チーム一丸で進める車載開発プロジェクト。技術だけでなくメンバーとの関係性も大切に
石橋が在籍するのは、インダストリー事業本部 コンシューマデバイス事業部。現在は、自動車のコネクテッドサービス分野における開発を担当している。
「自動車メーカーやサプライヤー向けの車載システム開発に携わっています。今、取り組んでいるのは、スマートフォンを車両の鍵として使用できるECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)の開発。エアコンの操作やドアのロック・アンロック、車両の位置確認などをリモートで行えたら便利ですよね。
また、自動車のステアリングなどに応用される、静電センサーを使ったハプティクス動作(押すと振動などの触覚を通じて反応を返してくれる動きのこと)の開発も手がけています」
現在はコネクテッドサービスに関わる大規模な3つのプロジェクトをメインに、小規模なプロジェクトにも複数参加している石橋。もともとは10名ぐらいでスタートしたこれらのプロジェクトは、現在すべての作業者を含めると総勢約90名の規模に。
その中で、お客様とのスケジュール調整や人員配置の交渉を行うほか、各プロジェクトリーダーと連携して作業指示を出したり、チームの運営方針を決定したりするなど、主任として約50名のメンバーの取りまとめをしている。
「若手が多いチームの教育や働きやすい環境づくりにも注力しています。たとえば、ベテランと新人のバランスを考慮したチーム編成をしたり、社内で事前教育をしたり。とくにシステム開発で必要不可欠なIBM社のRhapsodyというモデルベース開発ツールの使用方法は、現場に出る前に教育を行っています。
また、これまで当社で培ってきた知見に加え、お客様先でのレビューで指摘された点も蓄積し、ナレッジ化して共有するようにしています。これによってチーム全体のスキルアップと効率的な開発を目指していけたら」
技術的な側面に加え、石橋が仕事を進める上でもっとも大切にしているのは人と人とのつながりだと言う。
「大切にしているのは、チームメンバーの声を聞くこと。みんなと協力して作り上げていく役割なので、開発環境で不足しているものをヒアリングして、働きやすい仕組みづくりに注力しています。
そのために重視しているのは、なんでも言い合える関係性をつくること。各チームリーダーに毎週進捗状況をヒアリングするなど、コミュニケーションの維持に努めています。話を聞くだけではなく、自分から発信することも心掛けていますね」
ステレオカメラ開発で見つけたやりがい──富士ソフトで広がる仕事の可能性
工業高校卒業後、ソフトウェア会社に入社してC言語の基礎を学び、そこから車載システムの開発に携わってきた石橋。エンジン、ステアリング、シートベルト、エアバッグなど、自動車の電子制御に関わるさまざまな分野について、設計からテストまでを一貫して担当してきた。
「前職では自動車のステレオカメラの開発に携わっていて、富士ソフトと同じプロジェクトで仕事をする機会もありました。ある時、自分で考え提案したシステムが製品に搭載され、実際に動いているところを見られたことで、大きな達成感を味わったんです」
業務内容に手応えを感じる一方、働く環境や収入面で不安を覚えることがあり、規模の大きい会社への転職を考えたと言う。
「富士ソフトに転職を決めた理由は、ステレオカメラの開発にやりがいを感じており、その仕事を続けたいという思いがあったからです。車載システムの開発経験を活かせる環境に惹かれましたね。
また、高卒というバックグラウンドが転職活動時にネックになることもあり、自分の実力をある程度知ってくれていることにも安心感を覚えました」
入社後、石橋は前職から継続してステレオカメラの開発プロジェクトに携わることに。その中で、大きな変化を感じたと言う。
「以前は外部パートナーとして派遣される形でプロジェクトに参画していたので、対応範囲が限られていました。ですが富士ソフトに入社後はお客様と直接会話できますし、課題が見つかった時には自分たちで考えて提案し、形にしていくこともできます。提案段階からステレオカメラの開発に関わることができるので、かなり動きやすくなりました。
その結果、自分1人である程度やり切る経験を積むことができ、自信につながりました」
プライベートでは、自身が開発したステレオカメラが搭載された自動車に乗っている石橋。実生活での発見が開発に影響を与える点におもしろさを見出している。
「実際に乗ってみると、『もっとこうしたら良いかも』などと感じることもあるんです。日常生活での気づきを開発に活かし、さらなる改善につなげられることが楽しいですね」
