多角的にリーダーシップを発揮し、システム開発と組織の成長を牽引
田子が所属するのは、システムインテグレーション事業部 システム第三部。メンバーの多くがクライアントに向けたシステムソリューションを提供しています。
「当社には700名弱のエンジニアが在籍しており、そのうちの大半はクライアントに向けたシステムソリューションを提供しています。システム企画や導入計画、新規開発から既存システムの保守、改善提案まで、サービス内容は実に多様です。
ゼネコンや生保、エネルギーインフラなど、お客さまの業界は幅広い分野にわたります。プロジェクトの期間もさまざまです」
同部は全体で150名程度、田子は自身のグループとして30名を統括します。グループは10名前後からなる3チームで構成されています。ただ、実際のプロジェクトは社内のチームやグループ、部の垣根をなくし、シームレスなアサインメントを行うことが特徴です。
「社内チームは目標達成や勤怠状況の管理、個々のキャリア形成をフォローするための体制です。プロジェクトでは、お客さまや営業からのフィードバックなども参考にしながら、求められる要件に応じて最適な編成をめざしています」
中でも田子が務めるのはマネージャーのポジション。その業務は多岐にわたります。
「自らプロジェクトに参加し、最上流および上流工程を主に担当しています。進行中のプロジェクトでは、要件定義の前段階である要求分析に取り組んでおり、お客さまの業務についてヒアリングを行って業務フローを整理し、資料化を進めています。まだ形になっていないお客さまの業務を可視化し課題として特定した上で、IT技術を活用した解決策を導き出すことがミッションです。
あわせて、プロジェクト内ではお客さまの窓口を担い、お客さまからの指示や要望を当社の営業担当など関係部署にも連携する、いわば橋渡し役を務めています。
また、社内マネジメントにも携わってきました。社内課題の管理、メンバーの問題解決、人事に関する対応、人材育成などをしています。幅広く手がけていますが、私の仕事の9割を占めるのがプロジェクトに関連する業務です。残りの1割の時間を社内マネジメントに充てています」
さまざまな業務を通じて、多様な角度から社内を見渡してきた田子。現在の職場の雰囲気を次のように表現します。
「風通しがとても良いと感じます。ここ数年で社員数が大幅に増えたため、中にはまだ顔と名前が一致しないメンバーもいますが、管理職を担うメンバー同士が気軽に声をかけ合って飲みに出かけるなど、フラットな関係性があるのが当社の特徴です。コミュニケーションがとても取りやすい環境ですね」
一方、事業が成長するのにともない、組織の体系化や組織のスキルアップにも力を注いできました。
「マネージャーの配下でチームを束ねるリーダーには、定期的にメンバーと対話する『フォローアップ』の機会を設けてもらっています。そこで現場の課題を吸い上げ、さらにエスカレーションする必要があるかどうかをマネージャーが判断するというのが基本的な仕組みです。
組織のスキルアップとして社内研修にも取り組んできました。アンケートをもとにテーマを設定し参加者を募って実施するなど、業務以外のところでも学びの場をつくろうと努めています」
大切にしてきたのは、人との関わり。行間を埋めて顧客の要望を形に
入社前からIT業界で活躍し、前職でもシステムインテグレーション事業に携わっていた田子。ケアリッツ・テクノロジーズへの入社の経緯をこう振り返ります。
「前職では約8年勤めて主任も任されましたが、数十名規模の小さな組織だったため、中軸を担う中堅世代の人材が少なく、組織としての整備が進まないことにもどかしさを感じていました。
そんな中、転職活動をする中で出会ったのがケアリッツです。当時はまだ分社前だったので、ケアリッツ・アンド・パートナーズという社名で、社員数も50名ほどでしたが、拡大路線の真っ只中。完成された組織ではなく、組織づくりに関われるところに惹かれました」
田子が新天地として当社に興味を持った理由はもうひとつありました。
「ケアマネージャーを務める家族の影響で、ホームヘルパー2級の資格を持っていたんです。ITと介護を得意領域とする自分にとって、『介護×IT』を掲げ、自社や介護業界の変革に取り組んできた当社の方針には強く共感するものがありました」
そして入社の決め手となったのは、一貫して誠実な対応を受けたことでした。
「別の企業からも内定をもらっていましたが、待遇面について書かれた簡単な表を添付した数行のメールが届いただけだったんです。一方、当社から渡されたのは、しかるべき書式による正式な内定通知。組織の誠意のようなものを感じて、入社を決めました」
2018年に入社した田子。それ以来、一貫して大切にしてきたことがあります。
「エンジニアである以上、技術の裏打ちがあるのは大前提ですが、もっとも重要なのは、人との関わりです。システムの要件を特定、定義し文書化していくような開発の初期段階に携わる場合はとくに、お客さまが何を求めているのか、どうすればお客さまが抱える課題を解決できるかをとことん掘り下げる力が必要だと思っています。
お客さまの漠然とした要望を言語化したり、図に起こしたりするのはとても難しい作業です。課題を特定する上で、徹底してヒアリングを重ね、『行間を読む』能力に磨きをかけるよう努めてきました。
