ものづくりへの情熱が導いた日立建機との出会い
子どもの頃から、ロボットやメカが登場するアニメに夢中でした。画面の中で動くロボットの構造や、その動きの仕組みに強い関心を持っていたことを、今でもよく覚えています。その興味は成長とともに薄れることなく、むしろ学生時代になるとさらに深まっていきました。技術に触れる機会があれば、積極的にイベントや展示会に足を運び、実際の技術を目の当たりにすることで、ものづくりへの情熱を育んでいったのです。
学生時代は、技術イベントと社会活動の両方に力を入れて取り組みました。特に印象深いのは、ロボット大会への参加です。チームでロボットの構造設計から加工、電気・制御の組み込みまで一貫して担当しました。自分の手で加工し、組み立てたロボットが予定通り動作した瞬間の感動は、今でも忘れられません。チームで協力しながら試行錯誤を重ね、完成したものが実際に動くことで、努力が報われたと強く実感しました。この経験を通じて、手を動かして何かを作り、それを形にすることに大きなやりがいを感じるようになったのです。研究活動でも、小型・軽量なグリッパ機構の開発に取り組み、設計から製作、実験、検証までを経験しました。また、日本語の文化交流イベントやボランティア活動にも参加し、異文化理解やコミュニケーション力を高めることにも力を注ぎました。
こうした学生時代の経験から「ものづくりの楽しさ」を実感した私は、就職活動では機械やものづくりに強い関心を持って企業を探すようになりました。機械や設備に関わる業界を中心に、特に設計や設備の組立、立ち上げといった、自分がやりたい仕事に携われることを軸として企業選びを行いました。就職活動中は、緊張や不安を感じる場面が多く、時には怖さもありました。しかし、その状況を乗り越えるために準備を重ね、前向きに取り組むことで、自信を持って選考に臨むことができました。
日立建機については、入社前から建設機械が自分の国で広く使われていることを知っており、技術力の高さを強く感じていました。初めて実物のショベルを見た際には、その品質と性能に感銘を受けたことを覚えています。グローバル企業であり、安定性が高く、社会貢献度も大きいというイメージを持っていました。面接の際には、面接官が私の経験や考え方を丁寧に聞いてくれたことが印象に残っています。特に、卒業研究について興味を持って聞いていただき、自分の強みや学びをしっかり伝える機会をいただけたことが嬉しかったです。面接全体を通じて、コミュニケーションを重視する企業文化を感じました。そして何より、入社の決め手となったのは、仕事内容が自分のやりたいことと一致していた点でした。設備や組立に関する業務に携われることが、自分のキャリア目標と合致していたため、日立建機への入社を決意したのです。
研修から現場へ、広がる業務範囲と新たな挑戦の日々
2024年4月、私は日立建機の一員として新しいキャリアをスタートさせました。入社後はまず総合研修を受け、会社全体の仕組みや企業理念について学びました。6月からは若手技術研修に進み、技術者としての基礎を固める期間を過ごしました。同じ6月の下旬には配属が決まり、いよいよ現場での業務が始まることになりました。
配属後、2024年7月の上旬に自部署での導入研修を受け、その後12月まで「改善場移設」というスペースのレイアウト変更業務を初任業務として担当しました。改善場移設を進める一方で、10月からは生産技術研修の一環として塗装製造部の補修ラインに配属され、2025年3月まで生産技術の知識とスキルをじっくりと磨きました。そこでは、生産技術の新入社員4名と共に指導員からアドバイスを受けながら、改善活動に取り組みました。具体的には、品質検査工程で発見される塗装不良を減らす、あるいは完全に解消するための改善策を実施しました。この経験は、生産現場で実際に発生する課題に向き合い、改善のプロセスを肌で感じる貴重な機会となりました。
2025年4月に自部署へ帰任してからは、新組立ライン計画チームの一員として本格的な業務がスタートしました。生産設備の導入検討や電源関係工事の検討など、新しい生産ラインの構築に向けた準備作業に携わるようになったのです。そして10月からは、新組立ラインの構築プロジェクトにおいて、電源関係工事や運搬クレーンの導入検討という重要な役割を担うようになりました。
