ソリューション開発の中核を担うFUJIFILM IWproの開発に従事
ソリューション開発へ従事するビジネスソリューション事業本部に在籍中の遠田。現在は2023年11月にローンチされた「FUJIFILM IWpro」の開発に携わっています。
「当サービスは、文書の自動取り込みやデータ共有、管理など幅広い機能が実装されたクラウドサービスです。中でも、私は『ワークスペース』と呼ばれる機能の開発を担当しています」
ワークスペースではまるで机の上に書類を置くような手軽さで文書をブラウザ上に表示し、複数人のユーザーが同時に添削、書類の承認などを行えます。遠く離れたユーザー同士が同じ文書を同じタイミングで閲覧できることも特徴です。
「ワークスペースをより使いやすいものにするために、新しい機能の導入などに取り組んでいます。たとえば、2024年に改正された『電子帳簿保存法』に対応した機能を追加するなど、お客さまの多様なニーズに応えています」
遠田がビジネスソリューション事業部へやってきたのは、2023年7月のこと。それまで複合機に関する組み込みソフトウェア開発を行ってきましたが、自ら希望して現在の部署へと異動したと語ります。
「複合機の事業では安定的に稼働するサービスを求められてきました。それもやりがいはあったのですが、今後のキャリアを見据え、お客さまの声を聞いて新しい機能を加えていける変化のある開発もやってみたくて。年に1回行われる上司との面談(+STORY対話)でチャレンジしてみたい旨を伝えたところ、快く受け入れてもらえました」
現在所属する、ワークスペースの開発に携わるチームのメンバーは15人ほど。出社とリモート勤務のハイブリット勤務で、基本的なコミュニケーションは社内SNSにて行われます。
「当社は全体的に穏やかで真面目な人が多く、温かい雰囲気。また、教育体制がしっかりしており、些細なことも質問しやすい環境が整っていると思います。私も異動直後は既存メンバーにペアプログラミングをしてもらい、自分のコーディングを他のメンバーに見てもらいながらアドバイスをもらっていました。
最近は自らが指導側になり、中途入社のメンバーをサポートする立場になることも。他人に教えることで、自分の知識も磨かれるのでよい刺激になります」
出会いはインターン。複合機ソフトウェア開発からソリューション開発まで幅広く経験
大学院で機械系の専攻に進んでいた遠田と当社の出会いは、冬のインターン。企業の雰囲気に惹かれて入社を決めたと言います。
「大学院で数式を扱ったり、シミュレーションをしたりするような研究をしてきたので、組み込みソフトウェア開発などのものづくりをしたいと思っていました。当社は以前から複合機に関するソフトウェア開発を行なっていたほか、文書の読み取り・抽出など、今でいう機械学習に近い分野にも取り組んでおり、興味を惹かれました。
またインターンを経験して、当社の穏やかな雰囲気に居心地のよさを感じたのも決め手になりました」
入社後はコントローラープラットフォーム開発部に配属。3年ほどスマートフォンから複合機へ印刷を指示するモバイルアプリの開発に従事しました。
「入社から間もなかったにも関わらず、対等に意見を聞いてもらえる環境で、開発にも身が入りました。たとえば『印刷の順序をドラッグ&ドロップで変更できたらいいんじゃないか』と提案したら、実際に採用されて、その技術調査からリリースまで携わらせてもらえたことも。入社早々ものづくりの醍醐味を味わえました」
その後は人事異動で、同じ開発部のパソコン専用プリンタードライバー開発チームへ。新しい複合機に対応したソフトウェアの開発や、現在市場に出ている複合機で起こるトラブル解決に邁進しました。
「当社の複合機を利用している方のほとんどのパソコンに導入されているような大規模なサービスの開発に携わることができ、影響力の高い仕事にワクワクしました。一方で、OSの変更に伴って大規模な仕様変更が必要になるなど、ソフトウェア開発の大変さや奥深さを学んだのもこのころです」
その後、本人の希望もあって現在のビジネスソリューション事業本部へと異動。複合機関連の開発から現在のソリューション開発まで、幅広い業務に携わることに楽しさを覚えてきたと言います。
「異動のたびに必要となる知識も異なるため、都度キャッチアップを行いながらここまでやってきました。新しいことを知るのは楽しいので、学ぶことはとくに苦ではありません。プログラミング言語も数多く学べましたし、フロントエンドからバックエンドまで幅広いポジションを経験できるのは当社の強みだと思っています」
社内・社外活動をうまく活用し、仲間と共に成長できる機会を創造
学びは楽しい──そう語る遠田がとくに大切にしていることは、知識のインプットとアウトプットをバランスよく行うことです。
