「マイカスタマー活動」で築く信頼。SE×コンサルの両面支援
システムエンジニアリング統括部(以下、SE統括部)に所属する近藤は、フィールドSEとして基幹出力領域を専門に担当しています。10名ほどのチームで、お客さまの基幹システムからの帳票出力や別システムへの保存を効率化する仕組みを提供する業務に取り組んでいます。
※ システムエンジニア(SE)は総合職とエリア職があり所属会社が違います
※ SE(総合職)…富士フイルムビジネスイノベーション株式会社に籍を置き、富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社に出向して業務を行います
※ SE(エリア職)…富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社に籍を置きます
「建築・医療業界の卸売業者や、商社の貿易部門など、業界を限定せず幅広いお客さまを担当しています。主に紙文書の電子化のプロジェクトを遂行しており、配送伝票や税関の貿易帳票まで、世の中の流通を支えていると自負しています。
一方で最近ではコンサルティングや提案活動にも力を入れていて、それぞれの業務を同じくらいの割合で進めています」
富士フイルムビジネスイノベーションジャパンでは「マイカスタマー活動」があり、SEが担当顧客を持ち、主体的に提案活動を行っています。近藤は既存顧客との関係性を活かしながら、新たな価値提供に取り組んでいます。
「マイカスタマー活動では、私たちSEが自分でアポイントを取って提案に伺います。もちろん営業担当者との情報共有は欠かさず、契約面での確認や顧客の関心事などの情報も得ながら進めています。当社は複合機ビジネスの既存ユーザー様とのつながりが多いことが強みですね」
近藤はチームで初のコンサルティング案件を受注した実績を持ち、チームの代表としてコンサルティングや基幹システム関連の新規案件創出を担当しています。また、チーム内の若手メンバーの提案力向上にも尽力しています。
「週1回のミーティングでは、メンバーの提案内容の確認や、提案資料の作成サポートなどを行っています。さらに、ロジカルシンキングやクリティカルシンキングなどのビジネススキル向上のための勉強会を開催することもあります」
仕事をする上で大切にしているのは、徹底したお客さま視点だと近藤は言います。
「過去には、自分の専門知識や準備内容を一方的に説明してしまい、お客さまが実際に知りたいことには応えられなかったという苦い経験をしました。その経験も糧に、お客さまが本当に求めているものは何かを常に考え、とくにシステム部門以外の方には、業務の内容に合わせた言葉で説明するように心がけています」
顧客志向が導くキャリア──転職で得た"ユーザー視点"の価値
大学では工学部で応用物理を学んでいた近藤ですが、ITのスペシャリストとして価値提供をしたいという想いから、IT業界を志望しました。
「自分の努力や学びがお客さまの貢献につながる仕事をしたいと考えたときに、IT業界が当てはまると考えました。IT業界の中でも当社への入社を決めた理由としては、複合機がまだまだ使われている中で、紙ビジネスからどのように脱却しIT化していくのかを自分の目で見てみたい、という興味からでした」
入社後、基幹出力領域のSEとして、システムリプレースや大手医療物流業界の保守を担当。求めていた通り、ペーパーレス化の流れを肌で感じていきます。
「電子帳簿保存法への対応として、紙出力せずファイル保存する仕組みを導入するなど、紙から電子へ移行する案件を多く担当しました。顧客からの感謝の声もある一方で、システムトラブルによるクレーム対応など、つらい経験も同じくらいありました。とくに新人の時は技術力もトーク力も不足し、お客さまに提供できる価値が少なくつらかったですね」
そんな中、近藤は新たな気づきを得ていきます。
「お客さまの業務改善の様子を見られることに喜びを感じ、徐々に顧客志向へと変わっていきました。そしてお客さまのためには、ITスペシャリストとしての技術だけでなく、課題整理や方向性を示す上流工程のスキルも重要だと思うようになりました」
その想いから、スタートアップのコンサルティング会社への転職を決意。そこには、もう一つの理由もありました。
「当時は『個人事業主であれば、会社の枠組みを超えてお客さまに価値提供できるのではないか』と思っていたこともあり、会社経営に興味がありました。そこで、スタートアップが成長していくプロセスを見てみたいと考えたのです」
転職先では、コンサルティング案件のPMや業務改善プロジェクトだけでなく、社内管理や総務的な業務も並行して担当。
