社内向け動画の編集や字幕入れを担当。自身の特技を活かして業務効率化にも取り組む
2019年にチャレンジド社員(※)として入社し、本社メール室で約4年間働いていました。そこで担当していた業務は、各フロアへの書類や荷物の配達や郵便物の宛先確認。その後、2023年に現部署である人財開発部DE&I推進グループへ異動しました。
精神疾患があって、とくに聴覚が過敏で、通常なら気にならないような音でも大きく聞こえてしまうため、外出時は耳栓や遮音効果のあるイヤーマフが欠かせません。
幼い頃から自動車が好きで、高校卒業後は中古車販売店で働いていました。自動車の洗車や整備のお手伝いが主な仕事で、屋外での作業は大変なこともありましたが、好きな車に携われるのが嬉しくて、充実した日々を過ごすことができたと思います。
それから4年ほど経ち、フルタイムで働きたいという思いから転職を決意。さまざまな企業を見ていく中で、明治を選んだのは会社の規模感に惹かれたのもありますが、何よりもチャレンジド雇用の実績があることに安心感を覚えました。あとは過去にスーパーでアルバイトをしていた際、明治の製品を扱っていたことから親近感が持てたことも理由の一つです。
現在の主な仕事は社内向けの動画制作です。カット編集からインタビュー動画、工場研修で使用するショートムービーなど、さまざまな動画を作成しています。とくに、セミナー動画に字幕を入れていく作業を任されることが多いです。中には1時間を超える動画もありますが、1人で黙々と細かい作業をすることが好きなため、苦に思ったことはありません。
業務を進める上で、工夫している点がいくつかあります。まずは、面談や会議の前には必ず話したい内容のメモを作成すること。あらかじめ準備をしておくことで、慌てることなくスムーズに進めることができます。また、集中力を高めるために静かな環境で作業を行うことも日頃から意識していることです。
※ 当社では障がいを持ちながら働く社員を「チャレンジド社員」と呼びます
目の前の課題を解決するだけでなく、一歩先を見据えてプラスアルファの提案を意識
動画制作に携わっていると、やりがいを感じる瞬間がたくさんあります。たとえば、作成した動画が会社のポータルサイトにアップされた時や、その動画についての感想を皆さんからもらえることが一番嬉しいですね。「編集のやり方を教えてほしい」と言ってもらえたこともあり、頑張った甲斐があったなという大きな達成感があります。
字幕入れでは新たな担当社員が加わり、自分の知識が少しでもお役に立てればと思い、動画制作に関するマニュアルも作成しました。培った知識をシェアし、みんなでスキルを習得していければいいですよね。
DE&I推進グループでは、新しい技術の活用に取り組んでいて、たとえば現在「Planner」というアプリの導入を検討しています。そこで、まずは自分がアプリを実際に使用し、皆に共有してほしいと頼まれ、その資料作成にも取り組んでいるところです。
また最近では、DXツールを活用した業務効率化にも取り組んでいます。このツールを活用し、これまでは、チャレンジドの雇用報告において、各事業所から届くデータを1つのエクセルファイルにまとめる作業を手作業で行っていましたが、知識を習得しながら効率化・自動化に向けて尽力しています。このツールは直感的な操作で業務の自動化ができ、便利なだけに扱いが難しいことも。それだけにやりがいがありますし、うまく動作した時にはおもしろさを感じます。
また現在、チームとして取り組んでいるのが生成AIを活用した業務の効率化です。字幕入れの効率化に活用するだけでなく、より使いやすくするために動画編集ソフトとリンクさせる試みをしました。自らトライアンドエラーを積み重ね、一歩先を見据えてプラスアルファの効果を出せるよう努めています。このような新しい技術に取り組めることも、仕事のやりがいにつながっていますね。
自分だからこそできる仕事がここにはある。誰でも見やすいように随所に工夫を盛り込む
