人事へのキャリアチェンジをめざし、二度目のJMASへ
2011年からJMASで活動しているY.H.だが、じつは二度目の入社となる。以前、一時的に数カ月間、派遣社員としてJMAS東京本社で働いていたのだ。
当時の上司に正社員になることを勧められたが、もともと母親の地元である関西に戻る予定だったことから断った。しかし、「それなら、大阪支社で正社員にならない?」と勧められ、関西事業部の部長との面接を経て、大阪支社の正社員として採用が決まった。5、6年ほど営業や購買などの数字を取りまとめる仕事をしていたが、家庭の事情により退職することに。
その後、東京へ戻って別の会社に就職し、管理部門の管理職を経験。Y.H.はこれまでに、管理部門全体として、経理、総務、採用などいろいろな業務に携わってきたが、経理業務が中心であったため、今後は人事職を中心としたキャリアチェンジをしたいという気持ちが強くなり始めた。そして、再び転職活動を開始した矢先、JMASの元管理部役員と偶然に出会い、そこで人事系の仕事ができる人を探していることを耳にする。
Y.H. 「以前、JMASを辞めるときに『また機会があったら戻っておいで』とありがたい言葉をかけていただき、温かい会社だなと思っていました。機会があればまたJMASで働きたいと思っていたので、東京本社での募集の話を聞いてチャンスだと思いました。まさに私が挑戦したい仕事ができると思い、JMASへ戻ることにしました」
人と接することが好きで、相手としっかり向き合ってサポートをしたり、その人が持つ能力を引き出せるような環境やしくみ作りをしたいと人事の仕事に興味を持ったY.H.。実際、仕事を始めてみると、社員一人ひとりと向き合う中で個人の考え方や成長していく姿を見ることができ、そこにやりがいや魅力を感じていると言う。そして、人事へのキャリアチェンジに伴い、業務に役立つさまざまなスキルを習得した。
Y.H. 「社員が生き生きと仕事をしてくれたら、会社はもっと強くなる。変化の激しい時代の中で社員と会社がともに成長していくために、まずは労基法や労働法などの勉強をしました。これらの基本的な法律の知識をふまえ、社員が安心して働ける環境を考え続けています。
また、社員のキャリア相談をよく受けていたので、社員の能力開発に関する相談・助言ができる『キャリアコンサルタント』や、社員の心の健康管理に役立つ『EAPメンタルヘルスカウンセラー』の勉強をし、両資格とも取得しました。
社員に対して私が直接何かできるわけではありません。それでも、社員が高いパフォーマンスを出せる状態を何かしらの形で支援するためには、人事の仕事に活かせるスキルを習得し続けなければいけないと考えています」
社員が安心して働けるよう支えたい──根底にある「JMASの母になる」という想い
2023年5月現在。Y.H.は管理部の部長代理、人事・採用グループの統括マネジャーおよび経営企画グループの統括マネジャーの三役を兼任。管理部長の補佐を務めながら、人事・採用グループの統括マネジャーとして、年間計画の立案や各部門との調整、面接の実施など多岐にわたる業務を遂行している。
会社の経営と人事・採用は切っても切れない密接な関係にある。そのため、経営企画にも籍を置き、双方と連携しながら、会社の方向性をふまえた人事・採用戦略を立案していると語る。
Y.H. 「昨今、さまざまな業界で人手不足が問題となっておりますが、とくにIT業界における人手不足は深刻であり、JMASも例外ではありません。ITの需要は高まる一方、採用市場は年々激化しています。そんな中で、いかにして会社にマッチした人材を採用するか、入社された方がどうすれば活躍してもらえるかを考えています。
さらに、求職者に対する自社の認知度を向上させる活動にも注力しています。2021年度からは、経営企画と連携して人事・採用活動を推進してきました。その中で、これまでの人事・採用にはなかった採用ブランディングのノウハウを取り入れ、求職者に対する当社の認知拡大や興味関心を高める活動にまで大きく幅を広げられました」
社員が安心して働ける環境や成長できる機会を増やすため──。人事という立場で社内制度の見直しや働きやすい環境づくりに取り組んでいる。
Y.H. 「社員の皆さんと接する中で感じるのは、『JMASが好きな人が集まっている会社』だということです。だからこそ、困っている人がいたらなんとかしてあげたい。人事という立場の中で、私にできることは何かを常に考えています」
そんなY.H.の根底にあるのは、「JMASの母になる」という想いだ。
Y.H. 「10年近く前、当社の未来を考える『JMAS未来塾』というセミナーを社内で開催しました。そこでは、のちにJMASの幹部となるような方々が多数参加し、みんなでJMASの未来を考えたんです。
セミナーを通して、私は『JMASの母になること』を今後の目標に掲げました。私にとって社員の皆さんは、同志でありわが子のようにかわいくて仕方がありません。だからこそ、皆さんには自身の可能性に気づき、のびのびと能力を発揮してほしいし、安心して働けるよう支えたい。そんな想いを、今も抱き続けています」
オフィスの存在意義から見直し、社員の成長を一番に考えたオフィスリニューアル