担当業務について正直に言えば、入社後に大きなギャップを感じました。入社前は、設備の組立や現場での立ち上げ、設計業務を中心に経験するイメージを持っていました。しかし実際の生産技術の業務は、生産ライン全体を把握しながら、設備導入やレイアウト変更、工事計画など、はるかに幅広い業務を担当する必要があったのです。これまでの経験と比べると業務範囲が大きく広がり、当初は戸惑うこともありました。
ただ、この驚きは同時に良い意味でのギャップでもありました。業務範囲が広いということは、それだけ多様なスキルを身につけるチャンスがあるということです。そう前向きに捉え直すことで、新しい挑戦への意欲が湧いてきました。会社が提供するe-learningやGLOBISなどの学習プラットフォームを活用して基礎知識を補い、インターネットや社内教材で情報を調べました。わからない点は周囲の先輩や他部署の方に積極的に相談し、特に電源工事や設備導入の検討では、自習を重ねながら部署内で勉強会を開催して知識を共有することで、一つひとつの課題を乗り越えていきました。こうして研修から実務へと段階を踏みながら、生産技術のプロフェッショナルとしての道を歩み始めたのです。
設備導入の責任と成長、日々の試行錯誤から得た学び
現在は、生産技術組立グループに所属し、工場でショベルの新組立ライン立ち上げに携わっています。部署のミッションは、ショベルの増産計画に対応し、SQDC、つまり安全・品質・納期・コストを重視しながら、新組立ラインを立ち上げ、量産体制を構築することです。私自身は、新組立ラインの立ち上げに向けて、電源工事、クレーン導入、エアコンガス充填装置の導入という三つの主要業務を担当しています。
電源工事では、新ラインで必要となる総電力量を算出し、現場の給電能力が十分かを検討したうえで、インフラ担当者と協議しながら工事計画を進めています。クレーン導入では、SQDCの観点から仕様を検討し、仕様書を作成してメーカーと調整を行っています。重量物を扱うため、安全性を確保しつつ、先端技術の導入も検討しています。エアコンガス充填装置については、高効率な設備仕様を検討し、仕様書を作成、メーカーとのやり取りや見積取得を進めています。導入にあたっては、設備の効果や投資対効果を考慮し、社内承認に向けて準備しています。
現在、特定の役職やリーダー的な役割はありませんが、担当業務に責任を持ち、チームの一員として円滑なコミュニケーションを心がけています。設備仕様を検討し、仕様書を作成、メーカーとのやり取りを進め、導入にあたっての社内承認が取れた際は非常にやりがいを感じました。計画して進めてきた業務が形になり、設備やラインが実際に稼働する瞬間が、最もやりがいを感じる瞬間です。また、課題を一つずつ解決し、プロジェクトが前進していることを実感できるときにも大きな達成感があります。自分の取り組みが現場で成果として見えることが、この仕事の魅力だと感じています。
一方で、電源工事に関する業務では大きく苦労しました。これまで基礎的な電気知識しか学んでいなかったため、新ラインの電気仕様を担当する際に多くの不明点がありました。必要な電力量を把握するため、新ラインで使用する設備や空調、扇風機などの電力を調査し、参考として現状の生産ラインを確認しました。また、自習や先輩への相談を重ね、分電盤のブレーカ接続まで検討しました。その結果、現在では新ラインの電気仕様を整えることができ、課題を乗り越えられたと感じています。
この経験から、知らないことや制約がある場合には、知識や経験を持つ人に積極的に相談することの重要性を学びました。また、自分で調べるだけでなく、周囲と協力しながら課題を解決することで、より早く正確な対応ができることを実感しました。失敗や苦労を経験したときは、まず原因を分析するために「なぜ」を繰り返して問題の本質を探りました。そのうえで、改善策を考え、再度挑戦するようにしています。また、知識や経験が不足している場合は、周囲の先輩や上長に相談し、アドバイスをもらうことで解決の糸口を見つけました。さらに、ストレスを感じたときは、軽く体を動かしたり、同僚と会話することで気持ちをリセットし、前向きに取り組むよう心がけています。困難な状況では一人で抱え込まず、チームワークを活かすことが大切だと考えるようになりました。
