データとAIを武器に圧倒的な競争力を。多様なバックグラウンドを持つメンバーと挑む
私は現在、日清製粉DX統括室DXチームに所属しています。この部署は、2022年に経営企画部内に発足し、2024年から現在の独立した組織として新たに始動しました。背景には、デジタル技術を活用して業務を効率化し、生産性を向上させることによってさらなる企業成長をめざすという戦略があります。
DXチームのミッションは、当社がデータとAIを武器に圧倒的な競争力を持つ製粉会社となるための力強い推進役を担うことです。業務の効率化や自動化、標準化等を進め、全社的なDX推進によって生産力と技術力の向上を実現し、需給管理の精度を高め、効果的な営業活動を通じた販売を促進することで、お客様にとってより価値のあるサービスを提供することをめざしています。業界のリーディングカンパニーとして革新を追求し企業の持続的な成長を実現していきます。
DX統括室はDXチームとシステムチームで構成されています。DXチームは営業や需給管理、生産等多様なバックグラウンドを持つ約10名のメンバーで、和気あいあいと、時には真剣勝負で日々業務に取り組んでいます。日頃からデジタル技術やAI等、DXに関するトピックについて意見交換を行っており、DX推進で会社をより良くしたいという想いがあふれ、熱く議論を交わすこともあります。
DXの分野は日進月歩で進化しており、日々新しい情報、サービス等との出会いがあります。チームメンバーは、「自分たちは社内でDXを推進する立場であり、まずは自分たちで試し、より良いサービスや機能を追求していこう」という気持ちが強く、「まずやってみよう」という考え方が浸透しています。
しかし、実業務の場面では誰しも新しいことに戸惑いますし、実際に多くの人が「デジタルとの距離」を感じています。そのため、社員全体のITリテラシー向上にも注力し、DXチーム主催で部門ごとのDX人材の育成や、セミナー実施や動画教材の提供等によるボトムアップ施策を実施しています。セミナーは実施ごとに多数の参加者が集い、IT関連の資格取得者も増加しています。
人事部門からDXの世界に飛び込む。
現在は主に3つの業務を担当しています。まず他部署へのアプリやツールの導入支援です。導入前は、性能やセキュリティ面のチェックを行い、導入初期にはツールがスムーズに定着するようサポートします。
また、導入後も継続的なフォローアップを行い、ニーズに応じて改善提案を行うことで、最大限の効果を引き出すことをめざしています。次にPythonやBIツールを使用した部内外のDX推進です。まだまだ勉強中ではありますが、業務効率化や生産性向上実現のため、プロセスの最適化やデータ活用の手法を積極的に模索しています。
そしてグループ会社と連携したデジタル人材の採用活動にも携わっています。2025年度新卒から、当社グループでは「デジタルコース」の採用を開始しました。
そこで、当社のDXへの取組みや仕事内容、先輩社員の働き方を学生に知って興味を持っていただくため、2024年9月にデジタルワークショップを実施しました。募集人数を大きく上回る応募があり、参加者からも「DX部門で働くイメージを掴むことができた」「現役社員から、リアルな業務やキャリアに対する考え方を聞くことができ貴重な時間だった」等嬉しい声をいただきました。DXが就活生にとっても興味のある分野であり、採用市場の競争力が高まっていることを認識しました。
私は2020年に日清製粉グループ本社に新卒入社しました。食品業界に興味を持ったのは、大学時代のアメリカ留学で、飲食関係のアルバイト経験からフードロス問題に強い関心を持ち、生産側からフードロスに対する取組みをしたいと考えたからです。選考の段階でお会いした社員の皆さんがとても丁寧に接してくれ、このように素敵な皆さんと一緒に働きたいと思ったことが入社の決め手です。
入社後は人事部に配属となり、社内研修の企画運営をメインに担当しました。その後は人事企画関連の業務に携わり、組織全体のパフォーマンス向上のため、コミュニケーションの活性化や挑戦する風土の醸成等を目的とした「心理的安全性」向上への取組み、また女性社員のキャリアを見つめ直すきっかけを提供する「社外メンター制度」の立上げに関わるチャンスに出会えました。
特に「社外メンター制度」は、女性社員が自身の人生、キャリアを模索しながら自分らしく働き続けられる手助けになればと企画しました。途中で異動となり悔しい気持ちも少なからずありましたが、多くの関係者から喜ばしい前向きなお言葉をいただき、少しでもキャリア構築のお手伝いができたことを誇りに感じています。
そして、2024年にDX統括室DXチームに異動しました。IT人材というわけでもなく、「まさか自分がDXチームに選ばれるとは!」という気持ちでした。ほぼゼロからのスタートのため、最初は「何が分からないか分からない」状態で苦労しましたが現在も学び続けています。動画教材や書籍で勉強していますが、実際に手を動かすことで理解が深まることを実感しています。実践を重ねながら徐々に課題を解決し、自分でアウトプットを出せた時にはやりがいを感じましたね。
良きライバルと切磋琢磨する日々。広がる自分の世界
DXチームに異動してからは、私生活でも「こんなところにこの技術が使われているんだ」といった気づきが増えました。新たな価値観や視点を得られることで知的好奇心が高まり、仕事のモチベーションにもなっています。
そして、周囲の存在も大きいです。人事部門では先輩、上司が多い一方で直属の後輩はおらず、末っ子ポジションでのびのびと仕事をしていました。DXチームは、同期、後輩もいるため、良い意味でライバルのように日々刺激をもらっています。チーム内での連携も活発で、個々の経験や知識を活かし、協力し合う関係性が築けています。
異動した当初は、仕事の進め方や部署の雰囲気の違いに戸惑うこともありましたが、悩んでいても状況は解決しないため、社内で転職した気分で取り組むことにしました。「新入社員の時もこういう時あったな」、と自分を振り返りつつ、社外とのつながりが増えたことや、社内でも今までとは違う関わり方をする機会が多くなったことで自分の世界が広がったと感じます。
培った技術とスキルでさらなる推進を
今後はさらにDXに没入して、知識やスキルをさらに深めていきたいと考えています。将来的には、出身である人事部門へのDX推進も視野に入れ、培った技術と知識でサポートしていきたいです。DX人材の採用も、より体系立てた施策に磨きをかけ、優秀な人材の獲得に一層努めたいと思います。
最後に、DXといっても様々な領域がありますが、まずは自分が好きなこと、興味があるトピックから始めてみるのが重要だと思います。関心がないと学ぶ意欲は下がりがちですが、興味ある分野から始めることで、専門知識の習得がスムーズになり、他の領域への理解も深めやすくなります。
私の場合はUI/UXデザインや動画編集に興味があったのですが、日常生活の中でもデジタル技術は溢れていて、「新発売のゲームはここのUIデザインが綺麗」と、身近なところで少しずつ分かることが増えていくことが嬉しいです。こういった自身の強みが1つでもあると、大きな武器になると思います。
また、プログラミングスキルや専門的な言語は理系出身者でないと難しいと思われがちですが、私自身は文系で数学も苦手です。それでも楽しさを見出すことができているので、皆さんも自分自身でハードルを作らずに、関心があればぜひチャレンジしてほしいです。
※ 記載内容は2024年12月時点のものです

