スキルを活かしてメンバーをサポート。ツールの開発や環境整備で業務効率化を図る役割
私が所属する官公ソリューション事業部は、部署名の通り国や地方公共団体のニーズに合ったシステムの開発をミッションとし、導入から運用、保守までを担っています。その中で私は業種戦略グループに在籍し、事業部の業務効率化を支えるために組織されている委員会のメンバーとして活動中です。
委員会での私の業務はセキュリティ関連が中心で、たとえばISMS(Information Security Management System/情報セキュリティマネジメントシステム)の管理などに携わっています。また、事業部内で進行しているプロジェクトを支援する機会も多く、関係するファイルのアクセス権を制限したり、メーリングリストに加えるメンバーを調整したり、社内ポータルサイトを立ち上げて進捗情報を掲載したりするなど、環境整備の仕事も任されています。
イメージとしては、社外のお客様のために取り組む仕事がプロジェクトで、社内のメンバーのためのサポート業務が委員会、ということになるかと思います。なお、私が所属する委員会はセキュリティを担当していますが、ほかにも「社内イベント」や「品質管理」をはじめ10以上の委員会があり、それぞれ10人前後が所属しています。
なお、私自身はこうした個人の業務に加え、委員同士のコミュニケーションを活性化させたり、企画立案をサポートしたりと、各委員会を運営する役割も任されています。さらに事業部のメンバーを助けるべく、自分の技術を駆使して業務ツールを開発し、さまざまな仕事の効率化も図っています。
かつては委員会よりもプロジェクトを中心として動いていた時期もあり、そのころに築いた社内の人脈を活かして委員がスムーズに働けるよう支援しています。各グループの特徴やカルチャーなどを踏まえ、調整するのが私の役割です。
障がいのある自分に対してだけではない、企業の親身な姿勢に共感して入社を決意
私は2011年にNECソリューションイノベータの前身であるNECソフトに入社しました。会社説明会に参加し、人事担当者に障がいがある旨を伝えたところ、個別相談の機会を設けてくれました。「ぜひチャレンジしてください」と伝えられ、この方々と一緒に働きたいと思ったことが当社に決めたきっかけです。私だけでなく、他の人にも親身な姿勢で接していたのを目にして決心しました。
そして、入社後は第二官公ソリューション事業部に配属され、警察関連のパッケージシステムの開発や保守を担当してきました。警察関連ということもあって守秘義務が広範囲にわたる業務のため、なかなかここで詳しくお話ししきれませんが、支社や事業部にいるお客様担当者からの「この不具合は何が原因ですか?」「エラーの解決方法を教えてほしい」といった問い合わせに対応していました。
2017年からは、ジョブローテーションの一環で現在の事業戦略グループに移るとともに、業務内容も大きく変わりましたね。事業部内での異動ですが、それまでのエンドユーザーを対象にした仕事から、社内の業務効率化をサポートするようになりました。なお、2021年から官公ソリューション事業部へと移っていますが、これは所属部署の名称変更程度で、業務内容はほぼ変わりありません。
そもそも私は学生時代に医療情報学やプログラミングに取り組んできたこともあり、技術系の作業が好きです。現在はシステム開発から少し離れたものの、やはり業務支援ツールの作成に携わっている時間が楽しいです。自らの知識やスキルにより、今ある業務の“高度化”をめざせることがやりがいのひとつですね。
仕事においてはプロジェクト時代から変わらず、メンバーとの意思疎通を大切にしています。コロナの影響で現在はリモートワークが主流になりましたが、モニター越しに積極的に会議に出席したり、チャットを使ったりして交流を図っています。
そして、2022年4月からはグループ内で新たに発足した技術チームのリーダーを任されるようになりました。メンバーふたりの状況を把握し、無理がないよう調整する役割ですね。各自の作業状況を口頭で確認し、それぞれのスキルと負荷のバランスを見ながら気持ち良く働けるよう作業を振り分けています。
メンバーもなかなかのキャリアがあり、指導と言うには偉そうですが、私はプログラミングが得意なので知識や情報を共有しています。不意の質問に即答できず、後で調べて折り返す場面も多いので、最近では「人に教えることができてこそ、やっと一人前になれる」と思うようになりましたね。何よりも自分の業務に没頭するのではなく、少しでも視野を広げようと意識するようになりました。上司と相談しながら仕事を前に進め、チーム単位で円滑に業務を遂行させることの大切さを理解できるようになっています。