学生時代と比べて、仕事の進捗管理能力、人とのコミュニケーション力、挑戦する姿勢、そして技術力が大きく成長したと感じています。特に、複数の関係者と調整しながらプロジェクトを進める経験を通じて、計画性と柔軟性を身につけることができました。入社前と比べて、仕事に対する考え方や働き方が大きく変わりました。学生時代は自分の作業に集中することが多かったですが、現在は複数の関係者と調整しながら進める業務が中心です。そのため、計画性や進捗管理の重要性を強く意識するようになりました。また、予期せぬ課題に対応するため、柔軟に考え、周囲と協力する姿勢が身につきました。コミュニケーション力や問題解決力が大きく成長したと感じています。
挑戦し続ける未来へ──生産技術者としての目標と、次世代へのメッセージ
短期的な目標として、入社3年目に実施する研修論文に取り組んでいます。テーマは「半自動化クレーンに関する研究」です。このテーマは、新組立ラインで使用するクレーンと密接に関係しており、私が担当している業務とも直結しています。安全性を確保しながら、半自動化クレーンを実現することに挑戦したいと考えています。そのために現在、関連する技術や事例を調べ、必要な情報を整理しています。また、経験豊富な先輩やメーカー担当者に相談しながら、実現可能性や安全性について検討を進めています。
中期的な目標は、新しい生産ラインの構築と、自分が担当している案件を確実に実現することです。さらに、より安全で効率の高い生産ラインを設計・構築できる生産技術者になることを目指しています。将来的には、現場改善や設備導入においてリーダーシップを発揮し、会社の生産性向上に貢献したいと考えています。この目標に向けて、現行ラインのレイアウトや設備仕様を参考にしながら、改善点を洗い出しています。さらに、現場の方々や社内関係者と協力し、設備導入や工事計画の検討を進めています。情報収集と関係者とのコミュニケーションを重視し、計画の精度を高める努力をしています。
最もやりがいを感じるのは、自分が計画・検討してきた設備やラインが実際に稼働し、現場で成果として目に見える瞬間です。また、課題を一つずつ解決し、プロジェクトが前進していることを実感できるときにも大きな達成感があります。自分の取り組みが生産性向上に直接つながることが、この仕事の魅力だと感じています。
学生や転職を考えている方に向けて、生産技術の仕事の魅力をお伝えしたいと思います。生産技術の仕事は、現場改善や新しい設備の導入など、ものづくりの根幹に関わる非常にやりがいのある業務です。単に作業をこなすだけでなく、課題を見つけて解決策を考え、実際に形にしていくプロセスを楽しめます。幅広い知識やスキルが求められるため、学び続ける姿勢や挑戦する意欲を持つ方にとって、成長できる環境です。現場での改善やライン構築に興味がある方、管理や計画にやりがいを感じる方には特におすすめです。
入社後は、学校で学んだ知識だけでは対応できない場面が多くあります。そのため、新しいことを積極的に学び、柔軟に受け入れる姿勢が大切です。困難な課題に直面することもありますが、周囲と協力しながら乗り越えることで成長できます。挑戦する意欲と学び続ける姿勢を持っている方にとって、非常にやりがいのある環境だと思います。
日立建機で活躍できるのは、挑戦する意欲を持ち、新しい課題に積極的に取り組める人です。変化に柔軟に対応し、学び続ける姿勢を持つことが、日立建機で活躍するために重要だと考えます。また、検討力が高く、仕事の進捗管理がしっかりできる人、そして現場作業を楽しめる人にジョインしてもらいたいです。現場での改善や設備導入に積極的に関わり、チームと協力して課題を解決できる方を歓迎します。
日立建機はグローバル企業であり、外国籍の社員も働きやすい環境が整っています。安定した企業で制度面も充実しており、困難な状況でも周囲と相談しながら協力できる職場風土があります。また、キャリアデザインの仕組みが整っているため、成長を実感できる環境です。私自身、これからも挑戦を続けながら、生産技術者として成長していきたいと考えています。

