乳幼児の栄養普及に従事して約35年。子育て世代の悩みに耳を傾け支えてきた
1988年に明治に入社してから35年以上にわたり、これまで一貫して病産院での乳幼児の栄養普及に携わってきました。私の入社当時は初めて出産される方は粉ミルクについて何も予備知識がないまま出産を迎えるケースがほとんどでしたが、現在ではインターネットやSNSが普及し、あらゆる情報にアクセスできるようになっています。そのため入手できる情報量が大きく変化したと感じています。
このようなこともあって、最近は個人の希望が重視される傾向が高まっています。そのため母乳育児にこだわらず、よりストレスの少ない粉ミルクをうまく活用したいと考える方も増えてきました。
乳幼児の栄養普及のあらゆる場面で、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」に倣い、鉄分の摂取が不足しがちなど、必要な栄養素を補える方法として粉ミルクの活用を提案しています。
現在、私は関東支社 企画部食育・エリアマーケティング一課に所属し、病産院での粉ミルクの調乳指導だけでなく、栄養士として小児科やベビー専門店での栄養相談や離乳食相談も担当しています。
また、保育園などでの離乳食・幼児食セミナーや、乳幼児を持つ方々に対して災害への備えを呼びかける防災セミナーのほか、鉄不足ゼロをめざした取り組みとして「鉄チェック活動」も実施してきました。これら一連の取り組みを通じて、「ステップ」や「ほほえみ」「ミラフル」といった当社の粉ミルクや幼児用商品の価値訴求や普及活動を行なっています。
さらに、病産院近くのドラッグストアを訪問し、乳幼児向けおよび栄養カテゴリーの売場のメンテナンスをしたり、 スタッフの方への栄養情報を提供したりすることも私たちの業務のひとつです。
関東支社には、私と同じ業務を担当する100名近い社員(契約社員を含む)が在籍しており、私はその取りまとめ役として、本社との連絡窓口を務めています。コロナ禍以降、社員たちと顔を合わせる機会が大幅に減少し、全員の動きを把握することが難しくなりましたが、各自が現場でスムーズに活動できるよう支えることが私の役割。とくに若手の栄養士たちが困り事などを気軽に相談できるよう、風通しの良い雰囲気づくりを心がけています。
私はこれまでの長いキャリアの中で、出産や子育てをされる方々の力になることを大切にしてきました。出産後、身体が回復する間もなく授乳を始めなくてはならないなど、身体や心に大きな負担がかかります。いつでも相談できる場所があること、粉ミルクの活用による育児の負担軽減の方法を伝え、話に耳を傾けながら、より良い育児方法について一緒に考えるスタンスでのぞんでいます。
50代キャリアデザイン研修への参加がこれからのキャリアを考えるきっかけに
明治では、DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)推進の一環としてシニアのキャリア開発の支援をめざす「50代キャリアデザイン研修」と「50代キャリアデザイン面談」を実施しており、全員参加の研修のため、私も参加しました。
「50代キャリアデザイン研修」は、事前課題やグループワークを通じて自己理解を深め、いきいきと活躍できる将来像を描き、実行計画を立てるという具体的で建設的な内容です。
グループワークでは、全国の支社や工場、研究所に所属する52〜56歳の方々と共に、定年後に達成したい目標や、その実現のために必要な短期・中長期の計画を設定し、共有しました。
一方の「50代キャリアデザイン面談」では、実行計画の達成に向けて具体的なスケジュールや行動について話し合いました。とくに現在の仕事で課題に感じていることや、それに対する取り組みについて詳しく話を聞いてもらった印象があります。
研修に参加する前は、退職後に必要となるお金の話を聞くのかと想像していました。というのも、定年再雇用制度があることは知っていましたが、定年後は数年で引退しようかと、理由はないのですが漠然と考えていたのです。そんな私にとって研修は、これからどうやってキャリアを積んでいくかという前向きな話が中心で驚きました。まだまだキャリアは長く続くと知って、これからのキャリア形成についてきちんと考えなければならないと思うようになりました。
新たな学びと新しい出会い。ふだん接点のない方々と交流できることが研修の醍醐味
