“小麦粉”の可能性は無限大。お客さまの商品を知り尽くし、ニーズに応える
私が所属しているのは、業務用の小麦粉を販売する日清製粉の関東営業部。営業が9名おり、30代以下の若手も多いため、賑やかで、活気のある部署です。
担当エリアは埼玉、群馬、栃木、茨城といった北関東に加え、長野、新潟と広範囲に及びます。
主な業務は、街のパン屋さんから大手製パン・即席麺メーカーまで、小麦粉を使うすべてのお客さまへの提案・販売。私たちは問屋さんを通じて商売をさせていただいているので、問屋さんと連携しながら拡販に取り組んでいます。
仕事をする上で大切にしているのは、お客さまのところに足を運び、顔を合わせてお話をすること。Web会議やメールも活用しますが、直接コミュニケーションを取ることで、お客さまが普段気にされていることや、想いを深く理解できると考えています。時には仕事と関係のない雑談を交えながら信頼関係を築いていくことを、何よりも大事にしています。
「パンにもう少しボリュームを出したい」「健康志向の商品をつくりたい」など、お客さまのニーズはさまざま。私たちは、そうしたニーズに対して最適な小麦粉を提案します。
そのためには、まずお客さまの商品を知ることが大前提だと考えています。実際に店舗で販売されている商品を購入し、食べてみて、自分に何が提案できるか考えます。たとえば、「食感に若干の変化を加えることで、さらに販売促進につながる可能性があると考えます。そのためには、この小麦粉がおすすめです」といった具体的な提案を心がけています。
複数店展開されている外食チェーンに「小麦粉を切り替える予定はない」と断られたこともありましたが、粘り強くさまざまな提案をし続けた結果、2年目には当社製品への切替えを実現。結果として実績を113%に伸ばすことができました。
パン、麺、菓子など、小麦粉はあらゆる食品の主原料となるため、その提案の幅は無限大。この仕事はお客さまの商品の根幹に関わることができ、大きな責任とやりがいを感じています。
広い世界を見たいと思った。だから“食”を選んだ
学生時代を振り返ると、小学生の頃から12年間、野球漬けの毎日でした。言われたことを素直に練習することを続けていたんですが、どんなトレーニングをすることで、どのようにパフォーマンスが向上するのか、きちんと理解したくなり、大学では人間健康学部を専攻し、専門的な学びを深めました。
当時は教師をめざしていましたが、それと同時にもっと広い世界を見てみたいと感じ、就職活動をはじめました。
就職活動は食品業界に絞っていました。野球をしていた頃から「食べることも練習」と言われるほど、食事がパフォーマンスに与える影響の大きさを実感していましたし、健康を維持するためにも食は不可欠です。中でも、パンやお菓子といった完成品ではなく、その「原料」に興味を持ちました。一つの原料がさまざまな製品に姿を変え、食のインフラを支える。その広い世界に大きな魅力を感じたのです。
数ある企業の中で当社に決めたのは、本当に些細なきっかけでした。どの会社も魅力的に見えて迷っていたある日、実家で出てきたお好み焼きの粉の袋を見たら、「日清製粉グループ」と書いてあったのです。大阪出身で“粉もん文化”に触れて育ってきた自分にとってはこれ以上ない運命を感じました。「ここしかない!」と、その瞬間に心が決まりましたね。
こうして2021年に日清製粉に入社。当時はコロナ禍の真っ只中で、なかなかお客さまを訪問できず、半年ほどは在宅勤務が続きました。想像していた社会人生活とは少し違いましたが、1年目の後半からは、リテールベーカリーへの飛び込み営業を経験しました。最初は知識・経験の不足から不安もありましたが、先輩が何度も同行して手厚く指導してくれたおかげで、徐々にペースをつかむことができました。
入社後のギャップと言えば、「思っていた以上に自由度が高い」という点です。もっと細かいルールがあり、上司や先輩から厳しく指導されるのかと思っていたのですが、実際には、基本的な方針やサポートはしっかりある一方で、自分の裁量で動ける場面が多いことに驚きました。
スケジュールは自分で決めることができますし、担当を任されたら、そのエリアをどう営業していくかは自分の考え方次第。ある意味責任もあり、結果が出ないときは自分の営業を見直す必要がありますが、周囲のサポートもあるので1人で抱えることはありません。
