専門性の高い3つの分野。それぞれと連携しながら、3部門の中部エリア営業を統括
中部試験センターは、JQAの中でもめずらしい、「計量計測部門」、「マテリアルテクノ部門」、「総合製品安全部門」の3部門を複合的に手がける拠点。そこで田口は営業チームの責任者を務めています。
「3つの分野を担当する営業メンバーが計15名ほどいて、私はその管理者というポジション。日ごろからそれぞれの部門と密に連携しながら、各プロジェクトの遂行、目標設定や進捗管理などのマネジメントを行うことが主な業務です。他にも、大型案件の商談があれば責任者として同席したり、お客様からのクレームに対応したり、直接の営業活動にも積極的に携わっています」
3つの部門のうち、1つめの計量計測部門は、計測器の校正や検定をはじめ測定に関連するさまざまなサービスを提供しています。校正をわかりやすく説明すると、計測器の値のズレをチェックすること。
「主なお客様は、自動車、航空、医療、食品といったさまざまな産業の品質保証部や品質管理部の方々。自社の製品の品質を担保するため、計測器の校正は非常に重要です。お客様からお問い合わせやご相談をいただくこともあれば、こちらからアポイントを獲得して営業機会につなげることも。いずれにしても、商談ではJQAのサービスの信頼性の高さをお伝えするとともに、お客様のニーズにあわせたご提案を実施しています」
2つめのマテリアルテクノ部門では、ゼネコンをはじめとする建設関連のさまざまなお客様に対して各種試験業務を提供しています。
「公共の建物、高速道路や橋梁といったインフラ設備などをつくる際には、コンクリートや鉄筋がかかせません。それらが基準を満たしていない場合、建設物の強度は著しく損なわれてしまう恐れがあります。そのため、建設材料や工法には基準値が定められており、第三者機関であるJQAが試験をつうじての品質確認を行うことで、世の中に安心・安全を提供しています」
そして3つめの総合製品安全部門では、家電製品や医療機器などを製造するメーカーの開発・実験部署に向けてEMC試験などを提供しています。
「わかりやすい例で言うと、世の中に飛んでいる電磁波が原因で電子機器が誤作動したり、逆に意図しない不要な電磁波を発したりしないよう、事前に確認する必要があり、その際に役立つのがEMC試験です。
中部試験センターでは、新たに車載機器専用EMC試験サービスの提供を始めました。自動車産業の盛んな中部エリアにて、さらなるサービスの提供、新たなお客様の開拓をめざします」
これら3つの部門の事業のうち、田口はとくに計量計測分野の事業に関して豊富な経験と知識を持ちますが、マテリアル試験分野や製品安全試験の分野にも臆することなく取り組んできました。
「計測器の校正において、JQAは国内トップクラスのシェア。メーカーの品質保証部の方からの信頼も厚く、当機構の営業担当は豊富な知識でお客様に提案することができます。
一方、マテリアル試験分野や製品安全試験やEMCの分野においては、強力な競合も多く、まだまだ新たな顧客を開拓する必要があります。少しでも多くの情報収集に努めるなど、最善の判断をできるようにしながら、積極的なPR・営業活動を心がけています」
金型設計製作の営業で培った製造の知識やノウハウ。現場に寄り添う提案で存在感を発揮
2008年にJQAに入構した田口。前職では、自動車産業向けを中心とした金型設計・製作の提案営業に携わっていました。
「金型はものづくりの中で、製品を均一に高精度に製造するためにかかせない役割を果たすものです。製品の特徴や加工技術などを熟知していないと、金型設計・製作のご提案はできません。そのため毎日のように工場に出入りして、生産ラインに近い位置でお客様とコミュニケーションを取って情報収集をしていたため、ものづくりへの理解が深まりました」
前職時代からJQAの名前は知っていたという田口が同機構への転職を決めたきっかけは、求人情報を偶然見つけたこと。当時のことをこう振り返ります。
「お客様と名刺交換をした際に、ISOの認証マークが名刺に印字されているのはよく目にしていました。また、お客様の工場内でもISO認証マークは至るところで見かけていて、憧れというか、遠い存在のように感じていたんです。それだけに募集を見つけたときは自分もJQAで働けるチャンスがあるんだとうれしくなりましたね。だから、採用が決まったときはとても驚きました」
入構後は、中部試験センター事業推進課(現:営業課)に配属されて、計量計測分野の営業を担当。2011年に主任、2017年に主査への昇格を経て、2020年に管理職に登用され営業課長に就任しました。入構当時と比べて、JQAの変化を実感していると言います。
「財団法人から一般財団法人に移行した2011年4月あたりから国内外の競合他社との競争がより活発化していき、JQAの環境も徐々に変化していきました。営業を強化する方向へと舵が切られていった印象です。そのような方向性において、メーカーの営業職で培ったマインドや経験を活かし、組織の変革に貢献できたのではないかと思っています」