そもそもお客さまはシステム化そのものに興味があるわけではありません。たとえば、近年はDXを意識するお客さまが増えてきましたが、ただシステム開発するだけでなく、デジタル技術を活用してお客さまの業務プロセスやビジネスモデルを変革し、競争力を高めることができて初めてDXと呼ぶことができます。お客さまの声に耳を傾けることの大切さをあらためて感じているところです」
リーダー、そしてマネージャーへ。昇格を機に広がった視野
入社の約半年後にリーダーを任されることになった田子。入社直後からリーダーシップを発揮してきましたが、昇格を機に視野が大きく広がったと言います。
「前職でも主任を務めていたので、リーダーの視点は入社当初から意識していました。ただ役職が上がれば、周囲からの期待値が変わります。それに見合った働きを心がけるようになりました。
メンバーに寄り添うのがリーダーの役目です。対話の時間を進んで設け、メンバーが直面する課題の拾い上げに努めましたが、リーダーになってわかったのは、メンバーだけでなく営業担当やお客さまからも意見を聞かないと、現場の状況を正確に把握できないということ。広く情報を集めることを心がけるようになりました」
さらにその翌年、田子はマネージャーに。試行錯誤しながら、あるべき姿を模索してきました。
「マネージャーは組織を運営する側のポジションです。リーダーの立場も踏まえながら、会社の方針に沿った意思決定や振る舞いが求められます。それまでよりもひとつ高い視座から、チームだけでなく組織全体のことを考えるようになりました。
組織運営と現場目線の両立が求められ、責任範囲も広い難しい立場であるため、自ら考えながら行動することが重要です。自分で自分に指示を出していく、このポジションならではの難しさを感じています」
入社してわずか2年足らず、社内最速でマネージャーに抜擢された田子(当時)。昇格に必要な心構えについてこう持論を述べます。
「重要なのは、マインド。経営視点に立てるかどうかがまず第一だと思います。自分で自分の売上を把握し、組織の売上にどう貢献できているかを客観的に理解することも重要な点ですね」
そんな田子にとってとくに印象に残っていることがあります。2023年に社内社員研修を実施したときのことです。
「社内研修の企画の立案から運営までをすべて自分で担当しました。年度初めにアンケートを実施した結果、プロジェクトマネジメントに関心のあるメンバーが多いことがわかったんです。そこで、プロジェクトマネジメントに関する研修を開催し、プロジェクトマネージャーの果たすべき役割や、プロジェクトを管理する上でのポイントなどの基礎的な内容を説明しました。
プロジェクトマネジメントという言葉は知っていても若手メンバーがプロジェクトマネジメントを学ぶ機会はあまりなかったので、意識向上や知るきっかけにつながったと思っています。下期にも別のテーマで実施する予定です。
自身で考えて、発信し、形にしていく。管理職であっても新しいことに挑戦できている感覚があります」
残業の少ない働きやすい環境が成長の支えに。ケアリッツならではのチークワークを発揮
社内の関連部署とも連携し、現在は自主的に行っている社員研修をゆくゆくは全社的な取り組みとしていきたいと話す田子。一方で、組織の再構築にも意欲を示します。
「今後ますます社員が増える中、マインド教育と並行して必要になるのが、最適な組織体系の構築です。これから組織が成長していくためにも、現場の意見も汲みながら、真剣に考えていく必要があると思っています」
2023年で田子は入社6年目。長く働き続けられている理由についてこう説明します。
「当社では退職率の低下とともに残業を減らす取り組みを進めてきました。プロジェクトの成熟度や時期にもよりますが、平均残業時間は約16時間とかなり低い数値を維持しています。定時に業務を終えられるためのさまざまな工夫がされていて、とても働きやすい環境です。
また、社内での部やグループ、チーム体制ももちろんですが、プロジェクトにおいても、ケアリッツの正社員メインでのサービス体制を築いているのは強みだと思います。外注メインの体制だと、どうしても会社への帰属意識が薄れたり、孤独感を強いられたりするもの。相談相手がいる安心感や、互いに高め合う環境が生まれるのは、ケアリッツのメンバーと一緒にプロジェクトに参加できるからこそです」
入社後、着実にキャリアップを果たし、組織の成長に貢献してきた田子。いま求める明確な人材像があります。
「最低限のスキルがあることが望ましいですが、何よりも期待するのが素直さです。広い心で受け入れ、前向きに取り組もうとする姿勢をまずは持ってほしいと思います。この前向きな姿勢は『良い成績を収める』という意味でも、『失敗を恐れるな』という意味でもなく、自分の成長や計画をきちんと理解し周りの声にも耳を貸すことができるような人物像を求めているということです。ITエンジニアに必要な技術スキルではなく、まずはそのマインドを持つことが大切になります。
その上で、指示されたことだけでなく、それに付随する事柄にも気を配れる方が理想的です。広い視野を持った方と出会えることを楽しみにしています」
社内の日本酒同好会の会長を務めるなど、業務の内外でコミュニケーションの活性化に取り組んできた田子ですが、まだ道半ば。自身と組織がともに成長する未来をめざして、挑戦は続きます。
※ 記載内容は2023年12月時点のものです