働く上でのモチベーションは「誰かの役に立っている」と実感できることです。たとえばプロジェクトに携わっていたころは、問い合わせに対応して感謝されることが喜びでした。もちろん、はじめはひとりで回答できず、先輩に頼っていましたが、次第に業務知識が身につき、誰の力も借りずに対応できたときは自身の成長を感じられました。通用するレベルに達したこと、自ら答えを見つける能力が高まったことを認識できるのは嬉しいですね。
今も「私や技術チームが誰かの業務負担を軽減している」と感じられることが仕事の醍醐味です。実際に委員会では定常的な作業があり、エクセルマクロで作った集計ツールや業務一覧化ツールを作って提供し、抜け漏れを防いでいます。発足から時間が経ち、グループ内で存在が定着してきたこともあって「困ったことがあれば技術チームに聞こう」「木村に質問すれば大丈夫」という流れが生まれてきているようにも感じられ、立て続けに問い合わせが来るようになりました。まさに嬉しい悲鳴ですね。
時代にマッチした技術者として成長できる、研修制度や周囲のフォローに感謝できる職場
これまでを振り返って、さほど大きな挫折はなくここまで来られていますが、入社当初は警察関連のシステム開発に関して問い合わせの優先度がわからず、緊急度が高い案件を後回しにしてしまったこともあります。先輩への確認を怠ったことが原因で、当然ながら社内の担当者から指摘を受けました。
今はリーダーになり、上司には「私はこの優先順位が理想的だと思いますが、よろしいでしょうか」と確認できるようになりました。社会人として当然かもしれませんが、経験を積んだからこそ、このやりとりがができるようになったと思っています。ちなみに当社では、入社後に研修で技術系の基礎知識を学ぶことができ、配属後も引き続き資格試験に向けた対策講座などを受けられます。時代にマッチした技術者として自らを向上させられることが魅力ですね。
私自身も研修を経てOracle Certified Java Programmer, Silver SE11(Java Silver)を取得しました。さらに続けてAWS(Amazon Web Service)の認定資格も取りました。プログラミング好きが高じてのことで、業務に直接つながる資格のほうがベターかもしれませんが、上司のアドバイスもあって今後のキャリアに活かせるとチャレンジしました。
こうした研修の充実度に加え、みんなで障がいをフォローしてくれることにも感謝しています。働く上であまり支障を感じていませんが、たとえば通院時にも事前に伝えておけばスムーズに休暇を取ることができ、メンバーも「その仕事、私が代わりに担当します」と快く引き受けてくれます。また、重い荷物を運べない私を手伝ってくれるのもありがたいですね。
上司が変わった際には、必ず自分の体の状況についてすべて話すことにしています。左半身まひでタイピングは右手のみですが、特殊なマウスやキーボードの購入も認めてもらって、ストレスなく仕事に臨めています。
挑戦する前に進路を限定しないでほしい。当社は“諦めることを諦める”環境
今後も委員会の業務に集中しつつ、いずれはプロジェクトに戻りたいと考えています。その準備として、こうして技術者として活躍するための資格を取得し、チームリーダーとしてメンバーの管理能力やコミュニケーション能力を高めているのです。
学生はもちろん、これから就職や転職活動に臨むすべての障がい者の皆さんには、希望する仕事が自分の中で見えているにもかかわらず、「思うように指が動かないからSEにはなれないだろう」などと、挑戦する前から進む道を限定してほしくありません。
私は片手のタイピングで入社当初は勝手にコンプレックスを感じていましたが、周囲のフォローや社内研修のおかげで難なくクリアできています。電車通勤にも不安がありましたが、会社が相談に乗ってくれるので心配ありません。逆にリモートワークで出社が少なく、運動不足が気になるほどです。
NECソリューションイノベータは、やりたいことがあれば積極的に手を挙げられます。とはいえ、入社以来同じ部門にいるので他部署のことは深くわかっているとは言いきれないかもしれませんが、少なくとも私はそう感じています。人を大切にしてくれる、成長を助けてくれる企業ですね。携わりたい業務やプロジェクトがあれば「そのために何が必要なのか」をアドバイスされ、支援も受けられます。“諦めることを諦める”環境が整っているので、ぜひ興味を持ってくださいね。
※ 記載内容は2023年2月時点のものです