動画に字幕を入れる際は、聴覚障がいで字幕を必要とされる方も理解しやすいように工夫しています。たとえば、文章の表示時間を少し長めに設定したり、誰が発言しているか一目でわかるように色分けや名前を付けたり。ほかにも、発言が重なった場合は字幕を別の位置に表示しています。
また、エフェクトを入れることで、音がなくても字幕と映像でわかるような配慮もしています。動画編集では大まかなイメージと動画時間の指定があり、それに合わせて必要だと感じた場合は「資料を添えてみてはどうか」と自ら提案することも。嬉しいことに仕事ぶりを周囲に評価してもらえ、大きな自信につながりました。
女性の活躍を推進する社内ネットワーク「かがやき塾」の紹介動画では、字幕の出し方や顔写真の表示の仕方、コメント部分の盛り上げ方など、随所に工夫を施し、活動されている方がキラキラと輝いてみえるような、そんな仕上がりになっています。
2022年から毎年チャレンジドインタビュー動画を撮影し、初回は実際にインタビューを受けたのですが、2回目以降は編集を担当しています。膨大な情報量の中から、重要なポイントを抜き出す作業は大変です。しかし、自分のアイデアを映像として形にできることは楽しく、周囲に相談しながら出演者の魅力を引き出せるような編集を心がけています。
動画の制作は、やりがいのある仕事だと感じる一方で、入社して良かったと思う点はチャレンジドERGというコミュニティの存在。実際に私も他企業の方と情報交換を行ったことがあります。さまざまな方との交流は貴重な経験になっていますし、皆さんとても優しくて、互いを認め合うような温かい雰囲気があって話しやすいです。働き方においても、在宅のおかげでフルタイム勤務が実現し、柔軟な働き方ができることが当社の魅力ではないでしょうか。
休日は趣味のドライブでリフレッシュ。好きなことを存分に楽しむことが仕事への活力に
仕事では集中力とモチベーションが大切なので、休みの日にしっかりと気分転換をするなど、オンとオフの切り替えを意識しています。休日はドライブやキャンプに出かけることが多く、好きなことを存分に楽しむことで、日頃のストレスが発散されて「また頑張るぞ」という気持ちになれます。
ドライブでは、「86(ハチロク)」と呼ばれるスポーツカーが私の愛車。聴覚過敏である私でも、このクルマのエンジン音はとても好きで、マニュアルで運転しています。クーペタイプの車ではありますが、荷物も十分に積めるためキャンプにも最適です。このクルマで行くキャンプでは焚き火をして焼き芋を作るなど、シンプルな料理をつくったりしています。料理といえば、日常生活では自炊を心がけており、出社日にはお弁当を持参したりもしているんですよ。
今後の目標としては、これからも新しいことにチャレンジしていきたいと考えています。将来的には、プログラミングにも挑戦してみたいと思っており、一からコードを書けるようになることが私の夢。
日頃から「こういうことをやってみませんか?」と声をかけてもらうことが多いのですが、自分ができそうな内容かどうかで判断するのではなく、まずはなんでもいいから挑戦してみようと思っています。たとえうまくいかなくても、すぐに諦めるのではなくトライアンドエラーを繰り返すことを大事にしたいですね。
最後に、明治で働くチャレンジドの方々へ私から伝えたいことがあります。やってみたいことがあれば、思い切って挑戦してみてほしいです。私自身もなんでも挑戦していくことで、できる業務がどんどん増えています。
周囲の方々に向けて伝えたいことは、チャレンジド社員といっても得意なことや、力を発揮できる環境は人それぞれ異なります。私は在宅勤務という働き方を取り入れたことで、フルタイムでの就労が可能になりました。加えて、業務内容も得意なパソコン関連のスキルを活かすことで、周囲からは「貴重な戦力になっている」というお褒めの言葉をもらえ、それが自信につながっています。
※ 記載内容は2025年2月時点のものです

