「自他一如」。自分と他人に線を引かず、いつも相手の立場で物事を見る
私がエル・ティー・エスに入社したのは、2022年。以来、キャリア採用担当として主に、エンジニア職種や、静岡と愛知拠点での採用に携わっています。
面接への同席や内定者へのフォローはもちろん、採用のためにオンライン座談会を企画することもあります。エル・ティー・エスをもっと多くの人に知ってもらいたいという一心で、工夫を重ねてきました。
当社がエンジニアを採用しているという事実は、世間のみなさんにはまだあまり認知されていません。「エンジニアも活躍できるエル・ティー・エスを作る」というのが、私のひとつのミッションです。
こうした採用活動をする上で、心にとどめている言葉があります。それは「自他一如」。禅の教えのひとつで、自分と他人の区別をしないという考え方を意味します。採用は、人事・採用候補者・事業部門など多岐にわたる立場の人間が関わるものです。でも私は、あえてそれらを分けて考えないようにしているのです。
その理由は、「自分は人事だから……」と線を引いてしまった瞬間に、相手の立場に立てなくなるから。「もし私が事業部門のメンバーだったら」「もし採用候補者だったら」と想像し、どんなふうに接したら相手に喜んでもらえるかをいつも意識しています。
この仕事をしていると、嬉しい言葉をかけられることが多いです。先日は、内定者が事前に会社見学にくる機会がありました。そのときに「ここで働けると思うとすごくうれしいです」とお話してくれたのを聞いて、人事の仕事をしていて良かったなと思いました。
当社では、採用面接とは別に、現場の様子を伝えるための社員面談も行うこともあります。採用候補者の方の入社が決まったときには、社員面談を担当してくれた社員に一報を入れます。みなさん入社を一緒に喜んでくれるので、そのリアクションを見られるのも人事の醍醐味です。
「すべての人が平等に自己実現できる社会をつくりたい」。人生を通じて実現したい夢
私のキャリアは、さまざまな気づきが連鎖して、今につながっています。
まず、大学時代にアメリカに短期留学したのをきっかけに、社会言語学に興味を持ち、大学院に入りました。この学問をひと言で言うと、言語を通じて人や社会を見るもの。授業では、ニュースや新聞記事を社会言語学の観点で分析していました。
女性蔑視や性的少数者排除などのテーマも扱います。国際色豊かなクラスだったので、留学生の友人からは、就職活動における人種差別の経験談もよく聞いていました。ニュースでも、身近な友人からも心が痛む話を耳にするうちに、次第に私は「そもそもこの社会のあり方はどうなのだろう?」と疑問が浮かぶように。やがて自分の心に、ある想いが芽生えました。
「すべての人が平等に自己実現できる社会をつくりたい」。
これこそが、私が人生をもって実現していきたいテーマだと気づいたのです。ただ、私には世界を変えるほどの力はありません。それならせめて、自分の手が届く半径5メートルの世界において、偏見に振り回されて傷つく人を減らせないか──。社会言語学が、大事な目標に気づかせてくれました。
そのまま博士課程に行くつもりでしたが、試験が上手くいかず、卒業することに。慌てて就職先を探した結果、スーパーの試食販売を行うスタッフの派遣事業に携わることになりました。事業の目的は、試食販売を通じて、一度は労働市場から離れた方々、主に主婦層をもう一度、市場、ひいては社会との接点を回復することでした。「すべての人が平等に」という私のビジョンに、まさにフィットする会社でした。
2018年に入社した後は、経理チームに配属されました。ここで、人事をめざすきっかけとなる出来事に遭遇します。あるとき、「アルバイト採用の面接に参加してほしい」と上司から言われ、面接に入ったことがあります。採用候補者の方はめでたく入社し、時を経て能力を認められて正社員になることに。そして、正社員になられたとき、その方に言われたのです。
「山下さんに出会って、採用されていなかったら、私は路頭に迷っていました」。
聞いたとき、すごく嬉しくて。「私が人生でやりたいことは、採用だ」と思いました。この経験がきっかけで、人事系の会社への転職を決意しました。2社目として選んだのは、RPO。クライアント企業の採用業務を代行する仕事です。大手外資系企業の契約社員の採用プロジェクトに、半年ほど関わらせていただきました。
たくさんの方の面接を担当した中で、印象的なことがありました。ある採用候補者の方が、最初に面接をしたときに勤務地が合わず、途中辞退となってしまったのです。でも、同じ方が、しばらくしてまた来てくださって、「今度のは家の近くの募集だし、前回対応してくれた人がすごくよかったから、また受けに来ました」と。
手前味噌のエピソードですが、本当にやりがいを感じました。でも、同時にもどかしい気持ちにもなりました。というのは、私は採用業務だけを引き受けている外部の人間。その採用候補者の方が、その後自分の思うようなキャリアを描けているのか、自己実現できているのかまでは、見届けることはできません。
いつしか、事業会社の人事になって、一人ひとりがキャリアを歩んでいく姿を長期的にフォローしたいと思うようになりました。
一人ひとりの可能性を見てくれている。面接で感じたのは、人の温かさ
