デジタル技術で政策やビジネスを推進──社会貢献度の高い多様なプロジェクトに参画
普家と鈴木が所属する政策・技術戦略チームの共通ミッションは、「デジタル技術の力で政策やビジネスの推進に寄与すること」。2人が担当しているのも、社会課題の解決につながるような貢献度の高いプロジェクトです。
普家:私は現在、官公庁や自治体、高等教育機関などの公共案件を担当しています。軸となるテーマはモビリティで、警察庁の自動運転に関する委員会の事務局運営、国土交通省のASV技術(自動車に搭載される運転支援技術)に関する高度化や普及・啓発の取り組み、経済産業省・国土交通省のRoAD to the L4(自動運転レベル4相当の高度な技術を用いた移動・物流サービスの実現・普及に向けたプロジェクト)での自動運転トラックの社会実装に向けた取り組みなどに携わっています。
とくに近年深く関わっているテーマは、物流課題への寄与が期待される自動運転トラックで、この技術を使ったビジネスモデルの検討や、物流事業者が自動運転トラックの活用方法を検討するためのガイドブックの作成を進めています。また、自動運転車が走るには道路インフラ側の整備も重要であり、たとえば、道路上の事故や落下物の情報を車に伝える「先読み情報」に関する検討も行っています。
鈴木:私も昨年度までは普家さんと同じASV技術や自動運転のプロジェクトなどに参画していました。今年度からは情報通信政策に関する領域を中心として、サーキュラーエコノミーやサイバーセキュリティ人材、AIなどに関連するリサーチやコンサルティングに携わっています。海外のデジタル政策動向調査では、アジア地域の調査で普家さんとも協力しています。
また、サーキュラーエコノミー関連では、サーキュラーエコノミーを促進するためのデータ連携に関する調査を実施。デジタル技術を使って、どういう仕組みをつくると社会に貢献できるのか、ビジネスとして構築できるのかという検討を支援する仕事が多いですね。
そんな2人は、仕事に向き合う上で大切にしている価値観を次のように語ります。
普家:とくに私が関わるモビリティ領域では、技術そのものも大事である一方、それを社会に実装し、生活をより良くすることが最終目的です。そのため、どうすれば社会に受け入れてもらえるか、どのように普及させていくかという視点も、とても大切にしています。
鈴木:私は「お客さまに喜んでもらえる仕事をする」ことを大事にしています。お客さまとひと口に言っても、技術に関わる部署の方や制度・仕組みを考える部署の方など立場はさまざまです。どのようなことが課題となっているのか考え、その点に対するご支援をできるように心がけています。
入社1年目と2年目のOJTコンビ。性格や得意領域が違うからこそともに成長できた
学生時代は、自動運転の遠隔監視・操作システムのUIについて研究していたという普家。みずほリサーチ&テクノロジーズに入社した経緯を、こう振り返ります。
普家:大学3年の時、当社のインターンに参加し、担当してくれたメンターの方から丁寧なフィードバックをもらいました。こういう先輩方がいる会社で働きたい、自動運転などの国の取り組みに関わる案件を通じて社会的インパクトのある仕事をしたいと思ったのが入社の決め手です。
入社後は、2週間の全体研修が終わるとすぐに配属先のオフィスへ移り、実際のプロジェクトに携わりながらのOJTがスタート。普家のOJTトレーナー(教育係)に任命されたのが、当時入社2年目だった鈴木でした。
鈴木:私が入社した時のOJTトレーナーは、入社7年目でチームのエースという先輩でした。2年目の自分とはスキルや経験に差があり、先輩と同じような教育はできないと思ったので、「普家さん自身にしっかり考えてもらうこと」を意識した教育を行いました。
入社してすぐの頃は「上の人が決めてくれるだろう」というスタンスになりがちですが、自分で考え、自ら提案してほしいと伝えていました。
OJT期間中は、一緒にさまざまなプロジェクトに取り組んできた2人。その中でも注力したのがASV関連の検討会で、多くの関係者が集まる会議の事務局も担当しました。
普家:省庁の課長レベルの方や自動車メーカーの重役、大学教授などたくさんの有識者が参加する会議で事務局を担うのは、最初とても緊張しましたね。そこでまずは、鈴木さんやプロジェクトリーダーの立ち振る舞いを見て、参加者とのコミュニケーションの取り方ややるべきことを学んでいきました。
鈴木さんは仕事が丁寧かつ細やかで、いろんな視点から配慮できる方。どちらかというと大枠から考えるタイプの私にとっては、学ぶことがとても多かったですね。
鈴木:普家さんは物事にしっかり向き合い、社会課題について広い視野で考えられる方だと思います。タイプがまったく違うからこそ、お互いに学べることが多かったのだと私も思いますね。
入社1年目だった普家はもちろん、トレーナーを務めた鈴木にとっても成長の機会となったOJT期間。どんな学びや気づきがあったのでしょうか?
