液体を粉末に変える「乾燥」工程。スケジュールから逆算した「先を読む行動」
2023年4月に新卒で池田糖化に入社した平塚。研修を経て配属されたのが、現在も所属する第二工場です。
「第二工場は粉末の加工を受け持つ工場です。その中でも、液体を乾燥して粉末化する『乾燥』、粉末と粉末を固結して顆粒にする『造粒』、粉末と粉末を均質に混合する『混合』という3つの部門があります。製品で言えば、たとえば醤油のパウダーやベビーフードに使われる製品を作っています」
平塚が所属する「乾燥」工程を扱う部署は、20代から40代まで年代もさまざまなメンバーが在籍する9名のチームです。業務は役割ごとに分担されており、工程は主に3つに分かれます。
「まず、粉末の『もと』となる液体を準備する『前処理』工程。次に、その液体を機械で乾燥させ粉末化させる『オペレーター』工程。そして最後に、できあがった製品を『包装』する作業があります」
製造スケジュールは週単位で事前に決まっており、平塚たちはそのスケジュールに沿って動きます。
「メンバーは日勤と夜勤の2交代制で勤務しています。日によっても異なりますが、ある1日の流れとしては、まず製造準備を行い、その後『製造』、そして使用した機械の『洗浄』、最後に製品の『出荷』という流れになります」
多くの業務がある中で、平塚が仕事をする上で最も大切にしているのは「チームワーク」です。
「現場ではそれぞれ役割を担います。時には一人作業もありますので、メンバーで声を掛け合いながらトラブルなどが起こらないように心がけています。
とくに決まったタイミングはありませんが、メンバーが個人個人で『今何の作業をしているかな』『ケガはないか』と、他のメンバーを気にかけて見に行くようにしています。入社当初は自分の作業で手一杯になりがちでしたが、先輩から『自分の作業だけでなく、周りも見えるようになろう』と教えられ、意識が変わっていきました」
チームワークと並行して、実際の作業を進める上で意識していることが「先を読む行動」です。
「製品の規格を守ることはもちろん、決められたスケジュールの中で効率よく進めることも欠かせません。スケジュール全体を見て、『次に何が必要か』、『今これをやっておけば後がスムーズに進む』というように先を読んで行動するようにしています」
長く働け、食に関われることが決め手に。周囲の支えと自己学習で苦労を乗り越える
学生時代の就職活動では、業界や職種も広く見ていた平塚。その中で池田糖化を選んだのには、2つの理由がありました。
「1つは、池田糖化は創業から長い歴史があり、長く働くことで知識や経験が身につきそうだという安心感があったこと。もう1つは、出身高校の先輩が勤めていたことです。先輩から話を聞く中で、食品製造という仕事に興味を持ち、この会社で働きたいと思いました」
先輩の話を聞く中で、とくに食品製造の「種類の多さ」に興味を惹かれたと言います。
「日常のいろいろな食品に使われる多種多様な製品を取り扱っている点に興味を持ちました。最終的には、食べるのが好きだったこともあり、食に関われる仕事はすばらしいと思い入社を決めました。製造職への不安やギャップはとくにありませんでした」
入社後、約1カ月の研修を経て、現在の第二工場へ配属が決定しました。
「研修中の工場見学で、今いる工場が一番行きたいと思っていました。工場全体の雰囲気が良く、先輩方が教えてくれる様子を見て、ここなら自分も成長できそうだと感じたからです。希望通り配属されてよかったです」
入社当初は仕事に慣れるまで苦労も経験しました。
「決められた製造スケジュールをこなす中で、当初は自分の作業で手一杯になり、周りを見ることが難しかったですね。そこで、作業に入る前に、まず1日の流れを大まかにイメージし、優先順位をつけるように意識しました。そうすることで少しずつ周りが見えるようになりましたね」
もう1つ、苦労したのが「機械の知識」です。
「自分が思っていたより機械を取り扱う場面が多く、機械操作についてはマニュアルがあるのですが、部品の名前や工具の名前を覚えるのが本当に大変でした。時間があるときに地道に名前を覚えたり、わからないところは都度先輩に聞いたりして対応しましたね」
「周りを見て声をかける」。製造現場と野球で共通する、チームの力
日々の業務をこなす中で、平塚は製造の仕事ならではの魅力を感じています。
「製造の仕事は一人では成り立ちません。チームで連携しながら進める点が魅力だと感じています。私は学生時代、野球に取り組んでいたのですが、野球もチームスポーツであり、チームワークを大事にする気持ちが求められます。
