トランザクション設計の最前線。企画・推進の中核から決済の進化を支える
デジタル戦略部は、横浜銀行のデジタル・トランスフォーメーションの中核を担う組織です。その中でも決済高度化企画グループは、決済分野の次世代化と新たなソリューションの創出に注力しています。
松岡:私たちのミッションは、お振込やお引き落としといった決済行動を、いかに横浜銀行でお取引いただけるかにあります。お客さまの動きに着目し、決済が生まれる“きっかけ”を多角的に設計し、新たな価値創造に取り組むことが、私たちの役割です。
グループは12名体制で、各メンバーが多様な領域を横断的に担当しています。固定的な業務分担にとらわれず、プロジェクトや状況に応じて柔軟に役割を割り当てることで、グループの柔軟性と対応力が高まります。また、異なる視点や専門性を持つメンバー同士が協働することで、新たなアイデアが生まれやすくなります。
多様な業務を担う中で、各施策は仮説構築から検証まで一貫したプロセスで推進されています。
松岡:市場全体を俯瞰しながら仮説を立て、顧客ニーズを的確に捉えた制度や商品を企画・整備していきます。その後、利用状況や反響を丹念に分析し、柔軟かつ迅速に修正を図ることで最適化していきます。
藤吉:「お客さまの業務プロセスをどう改善できるか」「どのような新しい価値を提供できるか」という視点でサービスを企画しています。実際にお客さまが使っていただくシーンを強く意識しながら、日々試行錯誤を重ねています。
マネジメントと現場──松岡と藤吉は、それぞれの立場からプロジェクトを支えてきました。
松岡:私はグループ長として全体を統括しつつ、プレイヤーとして自らも企画の最前線に立ち、案件によっては主導的な役割も担っています。
藤吉:インターネットバンキングの機能改善・利用拡大など法人決済サービスに関する企画立案や、新たな技術のリサーチ・導入検討などを担当しています。
グループは営業店や他部署の経験者・キャリア採用・出向者と多様なバックグラウンドを持つメンバーで構成され、風通しの良い、オープンな組織文化が根付いていると言います。
松岡:上下関係にとらわれないフラットなコミュニケーションを重視しています。上司と部下の距離が近いからこそ、スピード感ある意思決定と柔軟な対応が可能です。
藤吉:私はキャリア採用入行ですが、すぐに馴染むことができました。執務室はフリーアドレス制で、他グループの行員含め率直な意見交換がしやすい環境が整っています。日々、当行の働きやすさを実感しています。
新たな価値をつくる拠点へ。進化する組織と、ふたりの合流点
決済高度化企画グループはデジタル戦略部内でも比較的新しい組織です。新技術の導入や、これまでにない価値の創出を目的として発足しました。
松岡:当グループは、新規決済プロジェクトを支える役割からスタートしました。一例として、神奈川県にある各自治体との地域通貨に関連したキャッシュレス決済サービスの導入が挙げられます。新しい技術を活かし、誰も考えつかない仕組みに挑戦していこうというチャレンジ精神が原点にあります。
現在では、そうした先進的な領域に加え、決済ビジネス戦略室全体の企画や中期経営計画の策定といった業務も担っています。
グループ長を務める松岡は、現場感覚と柔軟な対応力を強みに、横浜銀行内のさまざまな部署で経験を重ねてきました。
松岡:営業店で法人営業を担当し、大手金融機関への外部出向ののち、ソリューション営業部、経営企画部などの本部業務を経て、デジタル戦略部に着任しました。
デジタル戦略部内でも複数のグループを経験し、決済ビジネス戦略室全体の計画の策定にも携わっています。企画に対する継続的な関与を期待され、現在のポジションを任されていると感じています。
一方、藤吉は地元の地方銀行で経験を積み、2023年に横浜銀行へとキャリアの舞台を移しました。
藤吉:前職では、法人向けインターネットバンキングの開発など本部業務を中心に経験しました。家族の事情で首都圏に移り住むことになり、転職先として横浜銀行を選んだのは、法人ポータルなどデジタル分野における新たな取り組みに惹かれたからです。また、地方銀行の中でもトップクラスのマーケット規模にも魅力を感じていました。
入行当時、藤吉は横浜銀行の高い専門性と、フィードバックの丁寧さに深い感銘を受けたと振り返ります。
藤吉:もっとも驚いたのが行員の理解レベルの高さです。若手も含め、業務知識が非常に深いと感じました。
また、人財評価においてフィードバック文化がしっかり根付いているのも印象的だった点です。所属長がしっかり時間を設けて、部内一人ひとりへ丁寧に言葉をかけてくれます。大きな組織ですが、個々人に向き合う時間がきちんと設けられていることは、ポジティブなギャップでした。
お客さまと銀行の間に、新しい接点を。決済ビジネスの現在地
