人事担当者が語る、人事の仕事のおもしろさ
現在、私は人事部に所属し、新卒採用と研修を主に担当しています。人事部は「人に関わる業務を通じて会社の成長に貢献する」という使命を持つ部署で、兼務者も含めると25名で構成されています。採用・育成・労務など、人に関するあらゆる領域をカバーしており、会社の土台を支える重要な役割を担っています。
私が担当している業務のうち、研修については、新入社員が入社したタイミングや、昇格といった節目の場面で受講する研修の企画・運営を行っています。社員一人ひとりが成長の機会をしっかり得られるように、研修の内容や進め方を設計していく仕事です。そして採用では、会社の未来を担う新卒の方々と向き合い、どんな人材と一緒に働きたいかを考えながら採用活動を進めています。
もともと私はMR(医薬情報担当者:医師や薬剤師などに医薬品の情報を提供する営業職)として働いていました。人事部への異動は、社内公募制度に自ら手を挙げて実現しました。「人の成長を支援したい」という想いがずっとあり、その気持ちが背中を押してくれました。社内公募という制度を活用することで、自分のキャリアを主体的に切り拓けたことは、今でも大きな自信につながっています。
仕事をするうえで、私が最も大切にしているのは「一人ひとりの成長と会社の成長を両輪で回す」という考え方です。社員が成長することで会社が成長し、会社が成長することで社員がさらに育っていく。その好循環をつくることが、人事という仕事の醍醐味だと感じています。どちらか一方だけを追いかけるのではなく、常に両方の視点を持ちながら施策を考えるように心がけています。
もう一つ大切にしているのが、「変化を楽しむ」という姿勢です。採用を取り巻く状況や社会環境は日々変化していますし、社員に求められる研修の内容も時代とともに変わっていきます。過去のやり方に縛られていては、本当に必要なものを提供できなくなってしまいます。だからこそ変化を恐れるのではなく、「新しい試みができる」と前向きに捉えて仕事に向き合うようにしています。人事という仕事は、変化の波をいち早くキャッチし、それを社内に活かしていく面白さがある仕事だと思っています。
「金田さん」として見てくれた会社に惹かれ、入社を決めた
学生時代、私は硬式テニス部に所属していました。テニスが特別得意だったわけではありませんでしたが、「一度やると決めたことは絶対に最後までやりきる」という気持ちで、引退まで毎日厳しい練習を続けました。正直、辞めたいと思った瞬間が一度もなかったとは言いません。それでも踏ん張り続けられたのは、自分で決めたことへの責任感があったからだと思います。このときに身についた「とにかくやる精神」は、今の仕事にも確実に生きています。
就職活動を始めたとき、まず軸にしたのは「人の健康に関連する業種で、人とのかかわりの中で価値を提供できること」でした。薬学部で学んでいたこともあり、人の幸せの根底にある健康を支えたいという想いは自然と持っていました。それに加えて、人とコミュニケーションを取りながら働くことへの漠然とした憧れもあり、この二つが自分の中での大きな軸になっていきました。
業界としては生命に関連する事業という観点から、製薬業界やCRO(医薬品の開発試験を製薬会社から受託する企業)、食品会社など、幅広く情報を集めていました。たくさんの選択肢と向き合う中で、就職活動はだんだんと「自分が本当に大切にしていることは何なのか」を問いかける時間になっていきました。給与や勤務地、業務内容、会社のネームバリューなど、判断材料はたくさんあります。でも最終的に私がたどり着いたのは、「一緒に働く仲間が大切だ」という気持ちでした。
そんな気持ちで企業を見ていたからこそ、今の会社への入社を決めた理由はシンプルで、「人に惹かれた」の一言に尽きます。選考の途中、まだ数回しか会っていない私の名前や考えをしっかりと覚えてくれて、面接前に応援メッセージを送ってくれた採用担当の方がいました。その小さな行動がとても印象に残りました。また、面接官をはじめとして出会う社員の方々が、大勢いる就活生の一人としてではなく「金田さん」として私を見てくれているように感じたのです。その安心感は、他のどの企業でも感じたことのないものでした。「ここで働きたい」と思えたのは、会社の規模や条件ではなく、そこにいる人たちの在り方でした。