車載開発者であり自動車ユーザー。両方の視点があるからこそ発見できる
富士ソフトに入社後、働き方や生活にも大きな変化があったと言う。
「とくに変わったのは、時間の使い方が柔軟になったことです。以前は難しかった細かな時間調整が可能になり、仕事とプライベートのバランスが取りやすくなりました。たとえば、『リフレッシュタイム制度』を使えば10分単位で休憩を取れますし、30分単位で取得できる『フレキシブル有休』を使って歯医者にも行けます。
また、コロナ禍をきっかけに在宅勤務制度が浸透したことも大きな変化でした。柔軟な働き方ができるおかげで、仕事への集中力も高まり、より効率的に業務に取り組めるようになったと感じています」
日常的に自動車に乗ることが、仕事においてもメリットをもたらしている。
「クルマ社会で生活していることもあり、日々の運転が車両試験をしているような感覚になります。たとえば、白線認識機能やレーンキープアシストの動作を実際の道路環境で確認したり、カメラの性能を意識しながら雨天時の運転をしたりと、開発者ならではの視点で運転を楽しんでいます。
自動車の用途や使用時間の長さを考慮しながら開発に取り組むことで、より実用的で使いやすいシステムを作ることができると感じています」
最近では、コネクテッドサービスのプロジェクトにも携わっている石橋。自身が乗っている自動車にも同様のアプリが搭載されていると言う。
「実際に使用することで、ユーザーとしての感覚を直接体験し、それを開発にフィードバックできることはとても貴重ですね。この経験は、本当の意味でのユーザー視点を養うのに役立っていると感じます。
日常生活と仕事が密接に結びつき、常に改善や新たなアイデアを生み出せる環境があることが、私にとっての車載開発のおもしろさであり、やりがいです。ユーザーの目線に立ちながら、技術的な課題を解決していく。その過程で、自分自身も成長していけることが、この仕事の最大の魅力ではないでしょうか」
自らの実績がしっかり評価される環境で、スペシャリストを目指す
これからの時代において、重要な課題の1つと言われるサイバーセキュリティ。富士ソフトでもサイバーセキュリティに特化したチームを立ち上げ、知識を強化している。また、自動車業界においてはAutomotive SPICE(車載向けソフトウェア開発のプロセス標準モデル)という規格に準拠した開発が求められている。
「自動車業界で注目されている機能安全やAutomotive SPICEなどのプロセス系のスペシャリストになりたいと考えています。来年度には、Automotive SPICEのProvisional Assessorという資格の取得を目指せたらいいなと。
受験料がかなり高額で保有者も多くはないのですが、海外の自動車メーカーでは必須になりつつありますし、知識を蓄えることで自分自身の強みにしたいと思っています。
お客様からの要望を受けるだけではなく、プロセスから一緒に考える場面でこういった知識を活用できるはずなので、上流工程から深く入り込みたいですね」
富士ソフトの特徴は、社員の技術力向上をサポートする仕組みがあること。受験に費用がかかる資格であっても取得した資格に応じて一時金が支給される「自己啓発奨励制度」などを活用し、自己研鑽を積むことができる。さらに、資格によっては「スペシャリスト認定」され毎月認定給が支給されるため、より高いモチベーションを持って取り組むことが可能だ。
「富士ソフトの魅力は、性別や入社年次に関係なく実績で評価されることです。フィードバックも明確で、自分のキャリアの方向性についても相談できます。職種ごとにランクを定めた認定制度も充実しており、それが自信につながります。
私はPM(プロジェクトマネージャー)として長く働いていましたが、正式な認定を受けていなかったので、最近、上司に相談して認定を受けました。現在は全7ランクの中で4ランクに当たる『プロフェッショナルPM』に認定されていますが、今後はさらに上のランクを目指す予定です」
目標を持って進むと会社がサポートしてくれると語る石橋。富士ソフトへの転職を検討している未来の仲間たちに向けてエールを送る。
「思い切って一歩踏み出すことをお勧めします。迷っているならまずは応募してみて、受かってから考えるのも1つの方法ではないでしょうか。自分の人生なので、より良い選択をしていくことが大切だと思います。私自身は、転職して良いことの方が多かったですね」
自らの選択で切り開いた新たな環境での成功体験。その経験を糧に、石橋はさらに大きな挑戦へと進んでいく
※ 記載内容は2024年10月時点のものです

