轡田「PdMはお客さまへの価値提供の中心となる存在」
現在、freeeのモバイルアプリのプロダクトマネジメントとピープルマネジメントを担当している轡田。freeeのPdMの役割について、こう語ります。
轡田:freeeのPdMは、ビジネス・デザイン・テクノロジーすべてを理解しながら、お客さまへの価値提供の中心となる存在です。「どのようなお客さまの、何の課題を解決するのか」を定義し、届けたい体験をプロダクトとして具現化していく責任を持っています。
モバイルチームにおけるPdMの主な業務は『freee会計』『freee人事労務』の開発・改善と、新規のアプリケーションの企画・設計・開発です。プロダクトの理想像を描き、解決すべき課題と、それを実際どのようにアプリケーションに落としていくか、優先度、現実的な制約、トレードオフなどを判断してロードマップを作成。お客さまの体験やヒアリングで得られた意見も参考に、エンジニアやUXデザイナーと相談しながらボトムアップで開発を進め、お客さまに届けるまでを担っています。
轡田がスタートアップのPdMを志したのは、大手メーカーでソフトウェア開発や新規事業企画をしていた前職時代に訪れたシリコンバレーでの原体験にありました。
轡田:それまでの仕事での苦い経験から、価値があるものを定義して、それを責任を持って実現するまで担えるようになりたいと考えていました。そんな時に、シリコンバレーでPdMという職種を知ったんです。
PdMたちがまるでサークル活動のようにイノベーションを起こすこと、起業することを楽しんでいるる姿を見て、自分もスタートアップで働くことをめざすようになりました。
数年後、転職活動を始め、freeeと出会います。
轡田:スタートアップ数社に面接に行きましたが、社員が楽しみながら働いているなと最も感じたのがfreeeでした。私もここで毎日ワクワクしながら働きたいと思ったのを覚えています。
2014年8月、轡田は創業して2年のfreeeに入社。そして2016年に、念願のPdMとしてのキャリアをスタートします。
轡田:面接ではいつかPdMになりたいと話したものの、当時はポジションがなく、まずは経験のあるエンジニアから始めました。入社して2年ほど経ったころ、PdM組織を立ち上げることになり、声をかけてもらいました。
それから個人事業主さま向けの会計プロダクトからはじまり、エンタープライズ向け、そして『freee会計』全体のプロダクトマネジメントを担うように。さらにプロダクトが増えてきた段階で、CTOとともにプロダクト横断の基盤チームを立ち上げました。
そして2022年7月から、モバイルアプリのプロダクトマネジメントに関わっています。
孝橋「何のためにやるのか、何を解決するのか常に意識する」
ソーシャルゲーム会社の新卒採用人事、デザイン会社のUXデザイナー兼プロジェクトマネージャーを経て、2019年6月freeeに入社した孝橋。
孝橋:前職は受託系の会社で、いろいろなことを幅広く担当できたものの、自分が行った改善や施策が最終的にお客さまにどのように使っていただいたのか見えづらかったんです。
しだいに自社サービスを提供している会社で、腰を据えて一つのプロダクトを担当した方が、より自身の成長につながるのではないかと考えるようになり、転職活動を開始しました。
freeeは転職の条件にピッタリだったと言います。
孝橋:自社サービスがあることに加え、freeeのミッション『スモールビジネスを、世界の主役に。』に強く共感しました。両親がスモールビジネスを営んでいて、その姿を間近で見ていたからです。
孝橋の面接を担当した轡田は、当時の印象を語ります。
轡田:「とにかくフィードバックが欲しいんです!」と熱弁されました。綺麗事抜きに、あんなにダイレクトに「成長したい!」と話してくれた人は初めてで、強い成長意欲を感じました。
PdMはマインドセットがとくに大事だと、私は考えています。面接を通して、孝橋は前向きなマインドセットを持っていることが伝わってきましたし、入社してからの仕事ぶりも素晴らしいです。非常にサポーティブで、それでいてリーダーシップもしっかり発揮してくれています。
孝橋は入社後、さまざまな業務に携わってきました。
孝橋:既存機能の改善やお客さまのサービス体験の向上に注力するグロースチームに配属され、『freee会計』を中心に課金率の向上施策を担当しました。
それから全セグメント横断プロジェクトの『freee会計』のホーム画面の改修、『freee会計』を改善し『freee開業』『freee会社設立』の利用につなげる施策、値上げプロジェクト、『freee会社設立』のマイナポイント連携などにも携わりました。
2022年7月、轡田がジャーマネ(※)を務めるモバイルチームに異動した孝橋。『freee会計』アプリの改善や、『freee請求書』アプリの新規開発などを行ってきました。
PdMとして働く上で大事にしてることが二つあると言います。
孝橋:一つめは質の高い意思決定を早く行うこと、これは良いPdMの必要条件だと考えています。
二つめはお客さまの何を解決するのか、常に意識し、メンバーに伝えること。轡田のチームに入ってから、『結局なんのためにやるの?』『それってどのお客さまが喜ぶの?』といったフィードバックをたくさん受け、より強く意識するように。おかげで、メンバーや経営層への報告の時には『何のためにやるのか』に主軸を置いてストーリー立てて伝えることができるようになりました。
※ マネージャーのこと。freeeでは単にメンバーの上に立つ者のことではなく、“タレント”であるfreeeのメンバーを叱咤激励し、成長・活躍をサポートする役割だと考え、ジャーマネと呼んでいる
清水「『freee会計』には未開拓の部分が、まだたくさんあった」
清水は2023年1月にfreeeに入社し、モバイルチームで轡田、孝橋とともに働いています。
清水:前職では、中小企業やスモールビジネスの販路拡大や採用のためのWebサービスを提供する会社で働いていて、営業、カスタマーサクセス、カスタマーサポート、PdMなど、いろいろな業務を経験しました。
