システム換装でローコード開発に携わる。肝に銘じているのは「品質の確保」
官公システム本部 第三官公システム部 第一課の金子は現在、共済組合さま向けの既存システムの換装プロジェクトに携わっています。
「プロジェクトには社内外合わせて30人ほどが関わっていて、私は製造工程をローコード開発で進めています。もともとのシステムがVB.NETで構築されているため、保守性や生産性の高いローコードを使って置き換えています。具体的にはローコードプラットフォームを使用して画面を作成し、動作保証のためのテストを実施しています」
このプロジェクトに関わる一員として、金子がもっとも大切にしているのは「品質の確保」だと話します。
「これは常日頃、上司から言われているんです。お客さまが求めているレベルを上回るぐらいのクオリティで提供できるように、テストを徹底することを日々意識しています。
例えば、コードを作った後には他の人にレビューしてもらいますが、レビューに出す前には一通りの動作確認を行います。『仮にこのようなケースが発生した場合、この挙動でいいのか』などと想定しながらチェックし、分からないことがあればリーダーや専門知識をもつ同僚に相談します。手間はかかりますが、もしレビューで誤りが見つかればその人に負担をかけることにもなるので、不安要素は自分で解消しておくよう心がけています」
このように入念にチェックするようになったのは、初めて画面を開発した時の経験がきっかけになっていると言います。
「当時、先輩にレビューをお願いしたところ、『これって自分で気づけたはずだよね』という問題がたくさん出てきたんです。私の確認不足が原因で先輩の手をわずらわせてしまい、『確認はしっかり行おう』とアドバイスされました。全社的にも『QF(Quality First)マインド』を掲げており、開発ではその姿勢を貫くように努めています」
今後なくならない仕事だと感じ、IT業界を志望。福利厚生や社風に惹かれて当社へ
金子は大学時代、商学部に在籍し、プログラミングの授業を受けたことをきっかけにIT業界での就職を志しました。
「プログラミングを通じて、ものづくりの楽しさを知りました。システムをゼロから開発し、維持するような仕事は、今後AIが流行してもなくならないだろうと考え、IT業界に絞って就職活動を始めました。大学3年の頃からは情報処理技術者試験に向けた勉強も進めました」
とくに日立システムズエンジニアリングサービスに魅力を感じたのは、2つの点でした。
「まずは福利厚生が充実していることです。カフェテリアプランという制度では、毎年約8万円相当のポイントが付与され、旅行や書籍購入など幅広い分野で利用できます。住宅手当や、格安で住める寮があることも魅力です。
そして、人事部門の対応のよさも入社の決め手となりました。当社のインターンシップに参加した時、コロナ禍にもかかわらずオンラインで2日間、手厚く実施してくれたんです。他のIT企業よりも社員の皆さんが明るく、学生一人ひとりに寄り添ってくれたことから、よい社風だと感じました」
2023年に入社し、9カ月間の研修を受けた金子。
「3、4人でチームを組み、機能を作った演習が印象深いですね。進捗管理や報告書の作成にも挑戦し、特定の人に作業量が偏らないよう報告担当者を週替わりにするなど工夫しました。新しい知識や技術の習得はもちろん、チームで役割分担し、みんなで助け合って進める一連のプロセスに喜びを見いだしました」
研修を終えると、職場に配属され、開発に必要なツールなど基礎知識を学んだうえで、配属2、3カ月目から実際の開発に携わりました。
「苦労したのは、ローコード開発で欲しい答えにたどり着くのに時間がかかったことです。インターネットで検索してすぐに見つけられるものではなく、教科書のようなローコード開発ツールベンダーのマニュアルから必要な情報を探し出さなければなりません。それでも、何でも一から先輩に尋ねるのではなく、できる限り自分の力で調べて解決するようにしました。その方が、より身に付くと考えたからです」
ノープランで先輩に尋ねるだけでは成長できない。自ら考える重要性に気づく
もっとも心に残っているのは、配属4カ月後に直面したある出来事だと語ります。