2023年1月に、JMASは東京本社オフィスのリニューアルを実施。Y.H.もオフィスリニューアルプロジェクトの中心メンバーとして携わった。きっかけは、新型コロナウイルス感染症対策として在宅勤務が中心になったことにある。
Y.H. 「コロナ禍が明けたら以前のように毎日出社するのか。在宅勤務から出社勤務に切り替わったときに、何を目的として出社するのか。さまざまな議論が起こり、オフィスの存在意義から見直すことになりました。そして、出社する一番の目的として挙げられたのは、やはり社員同士が交流できる点でした。
一人でプログラムを組むのであれば、自宅で作業をする方が効率的かもしれません。しかしながら、プロジェクトの要件定義など『メンバー全体で話をしながらプロジェクトを推進するためのコミュニケーションの場』はチームで仕事をする上で必須となります。
また、『プロジェクト外でタテ・ヨコ・ナナメの関係性を構築する場』、『先輩・後輩の姿を見て、自分自身が成長する場』なども、出社の重要な目的であると考えました。これら3つの“場”を、新しいオフィスの形として作り上げることになりました」
リニューアルで実現したいことをプロジェクト内で出し合い、専門業者からもさまざまな提案を出してもらったが、結果的に予算を大幅に超えることになってしまったと言う。諦めたくなかったY.H.は「これだけは譲れない!」というポイントを決め、優先順位をつけてリニューアルを実施するよう働きかけた。
Y.H. 「JMASは社員の多くが技術者であり、会社にとっての『人財』です。そのため、技術者の皆さんが気持ち良く働ける環境を整えることを最優先に考えました。また、プロジェクトを円滑に進めるとともに、技術者の成長機会を創るためには、コミュニケーションが欠かせません。
そこで、まずは技術者の皆さんが仕事をするフロアを全面的にリニューアルしました。固定席を廃止し、フリーアドレス制を導入。社員がその日の業務内容や気分に合わせて最適な場所を選択でき、部門の垣根を超えて社員同士が気軽にコミュニケーションを取りながら仕事を進められるオフィスを実現しました。
それから、社長の念願でもあった『みんなでコミュニケーションが取れる場所を作りたい』という想いを形にするため、ラウンジを作りました。ラウンジでは夕方5時以降、備え付けの冷蔵庫にあるお酒・ソフトドリンクを1日ひとり2本まで自由に飲んでいいという新しいルールを設け、飲食・飲酒を交えた社内コミュニケーションの活性化を図っています。
リニューアルが完了してからまだ数カ月しか経っていませんが、業務終了後にふらっとラウンジに集まって交流を深めたり、懇親会や部門別交流会を開催したりと、皆さん積極的に活用してくれていて、社長の想いが実現されたと感じています」
仕事に対する価値観の変化と向き合っていく。めざすは居心地の良い職場環境
新型コロナウイルスの蔓延により、あらゆることに対する価値観が大きく変容した。働く人の仕事に対する価値観もその一つだ。コロナ禍で余儀なくされた自宅待機や在宅勤務、今や当たり前となったオンライン会議などを経て、人々の仕事への向き合い方、人生における仕事の位置づけに変化が見られている。将来的に会社がどのような方向へ進んでいくのかを見守りながら、いろいろな制度を整えていく必要があるとY.H.は語る。
Y.H. 「一人ひとりの仕事に対する価値観や働き方が変わってきています。新しい価値観にすべて合わせるまではいかなくても、きちんと理解したい。私の考えや私が知る世界の中だけで進めると、絶対にギャップが生じます。新しい価値観を持った方々の考え方を吸収しながら、職場環境や社内制度を作っていかなければいけません。
採用においても同様で、一人ひとりの職業観が変わってきています。昔は『就職したら最低でも3年は続けろ』なんてよく言われていましたが、現在は入社3年目以内に転職する第二新卒もめずらしくはありません。もちろん、当社でも第二新卒の方々を多数採用しており、JMASという新たな環境で大いに活躍してくれています。
とはいえ、入社して数年で当社を退職しキャリアチェンジされる方を見ていると、寂しい気持ちになります。せっかく情熱を持って入社してくれたのに、『SEは向かない』『他の業界に行きたい』という理由で退職されるのは寂しく感じます。旅立つ息子や娘を見るような感覚ですね。
その人の人生なのでもちろん自由ですが、どこかで活躍してほしいという気持ちで見守るとともに、そうしたギャップを感じて退職される方を一人でも減らし、たくさんの方に居心地が良いと感じてもらえるような環境を作っていきたいです。正解がない世界ではありますが、手探りで試行錯誤しながら、さまざまな課題と向き合っていくことが永遠のミッションだと思っています」
JMASは、社長や役員は「社員のために」、そして社員もその期待に応えようとお互いに強い信頼関係を築けているとY.H.は語る。
Y.H. 「社長や役員は、『社員のために』という想いを持って物事に当たられていると感じます。社員もその想いに応えようと仕事と真摯に向き合っており、上下の強い信頼関係を築けています。そのような関係性をずっと保ち続けられるような環境をこれからも作っていきたいです」

