高品質の食を支える技術と、つなぐ物流。入社2年目が担うリアルな仕事
──お二人の所属部署の概要と、日々の業務内容について教えてください。
長井:私は日清製粉の技術開発本部にある加工技術開発チームに所属しています。私たちのミッションは、高品質で高付加価値のある小麦粉、そしてそれを使った二次加工品や加工法の開発です。
具体的には、全国の営業部が製パンメーカーといったお客さまへ提案するための新しいレシピや加工法を開発したり、各工場で作られた小麦粉が設計から外れていないかを確認する製パン試験を行ったりしています。また、原料の小麦についても、日本ないしは世界各地の原料の加工性評価を通じ、品質の安定に寄与しています。さらに、各地の営業部への技術的なサポートも担当し、社内外の多岐にわたるステークホルダーと密に連携しながら開発を進めています。
泉:私は日清製粉ウェルナのロジスティクス部、需給グループに所属しています。主な業務は需給管理という、担当する工場で作っている製品の適正な在庫の管理です。粉、パスタ・パスタソース、冷凍食品の3チームに分かれ、私はパスタ・パスタソースを担当し、営業が立てた販売予算をもとに国内外の工場へ製造を依頼します。
工場によって製造の特性やキャパシティが異なるため、それらをパズルのように組み合わせるように管理をするのが私の仕事です。欠品を起こさず、かつ過剰在庫にならないよう調整することは難しくも、先輩や同期に相談しやすい環境のため安心して業務を進められています。
──仕事をする上で大切にしている価値観は何ですか?
長井: 開発部署は開発テーマが各個人や数人のチームに割り当てられ、それぞれが自分のテーマを進めていく形です。皆さん非常に活気があり、幅広く興味や好奇心を持ってどんどんやっていくという推進力があります。
そんな中で、仕事の中にワクワク感を持つことを大切にしています。開発の仕事は試行錯誤の連続で大変なことも多いですが、自分自身の好奇心を大切にすることが、結果として仕事の効率や新しいアイデアにつながると信じています。そして、そのためにはただがむしゃらに働くのではなく、プライベートでの息抜きや充実感のバランスが大切だということを社会人になって学びました。
泉: 私たちの部署も和気あいあいとした雰囲気です。基本的には自分の担当工場を管理するので個人戦という面もありますが、チーム内で相談し合い、助け合う風土があるのでチーム戦で挑んでいる感じです。
そんな中で、人とのコミュニケーションを一番大切にしています。需給管理の仕事は、営業、工場、開発、生産グループと、とにかく多くの部署との連携が不可欠です。一方的な依頼ではなく、相手の状況を理解しながら誠実に対話することで、初めてスムーズな供給体制が築けると思っています。
「未経験でも大丈夫!」 そう思えた、手厚い研修と日々のフォロー
──お二人の就職活動の軸と、入社の決め手は何でしたか?
長井: 私は昔から「食」に強い興味があり、食品科学を専攻していました。就職活動で軸にしていたのは、食品に携われることと多様な経験ができることです。日清製粉は、小麦粉という様々な食品の原点となる原料を扱うことができ、研究や生産、開発、さらには営業まで、一つの会社で多様なキャリアを描ける可能性を感じたのが決め手でした。
泉: 私は経済学を専攻していたのですが、カフェでのアルバイト経験の中で「食」を通じて幸せを届けることに魅力を感じ、食品業界に絞って就職活動を始めました。軸は、働きやすさと社風です。日清製粉ウェルナのインターンシップや面接で出会った社員の皆さんが、本当に温かく、ここでなら楽しみながら誠実に仕事に向き合えるだろうと確信し、入社を決めました。
──入社後の教育・研修体制はどうでしたか?