たとえば、野球も試合中や練習中は常に周りを見て、声を掛け合います。製造の現場もそれと似ていて、『周りを見て声をかける』というプロセスが重要です。そういうチームワークを大切にする雰囲気が、自分には合っていると思います」
チームで取り組むからこそ得られる、大きな達成感もあります。
「忙しいスケジュールをチーム全体で協力して無事に終えられた時に、達成感があります。 とくに印象に残っているのが、約1年前に経験した繁忙期です。納品の依頼が集中し、生産量が多く、普段のリソースでは回らないという困難な状況でした。
メンバー全員で常に声を掛け合い、作業を柔軟に分担しました。体力的に大変な時もメンタル面で支え合い、チーム一丸となって乗り越えました。結果的にスケジュールを守りきれた時は、大きな達成感がありました」
こうした協力体制は、平塚の部署に根付く「助け合いの風土」から生まれています。
「一人ひとりが『助け合う』という思いを持っています。だからこそ、チームとしても現在のような助け合いが生まれる形になっているのだと思います」
職場でチームワークを大切にする平塚ですが、その仕事への向き合い方は、入社当初からの寮生活での交流にも支えられていたと言います。
「寮は個人部屋ですが、部屋の距離も近く、キッチンや風呂は共用のため、誰かしらと顔を合わせる環境です。部署や年次もさまざまな会社のメンバーが近くにいるので、仕事の話を聞いたり、一緒にご飯を食べたりできました。同期だけでなく、年齢が上の先輩社員とも交流できるのが良かったです」
この寮での交流が、仕事の悩みを解決するきっかけにもなりました。
「私は製造担当ですが、寮のメンバーは製造以外の開発担当の方が多く、仕事の悩みなどを聞いた時に、外からの視点でアドバイスをもらえたのは助かりました。
たとえば、学生時代と違い、会社では年齢が離れた方とも関わる必要があり、当初はどう接すればいいか悩んでいました。その際、他部署の先輩から『日常の会話から仲を深めればいい』とアドバイスをもらい、悩みは解決していきました」
寮での関係性が、仕事にも良い形でつながっていったのです。一年半の寮生活を経て、平塚は現在、一人暮らしをしています。
「寮時代にできた交流も続いており、今でも一緒に出かけることがあります。また、会社に入ってから、上司の勧めでゴルフを始め、練習したり、一緒にラウンドしたりもします。今の工場はゴルフをされている先輩が多く、教えてもらうこともありますね」
めざすは「縁の下の力持ち」。信頼される先輩になるために
入社3年目を迎え、平塚は今後の展望を見据えています。
「今後に向けて、より知識を増やしていきたいと思っています。 とくに伸ばしていきたいのは、『機械』と『食品』に関する知識です。機械の知識については、今いる部署だけでなく、工場で扱っている他の部署の機械も扱えるようになりたいです。
また、食品の性質についてもさらに深く知り、将来的に新製品の立ち上げなどで開発部門とスムーズに連携できるよう、知識を蓄えていきたいです」
平塚には、めざす将来像があります。
「将来的に、周囲から頼られる人になりたいと思っています。私は人前に出て引っ張るタイプではないものの、人の役に立てることにやりがいを感じるタイプです。サポート役のような立ち回りで、チーム全体を見て動き、周りを支えられるようになりたいです」
最近では、部署に新入社員が入り、質問されることも増え、「頼られる存在」としての一歩を踏み出しています。平塚には、同じ部署にロールモデルとなる上司がいます。
「上司は、知識が豊富な上に、常に周りを見て主体的に動かれています。部署で何か問題があった時も、率先して意見を出し、一番に動かれていて、私もそういう姿に憧れますし、真似していきたいです」
最後に、これから入社する後輩たちへ向けて、平塚は「学ぶ姿勢」の重要性を語ります。
「成長する意欲がある人であれば、当社で活躍できると思います。会社に入った時、最初から完璧に作業できる人はいません。だからこそ、わからないことを上司に聞く、周囲から学ぶ姿勢を持つということが成長につながると強く感じています。
ぜひ成長意欲のある方と共に、当社で『お客さまからの信頼』に応え続けていきたいと思っています」
「縁の下の力持ち」として、そして信頼される先輩として、平塚の挑戦はこれからも続いていきます。
※ 記載内容は2025年11月時点のものです
