影響しています。
「Notionには、『私たちはミッションオーナーである』『私たちはペースセッターである』『私たちは真実の探求者である』『私たちは思いやりがあり率直である』という4つの大切にしているバリューがあります。これらは社員一人ひとりが共感し、個人のミッションと合致させながら体現していくものだと考えています。
有志による職場環境の改善は、“真実の探求者”というバリューにつながっていると強く感じます。与えられた職務を超えて、組織のことを本気で考えてくれる社員が多いことは、非常にありがたいですし、素晴らしい文化だと心から思っています」
奥井自身がとくに共感し、体現してきたバリューは「ミッションオーナー」と「真実の探求者」だと言います。
「ミッションオーナーとして、採用という職務を超えた取り組みもしてきました。社員の自己実現に向けた環境整備のため、『レゴ®シリアスプレイ®』のワークショップを提案。これは『レゴ®ブロック』を使って人の内面を表すもので、私はファシリテーターの資格を取得して、日本だけでなく韓国オフィスでも展開していきました。
真実の探求者という部分では、ユーザーにとって本当に価値があるものなのかという視点で常に考えています。私の場合ユーザーは採用候補者にあたります。Notionについて透明性を持って伝えるよう心がけ、お互いにとってベストな選択となるよう努めています」
Notionでグローバルに働きたい方に向けて、最後に奥井からメッセージを送ります。
「グローバルに働くためには、いくつかの要素が必要だと考えています。まずは変化への適応力です。私たちは、AIという市場のトレンドを牽引していると自負しており、そのためには貪欲に新しい知識を吸収し、常に学ぶ姿勢を持ち続ける必要があります。
また、Notionは急成長中の企業であり、組織も戦略も速いスピードで変化するため、柔軟に対応できるマインドセットが重要。加えて、本社や海外チームとの連携が多い環境で、いかに他のメンバーを巻き込んで仕事ができるかが問われるため、コラボレーション力も必要です。
Notionでは現在、多くのものを一から作り上げていく段階にあります。既存の枠組みの中で働くのではなく、新しい価値を創造していくことにやりがいを感じられる方が活躍できる環境だと確信しています」
※ 記載内容は2025年1月時点のものです