「もう一人の同期社員と一緒に、少し難しい画面を作ることになりました。VB.NETで書かれている換装前のソースコードをなんとか調べながら解読したところ、設計書の内容と異なっていたんです。どちらが正しいのかを先輩に聞きたかったのですが、ちょうどその頃、先輩は他のシステムのリリース対応で忙しい時期だったので、タイミングを見計らって質問するなどしていました。
こうしたやり取りの中で、先輩からは『ノープランで尋ねるのではなく、いくつか選択肢を用意して、自分はどれが最善だと考えているのかを教えてほしい』というアドバイスを受けました。確かに、考えずに質問だけするのは私の成長にもつながらず、考えるというプロセスを与えてもらったことに感謝しています。
この時には同期社員の存在も心強かったですね。同期社員は理系出身ですが、ローコード開発の知識では私と同じくゼロからのスタートでした。だからこそ、2人で調べたことを共有しながら助け合って進めることができたと思っています」
金子にとってはもう一つ、自らの成長に結びついた出来事があると振り返ります。
「ローコード開発で画面を作った時のことです。本来ならローコード開発ツールを使うと生産性が高まるはずですが、私の技術力が足りないために思うように進められず、最終的には先輩に引き取ってもらいました。私にもう少し技術や知見があれば、あそこまでの事態にはならなかったのではないかと思い、技術力をもっと高めようと心に誓いました」
日々仕事に励む中、時間管理などの重要性も感じているという金子。
「その日ごとに作業の進捗を入力するファイルがあるのですが、開発に没頭していると入力する時間がなくなってしまうことがあります。OJT指導員の先輩からは『最後の10分は作業締めの時間として確保しよう』と言われました。ファイルにきちんと入力しないと、それをもとに報告する際に困るからです。この件から、決められたことを形式的にこなすのではなく、何のためにそれをするのかという目的を意識する大切さも知りました」
ワークライフバランスを整える取り組みが加速。よりよいものづくりにもつながる
金子は将来に目を向け、自らのキャリアビジョンを思い描いています。
「人に寄り添える開発者になりたいと思っています。お客さまに丁寧に対応するのはもちろんですが、新入社員や協力会社の皆さんに対しても雑な指示をするようなことは避けたいですね。現在、技術者教育を任されていて、協力会社の方にローコード開発を教える中で、そのような思いが芽生えてきたんです。
上司には今後リーダーになることを勧められていて、私もチャレンジしてみたいと考えています。一度もやったことがない役割を最初から拒むようなことはしたくなくて、何事もまずは経験だと思っています」
職場を見渡すと、技術面とマネジメント面でそれぞれ尊敬する社員がいると言います。
「技術面で見習いたい先輩は、頭の中に辞書が入っているのかと思うほど知識量が豊富で、レスポンスが早いんです。難題にも労をいとわずにトライし、うまくいかなければ代替案を考えるという前向きな姿勢もすばらしいと感じています。
マネジメント面では、配属前からOJTでお世話になっている先輩です。常に明るく、コミュニケーションをとりやすい人で、進捗報告会などで管理職とやりとりする際にはものおじせず、余裕を持って対応している姿に憧れています。このような先輩たちに囲まれていると日々刺激を受け、仕事に対するモチベーションも高まります」
当社の若手リクルーターとしても活動する金子は、就職活動中の人たちに向けてメッセージを送ります。
「自分のしたいことは何なのか、どういう人生を歩みたいのかという自己分析をしっかりしたうえで、軸をぶらすことなく就職活動をしてほしいです。軸がぶれると、最終的に『この会社で本当によかったのかな』と疑問が残りかねません。私自身は、この道を選んだことに後悔はありません。
IT業界は残業時間が多く、有給休暇の取得率が低いと言われがちですが、当社ではワークライフバランスを整える取り組みが加速しています。それが結果的に、よりよいものづくりにもつながっていくはずです。そんな当社で、新しく入社する皆さんとやりがいを共有しながら、一緒に働ける日を楽しみにしています」
※ 記載内容は2025年2月時点のものです