普家:OJTの1年間で学んだことは、社会人としての自分の基盤になっています。具体的にこんなスキルが身についた、というよりは、いま仕事をする上で当たり前のようにしている行動・考え方は、多くが1年目に身についたものだと思います。
鈴木:OJTの期間中、私は普家さんがどんどん成長していくのを感じていました。たとえば新たに資料をつくる場合、最初は私がテンプレートをつくり、それに普家さんが記入していくという流れだったのですが、しばらくすると普家さんが先にテンプレートをつくって提案してくれるようになりました。
自分自身が学んだのは、「伝え方」の大切さです。1から10まですべてを教えるよりも「これはどう思う?」と問いかけると主体的に考えてくれますし、「この仕事ができたら、次はこの仕事をやってみよう」と少し先の目標を伝えるなどの工夫もしていました。私もまだ2年目で、全部を教えられる能力がなかったからこそ一緒に考え、成長できたと思います。
コンサル=キラキラした仕事ばかりじゃない。若手にも裁量がある環境で、泥臭く挑む
入社以来、さまざまなコンサルティングや調査・研究の案件に携わってきた普家と鈴木。その中で、とくに印象深い仕事について次のように語ります。
普家:これまで関わってきた案件すべてにやりがいを感じましたが、中でも印象的な仕事の一つは、鈴木と共に参画する、海外諸国のデジタル政策の動向調査です。私は、アジア諸国がどのようにデータを利活用しているか、というテーマの調査を担当したのですが、日本語でアクセスできる情報が少なく、現地語のローカル資料や海外レポートを地道に探っていきました。お客さまとの普段のコミュニケーションから、どんな情報を求めているのかをキャッチし、自分の主導で資料をまとめたところ高評価をいただき、大きな達成感を覚えました。
また、受託には至らなかったのですが、ある自治体向けに、住民の健康課題とその解決方針に関する調査・分析を提案した案件も印象に残っています。デジタルコンサルティング部だけではなく、医療・ヘルスケアや福祉の領域を手がける社会政策コンサルティング部と一緒に提案し、部を越えた協業の良い経験になりました。これをきっかけに、分野横断的なテーマを開拓できればいいなと思っています。
鈴木:私は官公庁の仕事の中で、さまざまな業界の方が関わる会議体の運営のご支援していくことにやりがいを感じます。このような会議体では、有識者の方、メーカー・小売の方などの多岐に渡る関係主体の方が参加されます。さまざまな意見をまとめ、業界を超えて一つひとつ合意形成のご支援をすることは難しいですが、自分の役割を果たせた時は嬉しいですね。
苦労もやりがいも感じながら、着実に成長を遂げている2人。学生時代に抱いていた「コンサルタント」のイメージと現実に、ギャップはなかったのでしょうか?
鈴木:コンサルティング会社は、マネージャークラスのベテランがプロジェクトの中心を担い、若手はひたすら下積みというイメージを持っていました。
しかし当社では、若いうちから自ら考えた企画を提案したり、プロジェクトの中心的役割を任せてもらえたりします。年齢や経験を問わず、挑戦できる環境があることは、いい意味でギャップを感じましたね。
普家:入社前の私もそうだったのですが、「コンサルタント」というとキラキラしたイメージを抱く方もいると思います。ですが実際は「いい意味で」泥臭い仕事が多いと感じます。
官公庁の方たちと膝詰めで議論したり、いろんな利害関係がある方たちとコミュニケーションを取りながらプロジェクトを前に進めたり──地に足のついた仕事であり、その分達成感ややりがいも大きいです。
教科書では学べない知見を自ら得る姿勢が成長のカギ。理想のコンサルタントをめざして
今後のキャリアビジョンやありたい姿について、普家と鈴木は次のように考えています。
普家:これまで自動運転などの領域を中心に経験を積んできたので、先進的な技術には非常に興味があり、今後も技術開発の支援には関わり続けたいと思っています。そして、前述したように技術を社会実装していくためには、普及促進のための政策提言やコミュニティづくりなども重要です。
その両輪を大事にしながら、モビリティに加えて地域づくりなどに専門を広げ、技術を使う人や地域に寄り添って課題解決できるコンサルタントになりたいですね。
鈴木:私は、お客さまに喜んでもらえるようなコンサルタントになりたいと考えています。そのためには、「新しい技術をビジネスにどう活用するのか」「技術を実際に使った時に問題はないか」「そもそも取り入れてビジネスとして成り立つのか」など、技術だけでなくビジネスの仕組みにまで踏み込む必要があります。
そのため、技術だけでなく仕組みや制度にも精通し、今後の具体的な施策なども含めた新たな提案ができるようになりたいですね。
それぞれが思い描く「理想のコンサルタント像」をめざす2人。最後に、就活生や転職希望者へ向けてメッセージを贈ります。
普家:私たちのチームでは、社会人として、そしてコンサルタントとして必要なことが十分身につく環境があると思いますし、私のように「モビリティ領域に挑戦したい」「社会に大きく貢献できる仕事がしたい」など自分がやりたいことにチャレンジできる環境でもあります。
自らの興味分野と熱意がある方に入社していただき、新しい領域を切り拓いていけたら嬉しいですね。
鈴木:たしかに当社には、学生の頃から関心があったことを仕事につなげている人が多いと感じます。「私はこれがやりたい!」という意欲があり、それを仕事にして社会に価値を提供したいという人もいます。
また、特定の業界に縛られず、さまざまな業界を巻き込み、さまざまな角度から仕事に携わることもできます。多角的な視点を大事に、社会に貢献できる仕事をしたいという方はやりがいを感じられるのではないかと感じています。
※ 記載内容は2025年10月時点のものです