長井: 驚くほど手厚かったと感じています。最初の2週間はグループ全体の合同研修でビジネスマナーや同期との絆を深め、その後は各社に分かれて研修が行われます。日清製粉には、配属部署とは異なる部署での研修があり、技術職の私が福岡の営業部で2週間、最前線の販売現場を学べたことは大きな経験でした。その他に小麦や製パンに関する研修、理系社員が集まる年1回の研修があり、それぞれ勉強になっています。
泉: 日清製粉ウェルナでも2週間の合同研修後、部署紹介や営業同行研修があり、半年後くらいには開発・マーケティングの研修もあって開発部の開発方法や実際に試食してパスタの違いを学ぶ機会もありました。
私はこれまで、物流の知識もロジスティクス部という部署についても知りませんでした。でも、先輩方のフォローが本当に手厚くて。聞けば教えてくれる先輩が多く、相談しやすい文化が根付いているので、半年ほどで自分なりに仕事のサイクルを掴めるようになりました。最初は専門用語も分からなかった自分が、ここまでできるようになるとは思っていませんでした。
──1年目の壁を、どう乗り越えてきましたか?
長井: 正直、パン作りの際の生地の挙動の違いを見極めるなど、仕事に慣れるまでに1年ほどかかりました。でも、当社の良いところは先輩たちが本当に気さくで、試作をしていると気軽にアドバイスをくれるなどフォロー体制が熱心だったことです。OJTでの指導もあり、先輩につきっきりで生地の見分け方などを教えてもらえました。
泉:当初は仕事内容もわからず配属されましたが、周りの先輩方のサポートが手厚く、それがあったおかげで、半年ほどで仕事に慣れることができました。そんな中で、 私が困難を乗り越えられてきた理由は、人に話すことに尽きます。上司の皆さんは忙しそうに見えてつい遠慮してしまいますが、隙を見つけて「こういうことで悩んでいます」と相談すると、わざわざ時間を確保して親身になって聞いてくださる。上司から「話してくれて嬉しいよ」と言われた時、一人で抱え込まなくていいんだと安心しました。
2年目でここまで任される。成功も失敗も成長につながった経験
──これまでで最も印象に残っている仕事のエピソードを教えてください。
長井: パン屋さん向けにプロのパン職人が講習会を行う機会があり、2年目の私が講師の横に立ってメインでサポートをする役割を任せていただきました。通常はベテランの先輩がやるような役割で、ものすごいプレッシャーを感じたことを覚えています。
パンは温度や発酵時間で刻一刻と状態が変わるため、工程が重ならないよう先輩に相談しながら入念に準備を重ね、当日は講師の方と密に連携を取りました。 結果、「段取りが良かった。次も手伝ってほしい」とお褒めの言葉をいただきました。自分の準備とコミュニケーションが、プロの技術を支えられたという実感は、忘れられない成功体験になりました。
泉: 私は、物流系の展示会でのパネルディスカッションへの登壇です。日清製粉ウェルナの若手代表として、学生や若手社員に向けて物流の魅力を伝える場に立ちました。自分がまったく知らなかった部署のおもしろさを自分の言葉で伝えたことで、あらためて自社の仕事に誇りを持てました。
一方、苦労したのは新製品3つの同時立ち上げです。管理している工場のキャパシティは限られているのに、営業からは全製品の数量要望が入ってくる。どれを優先し、どのタイミングで製造するか。営業と何度も調整を重ね、正解のないパズルを解くような日々でしたが、何とか供給を完遂できた時は「この工場は私が守っているんだ」という強い責任感が芽生えました。
──今の仕事の「醍醐味」は何ですか?
