新規事業の創出とエンゲージメントの向上。2つの領域で発揮する「寄り添う力」
富士通ラーニングメディアの人的資本経営ソリューション事業本部に所属する杉山。「新規事業創出」と「エンゲージメント向上」大きく2つのチームで業務を担当しています。
「1つは、全社DXプロジェクト『Fujitsu Transformation(フジトラ) 』の一環として、2021年に立ち上げられた『Fujitsu Innovation Circuit(FIC)』を中心に活動しています。
『FIC』は、アントレプレナーシップ人材の育成と新規事業の創出をめざすプログラムで、0から1を生み出す学びの場『Ignition』と、新規事業実践の場『Challenge』で構成されています。その中で私は、『Ignition』で年数回実施しているワークショップのプロジェクトマネージャーや、教材開発、ファシリテーターなどを担当しています。
また、企業横断型クリエイティブソン『FUJI HACK』の運営のほか、富士通グループ向け新入社員向け研修プログラム『FUJ! Pitch』のコンテンツ開発にも従事しています」
もう1つ杉山が担当しているのが、「ActionTaking」と呼ばれるエンゲージメント向上施策の企画・運営です。
「具体的には、社長と社員が直接対話するタウンホールミーティングや、1on1の質を高めるワークショップなどの企画・運営を行っています。本プロジェクトには、25年度の7月から参画し、各施策のフライヤー作成や、26年度から展開するエンゲージメント向上施策のパッケージ資料の作成を担当してきました」
2つの領域で幅広い業務を担っている杉山。個人のパーパスとして掲げている「お客様の『わからない』にそっと寄り添い、一人ひとりに合った方法でお客様と共に未来へ!」を実践するために、心がけていることがあります。
「ワークショップなどでは、大勢の前で発言しづらいと感じている参加者もいると思います。そのため『何か言いたいことがありそうだな』と感じたときは、タイミングを見計らい、質問がないかを確認するなど個別にフォローすることを意識しています。
一人ひとりの個性や違いを理解し、それぞれに合ったやり方を導き出すことは、私が本来得意としていることでもあります。自分の特性を活かしつつ、言葉として表れていない心情に寄り添えるような支援がしたい。そうした想いで丁寧なコミュニケーションを心がけています」
産学連携で磨いたデザイン思考を強みに。研修コースの立ち上げを3カ月間で実現
大学では4年間、デザイン思考を学んでいた杉山。ユーザー視点で課題を見つけ、創造的な解決策を生み出すその思考法を、産学連携プロジェクトを通じて体得していきました。
「IoTを活用した新しいお風呂のアイデアを創出するなど、さまざまな産学連携プロジェクトに参加しました。中でも印象深いのは、サーマルカメラの新たな活用法を提案したことです。コンペ形式で応募者約30人の中から自分のアイデアが選ばれ、企業に買い取っていただく機会にも恵まれました」
そうした実践的な学びを経て、杉山は就職活動を開始。しかし、当初は志望する企業が見つかりませんでした。
「合同説明会に参加しても、自分が入社したいと思える企業になかなか出会えなかったのです。そんなとき、ゼミの教授に紹介してもらったのが、富士通ラーニングメディアでした。まず惹かれたのが、『人と組織の未来を共に創る。という企業理念です。そして説明会に参加した際、相手のことを深く考えた言動をしている先輩方にも感銘を受け、入社を決めました」
2023年4月に入社した杉山は、パーパスの作成や10年後の未来を考えるクラスプロジェクト(現:FUJ! Pitch)や、社会人としての基礎を学ぶ導入研修、プログラミングを学ぶSE研修、営業プロセスを実践的に学ぶ営業実習を経て11月に本配属。そこからわずか3カ月間で、「デザイン思考の基礎 ~ビジネス価値を見出すために」という研修コースを立ち上げました。
「富士通ラーニングメディアの人材育成ノウハウにもとづき、幹部および先輩社員から3カ月間にわたる集中的な教育を受けました。毎週のレビューに加え、最終段階での幹部による厳しいリハーサルを経て、講師としての認定を受けることができました」
大学で学んだデザイン思考を、入社1年目で研修コースとして形にした杉山。この経験が自信となり、その後の挑戦へとつながっていきました。
「自分から『やりたい』と手を挙げて携わることになったのが、若手社員の交流と成長を促進する新人研修『FUJ! Pitch』の運営です。私自身が入社1年目に受講してとても楽しかったため、今度は研修プログラムを提供する立場に挑戦したいと考えました」
やりたいことに挑戦できるのは、会社の風土も大きいと杉山は話します。
「2週間に1度のペースでマネージャーとの1on1が実施されるので、自分の想いを伝えやすい環境があります。業務の進捗を報告するだけでなく、今興味のあることやチャレンジしたいことを伝えると、半年先まで見据えてアサインを考えてもらえるんです。挑戦意欲を尊重し、やりたい仕事ができる機会を与えてもらえているという充実感が、仕事のモチベーションにつながっています」