これまで順調にキャリアアップを重ねてきた田口。いまもその根底にあるのは、営業職への愛着です。
「大変なことはもちろんありますが、営業していてとても楽しいと感じます。幅広い業界のさまざまな部署の方とお会いできるのは、広く信用されているJQAならでは。お客様ごとに異なる困り事をうかがった上で、どんな解決策がお客様に響くのかを考え、提案するプロセスに醍醐味を感じます。
ただ、どんなに頑張ってもひとりの営業担当がアクションできるのは1日に3~4社程度。だからこそ、チームが一丸となって活動し、大きな成果を得る必要性や、営業チームを率いる責任と重要性を感じていますね」
地道なPR・広報活動が実って、期待の新規事業を軌道にのせる
田口にとって、とくに印象に残っている出来事があります。2021年5月に中部試験センターが移転したときのこと。
「移転にともなって一時的に業務をストップすることになり、いかにお客様にご迷惑をかけないようにするか、またどのように再開していくのかを含め、スムーズに作業を進められるようあらゆる点に気を配る必要がありました」
車載EMC事業の提供が本格的に開始されたのも移転のタイミング。それまで取引がなかったお客様に対して新しい試験所をどのようにPRしていくか、田口は難しい局面を迎えました。
「車載EMC事業はJQAにとって新たな挑戦。培ってきたブランド力が通用しない中での営業活動は、予想以上に大変なものでした。
立ち上げ当初は車載EMC事業の専属営業メンバーの数が少なく、私自身も積極的に介入する必要がありました。知名度を上げるために、新聞広告を出したり、新たな分野の展示会に出展したり、お客様を招いた見学会やセミナーといったイベントを開催したり、ありとあらゆるPR・広報活動を試みました」
同事業の業績が大きく飛躍したのは2年目のこと。広報活動の効果が徐々に表れました。
「初年度はなかなか設備予約が埋まらずに苦戦する時期もありましたが、2023年6月現在は、すべての設備が予約でいっぱいになることも。こうして事業を軌道に乗せることができて、プロジェクトの責任を果たせた達成感を覚えています」
スペシャリストを育成し、3部門すべてにおいてトップを獲得できる拠点へ
3つの部門の中部エリア営業統括を任される田口のいまの目標は、プロフェッショナルがそれぞれの部門をマネジメントする体制づくりです。
「計量計測の分野に関しては、これまで培ってきた経験を活かして、どんなお客様に対しても、的確な提案を行える自信があります。だからこそ思うのは、マテリアルテクノ部門や総合製品安全部門の分野においても本来はスペシャリストが率いるべきだと。
多様化するお客様のニーズに刺さる提案を行うためには、知識も経験も備えた人材の育成が急務。より良い組織としていくために、まずは大きく業績を伸ばして、さらなる営業メンバーの充実を図りたいです」
新しい仲間に田口が期待するのは、明確な強みがあることだと言います。
「たとえば、野球にしてもサッカーにしても、飛び抜けて足が速い選手などは活躍の機会を与えやすいもの。なんでもオールマイティーにできる人より、ウィークポイントがあってもいいから、誰にも負けないという大きな強みがある人材を求めています。
いまなら、広報やPRを担える人などは非常に興味深いです。現状は、私を含めた営業チーム全員で試行錯誤しながら、展示会を運営したりパンフレットを制作したりしているので、専門的な技術や知識を有する方にチームを引っ張っていってもらいたいですね」
一方、拠点のさらなる発展にも田口は意欲的です。
「現在、中部試験センターの売上規模は東京と大阪に次ぐ3番手。将来的には、全部門の全分野においてナンバーワンを獲得したいと考えています。なにより、それをめざすことがJQAの発展に貢献することにつながると思っています」
転職をつうじて複数の組織を経験してきた立場から、JQAの組織風土をこう評価します。
「営業の数字目標も、その数字を実現するための道筋も、自分たちで考え、決めていけるところに魅力を感じています。思うことがあれば発言でき、挑戦したいことがあれば積極的にトライさせてくれるなど、柔軟な環境があるのもJQAの特長の一つです。実際、私も若いころからさまざまな経験や挑戦をさせてもらいました」
2023年で入構して16年目を迎える田口。現在も入社時の新鮮な気持ちは色褪せていません。
「憧れのJQAに入れた喜びから、どうすれば自分が組織に貢献できるかを常に考えて仕事に取り組んできました。いまでもJQAで働けていることは私の誇りです。組織を活性化させて、ますます良い方向へと発展させていきたいと思っております」
国内有数の認証機関として、多くのものづくり企業に信頼されているJQA。ここで働く誇りと責任感を携えて──田口はJQAの進化と成長を牽引し続けます。
※ 記載内容は2023年6月時点のものです