だからこそ、成果が出たときの達成感は大きいです。あとは上司の方がとても気にかけてくれて、フレンドリーに接してくれます。部署を超えた横のつながりもあって、年に1回全国の営業の方々が集合して発表するなど、営業同士が交流できる機会もあります。こうした風土は、入社前には想像していなかった嬉しいギャップでした。
誰よりも先に売ると決めてつかんだ成果。「きたのまるこ」拡販の挑戦
入社以来、最も印象に残っているのは、発売されたばかりの全粒粉「きたのまるこ」のブランドマネージャーを任されたことです。新製品が発売されると、各営業部に1人、拡販の中心となるブランドマネージャーが任命されるのですが、最初はプレッシャーを感じつつも「いい経験になる」と、前向きな気持ちで引き受けました。
「きたのまるこ」は、北海道産小麦を100%使用した強力タイプの全粒粉です。従来の全粒粉に比べて、えぐみが少なく、しっとりもっちりとした食感に仕上がるのが特長。この魅力を伝えるために、まずは技術担当の方に協力してもらい、既存の全粒粉との違いがわかるパンや麺のサンプルを何種類も作っていただきました。
それらのサンプルを持参してお客さまのもとへ訪問し、実際に試食していただくことで、従来品との違いを体感してもらいました。違いを感じていただいたことで、テスト導入につながり、「きたのまるこ」の良さを実感していただいた結果、採用へと結びつけることができました。
提案活動で苦労したのは、製粉他社にも同じ北海道産小麦を使用した全粒粉があり、差別化が難しかったことです。そこで、先輩方や技術担当者に相談しながら、製品の特徴や魅力について理解を深め、提案に説得力を持たせるよう努めました。自分自身が製品を深く理解することで、お客さまにも納得いただける提案ができ、結果的にこの壁を乗り越えることができました。
そして、プロジェクトを推進する上で意識したのは、「ブランドマネージャーである自分が誰よりも先に売る」ということ。自分が売らずして、周りの先輩方に「売ってください」とは言えません。自ら率先して営業をかけ、採用件数を積み上げていきました。その結果、私個人としても多くの採用を獲得することができましたが、関東営業部としての出荷数量は全国2位という好成績を収めました。この成功体験は、私にとって大きな自信につながっています。
私たちの仕事のやりがいは、自分たちが提案した小麦粉が、実際にお店やスーパーに並ぶ商品として形になること。お客さまの工場に一緒に入って試作を繰り返し、苦労の末に生まれた商品が世に出た時の喜びは、何物にも代えがたいものがあります。この「営業冥利に尽きる」瞬間を、若いうちから経験できるのが、この仕事の最大の魅力です。
チームで挑むから、おもしろい。次の世代へつなぐ、成長のバトン
営業というと個人プレーのイメージが強いかもしれませんが、当社はチームプレーを大切にする文化が根付いています。誰かの目標達成が厳しい時には、周りが自然と協力する。私自身、これまで数えきれないほど先輩方に助けてもらいました。だからこそ、これからは私が後輩にとって、いつでも相談しやすく、困った時に頼ってもらえる存在になりたいと思っています。自分がしてもらったことを、きちんと次の世代につないでいきたいですね。
個人的な目標としては、どんな場面でも通用するような営業スキルを身につけたいです。最近、会社が開催する外部講師を招いた営業スキル研修に、手を挙げて参加しました。ロールプレイングでは厳しい指摘を受けることもありましたが、客観的な視点で自分の実力を知ることができ、良い経験になりました。当社には、このように自ら学びたいという意欲を後押ししてくれる環境が整っています。
近々の目標は、当社が発売している「アミュリア」という高食物繊維小麦粉を拡販していくことです。まだ発売されたばかりで、価格面などの課題もありますが、粘り強く提案を続け、私が担当している茨城県の外食店で採用してもらうことをめざしています。
日清製粉に興味がある方には、まずは食に対する興味を大切にしてほしいです。スキルは入社してからいくらでも身につけることができます。当社では、前向きな気持ちさえあれば、若手の成長を全力でサポートしようという雰囲気があって、誰もが挑戦し、活躍できるフィールドが広がっています。お客さまと共に新しい価値を創造していく。そんな喜びを一緒に分かち合える方と働ける日を楽しみにしています。
※ 記載内容は2025年9月時点のものです

