日頃からユーザー目線に立つことを意識。保守業務は大変だけど大きなやりがいがある
現在、木田はビジネスソリューション事業本部のソリューション開発部に所属しています。
ソリューション開発部では、クラウドとオンプレミス両方のサービスを提供しており、主にプリント管理サービスや複合機に認証を行うユーザー管理などのソリューションを扱っています。
「私が担当しているのは、オンプレミス環境でのプリント管理サービス『ApeosWare Management Suite 2(以下、AWMS)』の開発・保守です。お客様のサーバーにインストールして運用するサービスで、当社は複合機を扱っていることもあり、非常に多くのお客様にご利用いただいています。
それに伴い、保守業務では問い合わせ対応が多いですが、現場とのやり取りを通じて、お客様のリアルな声を聞けることが魅力です」
過去にはクラウド開発に携わっていた木田。両方を経験したからこそわかる、オンプレミス特有のやりがいについてこう話します。
「オンプレミスのサービスは、クラウドサービスと比べて長年提供してきたということもあり、多くの利用者がいます。ときには、運用保守で苦労をすることもありますが、実際に使ってもらえる喜びが自分にとって大きく、それが仕事のやりがいにもつながっています」
そんな木田には、開発者として大切にしている価値観があります。
「開発者は、どうしても技術的な面に注力しがちですが、実際にお客様がどのように使用されていて、どういう仕様が必要なのか。そういったユーザー目線に立つことを心がけています。さまざまな条件を加味する必要があるため、もちろん難しい部分もありますが、常に意識しながら業務にあたっています」
入社後はクラウドサービスの開発を担当。商品のリリースまで携われたことは貴重な経験
学生時代は、工学部で情報工学を学んでいた木田。富士フイルムビジネスイノベーション(旧・富士ゼロックス)への入社の決め手は、今も変わらずにある品質を追求し続ける姿勢でした。
「学生時代の研究では、主にC++という言語を使っていました。夏休みに研究室でAndroidアプリを作る機会があり、そこで少しモバイルアプリ開発の経験を積むことができました。入社の決め手は、当社の品質を重視する姿勢に魅力を感じたからです。そうした環境で開発に携わりたいと思いました」
2012年に新卒入社し、最初は新規事業開発部に配属となります。
「最初の部署では、クラウドのWebサービスと連携するAndroidアプリの開発および保守を担当していました。この開発は委託先と協力しながら進め、一部の実装を自ら行い、最終的に商品のリリースまで携わりました。利用者からフィードバックをもらえたときの嬉しさは、今でもしっかりと覚えています」
新規事業開発部では、海外協力会社とのやり取りがあり、言葉の壁にぶつかることもあったと言います。それでも木田は、周囲にサポートしてもらいながら、一歩ずつ着実に成長していきます。
「インドの会社と協力しながら進めていたため、チャットでのコミュニケーションが必須でした。英語は得意ではありませんでしたが、語学力が高く技術的にも精通している先輩方に助けてもらいながら、なんとか乗り越えられたことも良い経験となりました」
その後、現在のソリューション開発部に異動します。
「初めてオンプレミス製品の担当になり、これまでとは違って、開発、品質保証、営業が完全に分かれているため、そことの連携が難しかったですね。そのため、保守業務に積極的に関わることで、現場とのやり取りを増やすように心がけました」
周囲とコミュニケーションを取りながら、担当範囲を広げていった木田。直近では、印刷時の承認機能や複合機での認証方法の追加などを実施しました。
「具体的な業務としては、複合機での認証に関する基本的な処理や、モバイルアプリでのQRコード認証機能の開発です。また、外部の認証サーバーと連携し、ユーザーの一括同期やインポート機能の開発も行っています。言語はC#とJava、UI部分にはJavaScriptを使用し、必要なものを随時身につけながら進めていきました」
大規模トラブルを経て成長。過去の経験も、新たな経験も、活かしていく
