何度も足を運んだ会社説明会。日立のファンから原子力分野のプロフェッショナルへ
大学時代は理工学部応用化学科を専攻していた小野。化学に興味を持ったきっかけを振り返ります。
「中学生の頃に出会った化学の先生の授業がすごくおもしろくて、それをきっかけに化学に興味を持ち、大学進学にも至りました。大学3年生からは物理化学を扱う研究室に進み、水の吸着をテーマに研究をしていました。
そして迎えた就職活動。化学の知識を生かしたいと考えていたほか、目に見えて成果が分かるモノづくりに魅力を感じ、メーカーを中心にさまざまな企業を見ていました。そんな中、日立の説明会が一番ビビッときたんです。社員が生き生きと仕事を楽しんでいる様子や自社製品へ誇りを持っている様子がひしひしと伝わってきて。夢中になって何回も説明会に足を運ぶなど、完全に日立のファンになっていました。
日立で働くならどんな分野に進むのがよいだろうと考え、行き着いたのが原子力分野。化学の知識が応用できそうですし、プロジェクトの規模が大きく、社会的にも注目度の高い分野なので、ここで働いたら自身も大きく成長できそうだと感じました」
現在、小野は日立の原子力事業を担う日立GEベルノバニュークリアエナジー株式会社に出向し、原子力技術部プロジェクト第二グループに所属しています。
「プロジェクトチームはプロジェクトを円滑に進めながら、収益がきちんと出るように管理する、全体の舵取りのような役割です。私が所属するグループでは、国内の原子力発電所の新設と既設プラントの再稼働、予防保全を担当しており、私自身は入社からずっと島根のプロジェクトに携わっています。入社するまで島根にゆかりはありませんでしたが、今では月に数回出張で足を運んでいます」
部門全体で掲げるミッションについて小野はこう語ります。
「原子力といえば、とにかく安全であることが一番大切です。そのため会社全体で『安全性』『品質』を強く心がけて業務にあたり、地域の方々の生活を守ることを意識しています」
積極的な行動が生んだ結果。お客さまからの感謝の言葉がやりがいに
当初からプロジェクトチームへの配属を希望していた小野ですが、まずは原子力の基礎を学ぶため、原子力計画部プラント計画グループで設計を担当しました。
「設計の最上流の部分を学びました。私が担当したのは、原子力の安全に関わるシステム設計です。大学で学んできた分野とは少し離れていましたが、原子力は総合科学と言われるほど幅広い技術分野が集まってできているので、学んできたことが生かされることもありました。
ここでの経験を通じて、原子力発電の全体像がつかめたほか、図面を読むなどの基礎的な知識が身につきました。加えて、多くの関係者と関われたことで人脈も広がり、それが今の業務にも役立っています」
そして2年後、念願のプロジェクトチームへの配属が決定。2013年から取り組まれてきた特定重大事故等対処施設、通称「特重」の建設プロジェクトに途中から参画することになります。
「特重とはいわゆるテロ対策の設備で、機密情報が多く、責任の大きい仕事に携われることに喜びもありながら、情報を丁重に扱わなければならない緊張感もありました。また、その中で私が担当した分野は、お客さまである電力会社としても、日立としても初めて経験する取り組みだったので、手探りで進める部分もありました」
このプロジェクトに取り組む中で小野がとくに印象に残っているのは、原子力規制委員会から施設の設置許可を受けるための取り組みです。
「新規制基準(福島第一原子力発電所の事故等を踏まえ、2013年7月に施行された原子力発電所の規制基準)を満たした施設となっているか、電力会社が原子力規制庁に対して説明するのですが、日立は説明資料の作成助勢や審査コメント対応をしました。審査は長期間にわたるので、スケジュールが後ろ倒しにならないよう、スピード感を持って対応することが重要です。
私がとくに大切にしていたのは『自分から動く』こと。ステークホルダーが多い中で緊急対応が必要な際には速やかに打ち合わせを取り付けたり、各課のキーパーソンに自ら相談しに行って意見をもらったり、積極的に行動していました」
努力の甲斐もあり、無事に設置許可が下りた時は喜びもひとしおでした。
「お客さまからも直接感謝の言葉をいただけましたし、社内のホームページでもよいニュースとして取り上げてもらって、大きな仕事を成し遂げた達成感がありました。上司からも『こういう節目を一回一回ちゃんと味わったほうがいいよ』と言われ、『自分よくやったな』と素直に褒めることができました」
「やってみせ、させてみせ、ほめる」環境。恵まれた教育体制で自由に学び成長する
今の業務のやりがいについて、小野は以下のように続けます。
