公共系SEとして約10年の経験を武器に、さらなる高みと大規模案件を求めて日立へ
大学で情報系を学び、卒業後は地元である愛知県で公共系SEとしての第一歩を踏み出した近藤。自治体向けの住民情報システムの担当として、専門性を磨きました。
「前職では市や町村などのお客さまを担当し、住民票の発行や選挙、就学管理など、職員の方が使うシステムの構築や運用保守に従事していました。
公共系の領域では、法改正にともないしばしば何かしらの変更が発生します。常に最新のニーズに即した仕事を通して、社会に貢献しているという確かな実感がありました。長年の経験と積み上げた技術力でお客さまを支えるアドバイザーとして確かな信頼関係を築くこともでき、公共系SEとして大きなやりがいを感じていました」
しかし、キャリア10年目を迎えた頃、近藤の胸に新たな思いが芽生え始めます。
「仕事自体は好きでしたが、現在の延長線上にある未来を超えて、さらに自らの可能性を広げたいという想いが強くなってきたんです。これまで培った住民情報システムの知見や公共系SEとしての経験を武器に、より大規模な案件でマネジメントにも挑戦したい。そんな軸で転職活動を始め、日立に出会いました。
まさに『大企業』というイメージの日立への転職は、私にとって大きな挑戦でした。ただ、専門性を生かしながら、これまでにない規模の仕事に取り組める環境は魅力的でしたし、タイミングよく地元の名古屋オフィスで募集があったことも縁だと感じて入社を決意しました」
こうして2023年に入社した近藤。現在は、西日本エリアの公共システムを担う組織の中部圏チームに所属し、10名弱の少数精鋭で各自治体の課題解決に奔走しています。
「現在は、ある政令指定都市のお客さま先での住民情報システムの導入に向け、フロントに立ってヒアリングや提案を行う『プレ活動』を担当しています。お客さまとの打ち合わせや受注に向けた見積の取りまとめ、要件の精査、協力会社のマネジメントなどを通して、SEとして最前線でビジネスを創り出すおもしろさを肌で感じているところです」
「自ら作る」から「チームを動かす」へ。数々のプロジェクトで学んだマネジメント
入社後、近藤が最初にアサインされたのは、それまでの住民情報システムとは畑の違う、グループウェアのプロジェクトでした。
「実務に触れてみて、あらためて組織の大きさを実感しました。自らプログラムを書くのではなく、少数精鋭で協力会社の多くのメンバーを束ね、マネジメントに徹するという仕事のスタイルは驚きでしたね。
前職では自分で手を動かすことが多かったので、最初はどこまで自分が理解して介入するべきか、そのさじ加減が難しくて。いかに他の人に仕事を任せてプロジェクトをうまく回していくか。そこに注力することこそが私たちの仕事なんだ、と切り替えられるようになるまでには少し時間がかかったことを覚えています」
組織の大きさを実感したのは、業務内容だけではありません。独自の社内用語や多岐にわたるシステム、そして幹部審議という承認プロセスなど、社内を統率するためのさまざまな仕組みに圧倒されたと語ります。
「初めての転職ということもあり、入社当初は前職の会社と勝手が違い、戸惑うこともありました。でも、日立には必ずどこかに有識者がいます。分からないことがあったら、まず周囲に詳しい人を探し、コミュニティを広げていく中で、なんとか乗り越えてきました。周囲の力を借りながら自律的に動くことの大切さを学びましたね」
入社2年目には、さらなる挑戦が訪れます。専門外の領域である、インフラ系の大規模プロジェクトリーダー(PL)への抜擢でした。
「インフラの知識が豊富ではないことや、仕事の進め方もまだ模索中の状況で重責を任されたことに、少なからず不安はありました。また、大元のシステムの問題なども重なり、非常に難易度が高いプロジェクトでもありました。ただ幸いにも、もう1人経験豊富なPLがおり、さらに当時、社内で同様の課題に向き合うプロジェクトが6サイトほど動いていたんです。
そこで、そのPLや別プロジェクトの担当者たちとワーキンググループを組んで密に連携し、情報を集約することで、さまざまな壁を乗り越えることができました。納品前の追い込みを経てシステムが無事に稼働を迎えた時は、『ホッとした』という安堵感でいっぱいでした」