これからのキャリアについて考えたところ、私はいまの仕事が好きで、最後まで乳幼児の栄養普及に携わりたいという気持ちをあらためて強く持ちました。やりがいのある現職に少しでも長く携わるために、仕事に関わる勉強をこれからも続けていかなければと感じています。
また先日も、社内の自分で好きな研修が受講できる制度「ピックアップ研修」から、マインドフルネス研修を選択し参加しました。たくさんあって迷ってしまったのですが、このマインドフルネス研修が好評だったため応募したところ、幸運にも受講できることに。研修では、ウェブ上で瞑想を行い、瞑想後は自分がいま捉われている悩みやこうありたいという希望についてグループ内で言い合ったり、意見交換したり。非常に有意義な経験ができたと思っています。
この研修は全国のさまざまな部署の社員が集まっていました。研修は学ぶだけでなく、ふだん接点のない方々と出会い、交流できることが醍醐味のひとつ。新しい出会いはうれしいものですよね。職場の雰囲気を良くするためにコーチングや傾聴について勉強されている方に出会うことができて、業務以外のことを自ら学ぼうとする姿勢が、なんて前向きなんだろうと感心しました。その方とは研修後も連絡を取り合っています。
直近でも別の研修を受講しました。「じっくり教えるExcel研修(オンライン)」という研修なのですが、掲示板に「50代向け」と記載があるのを見て、すぐに参加を決めました。仕事の合間を利用しながら、できる限り多くの研修に参加して学び続けていきたいと思っています。
明治の商品と人への愛着が原動力。育児に取り組む子育て世代の支えとなるために
35年以上にわたって仕事を続けてきた私にとって、原動力となってきたのは明治の商品への深い愛着です。そんな明治の商品を通じて、安心して子育てできるようお役に立てることが、私のモチベーションになっています。病産院で調乳指導をした後などに、「今日の話を聞くことができて本当に良かったです」と感謝の言葉を伝えられると、貢献できたことが実感できて、大きな手ごたえを感じます。そんな瞬間と出会うたびに、「また力になりたい」という想いが込み上げ、これまで続けることができました。
相談業務をしていて、同じ方に2度以上出会うことは稀です。たとえば、病産院での調乳指導であれば30〜40分ほど、小児科やベビー専門店での栄養相談や離乳食相談であれば5分ほどの短い時間の中で皆さんの悩みに耳を傾け、それに応えられるような商品を提案し満足いただけることが、私のやりがいになっています。
これからも調乳指導や栄養相談に取り組んでいくつもりですが、あえて大きな目標は掲げないようにしています。心も身体も健康でいられるあいだは、無理なく、仕事と向き合い続けたいと思っています。
私が出産した時は、生まれて6〜7カ月目に子どもを保育園に預けて職場復帰しました。育児をしながら働いていくのは楽ではなく、大変なこともありました。これまでのキャリアの中で退職するきっかけは何度もあったはずですが、そこまで至らなかったのは、働くこと、そして明治という会社が好きだったから。上長や同僚たちは尊敬できる方々ばかり。おかげで、とても充実した会社人生を過ごすことができました。後輩の栄養士たちにも、「辞めるのはいつでもできるから、いまはなんとか一緒に乗り切って、続けていきましょう」と伝えてきました。
以前、共に調乳指導に取り組んだ仲間たちは現在は社内の別の部署で働いていますが、その存在が現在も私の心の支えであることに変わりはありません。「良い職場に恵まれて良かったね」と夫も言ってくれていますし、子どもたちにも毎日のように自慢しています。これまで私を支えてくれた、家族や同僚たちには感謝の気持ちで一杯です。
明治では、乳幼児の栄養普及だけでなく、食育やスポーツ、ウェルネスなど、栄養士が活躍できる分野は多岐にわたります。皆が独自の知識とスキルを存分に活かしながら、自分らしいキャリアを実現することが私の願いです。これまで私が多くの方々に助けられてきたように、同僚を積極的にサポートしていくつもりです。
私生活の目標は、家族全員が長く健康でいること。また、本格的に着手するのはこれからですが、調乳指導や栄養相談に長く携わってきた経験を活かして、地域の育児支援ボランティアに取り組んでみたいと思っています。病児保育などさまざまなかたちで、働きながら子育てをしている方々の助けになれたらうれしいですね。
※ 記載内容は2024年3月時点のものです