「どうやったら実現できるか」を一緒に考えてくれる会社の文化
この会社に入って、もっとも強く感じている魅力は「挑戦を後押しする文化」です。それを肌で感じた出来事が、入社2年目のときにありました。
より大きな施設を担当してみたいという気持ちを上司に伝えていたところ、大学病院の担当を任せていただけることになったのです。自分ではまだ一人前ではないと思っていたタイミングでのことで、正直、純粋に驚きました。同時に、チャレンジングな課題をあえて与えてくださった上司への感謝の気持ちも湧いてきました。私の性格上、余裕のある課題よりも少し苦しいくらいの課題の方がやる気が出ることを、きちんと感じ取っていただいていたのだと思います。そのことがとても嬉しかったです。
大学病院は規模も大きく、知識も経験もまだまだ不足していた当時の私には、決して簡単な仕事ではありませんでした。アイディアも練り切れていないことが多く、壁にぶつかることも少なくありませんでした。そんなとき、支えてくださったのが上司をはじめ、同じ営業所の先輩社員の方々でした。「どうやったら実現できるか」という目線で建設的なアドバイスをいただけたことが、本当に心強かったです。うまくいかずに落ち込んでいるときには、ご飯に連れ出してくれることもありました。様々な形でのサポートのおかげで、前向きに仕事に取り組み続けられたと感じています。
こうした風土は、日々の業務の中にも根づいています。若手であっても、やる気さえあれば部長クラスの方に提案を届けることができますし、全社の風土改革プロジェクトに参加して意見を発表する機会もあります。「若手の意見だから」と取り下げられるのではなく、しっかりと中身を聞いてもらえる組織風土があると感じています。若手の挑戦をみんなが喜んで後押しするこの文化こそが、当社の強みだと思っています。
どれだけ経験が浅くても、意欲があれば挑戦の場を与えてもらえる。そして、周囲が一緒になって成功を考えてくれる。入社前にはここまで実感できていなかったこの文化の豊かさに、今は日々感謝しながら仕事をしています。
「自分はこんな人なんです」と胸を張って会いに来てほしい
ぜひ一緒に働いてみたいと思っているのは、「まずはやってみよう」という前向きな姿勢を持った方です。社会人になって強く感じるのは、やったことのない課題や、そもそも正解のない課題に直面する場面が非常に多いということです。そんなとき、できない理由を探すのではなく、「どうしたらできるのか」を考え続けられる人は、数年後に振り返ったとき、自分でも思いもよらないほどの成長を手にしているはずです。
そして、そういった前向きな姿勢を持つ方の周りには、自然と挑戦を後押ししてくれる仲間が集まってきます。そんなみなさんと一緒に、前向きな会社をつくっていきたいというのが、採用担当としての率直な思いです。
面接では、ぜひ二つのことを聞かせてください。一つは、これまで苦しいときにどう立ち向かってきたか。もう一つは、どんなことにワクワクするのか、です。就職後に活きてくるのは、積み上げてきた知識そのものよりも、経験を通じて培われたマインド面の力だと私は感じています。ですから、これまでの人生を振り返り、自分の言葉で語れるよう準備しておいてもらえると、面接がより深い対話の場になると思います。
また、面接に来てくださる方に一つお伝えしたいことがあります。当社で活躍している社員は、本当に十人十色です。「こういう人物像が正解」という型はありません。そのため、理想の答えに合わせて話そうとするのではなく、「自分はこんな人間です」と胸を張って伝えてほしいのです。みなさん自身のことを知れる時間にしたい、というのが採用側としての本音です。
面接では緊張するのは当たり前だと私たちも分かっています。その中で自分らしさをそのまま見せてもらえたとき、私はとても嬉しい気持ちになります。飾らなくていいので、ぜひ等身大のみなさんで会いに来てください。お会いできる日を、心から楽しみにしています。