長井: パンのプロフェッショナル、たとえば有名なベーカリーのシェフなどと一緒に仕事ができる環境です。開発部署なので、今後ステップアップしていくと製品をお客さまに提案することも増えてくるのでワクワクしています。
そして、自分たちの提案した技術や小麦粉から生まれた商品が街のパン屋さんに並んでいるのを見た時は、きっと言葉にできない喜びがある。そう思えることが、仕事のやりがいにつながっています。
また、新たな食文化創造の最先端に立てることも大きな醍醐味だと感じています。例えば、2023年に上市したアミュリアという製品は、一般的な小麦粉と比較して約5倍(※)の食物繊維を含みます。さらには、食物繊維の中でも善玉菌など腸内細菌の栄養源となる「発酵性食物繊維」が多く含まれているのです。もちろんパンや麺、お菓子にも使用可能で、日々の暮らしの中であえて体にいいものを選ぶのではなく、食べたいものを食べたら体に良かったという環境、いわば“おいしい”の先に健康がある世界の実現ができるものだと考えています。
こうした今はないものを自分たちで作り上げていくことができるのが日清製粉で働く魅力だと思います。
※当社分析(AOAC2011.25法)による「アミュリア」、小麦粉の食物繊維量から算出。
泉:自分の需給調整の結果が、スーパーの棚に如実に表れることです。自分が調整したパスタやソースといった製品が綺麗に並べられているのを見ると、うまく在庫の調整ができて「適正なサイクルで食卓に届けられているんだ」と誇らしくなります。
少しでも管理を誤ると商品が欠品してしまうリスクがあるため、責任の大きさを実感する場面も多い仕事ですが、その分うまく調整できたときには、商品を最終的に消費者の元に届けられ、社会を支えている実感をダイレクトに得られるのが、ロジスティクスの魅力ですね。
学生時代の経験だけじゃない。今何を考えて動くか。未来の仲間へ送る挑戦のメッセージ
──お二人にとって、ロールモデルとなる先輩はいますか?
長井: 私には数名のロールモデルの先輩がいます。高い製パン技術を持つ先輩や、卓越した仕事の進め方をする先輩など日々技術を見習っています。また、皆さん本当に話しやすいので、日々の業務の中で積極的に問いかけて学んでいます。
将来は「長井に聞けば、二次加工技術もお客さまの現場の改善案も、何でも教えてくれる」と相談をしてもらえるような頼られる存在になりたいです。そのためには、小麦粉の性質や二次加工性、工場での製造といった技術の面でも、工場やお客さまからのトラブル相談でも幅広く対応できる存在をめざして日々勉強を続けていきたいです。
泉: 私は、部署内で指導してくださっている上司です。一つの工場でもたくさんの製品を作っており、それぞれの調整や管理が必要なロジスティクスの仕事は、少しのミスが大きな供給トラブルにつながります。私の上司は驚くほど細かいところまでチェックを欠かさず、「ここまで徹底しないとプロとして責任は果たせない」という背中を見せてくれます。その厳しさと細かさの中にある仕事のおもしろさを後輩に伝えていきたいです。
──これから入社を検討している皆さんへ、アドバイスをお願いします。
長井: 学生時代の経験がリンクするかを心配する方は多いと思いますが、安心してください。パン作りも物流も、どんな仕事でも入社してからが本当のスタートです。大切なのは学生時代の経験よりも「何かを成し遂げたい」という強い意志と、素直に先輩に聞く勇気です。日清製粉グループには、若手の挑戦を全力でバックアップし、成功を後押ししてくれる懐の深さがあります。小麦粉業界ではすでに多くの種類のパンや麺がある中で、革新的な技術を生み出すことを目標にみなさんと一緒に仕事ができれば嬉しいです。
泉: 私も長井さんと同じで、学生時代の経験は仕事とリンクしていません。その中で、好奇心を忘れずにいてほしいです。私のように業務内容を詳しく知らない状態で部署に配属されても、好奇心を持って向き合えば、必ずその仕事独自の楽しさが見つかります。とくに学生の皆さんは、営業やマーケティング以外にも、ロジスティクスのように社会へのインパクトが大きく、楽しい世界があることを働く中で理解できる仕事もあるのだということを知ってもらいたいです。
長井: 今後、日清製粉グループには「みらい共創キッチン」をコンセプトにした新たな開発拠点ができ、日清製粉・日清製粉ウェルナ・日清製粉プレミックスの開発者が同じフロアで議論できる環境になります。会社・部署を越えた交流は、きっと新しい発見を生むはずです。泉さんも今度は開発フロアに遊びに来てください(笑)。
泉: ぜひ!(笑)。日清製粉グループは、本気で頑張りたい人に寄り添ってくれる会社です。皆さんと一緒に食の未来を作れる日を楽しみにしています。私たち二人の会話から、入社後の自分を少しでも想像してもらえたら嬉しいです。
※ 記載内容は2026年2月時点のものです