非対面チャネルの進化や業務の電子化が加速する銀行業界において、藤吉はインターネットバンキングの機能拡充や、旧来型サービスからの円滑な移行に取り組んできました。
藤吉:入行した当初は、2026年度末で廃止される方針の紙の手形・小切手の電子化に向けて、インターネットバンキングのサービス拡充に携わりました。
具体的には、インターネットバンキングの有料プランに限定して提供していた電子化サービスを、無料プランのユーザーにも開放し、手形・小切手の電子化を後押しする対応を行いました。
同様に、電話による預金照会などの昔ながらのサービスが終了する流れの中で、インターネットバンキングへの移行施策にも力を入れてきました。郵送や電話などアナログな手段を活用しながら周知・移行推進を行いつつ、営業店とも連携して対応するなど、一人ひとりに確実に情報が届くよう工夫を重ねています。
そして現在、決済高度化企画グループがとくに注力しているのが、新たなお客さまへのアプローチです。背景には、決済を通じたトランザクションの重要性に対する関心の高まりがあります。
松岡:業界では今、決済を起点としたトランザクションの創出が注目されています。取引が生まれれば、自然と預金残高も増加し、銀行の基盤強化につながるからです。
メガバンクやネット銀行が間口を広げる中、私たちも従来のターゲット層にとらわれず、幅広い層への積極的なアプローチが求められています。
決済高度化企画グループの仕事は、前例のない試みの連続です。その過程には、銀行の枠を超えた伴走的な支援や、企画者としての自由な発想が不可欠です。
藤吉:お客さまの業務を深く理解するプロセスを十分に経て、ユーザー目線のサービス創出に挑むことに、大きなやりがいを感じます。
たとえば、請求書業務など、お客さまごとに複雑な課題やニーズがある業務に関わる場面では、表面的なご提案では解決につながりません。そんな時は、まずお客さまの業務に入り込んで理解を深め、どうしたらお客さまの業務効率化につながる価値提供ができるか、どのように当行のサービスを活用してもらえるか、解決方法をお客さま目線で模索します。
常にお客さまに寄り添う視点を持って企画に臨むようにしています。
松岡:未知の分野ゆえに、毎日が試行錯誤の連続です。その分、成果が出たときの説得力や社内外へのインパクトは非常に大きいと感じています。
また、収益部門として当グループの認知が高まる中、意義ある環境で仕事ができることも、大きなモチベーションにつながっています。
銀行業務の枠を越えて、デジタル活用のスタンダードへ
日々の業務の中で、横浜銀行ならではの働きがいを実感してきた藤吉。とくに印象に残っていることがあります。
藤吉:何よりもまず、自分の「やりたいこと」を否定されない風土に魅力を感じています。主体性を持って取り組める環境があり、自ら責任を持って取り組める点が大きなやりがいです。
また、サービスの企画については、「サービスをつくること」のみならず、「どう広めるか」「どう使ってもらうか」といった、リリース後の構想についても活発に議論する雰囲気も印象的です。
さらに、地方銀行をリードする存在として、当行は外部のシステム会社や行政機関などさまざまなステークホルダーとの接点が豊富です。銀行としてまだ本格的に取り組んでいない分野や技術についても、関係先から幅広い情報を得ることができ、視野が一段と広がる感覚があります。
これから中期経営計画に基づいた実行フェーズを迎える決済高度化企画グループ。求めるのは、新たな価値をともに生み出せる人財です。
松岡:法人決済に携わった経験がある方であれば、専門的なスキルの有無にかかわらず、十分に活躍できる領域です。アイデアを出し合い、チームで価値を生み出していける方との出会いを心待ちにしています。
地元密着型の銀行としての強みをこれからも大切にしつつ、前例のないことにも積極的に挑戦していきます。「新しい時代をつくる」という気概で、お客さまのためになることを、デジタルの力で一緒に実現していきましょう。
藤吉:たとえば、システム開発会社や企業の経理・財務部門のご経験など、銀行経験を問わず、決済領域で力を発揮していただくことができます。
そして、次のフェーズへ。実装と浸透を見据えた挑戦が、すでに始まっています。
藤吉:まずは現在注力しているテーマを確かな成果として結実させ、持続的に展開していくことをめざしています。その先には、銀行として未開拓の新しい技術や領域にも積極的に挑戦し、未来に向けた価値創造に貢献していきたいという想いがあります。
松岡:これまで一部の専門領域だったデジタルも、今後は誰もが当たり前に使いこなす時代になるでしょう。
そうした流れの中で私たちがめざすのは、「横浜銀行=デジタル活用のスタンダード」と呼ばれるような存在になることです。デジタルの力で、横浜銀行の存在感をあらゆるシーンに自然と浸透させていきたい──そんな未来を思い描いています。
※ 記載内容は2025年6月時点のものです
