現場と学びを行き来しながら、一人前のコンサルタントへ。みずほ総合研究所の研修制度
みずほ総合研究所のコンサルティング部署では、高度な専門性と豊富な知見を兼ね備えたコンサルタントを多数輩出しています。新入社員は入社から約1カ月間グループ全体の研修を受講すると、さっそく現場に着任。基本的にはOJTを通じて力をつけていきますが、コンサルタントとして必要な研修も受けつつ、OJTとOff-JTの両輪で「コンサルタント」になっていくのが特徴です。
若手コンサルタントのうちは、まず先輩コンサルタントが主導するプロジェクトに担当者として参画し、OJTで現場経験を積みながらプロフェッショナルの土台を築きます。その中でプロジェクトの進め方を学び、数年後には多くのコンサルタントが自らプロジェクトを率いていく存在へ成長します。
とはいえ、OJTだけでコンサルタントとして必要な知識や経験がすべて得られるかというと、そうとは限りません。そこでみずほ総合研究所では、コンサルタントの成長段階に応じて基礎的なビジネスのフレームワークや最先端のビジネスモデルが学べる多様な研修制度を用意しています。
たとえば、若手コンサルタント向けにはプレゼンテーション研修やクリティカルシンキング研修等、コンサルタントの基礎を学べる研修が充実。講師もコンサルティング会社出身者が多く、具体的なケースワークから学べるほか、〈みずほ〉のeラーニングも充実しており、その時々で必要なコンテンツを学びやすい環境が備わっています。
一方、中堅コンサルタントになるとより実践的な知識が必要になっていきます。そこでビジネススクール派遣を実施。ビジネススクールは座学というよりワークショップ形式や参加者とのディスカッション形式が中心となり、より実践的な学びが得られることが特徴です。
幅広いテーマに挑み、自ら学びを取りに行く。中堅コンサルタントのキャリアの築き方
中堅コンサルタントとして活躍する小浦と渡邉。ともに2026年に新しい部署へ異動してきたばかりです。
小浦:私は2012年に入社し、新規事業や経営の支援など幅広いテーマに関するコンサルティングを経験してきました。3年前に今のチームに異動になり、今年チームごと現在のストラテジーコンサルティング部の所属となりました。
私たちのチームは大企業の新規事業創出・オープンイノベーション、産業変革をサポートしています。私は企業の置かれている環境や抱えている課題をしっかり分析した上で、大企業とスタートアップとの連携を通じて新規事業を作る支援をしており、お客さまが社内でワークショップを開催したり、事業性を高めるための事業計画立案・実行、スタートアップの事業性を検証するデューデリジェンスを実施したりしています。
渡邉:私は2020年に入社し、人的資本経営・DEI・子ども子育て・地方創生など、広く 「人」に関わる調査研究やコンサルティングに従事してきました。2026年4月からは、ソーシャルイノベーションコンサルティング部の政策補助金共創実装チームに異動。震災被災地の雇用確保や国内投資促進を目的とした政策補助金の執行業務や、政策補助金に関連する民間企業向けコンサルティングを行っています。また、これまでの経験をいかしてどのような調査研究に応札できそうか、営業方針をチーム内で検討する役割も担っています。
2人はこれまでOJTとOff-JTをバランスよく活用しながら、自主的に専門性を磨いてきました。
小浦:私は情報通信技術を活用した新規事業や経営の支援をしたいと思い、それらに関する最新の知見について学んできました。若手の頃は社内のプレゼンテーション研修などから基礎的な知識を得ていましたし、現在もオンライン学習ツールを活用したり、2025年にはビジネススクールにも通ったりしました。
それ以外にも自主的に特定の領域のセミナーや展示会に足を運び、知見を深めるほか、人脈を広げてきました。
渡邉:私は分野横断的に学びを広げていきたいと考えていますが、昨年度までは人的資本経営に関する研修を多く受けていましたね。「研修は積極的に受けましょう」というチームの方針だったので、社内の研修はもちろんのこと、会社負担で労働政策や、人的資本情報開示の国際規格などについての講座を受け、資格を取得したりしました。2024年には小浦さん同様、ビジネススクールにも通いました。
ビジネススクールのケーススタディが教えてくれたこと。磨かれるコンサルタントの思考
ビジネススクールへの参加は、上長からの声掛けがきっかけだったと語ります。
小浦:もともとそのような制度があることは知っていましたが、上長から声をかけてもらったことをきっかけに慶應丸の内シティキャンパス(慶應MCC)が主催する「経営戦略──イノベーションと競争戦略」に参加することになりました。
慶應義塾大学のビジネススクール教授陣が講師を務め、他のコンサルティング会社や事業会社のマネージャー層以上の方々が多く参加。オンライン・オフラインのハイブリット形式で、業務後3時間の授業を数回受講しました。
初回は教授によるレクチャー形式で最先端の経営の考え方やイノベーションの事例を学び、2回目以降は実際のケースについてまとめられた冊子を読み込み、グループメンバーと各論点についてディスカッションしました。取り上げられたケースが実務に即して精巧に作られており、実際のビジネスシーンをリアルに想像することができました。また、立場の異なるさまざまなメンバーとディスカッションをしたことで、新たな視点を得られたと感じています。