インフラPLとして責任を果たし、2025年秋からは現在のプレ活動に専念している近藤。
「政令指定都市という規模の大きなお客さまを相手に、いよいよ自身の専門性を発揮できる時が来たとワクワクしています。職務はマネジメントに特化しているとはいえ、その守備範囲は予想以上に広く、見積から利益率の算出、幹部審議の準備までSEが担います。任される裁量の大きさに気が引き締まりますが、その分、成長につながっている実感があります。
扱っている製品や専門業務についての知識がまだ十分でないこともあり、お客さまから受けた質問や課題をいったん持ち帰ることもあります。しかし、社内の有識者や協力会社の方に教えを請いながら情報を整理し、再びお客さまへお伝えするという過程を、学びの場として前向きに楽しんでいます。
一方で、現在全国で進められている自治体システムの標準化の話題においては、その背景やシステムとの連携など、前職で培った知見が強力な武器になっています」
スケールの大きいプロジェクトを担当する醍醐味と、家族との時間を両立できる環境
日立における公共系SEの仕事のおもしろさについて、近藤は、入社前の想像を遥かに超えるプロジェクトのスケール感だと語ります。
「扱っている金額の大きさが桁違いであることはもちろん、日本全国の案件や、自治体だけでなく官公庁や消防などのお客さまも持つなど、エリアや領域も幅広いです。『こんなに大規模なプロジェクトを自分が担当しているんだ』という実感をダイレクトに持てることは、エンジニアとしての満足感ややりがいにつながっています。
また、受注しているのはプライム案件が多数のため、お客さまと直接やり取りができる点も大きな強みです。協力会社とのやり取りも欠かせないため、マネジメントスキルは間違いなく向上します。ステークホルダーの能力を最大化させ、プロジェクトを円滑に進めるために、どこまで自分で詳細を理解し、どこからを任せるか。そのバランス感覚を習得できたと感じています」
仕事の規模が拡大する一方で、近藤のプライベートにもポジティブな変化が訪れました。
「在宅勤務制度を活用しています。通勤時間がなくなった分、家族と過ごす時間は大幅に増えました。裁量労働勤務制度により、幼稚園の送り迎えに行ったり、私用により中抜けしたり、家事をした後に仕事に戻ったりすることも可能です。
自分の時間の使い方を柔軟に工夫できるので、妻からも『転職して良かったね』と言われます。もちろん、スケジュールや外出予定など業務との調整は必要ですが、働く場所や時間にとらわれず成果を出すことに集中できる。これほど良い制度はないなと感じますね。
また、『HITACHI』という会社名を子どもたちが覚えてくれて、街中で看板や家電のロゴを見かけると、『日立!』と叫んでくれるんです。社会的影響力の大きいグローバル企業ならではだなと、私自身も嬉しくなる瞬間です」
自らの知見で「日立の強み」を創りたい
現在、近藤の視線は、目の前の大きな案件、そしてそこから広がる新たな挑戦に注がれています。
「今取り組んでいるプレ活動を確実に受注につなげ、その後の構築から保守まで一貫して責任を持ち、完遂させることが当面のミッションです。数年間かかると思いますが、その過程でしっかり実績を挙げ、役職も含めてステップアップしていきたいと考えています。
住民情報システムに関する自身の知見を最大限に生かしてより多くの自治体に展開し、『日立の強み』を生み出していきたいという夢を抱いています」
最後に近藤は、自身の経験を振り返りながら、キャリア採用で入社する新たなSEへの期待を口にします。
「自身の技術力ももちろん重要ですが、日立には、マネジメントスキルを磨いて、大規模なプロジェクトを俯瞰して主導する『オールラウンダー』をめざしたい人に向いています。
キャリア採用で入社することに不安や遠慮は必要ありません。社員は穏やかな人が多く、誰でも分け隔てなくコミュニケーションを取れる環境です。ただ、巨大な組織だからこそ、自ら周囲を巻き込んで、世界を広げていく自律心は欠かせません。
任される守備範囲の広さをも楽しみ、大きな裁量を持って成長したいと願う方と一緒に働ける日を楽しみにしています」
※ 記載内容は2026年3月時点のものです