入社以来とくに印象に残っているのは、ソリューション開発部で経験した大規模なトラブル対応。解決までに約3カ月を要し、厳しい状況でも木田は真摯に対応しました。
「異動したばかりの頃に、あるお客様で突如として全台で認証ができなくなるという事態が発生しました。複数の問題が複雑に絡み合っていて、すぐには解決に至りませんでした。試行錯誤を重ねる中で徐々にエラー内容を理解し、同時に対処法もわかるように。
そこでメモリダンプの解析が必要だと考え、同じチームの先輩に相談したり、メンバーと協力して解析方法を調べたりして、最終的には原因を特定することができました」
こうした経験をすることで、どのようなトラブルに対しても、落ち着いて的確に対処できるようになったと話す木田。
異動をすることで、技術的な面でのおもしろさについても気付いたと話します。
「外部認証サーバーとの連携において、新しいAPIを活用した実現性の検証や実装を行えることがいいですね。オンプレミス製品は、レガシーなシステムに関する古い技術を学ぶ必要がありますが、0から自分たちの手で行えるという特徴があります。クラウドとは異なり、比較的自由な技術選択が可能なので、そこはオンプレミスを学んで良かったと思える点です」
オンプレミスの知見を広げる一方で、2022年から部門内のクラウド教育も担うことになった木田。教育講座の整備や、ノウハウを共有するための場づくりを行っています。
「部門内のスキル向上をめざし、個々の能力に応じて、初級・中級・上級者向けの講座を用意しています。直近では、他社と協力してハンズオン計画を立てたり、社内事例を紹介するイベントの計画立案をメンバーと協力して実施したりしました。
各分野に精通した方々を巻き込みながら活動を進める中で、他部門の商品について学ぶ機会があることや、外部企業の最新動向を優先的に知ることができるのは楽しいですね。お客様に製品を使ってもらえることが一番のモチベーションではありますが、社内の人の役に立てることにもやりがいを感じます」
技術の幅を広げていくことが目標。大切なのは積極的にキャッチアップする姿勢
社員の人柄の良さと、柔軟な働き方がしやすいこと。それが富士フイルムビジネスイノベーションの魅力だと木田は言います。
「発想が豊かな人が多いので、一緒に働いていて楽しいですし、技術面では専門的なアドバイスを受けられる環境が当社にはあります。また、「10%チャレンジ制度(Plism活動)」といって、業務の10%の工数を使って、好きなことや新しいことに挑戦できる制度もあります。
働き方においても、リモートワーク環境が整っており、私自身は子どもがまだ小さいため、ライフスタイルに合わせて調整できるのはありがたいです」
仕事をする上で大切なのは、自分の意見をしっかり持ちつつも、相手の意見を受け入れられる柔軟さだと木田は考えます。
「新しい技術を積極的にキャッチアップしながら、わからないことがあれば周りに聞く。この姿勢を持つことが仕事をする上で大切だと考えています。専門的な知識は後からでも身につきますから、学習意欲があることが大事ですね。また、周りを巻き込める人も当社には向いているのではないでしょうか」
次期大型アップデートに向け、技術開発のリーディングを担当することになった木田。今後の展望についてこう話します。
「リーディングを担当するようになって、自分の成果を周囲に共有することの重要性に気づきました。共有の場を設けて説明することで、自身の理解がより深まるため、時間が取れる限り実践するようにしています。組織の成長のために、自分は何をすべきか考えることも必要だと思うので、試行錯誤しながら日々取り組んでいきたいですね。
中長期的な目標としては、クラウドネイティブな要素を取り入れた次期商品の開発を検討しています。技術開発はまだ初期段階ですが、これからが楽しみな状況ですね。エンジニアとしては、今後も特定の分野に特化するのではなく、技術の幅を広げていきたいです」
目標に向かって技術力をアップデートしながら、これからも木田は挑戦を続けていきます。
※ 記載内容は2024年12月時点のものです