渡邉:私も上長からの誘いをきっかけに慶應MCCの「企業を強くする経営戦略論──Theory&Practice」に参加しました。当時コンサルティングメニューの開発に取り組んでいたので、企業事例を通じて、経営者の視点でどのように経営戦略が策定されているのかなどを知りたいと思ったんです。参加メンバーの多くは事業会社の経営層やマネージャー層で、私はおそらく最年少だったのではないかと思います。
授業では毎回ケーススタディが行われ、名だたる企業を題材に、経営戦略の成否や経営判断のあり方を多角的に検討しました。事前課題として論文を2〜3本読み込み、用意された設問に対する見解をペーパーにまとめて提出する必要があったので、毎回必死で論文を読み込んで講義に臨んでいました。
当日はその内容をもとに参加者同士でディスカッションしたあと、クラス全体で講師との対話を通じて理解を深めていきました。
それぞれの経験を経て、実務に役立つことも多々あったと言います。
小浦:私の場合、学んだことをそのまま活用するというよりは、自分なりに抽象化・体系化して使っています。お客さまとディスカッションする中で、ビジネススクールで学んだ考え方をいかして自分の考えを述べることもあります。
またビジネススクールではさまざまな立場の方とざっくばらんに語り合うことができたため、普段は聞けないような貴重な話も多々聞けました。とくに事業会社のマネージャー層が多く参加されていたため、マネージャー目線の高い視座からの意見や思いを聞くことができ、企業のビジョンや構想、戦略を提案していく上で非常に役立っています。
渡邉:新しいコンサルティングメニューを構想する上で、社会動向や顧客ニーズを解像度高く捉えることの重要性を、より強く認識するようになりました。社内投資事業も活用しながら、人的資本に関する最新の国際的な制度動向を継続的にキャッチアップするとともに、関連テーマにおける他部署の案件に参画できたことは、大きな成果だと捉えています。
その後現在のチームに異動となってからも、ビジネススクールの学びがいきている瞬間があります。何億円もの政府の補助金を活用して企業が大きく成長したり、新たな事業にチャレンジしたりといった、非常にダイナミックな投資を目の当たりにしています。
そうした事業者さまの事業計画書の審査や事業中の伴走支援を行う際には、財務面だけでなく、地域貢献やレジリエンスなどの非財務面も考慮しながら、事業の見通しなどについて経営者の方と対話することができています。
学びの循環が、未踏の領域を切り拓く。〈みずほ〉の成長環境で描く「まだない未来」
コンサルタントにとって欠かせない成長環境とは何か。2人はこう語ります。
小浦:コンサルタントはそれぞれ専門領域や「こうなりたい」という思いを持って仕事にあたっていますが、必ずしも日々の案件がそこに直結するとは限りません。そのため、案件の中から自分のやりたいことに役立つことはないか探してみたり、研修を活用してなりたい方向性に向かって努力したりするマインドセットが大切だと思います。
みずほ総合研究所は〈みずほ〉という冠を背負っていることもあり、お客さまからの期待も大きく、大企業の経営層からの重要な経営課題に関するご相談も多く寄せられます。この恵まれた環境をいかして自身の力を最大限に発揮し、お客さまに喜んでいただくこと。その経験の積み重ねが、自分自身の成長や大きなやりがいにもつながっています。
渡邉:私はOff-JTでの学びをOJTにいかすことで、できなかったことができるようになっていく手応えが仕事へのモチベーションや自信につながると感じています。とくに若手時代は実務の中で躓くことも多々ありました。
しかし、そういう時こそOff-JTでしっかりと学び、それをOJTにいかして成功体験につなげ、そして再びOff-JTの場に戻っていく──このサイクルを繰り返していくことで、自身の成長を促せると感じます。
貪欲に成長する2人に今後の展望を聞きました。
渡邉:私は現在取り組んでいる政策補助金の事務局業務を行いながら、補助金を軸とした新規案件組成にも今後取り組んでいきたいです。ビジネススクールで学んだことをいかし、最新の社会・政策動向や市場規模・ニーズ等も積極的に情報収集しながら、官公庁・民間双方のお客さま向けのご支援を模索していきたいと思います。
小浦:私は現在業種に縛りなく幅広く業務を行っていますが、今後はとくに成長産業として注目されているデータセンターや宇宙領域に力を入れていきたいと思います。私自身これまでにデータセンター関連の実績も多数持っていますので、過去の知見もいかしながらまだこの世界にないようなデータセンターを活用した新しいサービスや産業を作っていきたいです。
また、宇宙領域ではスタートアップ企業と既存産業との連携、衛星データを活用した新規事業などさまざまなビジネスチャンスや産業変革の芽があると思っているので、部・チーム一丸となってチャンスを形にしていきたいと思います。
※ 記載内容は2026年5月時点のものです
