インドネシアで感じたインフラの重要性。インフラ事業に関心をもったきっかけ
佐藤は、海外修業生として駐在したインドネシアでの経験から、インフラ事業、プロジェクト本部に強い関心をもつようになりました。
「海外の人たちと一緒に仕事をし、より豊かな暮らし創りに貢献したい。その想いを胸に三井物産に2016年に入社しました。商社の中でも特に新しいビジネス分野に挑戦してみたいと思い、ヘルスケア・サービス事業本部(現ウェルネス事業本部)にて米国向けのサプリメント物流の事業を担当していました。
入社後、できる限り早く海外経験を積んで、語学を自身の武器にしたいと思うようになり、2年目で社内制度の海外修業生に応募。インドネシアに2年間駐在する機会を得ました。インドネシアでは地域エキスパートとなるべく、1年間現地の大学でインドネシア語を学び、その後、当社関係会社の乳製品製造販売会社で実務研修を行い、同社ではマーケティングを担当していました。
インドネシア駐在中には、頻発する停電、車で1km移動するにも数十分かかってしまう渋滞、冷蔵輸送が行き届いていないため、新鮮な野菜が手に入りづらい等、日本では日常だった生活が当たり前ではないこと、豊かな人々の暮らしにはインフラが大事であることに気づかされました」
インドネシアから帰国後、流通事業本部に着任した佐藤。東南アジア・国内での新規M&Aを担当し、食品製造会社や、食品卸事業会社への事業投資を担当してきましたが、インドネシアでの経験から佐藤は「インフラを通じて人々の暮らしを支えたい」という思いを捨てきれず、社内制度を利用し、プロジェクト本部に異動しました。
“世界初”のプロジェクトに関与。プロジェクト本部で働くおもしろさとその魅力
着任から現在まで、欧州デンマークにおいて、e-メタノールを世界で初めて商業規模で製造・販売する事業の開発を担当しています。本事業は当社ベーシックマテリアルズ本部と協業しながら推進しています。世界初の案件を当社として取り組むにあたり、ベーシックマテリアルズ本部・プロジェクト本部が協力しながら、三井物産として総合力発揮をめざし、社外のパートナーともコミュニケーションを取りながら案件を創っていくことに、佐藤はおもしろさを感じています。
「“世界初”の案件に関わることができることが何よりも大きな喜びです。まもなく製造開始されるe-メタノールが世界の船舶会社やおもちゃメーカー、製薬会社に届くことを想像するとワクワクします。
パートナー企業には世界的に名だたる企業が名を連ねており、常に高いレベルの仕事を求められることはプレッシャーでもありますが、同時に喜びでもあります。パートナー企業の幹部と対等に協議や交渉を行う上司や先輩方を見て、将来的には自分もそのようなスキルを身につけ、後進の刺激となる存在になりたいと思っています。
プロジェクト本部の案件は規模が大きいこともあり、チームで1つの案件を進めていきます。そのため、メンバー一人ひとりが『気持ちの良いコミュニケーション』を常に意識しているところが、プロジェクト本部の良き文化・環境だと感じています」
幅広い知識・スキルを身につけたい。周りの先輩から受ける刺激がモチベーションに
e-メタノール案件において佐藤が担当するのは、電力の売電収入の分析、内部統制や資金管理含めた事業会社運営体制の構築、並びに稟議対応です。
「電力価格や発電量の変化・その要因を社内外専門家と議論しながら究明することや、価格変動に備えたリスクヘッジ策の検討、売電収入の変動が事業会社の資金繰りに与える影響の分析、事業会社における内規や業務プロセスの整備等、パートナー企業や事業会社担当者と日々議論して事業を進めています。
高度なレベルの業務に挑戦するためには、日々の努力が欠かせないと感じています。パートナーとのスムースなコミュニケーションを行うために必須である英語力、売電収入の資金繰りへの影響を分析するうえでも重要となる財務・会計や業界知識、事業会社のガバナンスを理解するのに必要な法務等、さまざまな知識が必要であり、周りの先輩方の知識・スキルと同じレベルに到達することにモチベーションを感じています。
これまで、研修や勉強会の機会を活用し、モデリング、Due Diligence、法務、EPC、プロファイ等基本的な知識を身につけてきました。わからないことはチームの方や周りの先輩方に積極的に確認するようにしています」
また、プロジェクト本部が独自に開催する研修プログラムもバラエティがあると言います。
「プロジェクト本部独自に開催している研修が、とにかくおもしろくて充実していると思います。プロジェクト本部に着任するタイミングで、キャリア採用・他本部からの異動者向けの1泊2日の研修に参加しました。
プロジェクト本部の知り合いが少なかったので、本部の人たち、特に自分と同じような人たちと知り合う機会が設定されていて、なんでも相談できるコミュニティがあるのはとてもありがたかったです。
私は今年入った新入社員の育成も担当していますが、年度初めにはプロジェクト本部に配属された新入社員とその育成担当が集まる研修もあり、プロジェクト本部は人とのコミュニケーションを大事にする本部だなとあらためて実感しました。
また、日本国内にあるインフラ・プラントの現場を視察する研修もあり、着任早々この研修に参加でき、担当する案件とは事業領域は異なりますが、水力や風力発電所等『インフラの現場』を自分の目で見たことで、東京にいても自分が担当する案件の現場をイメージしながら業務をしやすくなりました」
このようにプロジェクト本部では、個が力を伸ばし、必要な力を総合力で発揮できるよう、新入社員やキャリア採用・他本部異動者向け研修や、国内での現場研修、プロジェクト遂行に関する座学研修等、独自の研修を多く実施し、個々の成長を後押ししています。
プロジェクト本部の新たな収益源となる案件を自らの手で創り上げたい
他本部で経験を積んできた佐藤は、将来的にプロジェクト本部の新たな収益源となる案件を創り上げていきたいと力強く語ります。
「まずは、現在取り組むe-メタノール案件の世界デビューを自身の手でしっかりと見届けることが目標です。中長期的に挑戦したいことは、新しい案件に携わり、検討や交渉、出資実行を通じて、プロジェクト本部の新たな収益源に育て上げることです。
欧州での新規事業を一から創り上げ、第二の故郷であるインドネシアにも同国が抱える社会問題の解決に資するような事業を創って、恩返しがしたいと考えています。
エネルギー・トランジションへの取り組みは、一つの本部では完結せず、他本部との協業もますます増えてくると考えます。プロジェクト本部は、インフラの土台を創り上げる本部だからこそ、私が取り組む欧州におけるe-メタノール案件のように他本部との協業機会も多く、ダイナミックな事業に取り組める本部だと感じています。
そのためにはコミュニケーションを大事にし、チーム一丸となって総合力を発揮して取り組んでいくことが大切です。ダイナミックなエネルギー・トランジションに取り組みたい方、新しいことにも日々の努力を欠かさずに挑戦できる方が活躍できる本部だと思います。
私自身も、スキルアップを怠らず、さまざまな案件に取り組み、持続的かつ便利な世界を築くために貢献していきたいです」
※ 記載内容は2024年8月時点のものです