「SEやコンサルタントはサービスを提供する側ですが、ユーザー側の悩みを身をもって理解できたことは貴重な経験でした。社員からの問い合わせ対応で1日の半分が終わったり、クレームが上層部まで行ってしまったり。お客さまの業務やプロセスをしっかりと確定し、フォローすることに価値があるのだと実感しました」
カムバックで広がるキャリアの可能性──転職経験を強みに新たな挑戦に踏み出す
2年間コンサルティング会社で充実した時間を過ごした近藤。ここでの経験から、組織形態にかかわらずお客さま視点での価値提供が可能だと気づいた近藤は、次の道を模索していました。そんな折、富士フイルムビジネスイノベーションジャパンから元社員向けの案内が届き、復帰することを決意します。
「復帰を検討するなかで、当社の強みにあらためて気づきました。豊富な顧客基盤があり、マイカスタマー活動を通じて自分次第でお客さまとの関係性を深められること。また、社員がお互いの強み弱みを知った上で仕事ができることは当社の良さだと思います。私の意向を受け止め、転職先で培ったコンサルティングに力を入れて働けていることは、やりがいにもつながっています。
実際に戻った時は、ウェルカムな雰囲気で迎えていただき、本当に温かい社員ばかりの会社だと実感しています」
2024年には、建築業界の顧客へのコンサルティングで近藤は大きな成果をあげました。
「お客さまは転職前から長くお付き合いがあり、復帰後もマイカスタマーの1社として担当している建築業界の会社です。工事現場が増加し、受注数が右肩上がりでした。ただ、人員体制や既存の仕組みでは対応が難しく、在庫管理や業務システムに関するさまざまな課題も抱えていました」
このような状況を打開するため、近藤は富士フイルムビジネスイノベーションジャパンならではのコンサルティングを提案しました。
「当社のコンサルティングは、大手コンサルファームのように長期間なプロジェクトではなく、3カ月程度の短期間で具体的な成果を出すことを特徴としています。また、マイカスタマー活動を通じてお客さまの業務をすでに深く理解しているため、すぐに本質的な課題に取り組むことができます。この"手軽さ"と"業務理解の深さ"が当社のコンサルティングの強みです」
近藤によれば、提案が受け入れられた背景には、長年にわたる地道な関係構築があったといいます。
「信頼関係を築く上でもっとも重要なのは行動することです。メールやコミュニケーションだけでなく、トラブル発生時の迅速な対応、お客さまからの質問への真摯な回答、システム改善への積極的な提案など、具体的な行動を通じて信頼関係が構築されていきます。実際に行動量が多いお客さまとの関係ほど、信頼度も比例して高まっていくと実感しています」
「お客さま視点」を軸に常に進化を続ける。将来はチーム全体の価値を高められる存在へ
富士フイルムビジネスイノベーションジャパンは、お客さまとの信頼関係構築に全力を注ぐ一方で、社員のワークライフバランスを重視した働き方も推進しています。近藤は2024年12月に1ヶ月間の育児休暇を取得しました。
「当社には『Good Parental Leave』という制度があり、子の誕生時に20日の有給特別休暇が付与されます。2歳までの期間で取得可能で、一括取得も最大4回までの分割取得も可能です。私はこの制度を利用しました」
富士フイルムビジネスイノベーションジャパンでは、男性の育休取得が当たり前という文化が根付いています。
「私の部門でも、他の部門でも、仕事を一緒にしている方々の多くが育休を経験しています。育休から復帰後も、温かい雰囲気で迎えられ、スムーズに業務に戻ることができました」
近藤の1日の残業時間は約1時間程度。月間でも20時間前後と、比較的少なめです。これは、チームでの協力体制が整っているためです。
「基本的に1人で案件に入ることはありません。主担当とサブ担当という形で複数名体制を取っています。私が育休で不在の時も、メンバーが顧客対応や訪問を代行してくれました」
今後のキャリアについて、近藤は時代やお客さまのニーズに合わせて、常に進化していきたいと考えています。
「一度転職をしたように、私はいろんなことに興味を持つ性格です。ただ変わらないのは、お客さま視点で、時代に合った価値提供を続けていきたいという想いです。そのために今はセキュリティ関係の勉強を進めており、いつかセキュリティ分野の案件に入りたいと思っています」
将来的には、マネジャーとしてチームを率いることをめざしています。
「部活でキャプテンをやっていた時や、塾講師のアルバイトでチーフを務めていた時、人を育てることにやりがいを感じていました。とくに、最初は成績が伸びなかった部員が、最後には成長していく姿を見るのが嬉しかったですね。
当社でも、マネジャーになってメンバーの成長を支援することで、グループ全体としてお客さまに価値提供していきたいと考えています」
※ 記載内容は2025年3月時点のものです