「お客さまとの距離が近く、反応が直に感じられるところがよいと思っています。もちろん、厳しいお言葉をいただくこともありますが、よい提案ができた時や要望に応えられた時などにお客さまから直接『ありがとう』と言っていただけたことがやりがいにつながっています。
ただ、お客さまからの感謝の言葉はプロジェクトチームだけのものではなく、関わってきた社員みんなが頑張ったからこそいただけたもの。そのため私はお客さまにいただいた言葉をできるだけ社内メンバーにも伝え、みんなのモチベーションにつなげたいと思っています」
日立で原子力に携わる意義について、小野はこう続けます。
「原子力の仕事は、金額や人数、社会的影響など、どれを取っても圧倒的なスケール感があります。多くの専門分野を組み合わせなければなりませんが、日立グループには長年培ってきた経験と幅広い技術領域を活かして『一貫して取り組める』という強みがあります。
日々の業務は地道ですが、その積み重ねが電力需給の安定化や脱炭素化といったエネルギー課題の解決につながっていきます。仲間と力を合わせて、巨大で複雑なプロジェクトを一つひとつ形にしていくことが、この仕事の醍醐味になっています」
数多くのステークホルダーと共に原子力分野に取り組む小野に、日立で働く魅力を聞きました。
「入社年次に関係なく裁量権が広い一方で、周囲がしっかりサポートしてくれるので安心して業務に取り組めます。主体的に仕事を進めさせてもらえますが、相談すれば一緒に悩んでくれて、チームで解決する土壌があります。
プロジェクトチーム配属当初の上長が山本五十六の『やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ』という言葉を大切にしていて。今の上長もそれに倣って、まずはお手本を見せてくれた上でやらせてくれて、フィードバックもしっかりしてくれるので、すごく恵まれた環境で働けているなと感じます。
また、教育面も充実していますね。『学びたい』という気持ちさえあれば、自由に研修を受けさせてもらえます。またプロジェクトチームにいると、さまざまな部署の社員とつながりが生まれるので、分からないことがあればすぐに相談しに行くこともできます」
「素直で好奇心がある人」が輝ける──意味を見出す力が成長につながる職場
加えて日立の働きやすさや風土についても、魅力を語ります。
「働き方は非常に柔軟ですね。『この件はお客さまと直接話したいな』と思えば出張に行けますし、『今日は家で集中してやりたい』と思えば在宅勤務も可能です。私は直接コミュニケーションをとるのが好きなので基本出社していますが、在宅で働くメンバーも多いです。
また、社内で喜ばしい出来事があった時に、みんなでお祝いする文化があるところも私は好きです。例えば、島根原子力発電所第2号機が再稼働した時は社内ホームページにニュースとして取り上げられただけでなく、紅白饅頭が支給されました(笑)。自分たちのプロジェクトが取り上げられると士気も高まりますし、他のプロジェクトが取り上げられた際も『みんなも頑張っているんだ』と気持ちが引き締まります」
前向きに業務に取り組む小野の今後の展望とは。
「まずは、現在関わっているプロジェクトを最後までやり遂げたいです。大規模プロジェクトに携わらせてもらっているので、過程をしっかり見守って、完遂まで携わることが一番の目標です。長期的な視点では、海外案件に携わってみたいと思っています。
現在、日立では海外での小型炉建設に向けたプロジェクトも進んでいます。CO₂排出量の削減やエネルギー需要の増加といった世界的なエネルギー課題に対して、海外での小型炉建設プロジェクトは解決の一助になり得ると考えています。私もゆくゆくは、そうしたプロジェクトに挑戦してみたいですね」
最後に日頃インターン生など学生と関わることも多いという小野に、日立で輝ける人について尋ねました。
「日立で活躍できるのは、素直で好奇心がある人だと思います。私が関わっている原子力分野では幅広い知識が必要になりますし、業務のつながりを見出すことで理解が深まることもあります。私自身、設計時代に『これって意味あるのかな?』と思っていたことが、プロジェクトチームに来てから『こういう意味があったのか!』と気づきにつながった経験があります。
意味を見出せるかどうかは自分次第だと思っているので、好奇心を持って楽しんで仕事に取り組める人のほうが、理解が深まりやすいのではないかと思います。私が入社前にビビッと来たように日立に魅力を感じ、ファンになってくれる方が入ってきてくれたらうれしいです」
※ 記載内容は2026年2月時点のものです