「業務時間外に勉強したことを実際の業務にどう活かせるか考えながら、業務中はしっかりと質のよいアウトプットをするように心がけています。書籍から学んだことがそのまま業務に活かせる機会は少ないのですが、そこで諦めずに知識を蓄えながら手を動かすことで、時間をかけて点と点が線になり、知識と実務が結びついていくもの。
うまくいくことばかりではありませんが、そんな中でも実直にインプットとアウトプットを繰り返していきたいですね」
入社当初から業務時間外の勉強を心がけ、継続できた秘訣をこう語ります。
「義務感だけでやろうと思うと苦しくなるので、まずは興味のあることから勉強するようにしています。加えて私が大切にしているのは『仲間と共に学ぶこと』。今でも大学院時代の研究室の仲間と定期的に勉強会を行っているほか、社内の活動に積極的に参加して、誰かと一緒に学習することを楽しんでいます。
仲間と一緒に勉強すると、自然と継続できますし、自分が気づけなかったことに気づけるなど、学びの幅が広がります」
社内でも、あらゆる活動が盛んに行われています。
「私が本業のほかでとくに力を入れている活動は大きく2つ。1つめは社員が自由に集まって、業務工数の約10%を自由研究に充てる『Plism活動』。私は2023年に先輩から誘われてとあるチームに加入し、会議支援アプリケーションの開発に従事しています」
Web会議であっても、あたかも対面しているかのような感覚でコミュニケーションが取れるアプリケーションの開発に参画している、と言います。昨年は社内の展示会などに出展し、期末表彰も受賞しました。
「Plism活動は、本業ではできないことを思う存分試せる絶好のチャンス。部署を超えてさまざまなメンバーとまったく新しいものを作っていけることも新鮮です。2つめとして、アジャイル開発的な考え方を社内に広めるための『AgileFB』という活動で実行委員をしています。当社は歴史が長いため、以前からウォーターフォール開発を行ってきました。
しかし、最近ではアジャイル開発を積極的に取り入れることで、ウォーターフォール開発との共存を図ろうとしています。そこで、グループ会社の社員を含む200人ほどの参加者を募り、1日かけてアジャイル開発について学ぶイベントなどを行っています」
多くの人に長年愛されるサービスを届けたい。FUJIFILM IWproへの思い
社内での活動も活発な富士フイルムビジネスイノベーション。その裏側には、当社のボトムアップな風土がありました。
「インターンに参加したころから感じていましたが、当社は一社員の声が通りやすいと思います。社員が何かアイデアを出すと、それが反映されたり、実現したりすることが多い。その風土がやりがいにもつながっていくので、私も自分の意見はしっかり伝え、やりたいことには積極的に手を挙げるようにしています」
また幅広いことが学べる部分に惹かれる技術者も多いと言います。
「当社はソフトウェアだけでなく、ハードウェア、そして化学分野まで幅広い業務分野があります。さらに、ソフトウェア開発の中でもさまざまなことを任せてもらえるので、学ぶことが好きな方にとっては働きがいのある環境だと思います」
入社以来、積み重ねてきたさまざまな経験を活かし、今後もFUJIFILM IWproのさらなるサービス拡充に注力したい、と抱負を述べます。
「ソフトウェア開発者として、多くの方に長い間使っていただけるようなソフトウェアを作っていきたいです。FUJIFILM IWproはローンチからまだ半年ほどの新しいサービスで、まだまだ改良する余地が多くあると思っています。お客さまの声に耳を傾け、ご要望に合わせた機能追加などに取り組んでいきたいですね。
また、個人的にはこのサービスに一番詳しい存在となって、より『自分が使いたい』『人に勧めたい』と思えるようなサービスを作り続けたいと思います」
加えて、将来的にはマネジメントにも挑戦していきたいと言います。
「これまでは技術者として手を動かすことに力を注いできたので、今後はマネジメントにも挑戦し、チーム内で自分ができることを増やしていきたいですね。もちろん知識や技術の研鑽も続けていきながら、大きな目標に向かってチームを率いて行く、リーダーのような存在としても活躍していけたらうれしいです」
自身の未来を見据えつつ、これから出会う新しい仲間に向けて、こんなメッセージを送ります。
「当社は今、社名が変わったり、新しい事業を展開したりと、転換期を迎えています。だからこそ、新しいことにどんどん挑戦したいと思える、変わっていく勇気のある方と一緒によりよいサービスを作っていきたいです」
※ 記載内容は2024年6月時点のものです
