事業者の仕事に興味を持ち転職を決意。長年従事したインフラ分野での新たな挑戦
新卒で入社したコンサル会社では、インフラ事業に従事した今野。洋上風力、空港・鉄道、都市開発、衛星・刑事施設など幅広い分野でアドバイザリーサービスを提供し、チームのマネジメントや人材育成などを担当していました。
充実した日々を過ごす一方、商社を含め、インフラ事業を行っている会社を顧客として仕事をしているうちに、しだいに「事業者側で仕事をしてみたい」という想いが強くなったと話します。
「一般的に商社がキャリア採用を積極的に行っているというイメージがなかったのですが、たまたま知り合いを通じてキャリア採用の機会を知りました。面接官との話が驚くほど自然体で、この会社なら働きやすそうだなと感じました」
2023年1月にキャリア入社した今野は、プロジェクトマネジメント室へ配属され、本部内のさまざまな案件の進捗モニタリングなどを経験しました。その後、最前線の開発部隊である国内プロジェクト開発部洋上風力第一室へ異動。Deputy Project Managerとして戦略策定や事業計画作成、地域貢献策の立案、チームの取りまとめ、 パートナー企業や委託先との交渉などを行っています。
「社会人13年目での転職で、初めはとても不安でしたが、部署の先輩たちが優しく声をかけてくれました。環境としてもキャリア入社者や社内の他事業本部からの転入者も比較的多かったので、思いの外、馴染みやすかったです。いろいろな事業部との飲み会にも誘ってもらえたおかげで本部内人脈も広がり、大変ありがたかったです」
商社であえて「国内」。国内ならではのハンズオン事業開発の醍醐味
現在今野が取り組む国内の洋上風力発電事業では、欧州・国内のユーティリティ企業とのパートナーシップにより、事業を推進しています。商社と言えば海外案件のイメージが強い中、あえて「国内」に取り組む意義は複数あると話します。
「海外案件では現地パートナーと組むことが多いと思いますが、国内案件では逆に当社にその役割が期待されます。通常の技術面や収益性の検証、パートナー企業や委託先との協議に加えて、当局との折衝や、漁業関係者をはじめとする地域ステークホルダーとの協議、許認可関連の対応、地域貢献策の立案など、やることは盛りだくさんです。これらをハンズオンで取り組むことで得られる知見が、将来の後続案件や海外横展開の肝にもなると考えています。
四方を海に囲まれた海洋国家である日本において、洋上風力発電は再生可能エネルギー拡大の切り札とされ、今後継続的に成⾧が見込める有望な事業領域と考えられています。脱炭素社会の実現、日本の産業競争力強化、及び地域経済振興への貢献といった社会的意義の大きい案件に、リーダーとして主体的に従事できることは、大きな醍醐味と言えます」
洋上風力発電事業の開発には、パートナー企業や外部アドバイザーも含めると100名以上が関わっています。その中で今野は、入社半年程度で、Deputy Project Managerとして戦略策定や事業計画の作成、関係者間の協議・調整など、チームの取りまとめを行いました。
「短期間で事業計画をまとめるのは大変でしたが、ヤマ場を乗り越えたチームのメンバーはまさに戦友。普段の仕事ではなかなか得られない一体感が醸成されました。またその過程で、パートナー企業との交渉や事業コンソーシアムとしての意思決定をリードするという、まさに自分がやりたいと思っていた仕事を経験することができました。前職のインフラ案件のアドバイザリー経験も活かすことができたと思います」
洋上風力の事業開発では技術的・経済的な検討はもちろんのこと、地域への貢献が重要になり、まさに総合商社の強みが活かせる点と話します。
「たとえば地域貢献策の立案にあたっては他事業本部やグループ会社に協業を持ち掛けることも多いのですが、皆さんとても前向きに話してくださり、事業本部間の垣根が低いことを実感しています。また、前職では漁業関係者をはじめとする地域の方と直接お話しさせていただく機会はなかったのですが、今は地域の実情やニーズについて直接関係者からお話を伺ったり、実際に事業を通じて地域に貢献できたりするのが意義深く、やりがいを感じています」
気負うことなく自然に感じたマネジメントの楽しさと、管理職への関心
今野が転職を決意したのは30代。とくに女性はライフイベントに左右されやすい時期であり、転職をためらう方も多いと思われがちですが、今野はあまり悩むことはなかったと話します。
「将来起こり得るライフイベントも考えなかったわけではないですが、転職するなら早い方が良いと考えていたこともあり、特段悩みませんでした。実際に入社してみると、転職してからライフスタイルの変化を迎え仕事のアサイメントを変えてもらったりしているメンバーもいて。会社も柔軟に対応してくれている印象はあるので、悩まなくて正解だったなと思います」
今後の自身のキャリアについて、こう考えています。
「まずは取り組み中の洋上風力案件の履行を経験したいというのが目の前の目標です。案件履行と一口に言っても、たいへん息の長いプロジェクトなので、まずは腰を据えて取り組みたいです。国内の洋上風力でリーダーシップを持って経験を積むことで、今後海外のインフラ案件などにも知見が活かせるようになると考えています。将来的には海外案件や、海外駐在にも興味があります」
一般的に女性は、管理職志向が男性よりも低いと言われることが多い中、今野はマネジメントが好きと話し、管理職にも前向きです。
「コンサルはある特定分野のスペシャリストをめざしていきますが、私はどちらかといえばジェネラリストの方が合っているなと感じたんです。もともと前職でもチーム一丸となってプロジェクトに取り組むことが好きで、チームビルディングや人材育成にも興味があります。メンバー一人ひとりとの対話を通じて組織力を高めていくことのできるマネジメントは楽しいですし、チャンスがあれば、管理職にも挑戦したいです」
若手も活躍するチームの魅力。一緒に働きたい仲間に期待するもの
今野が所属する洋上風力第一室は、現在15名。室長やプロジェクトマネージャーもキャリア入社のバックグラウンドを持ち、多様な個が集まっています。チームはベテラン社員も比較的多い中で、新卒入社1年目や3年目の若手の活躍も目立っていると話します。
「それぞれ、たとえば株主間協定書や地域貢献といった分野の主担当として、年次に関係なくオーナーシップを持って自分のやりたいことをどんどん発信しています。また周りもそれを否定せず、むしろぜひやっていこう、とエンカレッジしている。三井物産では当たり前なのかもしれませんが、そのような若手のプレゼンスの高さというのも、チームの魅力と感じています」
複数の開発案件を抱え、日々忙しくする今野ですが、一緒に働きたい仲間に求めるものについて、こう話します。
「案件には多くの人が関わっているので、さまざまな人や会社との利害を調整しながらうまく意見をすり合わせ、まとめていくことが求められます。容易ではない仕事ですが、人と仕事をすることや、チームの議論や交渉をまとめていくことが楽しいと思える人に来てほしいです。
もちろん、業界の知見や、専門性を持っているに越したことはありませんが、洋上風力自体が新しい分野。新しいことに好奇心を持って飛び込み、向上心を持って吸収していける人であれば、知識は後から身につけられると思います。
三井物産の人はとても人生を楽しんでいて、仕事もそれ以外の時間も含めて人生が豊かだなと感じることが多いです。仕事の場でも年次などをあまり気にすることなく、誰もが素直に、自由に意見をぶつけ合っている印象があります。そのような環境なので、新しく入ってくれる仲間にも、経験や年次に臆することなく、オーナーシップや責任感を持って仕事を推進してほしいと思います」

