正確に商品をお客さまにお届けできるよう、確認を繰り返すことでミスを防ぐ
私はお客様相談部関東お客様相談センターGに所属しています。聴覚障がいのハンディキャップがあって、難聴のため補聴器をつけながら仕事をしています。
お客様相談部は110名を超す社員が在籍しており、国内外からのお客さまからのお問い合わせ、ご意見、ご指摘に対応しています。
日々オペレーターにお客さまから寄せられる相談はさまざま。たとえば、成分に問題はなくても商品の見た目の違いなどについてのご相談があると、お客様相談部の調査・報告チームが調査を行います。この調査・報告チームの指示に従って、商品などを発送するのが発送チームの私の主な業務です。1日の発送依頼は60件程度。発送依頼はシステム上、PCにて依頼されるのですが、数が多いので内容を確認しながら間違いがないようお届けしています。
仕事をする上で大切にしているのは、自分を過信しないこと。仕事ではミスをしないよう、判断に迷うことがあれば、自分ひとりで解決しようとせずに、上司をはじめ周囲の社員にすみやかに報告・連絡・相談することを心がけています。
しかし、誰かに問い合わせをしても、十分に理解できないことがあります。そんなときは、別の社員にも同じ質問をして、最終的にはチームリーダーの確認を取るようにしてきました。まわりの方々やチームリーダーが「これで大丈夫ですよ」と言ってくれたら、作業に取り掛かるように。手間がかかったとしても、自分が本当に納得できていなければ、仕事のミスにつながると考えているからです。
障がいは「個性」。社員はみなオープンに接してくれて、感謝とやりがい感じる
明治のことを私が知ったのは、看板商品のひとつであるチョコレートがきっかけです。まだ幼かったころ、よく両親に明治のミルクチョコレートを買ってもらっていました。当時、大好きな歌手が赤い箱の「ハイミルク」のTVCMをしていて、憧れましたね。チョコレートを食べるたびに、「なんておいしいものをつくっている会社なのだろう」と子どもながらに感動していたのを覚えています。
私が明治に入社したのは、2014年の10月です。当時、障がい者向けの転職情報を探していて、明治が募集していることを知りました。幼少期から憧れを抱いていた企業の名前を見つけてすぐに応募しました。そして縁あっていまに至っています。
明治に入社して2024年でちょうど10年目になりますが、障がいの有無に関係なく仕事を任されてきたことで、少しずつ自信を育んできました。
また、多くのチャレンジド社員と知り合えたことも、明治に入社して良かったと思う点のひとつです。たとえば、私はチャレンジド社員と周りの支援者から構成されるERG(Employee Resource Group)の活動、「パッチワーク」に参加しています。このパッチワークの会には、聴覚障がい者のほか、精神障がい者の方、視覚障がい者の方など、さまざまなハンディキャップがある方がいて、それぞれが職場で悩みに直面していることを知りました。私は、会話が聞き取れなくても聞こえたふりをしてしまうことがありますが、同じような悩みを感じている人がたくさんいることを知り、その想いを共有できることが、励みになっています。
これに関連して、以前、他のチャレンジド社員の方といっしょに、オムロンさんの工場をオンラインで見学させていただいたことがありました。障がいを持つ多くの方がとても熱意を持って自分らしく仕事に取り組まれている様子を見てとても感動し、障がいがあることは決して不幸なことではなく、むしろ「個性」として捉えられるべきであると、再確認しました。
職場では、親切な方やいつも場を和ませてくれる楽しい方に囲まれながら仕事をしています。お客様相談部では、私以外にもチャレンジド社員が働いていて、障がいの有無に関係なく、オープンに接してもらっていて、とても感謝しています。また、それが私の仕事へのやりがいにもつながっています。
何度も挑戦する機会をもらえて。チャレンジをすることで自信につながっていった
私が担当する発送業務では、お客さまからの問い合わせに確実に応えなくてはなりません。日々の業務量は非常に多いのですが、周囲の社員が忙しくて手が回らないときは、「私がやりますよ」と積極的にフォローするように心がけています。
仕事では「スピード」「正確さ」「報告・連絡・相談」の3つが求められます。これらを常に意識し実践してきましたが、周囲からはとくに仕事のスピードを褒められることが多く、てきぱきと仕事を終わらせると、「もう終わったの、早い!」と驚かれることも。そこに自分の強みがあると思っていますし、手伝うことで感謝されると、結果的に自分の自信につながっていくんです。
チャレンジド社員にとっては、そうやって自信を持つことが何よりも重要だと考えています。職場の皆さんから、「草木さん、この仕事やってみますか?」「草木さんだったら、この仕事できるかな?」と挑戦を促してもらったことで、「じゃあ私、やってみます」と、チャレンジすることが何度もありました。「この人はこのくらいの仕事しかできないだろう」と区別するのではなく、挑戦の機会をもらえて、仕事の幅を広げることができたと感じています。
チャレンジド社員側も、自らを積極的にアピールすることが必要だと思います。たとえば、私は入社時の面接で、「会話が聞こえないことがあるので、情報伝達はなるべくメールや筆談でお願いします」とお話しました。
周囲の理解が得られるまでに時間がかかることもあるかもしれませんが、困っていること、悩んでいることを積極的に伝えることで、自分がチャレンジできることの範囲は大きく広がるはずです。周囲とチャレンジド社員の双方が共に環境改善に努めることが大切だと思っています。
周囲に工夫してほしいことを伝える勇気も必要。強みを発揮できる環境づくりに向けて
チャレンジド社員の中には、相手の反応に対する不安から、本当の想いを隠してしまっている方が少なくありません。その背景には、障がいがあることで特別扱いされたくないという気持ちが共通してあるのではないかと感じています。
しかし、オムロンさんの工場見学で感じたように、障がいは個性の一部です。それを恥じる必要はありませんし、周囲もそう思っているわけではありません。伝えたいこと、伝えるべきことを積極的に伝えることが大切です。その結果、各自がそれぞれの特性を活かし、自分らしく輝ける環境になっていくことを願っています。
一方で、チャレンジド社員に対し「こんな質問をしてみたい」「こんな協力をしてほしい」と思っていても、なかなか伝えることができない方も多いのではないでしょうか。そんな遠慮はいらないと思います。今後は、双方が遠慮せずに気軽にコミュニケーションし、おたがいに理解を深められたらと願っています。
そのためには、まずはチャレンジド社員の気持ちや働きぶりを、社内外のたくさんの方に広く知っていただくことが必要です。先日も、ERG「パッチワーク」の取り組みの一環として、社内で活躍するチャレンジド社員を対象としたインタビューを受けました。取材を受けたのはそれが初めてだったので、最初から最後まで緊張しましたが、その後配信された動画を視聴した同僚から、「すごく良かったよ」「こんな想いを持って仕事をしていたんだね」と大きな反響がありました。
こういった取り組みを通じて周囲の理解を図り、働く環境をより良くしていこうと、積極的な働きかけを行っている明治が好きですし、明治で働くことができて本当に良かったと感じています。これからも相互理解を図る活動を積極的に進めていきたいですね。
※ 記載内容は2024年2月時点のものです