PdMの仕事は、お客さまからたくさんの要望をいただく中で、インパクトのある開発ができるようにするための取捨選択に苦労しながらも、お客さまから売上アップにつながった話を聞くのはとても楽しく、やりがいを感じていました。
PdMとしてさらに成長したいと考えていた清水。freeeの印象と面接時の感想を語ります。
清水:freeeはお客さまにとって価値あるサービスを作ることに全力をかけているのが魅力的でした。PdMをたくさん採用しているのも、品質を上げていく覚悟が見えて好印象を持っていました。
面接ではさまざまなバックグラウンドを持ったPdMと話ができました。とくにスモールビジネス支援に対する熱い思いを聞いて、自分の経験と重なり、強く共感したのを覚えています。
最終的には、施策をリリースしてユーザーの反応を見る経験をしたいという希望と、モバイルチームでのPdMでのオファーがマッチしていたので入社を決めました。
轡田:清水の経歴を見ると、スタートアップの初期段階からスモールビジネスに向き合ってきた経験があるとわかり、ピンとくるものがありました。
私はPdMになるに至った“根っこ”がどこにあるのかを大事にしていて、清水はお客さま起点でしっかり考えてくれそうだなと感じました。
入社以降、清水は『freee会計』アプリを使った確定申告の施策を担当しています。
清水:扱っているテーマは「個人が途中で挫折することなく確定申告をするためにはどうすれば良いか」というもの。
2022年度の確定申告の本番で得られた経験をもとに、確定申告での達成率を上げるための企画や調査を行っています。
具体的には、初歩的な知識がないことで挫折してしまう人を支えられるように、オンボーディングや操作ガイドを拡充できるようにしています。
入社してから、プロダクトに対する思いも変化したと語る清水。
清水:『freee会計』は10年以上の歴史があるサービスなので、いろんなことが議論され尽くしてるのかなと思っていたけれど、まだまだ未開拓の部分がたくさんありました。伸びしろしかなく、さらに良くなるなという印象です。
「これこそがfreeeのプロダクトの価値なんです!」と胸を張って言える部分をさらに研ぎ澄ませて、磨いていくことが大切だと考えています。
轡田:それはすごく大事なポイントで、『freee会計』は本当にまだまだこれからなんです。
というのも、会計分野においては、お客さまの状況や事業の概要によって、100人いたら100通りの使い方があるからです。一言で“お客さま”と言ってもものすごく幅が広く、すべてが個別案件ということもできます。その分、プロダクトにできることを増やしていくことが求められています。
モバイルチームのミッションと未来
モバイルチームはfreeeのミッション「スモールビジネスを、世界の主役に。」の実現に密接に関わっています。その理由をfreeeにおけるモバイルアプリの歴史や世の中の流れから紐解きます。
轡田:私の入社前、『freee会計』のモバイルアプリの開発が始まった時、世の中の需要があったわけではありませんでした。それでもCEO・佐々木ほか当時のメンバーが「本質的に価値があるはずだ」と考え、とにかく挑戦してみようという気持ちで開発し、1カ月でリリースしたと聞いています。
それからたくさんのモバイルアプリをリリースしていく中で、2024年現在、freeeを使っている個人事業主ユーザーの約7割が何かしらのモバイルアプリを利用していて、モバイルで業務をすることが当たり前の世界になってきています。
引き続き、必ずしもニーズが顕在化しているわけではない分野でも、われわれからマーケットや新しい働き方を作っていくようなチャレンジを、どんどんしていきたいなと考えています。
清水:世の中ではモバイルシフトが進んでいると言っても、企業の経理担当者がモバイルですべての業務を行うようになるとは考えていません。
一方で、デスクワーカー以外の職業の方や個人事業主の中には、PCを持たない人も多くいます。たとえば看護師さんが勤怠管理をモバイルアプリから行うなど、モバイルを活用した新たな価値提供や課題解決は可能だと考えています。
孝橋:ユーザーからの大きな期待も感じているし、ポテンシャルのある領域はたくさんあります。働き方がどんどん変わる中で、われわれが提供できる価値を突き詰めていきます。
時代のニーズを読みながら、まだ見ぬプロダクトの価値を追求するモバイルチームの3人。PdMとして抱く、これからの目標を語ります。
孝橋:担当しているモバイル分野を中心として、お客さまに「freeeは自分の仕事上のパートナー」だと思ってもらえるようにしたいです。日々の業務を通して、PdMとしてレベルアップしながら、ミッションの達成の一端を担う存在になるのが目標です。
清水:私はサービスやプロダクトがイケていないと、買う人・売る人・作る人みんなの気持ちが落ち込んで不幸になると考えています。PdMはそんな不幸を起こさないように、関係する全員が幸福になれるように良いものを作っていくことが使命。
freeeはすでに多くのお客さまが使ってくださっているサービスなので、寄せられるフィードバックをもとに、より良いものになるようにプロダクトを育てていきたいです。その経験が、PdMとしての自分の成長にもつながると考えています。
轡田:スモールビジネスを営む多くの方は、その方ならではのパッションやスキル、アイデアをもっています。そういった方々がやりたいことを楽しく実現できる世の中になってほしいという願いがあります。
スモールビジネスはもちろん、社会全体として、もっと楽しく働くことのできる世の中を作りたいです。大抵の人は人生の半分は働いているわけですから、働くのが楽しければ人生を豊かにすることにつながると思います。
そのためには価値あるプロダクトを提供する必要があるし、そのプロダクトを創る人も楽しくワクワクして働いていないといけない。そんな人や組織・環境をつくることが自分の目標です。
※ 記載内容は2024年3月時点のものです