プログラムを提供し、自らも参加する。両方を経験したからこそ見えた新たな景色
2024年8月、杉山は「FIC」の教育プログラムである「FIC Academy」を修了しました。これまでは教育プログラムを提供する立場でしたが、参加する立場を経験したことで、新たな気づきを得たと話します。
「マネージャーにすすめられて参加したのですが、学びを通じてデザイン思考は有用なアプローチだと再認識できました。一方で痛感したのが、創出したアイデアをビジネスとして形にすることの難しさです。
まずターゲットを設定して市場規模を検討し、それらを裏付けるデータを収集・分析しなければなりません。そして収益モデルを構築し、富士通のリソースで実現可能なのかを見極める必要があります。アイデアを実際にビジネスとして具現化するには、どれほど高い壁が立ちはだかっているのかを学びました」
こうした実体験を活かし、ワークショップのファシリテーターとして、参加者の視点に立ったフィードバックができるようになったと話す杉山。その視点は教育プログラムの改善にも役立っていると言います。
「学ぶ中でどこがつまずきやすいポイントになっているのかがわかったので、それを反映して新たなワークショップの企画を立案することができました。自分が実際に経験したからこそ、より参加者に寄り添ったプログラムが提供できるようになったと感じています」
「FIC Academy」を修了して数カ月後、杉山は自ら手を挙げて「FUJI HACK」にも参加。2014年に若手SE主体の社内ハッカソンとして発足した「FUJI HACK」は、現在では社外との共創の場として発展し、年々規模を拡大し続けています。
「『FUJI HACK』の魅力は、自分1人だと越えられないアイデアの限界を、チームでの共創によって突破できることです。アイデアの創出が得意な人、ツールの活用に長けた人、プレゼンテーションが得意な人。多様な強みを持つ多種多様な業種業界の参加者が集結し、チームでさまざまなアイデアを競い合うことで、大きな刺激を受けられます。
普段は使わない思考回路をフル回転させるため、『脳みそに汗をかく2日間』だと言えます。私は運営側と参加側の両方を経験していますが、こうした活動が業務に新たな視点をもたらしてくれるのを実感しています」
新たな視点はとくに、「FUJI HACK」に参加している他社との交流によってもたらされていると杉山は言います。
「参加者の中には、新規事業の創出に携わっている仲間も多くいます。対話を通じ、どういう課題を抱えているのか、当事者のリアルな声を聞けるのはとても有意義です。そこからワークショップの新たな企画やプログラムの改善に活かせるヒントを得られ、業務に還元できています」
答えがないものを、仲間とつくる楽しさを原動力に。自分をアップデートし続ける
富士通ラーニングメディアに入社して3年目を迎えた杉山。業務を通じて未知の領域に挑戦することに、やりがいを感じています。
「どのプロジェクトも最初は何もわからないところからのスタートでしたが、徐々に全体像を理解し、先輩にフォローしてもらうことで難易度の高い業務にも挑戦できました。仲間と一緒に試行錯誤しながら、答えがないものをつくっていくプロセスは刺激的で、大きなやりがいがあります。
そして富士通グループには、若手の声を尊重してくれる風土があります。そのため自分の考えを積極的に発信でき、実際に採用されると自信やモチベーションにつながります」
いつも支えてくれる上司や先輩がいるからこそ、新しいことに挑戦できる──そう話す杉山が、これからめざしている姿があります。
「私がロールモデルとしているのは、調整力に秀でている先輩です。誰にどのように伝えれば、提案や意見が通るか。それを考えて周囲とコミュニケーションを取り、関係性を構築していく姿から多くを学ばせてもらっています。
これからも先輩に学びつつ、業務の中で見つけた課題と向き合い、成長を重ねていきたいと思います。直近の課題として取り組みたいのは、研修サービスとして提供している既存のコースを整理することです。そしてワークショップなどの良質なプログラムを知ってもらうために、プロモーションにも力を入れたいと考えています」
参加者がいてはじめて、プログラムやイベントは成立するもの。「FIC」や「FUJI HACK」にまだ参加したことがない仲間へ、杉山がメッセージを送ります。
「日々の業務の中で、改善したいことや実現したいアイデアは誰しも抱えていると思います。『FIC』は、それを具現化できる場です。まずは社内SNSに登録するだけでも、最初の一歩になると思います。
そして、自分を変えたい方は、ぜひ『FUJI HACK』への参加をおすすめしたいですね。私自身、参加するたびに新たな自分を発見し、杉山1.0が2.0にアップデートされるような感覚を味わっています。
他社の方々と接する中で、自社の当たり前は実はすごいことなのだと気づく機会にもなるはずです。普段の業務とは違う視点で、自分自身や未来を見つめる時間をぜひ持ってみてほしいと思います」
※ 記載内容は2026年3月時点のものです