事業会社に転職して、採用後も長くフォローする。それが私の3社目探しの軸でした。
いくつかの企業を受けた中のひとつがエル・ティー・エスでした。会社として「可能性を解き放つ」というミッションや、「人の可能性を信じる」という言葉を掲げていたのが目にとまったことを、よく覚えています。
でも、最初にその言葉を見たときの私は、正直「口だけではないか?」と疑っていました。その印象がガラリと変わったのは、実際に面接を受けてからでした。
私は当時人事経験がなかったので、そのことを正直に話したのですが、1次面接では人事の人に「あなたに可能性を感じたからここに来てもらっています」と言われました。
2次面接でも、私の個人的な想いをたくさん聞いてもらいました。そして最終面接では、「すべての人が平等に自己実現できる社会をつくりたい」という想いを打ち明けたところ、「いいね」と言ってもらったのです。この会社は本当に一人ひとりの可能性を見て、信じてくれている、と感動しましたね。
最後に入社を決める後押しになったのは、エル・ティー・エスが掲げている、「アジアで5本の指に入るコンサルティングのブランドをめざす」という目標でした。
これを知ったとき、私の中で火が灯ったような感覚がありました。それは、大学時代にアメリカへ留学した際に家電量販店のテレビコーナーで見た、「日本のテレビが端っこに置かれ、韓国メーカーのものが大部分を占める」という光景がきっかけです。かつては世界を席巻していた日本のものづくりも、韓国や中国のメーカーに負けてしまっている。その現代で、一度でいいから世界相手に勝ってみたいと思ったのです。
そんな想いで2022年5月に入社。人事の仕事を1から勉強しようという気概で日々の業務にあたりました。しかし、驚いたことに入社してたった2カ月弱で、「採用計画を立ててみてください」と上司から声をかけられました。思わず「いいんですか」と言ってしまいましたね。私にとっては、いい意味のギャップでした。任せてもらえたことがうれしかったのです。
カルチャーや働き方は、イメージ通りでした。当社は、仕事もプライベートも両方大事にする会社。プライベートで大事な予定があれば、当たり前のように優先させてもらえます。また、人間関係もフラット。どんな立場の人も、対等に尊重しあいコミュニケーションをとっています。役職者や他部門の方との距離感も近く、カジュアルに声をかけられる雰囲気があるので、これまでの会社の中でも、個人的には抜群に働きやすいです。
「三つ葉が四つ葉に変わる」ような、素敵な出会いがあれば嬉しい
プライベートを大事にしたい、と言ったのには、理由があります。私には大切なパートナーがいるからです。彼女は、私を語る上で欠かせない存在です。大学院生のころから交際していて、これまでの苦労を乗り越えられたのは、すべて彼女の支えがあったからこそ。
大学院時代、修士課程で一年留年していたときも、博士課程に進もうと考えるも進学できず就職に切り替えたときも、2度目の転職時に100社以上選考を受けてもうまくいかなかったときも、隣で支えてくれたのはパートナーでした。優しくも、時に「あなたの考えは甘い」と厳しく明確な助言をくれた彼女がいたからこそ、人生を前に進めることができたと思っています。
彼女はある意味で、私の人生を三つ葉から四つ葉にしてくれている存在です。つまり、4枚目の葉がなくても成り立つけれど、4枚目の葉が入ったら、より幸せになる。この例えは、当社のロゴが示しているメッセージでもあります。
私にとって、まさにエル・ティー・エスも4枚目の葉ですし、パートナーも4枚目の葉。そんな大事なパートナーが困っていたら駆けつけたいので、プライベートも仕事も両方大事にできる今の環境は、本当にありがたいです。
今後の目標は、まず人事としての力をつけるため、とにかく経験を増やすこと。その後の展望は、大きくわけて2ルートあるかなと思います。
ひとつは、採用にぐっと特化し、まとまりのある最高のチームを作る道。もうひとつは、領域を広げて、エル・ティー・エス社内からのあらゆる相談を受ける社内の人事コンサルタント的なスペシャリストになる道。どちらに進むかは、もう少し経験を積んでから決めていこうと思います。
そして、その先で、私はこの人事部を、「世界でも最高の人事部にしたい」と思っています。そのためには、今よりもっと人を増やし、言語面や文化面の多様性を高めて、価値観の幅を広げていくことが必要不可欠。いつか広い土壌を持った人事部になって、世界とぶつかっていきたいと思います。
当社は、これからどんどんステージが上がる会社。まさにここから、自分たちで大きくしていくフェーズです。だからこそ、自分が思う最高の企業、最高の仕事を自分の手で作りたいという方は、当社にすごく向いていると思います。それと、新しいことをやってみたいという高い学習意欲がある方にも適していると思いますね。その意欲を実現していける環境が、当社にはあります。
ここまで読んで、エル・ティー・エスがめざしている方向に共感してくださったのなら、ぜひ一度、お話を聞かせてください。あなたの人生の貴重なお時間をいただくからには、私も会社の代弁者として、人生をかけて向き合います。
お互いがうまく重なり合い、人生がより楽しくなる──それこそ、三つ葉が四つ葉に変わるような素敵な出会いがあればと願っています。

